2022/11/19 のログ
ノーフェイス >  
「考えるだけで、わくわくするだろ?」

その返答に、悪くない、と笑みを深めると。
みずからのこめかみに指をふれて。
爆発するような恍惚、期待、――歓び、快楽。

「その気になったら、あの街でボクをさがして?」

それをもたらすのが、"挑戦"だ。 

「手伝いくらいはできると思うから」

いま、この場で手を引くことはしない。
"自らの意志で"――流されるのではなく。他者との約束でも、義務感でもなく。
あの街に、踏み入ってもらわなければならない。
そう言うと、女は踵を返して、ひらひらと手を振った。

「じゃね♪」

互いに名乗らぬまま、なにひとつ約束をせぬままに。
異邦人街の群衆に、紛れていく。

ご案内:「異邦人街-メインストリート-」からノーフェイスさんが去りました。
角鹿建悟 > 「……まぁ、正直……否定は出来ない、な…。」

歯切れが悪いのは、バツが悪いのでも恥ずかしいのでもなくて、単に複雑な思いがある故に。
だが、そろそろソレと向き合うか吹っ切って手を出す時期に来ているのかもしれない。
何かを創りだす喜び。”自分の手で生み出すモノ”。ただ直すのとは全く違う。

「―――分かった…。」

言葉少なく頷く。少し呆けていた自分に気付けば頭を緩く振って気を取り直して。

軽い挨拶と共に、互いに名乗り一つ無く、人込みに紛れて消えていく後姿を見送り。

「――創る…直すだけじゃなくて、”1から自分の手で作り出す”…か。」

己の心臓の鼓動は未だに早い。それは昂揚か、それとも封じていた物作りの魂か。
思わず笑みを浮かべていた事に気付けば、はっ、と我に返り何時もの仏頂面に。

「…取り敢えず、仕事完了の報告と店主達に挨拶をしておこう…。」

仕事は報告をきちんと終えるまでが仕事だ。彼もその場から動き出す。

角鹿建悟 > ――胸に点った『創る』事への情熱は、今再び息を吹き返したのだ。
ご案内:「異邦人街-メインストリート-」から角鹿建悟さんが去りました。