2020/07/21 のログ
ご案内:「夜の浜辺」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「オンドルルルァアアアアア!!!!!」

夜の浜辺に響く誰かの叫び声。
一人の男が暴れている。

「肝試しにゃまだ早いんだよ!!!セミより先に出しゃばるなぁぁあああ!!!」

片手に金属バット、もう片手に赤黒い剣を装備して、手当たり次第に振り回す。
何をしているかというと、見える人にしか見えない、いわゆる悪霊退治の依頼である。

傍からは武器を持った酔っ払いの踊りである。

紅月 純 > 「海開きって聞いた途端に押し寄せるお前らはあれか!!?浜辺でキャッキャしにきたのか!?あ゛ぁん!?」

一時間くらい暴れていたからそれなりに観光客は殲滅できた。
危険なヤツは倒したので残るのは有象無象。

「ちゃんと生まれ変わってから大海を満喫しろやあああ!!!!」

面倒事を押し付けられた八つ当たりタイムである。

紅月 純 > 「てめーらに向ける言葉も尽きてきたわ!!さっさと全滅しろ!!
寄らば斬る!!!寄らねば寄る!!!
二度死ねぇぇァアアアアア!!!!!!」

数が多いのと、ほとんど作業的に殴ったり斬ったりしているのでさらに鬱憤が溜まっていく。

あらかた倒し終えたあとは、虚無感が残るのみ。

「波風が沁みる……」

心が疲れた、やさぐれチンピラがそこにいた。

紅月 純 > 「あぁ……釣りしてぇ。
折角釣った魚を猫に奪われてほっこりしてぇよぉ」

残ってる悪霊をバットで消し飛ばしながら、しょうもないことを呟いてく。
一人でいるときは独り言を喋る癖がついてしまった。

「犬でも猫でも兎でも鳥でも蛇でも魚でもデスメタルドラゴンでもいいから撫でまわしてぇなぁ……」

紅月 純 > 「あ゛あ゛あ゛あ゛……、
飽きた。」

大の字に寝転がる。
依頼は達成しているようなものだし、雑魚狩りはクソつまらない。
一点を越えてしまえば、暇なのである。

「一人で海かぁ……虚しいな」

前回は角鹿と出会ったのでノーカン。

ご案内:「夜の浜辺」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「お、紅月殿でござるじゃないでござるか」

そっと寝転がっている紅月さんに対して、友人に声をかけるように

「おー何してるでござるか?」
「なんか煙たいもの見えるでござるが」
「あまり無理はしないでくれでござるよ?お主の身はお主自身しかないのでござるから」

快活に笑いながらもニットわらいつつ。

紅月 純 > 「あ?ようモチ」

大分投げやりに挨拶する。

「アレだアレ。転移荒野でぶっ飛ばしたみたいなの。
もう雑魚しか残ってないぞー」

ふがー、と大欠伸をかます。

「んなん当たり前だろ。お前にも返ってくっぞその言葉」

持流 童男 > 「これは・・・手厳しいでござるな」
にっと快活にわらう、しかし笑い方が少しだけぎこちない

「・・なるほど、転移荒野の狩りでござるか。それはいいでござる。」
「っと体を動かす前に」

「すまぬ、紅月殿少し真面目な話しをするでござる、あとこの話は秘密にしておいてほしいでござる。」

一拍置いて

「某の異能の能力で<知られずの英雄>というのがあるでござる。その能力は、推しを必ず助けられる代わりにその助けた推しが助けられたことを忘れる。助けたいと本気で願うことでも発現可能でござって、この状態になると、死んでも推しを助けてる間、復活状態になるでござるが。ただし推しを助けた後には、致死量の半分の傷が開くでござる。」

「まぁ言う慣れば推しを助けてもその今まで積み上げて来た推しの記憶は、推しを助けることと引き換えに記憶はなくなるっていうすぐれものでござる」

「ただこの世界にきて、某は変わっちまったでござる、今までは、忘れられても、その推しがハッピーエンドになってて、大丈夫。って思ってたでござる。
でもこの世界に来て、忘れられたくねぇ、ってそう思ってきちまったでござる。某が推しのために命を投げ出すのはいいでござる、だけどどうしても忘れられたくないって思っちまうでござる」

「某はどうすればいいんでござろうね、これじゃ、弱いままでござる。」

紅月さんに、友人に対して、英雄は、弱音を震える声で話した。

紅月 純 > 「……」

静かに聞く。最後まで。
その上で返す言葉があるとしたら、

「バーカ」

呆れ顔でこう吐き出すのみ。

「お前なぁ……人を一人救ってはい終わり!なんてあるかよ?
ましてや世界を救ったって、まぁた危機が訪れるなんてゲームでもよくあるこった。
そうなったときに『また出しゃばればいい』だろ?
世界ってのはゲームじゃねぇ。エンディングは俺自身が、お前自身が自殺と他殺と衰弱の三つだけだよ」

考え方が違い過ぎて、合わない。
あーもう。こんな説教臭い話をするとは思わなんだ。

持流 童男 > 「確かに世界を救ったとはいえ、危機が訪れるのは・・あるでござるな。某はてっきり、もう大丈夫かと思ってたでござる。」

思わずそこは考えてなかった・・ってなっっている表情をしつつ。
すこしだけ笑いつつ、少しだけ涙目になる
「なんで某はでしゃばれなかったんでござろうか・・・」

「某が、助けてきた世界の推したちを見ていた最後の景色は、みんな最後は泣いていたでござる」
「だけど、もう大丈夫だと思って、推し達は大丈夫そう思ってたでござる」
「だけど・・なんでこうも胸に穴が開いてるような感覚になるんでござるかね・・・・なんでこうも、某は・・」

嗚咽を漏らしながらも

「それ・・がしは・・・それがし・・は」
何を言葉にしていいのかわからずそれがし、と言ってしまう
「よ・・・わいのでござるか」

紅月 純 > 「バーカ」

二度目。

「バカか?納得しない結果を甘んじて受け入れたのに後で憂うとかバカか?そんなだからバカって言われるんだよバカ」

はぁー、と大きくため息。

「お前に何か言うとしたら『なんだ、やりてぇこと決まってんじゃん』だ。
異能のデメリット?知るか!こっちは赤黒煙マンという恥ずかしい姿を通行人の記憶に刻まれてんだぞ!」

大の字から勢いよく立ち上がり、指さして畳み掛ける。

「つーか!俺より戦闘パワーあって弱いとかあるか!!てめーの矜持はどうした!!
救い方に納得いってないなら納得いくまで救えばいいじゃん!!「力持ち」とか「厚い脂肪」を持ってそうな見た目でへっぴり腰とは言わせねぇぞゴラァ!!!」

あぁ、話が長い。一部切りたい。
初めて会ったとき、俺がこいつに行った言葉を覚えているのだろうか。

持流 童男 > 「・・・・くくく・・!!!!」
「ぷっくはっははははっは!!!!」
大声で笑い出す。

「スマヌでござる・・!!!紅月殿!!すっげぇ助かったでござる。」
「某は「やりたいこと端から決まってた」でござるじゃん・・!!」
霧が晴れるような感覚になる。


「救い方に納得言ってないなら、納得行くまで救う!!某がやってきたことじゃないでござるか・・・!!!全くでござる・・!!」

「まったく・・!!!ここまで来るまでに時間かかったでござる」
「はーーー!!本当にお主みたいな悪友を持って幸せでござるよこの野郎!!」
笑いながらも、今度は本当に笑いながらも言いつつ。紅月さんに対して、大笑いする。

「ただ誰が「熱い脂肪」だこらぁ!!」
と言いつつのしかかりを行おうとする。

紅月 純 > 「うっせぇ!!どうせてめーのそれは筋肉かミートテックのどっちかだろ!!」

横にずれながらチョップ。

「ま、さっきより随分とでっかく見えるぜ、モチ」

へっ、と笑う。

持流 童男 > 「ぐっへえ!!いってぇでござるな!この野郎!」

チョップを食らわせられてぐへっとなりつつ。

「おう、助かったでござるぜ、ベニ」

ニット笑いながら。紅月さんに礼を言う。

「さーってとじゃあ一狩りいかねぇでござるか、ベニ殿」
体を動かす準備はできた。迷いも晴れつたかもしれない

「どっちが、雑魚の幽霊を多く倒せるか勝負と行かぬでござるか?」
ニット笑いながらも。

紅月 純 > 「ハッ、道を外れそうになったら縁切るっつったろ。
それをまぁお前はストレートに打ち明ける。殴られて当然」

呆れ顔で準備運動をして。

「仕方ねーから、お前と会う前のカウントは取り消してやるよ。
つーわけで、スタートだ。
海は肝試し会場じゃないってわからせてやる」

バットと剣を構えて、砂浜に散らばっている悪霊へ駆け出した。

持流 童男 > 「おう!!ベニ殿!!!幽霊たちにここは幽霊の合コン会場ではないと!!示してやろうでござろう!!!」

快活に不敵にニットわらいつつ、紅月さんと一緒に砂浜に散らばってる悪呂に駆け出した。

その顔はひと回り大きくなった顔かもしれない

ご案内:「夜の浜辺」から紅月 純さんが去りました。
ご案内:「夜の浜辺」から持流 童男さんが去りました。