2022/08/19 のログ
ご案内:「浜辺」にレナードさんが現れました。
■レナード > 少年は先日の自分の行いを、なんだかんだ反省していた。
何気なく避暑のつもりで波打ち際を散歩に来たが、
結局暑すぎて制服のまま海に浸りにいったことで、
自殺行為に見えた風紀委員に心配されてイロイロとあったことを。
「そうだし。
それなら最初から、泳ぐ目的で来たらよかったんだし」
あの時のこと自体は新たな縁を結んだということでよかったのだが、
人に迷惑をかけたことに変わりはないので、
だったら最初から泳ぐつもりで挑めばよいのだと少年は考えた。
そこで早速百貨店に買いに走り、トランクススタイルの水着を手に入れ、
日差しの降り注ぐ今日みたいな暑い日に、リベンジとばかりに海岸へとやってきたのだ。
「今度は自殺志願とかじゃねー、真っ当な目的で海に入ればいいんだし。
これなら問題ねーはずだし。くふふん」
傍の海の家で着替えを済ませ、すっかり泳ぐつもり満々なスタイルに切り替えて、
堂々と波打ち際に歩みを進めていく。
■レナード > 「……つっめた!!」
足先を波がさらさらと伝って、思わず身震い。
しかしこれもすぐ慣れるものと、ここで引くことはせずに、
ゆっくりゆっくり海へと向かっていく。
構図としては数日前のそれと全く変わらないが、
格好が格好だけに、特に周囲から心配の眼差しでみられるものではないだろう。
「……お、おぉぉぉ………
やっぱり海はひえっひえだし………」
まずは腰の辺りまで浸ることに。
温度差にぞわぞわと体を縮み上がらせたりしたものの、
ここで一気に慣らしてしまおうと、膝を屈めて海に沈んだり、上がってみたり。
「……っぷあ、ふー……
しょっぱ………」
■レナード > 「………ふー」
顔だけ水面から出す様に、身体の力を抜く。
そうすれば自然と呼吸だけはギリギリできるところにとどまれる。
「きもちいーし…………
でも、これはこれでちょっと不安にもなるし………」
この時、水面から下の光景はまったく確認できない。
まだ浅いところにいるとはいえ、
自分の真下や周囲を何が泳いでいても、視認できようはずもないのだから。