2019/02/04 のログ
ご案内:「常世神社」に新崎真雄さんが現れました。
新崎真雄 > 『キキィ----!!』

ブレーキの音を鳴り響かせる。
それは男が乗ってきた乗り物、すなわちバイクでありそれにキーをロックしてから車道から邪魔にならない場所に寄せて止める。
道路交通法など守る気はさらさらないものの大事なバイクに邪魔だという理由で傷はつけられたくはない。以前、道路に止めていたときにならず者達に邪魔だと蹴っ飛ばされた。言い分としてはそのならず者達にも理がある。しかしその後は結局怒ったこの男によって島の遠くまでふっ飛ばされた。

その男は


「かぁ~~~~~!寒ぃ~~、どうなってやがんだこの世界は、この国は?」

この世界と学園に来てからそれなりに経ったもののまだ気候には慣れない

「暑いし蒸すしで地獄の日々が続いたかと思えば今度は突然寒くなって雪も降るだと…?冗談じゃねえ。何だってんだよこの世界はよぉ」

ぶつくさと天候に文句を言いながら神社に続く階段の一段目へと腰掛けた。

新崎真雄 > 「本当は暴れてぇところだが…本当は俺の身体から出てくる力を誰かにぶつけたい…が!」

グ、と力を込めて握り拳を作る。
見た目ほど力は入れてなかったりするがそれでも数百kgの握力。それも全力ではない様子。

その辺の拳大の石を手に取ればそのまま握力のみで砕き、その挙句粒子状にまで粉砕しそのままパラパラと砂屑のように拳大の石だった物を捨てた。

赤い目をどこという訳でもないが虚空向けて射殺すような目をする。
湧き上がる殺意、それは魔族として次期魔王として持っているものだ。

壊したい、殺したい

これが本心である。だがしかし

「破壊するのは簡単、だが…この世界を調査するのが俺の役目だったはず。…それに、まだ知りたいこともある」

破壊衝動は知識欲で抑える。それが唯一己をブレーキする要素だ。
破壊するのは簡単でも知るのは容易ではないはずだ

新崎真雄 > 抑える。こうして学園生活でも乗り切ってきた。
かなり無愛想で性格悪いと噂されてクラスからは敬遠されてるが、それでも暴走する本能を持っているならば及第点だろう。

「そう、知りたいことだぜぇ、"新崎"」

と、自分に言い聞かせる。
この名前もどこか自分のものではないかのような言い方で、実際にこの学園に馴染ませるための偽名だったりする。
偽名には慣れてきたところだがそれでも自分の本当の名前ではない。
真名は話せないし隠している。多分常世学園のデータベース上にもないはずだ。

ザ、と砂を踏みしめる。見据える先は小山の頂上で神社だ。

「お、ら、よっ!!!」

ひとっ飛び。地面を陥没させながらジャンプし、一回のジャンプで小山の頂上まで到着。そして着地。

「そう、この国の宗教は不思議だ。」

目的は神社だ。この国の宗教についても不思議と感じておりそれを調査する為に神社に来たのだ。

新崎真雄 > 「そうだ、もっと知るべきだろうぜ」

暫く神社を眺めていたが日が暮れてきたのを見れば。帰ろうとする。
自宅はこの近くだったりする。住宅街から少し離れたところ。
王族の身からすれば住宅街などは庶民が住まう場所であり王たる自分はのんびりとした場所に住まうべきだと。

「よっ、と」

飛び降りる。へたしたら数十メートルの高さもある場所だ。
しかしそこから飛び降りたにもかかわらず別段怪我もなく、別にこれが普通だといったような平然とした態度を取る。

下りた先の地面は数メートルほど地面が陥没する事だろう。それも何食わぬ顔で。むしろこの程度の破壊は破壊とは言わない。

『ブロロロロロロ!』

隅に置いておいたバイクのエンジンを付けて車道を走る。
この近くが自宅だったはずだ。帰える。

「最近、人間どもを痛めつけてねえなぁ~…雑魚を一方的に嬲るのは気分がいい。今度憂さ晴らしするか。グケケケケ…」

ご案内:「常世神社」から新崎真雄さんが去りました。