2019/04/08 のログ
ご案内:「常世神社」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 午前中に前期授業が始まったばかり。よそよそしくも親しくしたいソワソワ感が学園じゅうに蔓延していてたまらない雰囲気である。むしろ島じゅうそんな雰囲気である。
そして常世神社も。
「ふゎーーー!これがサクラって木なんだね!
きれいなのにかわいい!白いのにピンク!ピンク!」
そんな新年度にあわせて、広い境内に桜が咲いていた。
国には属さないが、日本の領土である常世島に誰かがもちこんだらしき桜の木に、故郷ではそれを目にしなかった異邦人は尻尾をキラキラさせながらぴょんぴょん飛び跳ね、幹のまわりをぐるぐる回っていた。
かと思えばちょんと正座して見上げ、またぐるぐる回りだす。
ご案内:「常世神社」にギルゲイオスさんが現れました。
■ギルゲイオス > 「なぜ、桜がこんなにも綺麗な花を咲かせるか、しっておるかな?」
(それは唐突な声だった。
花びらを運ぶ風に乗って、低く、細く、しかしながらはっきりと聞こえる。
どこかもの悲しくも語るような、その出所は何処か木々の裏手か)
「桜の木の下にはな、埋まっておるのだ……」
(徐々に声が、大きくなる。
はっきりと語り聞かせるように)
「ヒトの、死体がのぅ」
(ゆらぁり、まるで日中のお化けの様に現れるのは……魔王様であった。
Q:なんでこんな場所にいるんですか?
A:寝てた)
■ジャム > 「わっ!?……だっ、誰っ……!
し、知らないよ……、やっぱり、こんなきれいな桜だから……きれいな理由って、あるの……」
(酒場から酒場へ、リュートを持った初老の吟遊詩人が爪弾きと共に今は亡き帝国の栄枯盛衰の輝きと失墜を語るが如く、低くも朗々とした声が響いて。桜の花の色に気をとられていて無防備だった故に、びくんっとケモミミも尻尾も高く跳ね上げて驚き。誰の声音かわからないままにおそるおそる周囲を見回しながら、おそるおそる言葉の先を待ち)
「……ふぎゃあああ!でたぁああああああああああ!
おばけっ!おばけっ!さくらのおばけっ!
死体死体っ!アンデット!クリーチャー!リビングデッド!」
(お休み中であったそうな魔王様の姿も声も親しいものだったけれど。
見事な語り部口調と蜃気楼のように現れた姿にぺたんと腰をついて青ざめる顔。あられもない声上げて四つん這いで逃げ惑い、近くの茂みに顔をつっこんでお尻隠さず状態でガタガタガタガタ……!震えている)
■ギルゲイオス > 「……――というのが、この世界に昔からある怪談らしい。
そもそも、この島だけで何本生えてるんだって話である。その一本一本に死体が埋っていたら、大事件という話ではないな。
まさかそこまで驚くとは思わなかったのである」
(はっはっはっは、と笑みを含めて肩を揺らし。ウィンク一つを投げかける。如何にも、冗談ですよとでも言うように。
だが、オチをつけるのが遅かったらしい。
頭かくして尻隠さず。存在感のあるしっぽがとってもチャーミングな感じで、震える後姿……というか、ケツ。
しばしそれを眺めた後に首を傾げ。緩い足取り、近づいてゆけばしゃがみ込んで)
「むははははははは、悪い子はいねーかー。我は悪い子におしおきするために、桜の木のしたから復活したチェリーゾンビーであるー」
(他の伝承かごちゃ混ぜになっているような気が、しなくもない。
声の調子はそのままなので、落ち着けばまぁ、誰かすぐに分かるはずなのだけれども。
謎の化け物のネーミングを適当にでっちあげつつ、背後へと声をかけ。
可愛らしいお尻を、さすさすと、かるく掌で撫でに行ってみる)
■ジャム > (魔王さまのウインク見る機会のがしてしまった……!と後になって頭を抱えて悔しがるだろう。舞台上の役者みたいに芝居がかった声はさすがは魔王様、第36代目の人類と魔族の融和政策推し進める若き支配者の実力である。子供たちにも人気な魔王のオーラを背負ったみたいなゆらりとした登場にぎゃあぎゃあ騒いだため、せっかくの雑談もケモミミの左から右へ突き抜けてしまった。後で聞き直そう。片目瞑った後の視界には、地面がフライパンになってしまって熱くて逃げ惑うネズミみたいな異邦人の姿があった)
「だ、だめっ……、見逃して、見逃してよぅ……!チェリーゾンビさま、チェリーゾンビさまぁぁ……!
僕は良い子だから、悪いことしてないから、今朝、赤信号を一回だけ無視して渡っちゃっただけの良い子だからあっ……!」
(落ち着いて聞けばよくよく知った気のいい魔王様の声だとわかるけれど、すっかりパニック状態。茂みからは震えているプリーツスカートと尻尾だけが生えたように見える)
「っひぁっ……!?ああぅ、……おしおきやだ、おしおきやだよぅ……!何でも、何でもしますからあっ……!チェリーゾンビさまぁ……!」
(小さなお尻は布に包まれたプリンみたいな触り心地。掌でふるふると怯えて、なよなよ腰が揺れた。いっそう上半身と茂みが一体化し)
■ギルゲイオス > (視線の端でのたうちながら逃げ惑う姿は、うむ、とても素早かった。腰を抜かしてしまっても、そういう所は流石の身体能力なのだろうか、と若干感心してしまう所である。いや、感心している場合じゃないんだけど。
子供たちと遊んでいる間に育まれてしまった謎の芝居力(しばいちから)が働いてしまったようだが、さてどうしたモノか。
物凄く悪戯したい気持ちと、かわいそうに思う気持ちが半々だった)
「赤信号をー、無視したのであるかー? 良い子も悪い子も、信号は無視してはいけないのであるー。
もし事故にあったら、皆悲しむのをしっかりと肝に銘じるのだぞー」
(声はやや低めでおどろしさも混じっているものの、言ってる事はなんだかものすごくいい人っぽいチェリーゾンビ様。
もっとも、傍目からすれば茂みから生えたお尻を触っているので、説得力の欠片もありゃしないのだけれども。
見た目通りにぷりんと柔らかなお尻を数度掌で撫でてから、ぺちぺちと軽く叩いてオシオキをするような仕草)
「チェリーゾンビ様は、こう見えても忙しいのであーる。故に、今から通りがかる人物にー、代わりのオシオキを頼んでおくのであーる。
良い子になるのだー、良い子になればー、寛大な心でゆるしてやるのであーる。ではー、さらばだー」
(なんでも、という言葉に一瞬色々とグラつきかけたが。一呼吸おいて理性をなんとか引き戻したような、引き戻し損ねたような言葉を掛けた後。
ほの暗いわらいごえの尾を引きながら、こそこそと後ろへと下がってゆき)
「……………茂みからお尻だけ生やして、なにやってるのであるか」
(たっぷり数秒置いた後に。
今来ましたよ感を伴って声を掛けた、お尻に向かって)
■ジャム > 「はぁっ、ぁ、あっっ……、ぅうう、……ぅっ……、
ごめんなさい……、もう信号無視しません……っ、
学校遅れそうになっても、美味しいケーキのお店で1日限定のブラウニーが売り切れそうになってても信号無視しませんからっ……!……あっ!……あぅうっ!ぁんっ……!ぁ……!」
(厳しいカトリックの教会学校で遅刻して、教室の前で鞭を持った教師にお尻をぶたれるような震え声で反省まじり、お尻触られてはぅはぅと息取り乱しつつ。チェリーゾンビ様の躾けに素直に従おうとし。叩かれて、ぷるんぷるんと尻肉はよく弾み、ふー、ふーっ!切なげな息を唇の隙間から鳴らして)
「チェリーゾンビさま……、ぁ、ありがとう……!さようなら……!
――も、もう行ったのかな……。
……わっ!?あぁぁああっ、……、ギル!?」
(最後までその御尊顔を見ることはなかったけれど、桜から蘇った死者は人格者であるかのように思えた。良い子になれ、寛大になれと説くにあたってまず自ら寛大になる手本を示したチェリーゾンビに茂みと同化したまま別れを告げると、遠ざかる気配にそろそろ大丈夫かと思って。
――かけられた、見知った声に大慌てでスカートの後ろを手で隠し、ばッッと振り向いて座り込んだまま相手を見上げ)
「大変だったんだよおっ!桜のおばけが信号無視で僕のお尻触って叩いて良い子になっちゃったんだ……!
怖かったよう……!」
(今来たところ……と思った魔王様の腰に抱きつこうとしながら、混乱してめちゃくちゃな現状報告をし)
■ギルゲイオス > 「随分具体的な……事故で万が一の事がーあればー、学校で友達に会う事もー、ブラウニーを食べることもー、出来なくなってしまうかもー、しれぬぞー、れぬぞー、ぬぞー、ぞー……」
(セルフエコーと共に去りぬなチェリーゾンビ様。正直、これ以上お尻をぺちぺちしてたら、彼女の反応も相まって色々やばかった、というのも大きそうである。若干と呼吸を整えること暫し。
お尻を数度と叩いていた手を開いたり閉じたりしてから、ひとまずこちらがなんとか落ち着く)
「うむ、ギルであるぞ」
(非常に呑気な感じで片手を上げて挨拶をすれば、急ぎ振り返るその素早さにくくっと、小さく喉元で笑った)
「あー……うん、とりあえず、物凄い混乱してるのは良く分かったのである。
まぁのぅ、この島は色々なヤツがおるのでな。変なのが現れることもあるから、余り気にせぬことだ……代わりに、オシオキを頼むなんて言っておったが。ジャムはそんなこと必要ない位、良い子であるよな?」
(飛び込んできた相手を軽く両腕で支えて抱きとめれば、なんだか訳の分からない報告を頷きながら聞いて。
落ち着かせるように背中を掌でゆっくりとさすってやる事にした)
■ジャム > (ちゃんと少しずつズレていて音が遠ざかるたびに前の音が遅くなる巧みなセルフエコーにすっかり騙されてしまった。こうして異邦人の心には桜の霊という存在が実在する事になるのだった。彼が手を開いたりしたらその掌に瑞々しい熱が残ってたりするかも)
「良かったー!ギルだぁ……!ギルだぁ……!」
(大きな掌で背中をあやされたら、すんすん小鼻を鳴らしながら頬を擦り付け、半年ぶりに父親に会う娘みたいな表情で甘える。背中をさすってくれるその手に黒尻尾を伸ばして絡みつかせようとしつつ)
「びっくりしたけど……。いい人みたいだったよ。
ううん、人じゃなくてゾンビかな……。
――オシオキ!?
もっ、ももももちろん!僕は良い子だよ。
にゃあ、にゃあにゃあにゃあ!」
(胸板に顔を埋めながらぽつりぽつりと呟くと、
オシオキという言葉にびくんと震え。
何やら動揺してしまい、猫になりきる事で自分を守ろうとした。もともと獣の血が流れているので猫語のイントネーションは完璧であった。片手を猫手にして良い子になりきり)
■ギルゲイオス > (チェリーゾンビ様という謎の怪談を彼女の中に根付かせてしまったきがするが。まぁ、この島の中では些細な話だろうか。基本的に危害は無さそうだし。
そして掌にはお尻の感覚が残って、こう、なんとも言えない気分であるな!)
「そ、そんな感動する程恐ろしい目にあったのであるかな。まぁよい、我が胸の……胸の中で存分に落ち着くがよかろう」
(身長差的に、胸の位置よりやや下、になっていそうな気がしなくもないが。胸という事にしておこう。
さすさすと背中を掌がゆっくりと上下していたのだが。しゅるりと、柔らかいふさっとした感覚が絡み付いてくると動きを止めて。
尻尾に指を触れさせれば、そこも撫でて毛並を梳いてゆく)
「いいゾンビ、であるか。ゾンビもまぁ、我が世界にいたがな。良いヤツなら、多分大丈夫、ではないかな。
って、めっちゃ鳴きまね上手いのであるな!?
そうであるな、良い子であるよな――けど、オシオキで喜んじゃう悪い子かもしれぬ、とも言っておったぞ?」
(びっくりするほど見事な猫声であった。いや、そいういう血統であろうし、不思議はないのだが。
あやす様な声つきのままに。彼女の耳元に顔を近づければ、小さく喉元に笑みを鳴らし。
問いかけながら、もう一方の手でお尻をまたペチリペチリと、少しだけ強めに叩こうとしている)
■ジャム > 「はぅ……。ギルの身体あったかい……。ギルのここ……僕の安心毛布だよう……。んっ……」
(彼の2m近い体躯にすっぽり身体覆われて、次第にお昼寝時間の保育園児みたいにまどろんでくる。あるいは家の裏庭の中でまるくなってる野良猫みたいな顔つきである。胸にはなかなか届かない背丈で、胸に届くのはケモミミぐらいか。頬すりすりしてるのはお腹のとこあたりだ。あったかい布団みたいにすりすり、すりすり)
「人は見た目じゃきっと、判断しちゃいけないんだね……。
どんなお顔のゾンビか見れなかったけど……。
チェリーゾンビ様から、今日はいろいろ教えてもらっちゃった……。
ふふー。僕鳴き真似得意だよー。犬もできるよ。
ゎんっ!ゎんっ……!
――んきゃぅんっ!きゃぅうううんっ!」
(しみじみと呟いて、常世学園に来たことでまたひとつ賢くなった異邦人なのであった。
鳴き真似褒められたら調子づいて、今度はチワワになりきって遊ぶ。
そんなチワワがお尻を強めにぶたれ、弱った雌犬の鳴き声を上げて。吐息が熱帯び、頬を紅色に火照らせてしまう悪い子であった)
■ギルゲイオス > 「毛布ではなく、魔王なのであるがな。
まぁよい、特別に毛布扱いでも許してやるのである。存分に安心してゆくがよい」
(春の日差しに暖められて、吹き抜ける風さえもなんだかほっこりしているせいも、あるのだろうか。
なんだかすっぽりと抱きかかえたその両腕の中で、頬スリしてくるのが見てとれば、肩を僅かに竦めた後に。
ぎゅっぎゅと抱きしめてから、背中の筋をゆっくりと上下に掌がゆきかって)
「まぁ、ゾンビだから余り見てやらぬ方がいいのではないかな。死人であるし。
うむうむ、例えゾンビが言った事でも、良い事であるのならしっかりと覚えておくのであるぞ。
おー、そういうのは自然にできるモノなのか、それとも練習するのであるかな?
……随分と、嬉しそうな悲鳴に聞こえたのは、気のせいであるかな? もしかしたら、本当にオシオキが必要かも知れぬな」
(ゾンビに教えられるというのも随分珍しい経験だろうが、彼女が納得しているのならそれも良し。多分、生前は徳の高い人物だったのだろう。
犬種までは、ぱっと思い浮かばなかったが。高さ的に小型犬の部類だろうか。感心した声と共に、そんな素朴な疑問。生まれながらなら、彼女の一族は皆できるのだろうか、と。
そして数度と強めに叩いてみれば、かかると息の熱も変わってきたように、感じ取れてしまって。
先に叩いた場所をゆっくりと撫でて慰めて、から。先と同じような調子で、少しとばかり叩く音も聞こえる程度に。柔らかなお尻を叩いて、揺らしてやる)