2019/02/28 のログ
桜庭 美月 > 「なーらよかった。会話にならんことも多いからね。
 でもあんまり急に動くと全部出ちゃうからね。」

と、動く相手を制止するかのように掌を前に向けて、どうどう、ゆっくりゆっくり、と。
そういう意味では健康そのものだ。
お酒も飲めるし食欲も抜群、そしてあふれんばかりの睡眠時間。
そしてそれに気が付いていない、自覚のない健康体。

「ありゃ、片思いって奴?
 あれは体質だって聞くもんねぇ………
 次のアタックは、あったかくなってからにしとこっか。
 あ、いいよいいよ。 もうちょっと着てないと。
 それにしても、どーしてこんなに濡れて転がってたのさ。
 一晩過ぎてたら凍死だよ凍死。」

と、まずは濡れていた状況にツッコミを入れる。
相手の言葉には、ちょっとだけかくん、と首を横に向けて。

「そう? あー、大丈夫大丈夫。
 ここに来るまでは警官だったから。

 ……けしからんかな?」

あっはっは、と笑いながらも、どうにも緊張感のあまりない元警官、現教師。
ぱつんぱつんに張ったワイシャツ姿を自分で見ながら、そいつについてもあまり自覚は無い様子。……あ、ちょっとだけ頬が赤くなった。

ツェツィーリア >   
「いーや、数少ない愛人(お酒)との逢瀬を
 動いて台無しにしてたまるか畜生。
 吐くぐらいなら意地でものみこ……ぅぐう……
 あ、ちょっと無理かも大人しくしとこ……」

酒に煙草に耐性がないもの程縁があるのだからこの世は上手く出来ている。
天は二物を与えずなんて言った奴のけつの穴を二つ以上に増やしてやりたいと
偉大なる先人に悪態をつきつつ目前の健康体を改めて観察。
……拝んどこうかなこれ。

「そうなんだ。体質がいかんせんついてこないんだわねぇ……
 だが節制なんてそいつは無理って話だよねーさん。
 あいつの香りが無いとわたしゃ一週間だって落ち着いてられないからね。
 愛しい相手の香りってのは何時だって恋しいもんさ。
 ん……濡れてる?そりゃあ―た……
 酔い覚ましに水飲もうとしたら全部零れたのさ……」

酔ったなーと思ったころには後の祭り。
酔い醒ましに自分で買った水は手元すらおぼつかず、
掲げたボトルの中身はほとんど口には入らず
丸々頭から浴びる羽目になったという
聞くも涙語るも涙の事情をぶっちゃけつつ
相手を引き寄せようとゆっくりと手を伸ばす。

「へーぇお巡りさんか。
 ん、けしからんね。
 これは目に毒ってやつだと思うよ本当。
 まぁあんたは健康そのものなんだろうがね」

頭痛に魘される頭を抱えつつうっすらと笑みを浮かべて。

桜庭 美月 > 「ほらほら無理しなさんな。
 モテる相手ってのは、最後の思い出はいいものにしとくもんだよ。
 ………らしい。」

ウィンクをしながらモテるコツを語る。その上で最後に付け加える。
うむ、聞いた話。

「転んだか川にでも落ちたかと思ったけど、ま、そいつならよかった。
 今の状況だと川にでも落ちたら浮かんでこれないだろーしね。
 それにしても、どんだけ飲んだのか知らないけど、そういうことなら部屋で飲めば……ってわけにもいかないのか。」

ま、こういう酒場的な場所の雰囲気込みで飲んでいるのも理解はしないでもない。
腰に手を当てて、困った人だな、みたいに苦笑しながら吐息をついて。

「じゃあせめて……、誰かと行きな、よぉ……っ!?」

なんて付け加えようとしたところで、手が回されて引き寄せられる。
壁際に座る相手の隣に膝をついてこちらも座るような格好になって、ちょっと、ちょっと、と少しだけ慌てる。

「ちょっと、まだ酔ってるのー?
 お巡りさんに色目とか、度胸あるねぇ……?
 酔い、覚ます? 一発全部出してみるってのも手だと思うけど。」

しゃーない人だな、みたいな目で見つめながら顔が物理的に近くなる。
そんなところで、拳を見せながら冗談交じりにウィンクを一つと舌をぺろり。
そのうえで、にひひ、とまた緩い笑顔を向けて。

ツェツィーリア >   
「良い大人ってのは苦い思い出も笑って思い出すもんだろ?」

聞いた話かいと苦笑しながら切り返す。
波が引いて幾分かましな気分にはなったものの
また後で波が来るかもしれないので油断はできない。

「おかしーねぇ……
 ファジーネーブル二杯程度しか飲んでないのに……
 いや、いつもは一杯でだいぶ来るしそういう事か……
 嗚呼本当体質っていうのは嫌になるね……」

引き寄せた姿勢のままふとごちる。
さり気なく腰と首元に手をまわしている辺り
意外と意識があるのかも……
いや、手が早いだけですはい。

「つれない事を言うじゃないか。
 ならあんたが私の相手をしてくれるかい?」

緩い笑顔に軽薄な笑みを返す。
至近距離で瞳を見つめた後、そのまま耳に顔を近づけ囁きながら
そのまま抱き寄せようとして。

「どうせなら優しく夢を見させてくれないか。
 け―さつ、の以前に、ソソる子ってだけで私は十分本気になるよ?」

この女、酒と同じくらい女好きだった。

桜庭 美月 > 「大人らしさポイントで私の負けだね……」

う、と切り返しに詰まって頬をぽりぽり。
でもそれって苦い思い出で終わることが前提じゃ、と思ったりもするけれど口にはしない。

「……二杯って。
 そりゃ可哀そうではあるね。この辺りじゃたくさん飲めるタイプの人も多いだろうに。
 私もまあ飲める方だけど、そこまで弱いのは知り合いにもいないねぇ………。」

……ええっと。
振り払うタイミングを逃したまま腰とかに手を回されて、それはそれでちょっと恥ずかしい気持ちにもなる。
いくらガサツで女版ゴリラと陰口をたたかれようと、恥ずかしいもんは恥ずかしい。

「んひゃっ……!?
 相手って、一緒に飲む分にゃ構わないけど、私そこそこ強いよ?」

耳元に吐息がかかって、くすぐったさにポニーテールがぴょ、っと跳ねるけれど。
相手の言葉にふふーんと笑顔で切り返す。
この相手なら飲み比べで負けるわけがないのだ、うむ。

「……まあ、警察なのも元だから、今は単なる一般人ではあるけど。
 じょーだんキツいってお姉さん。
 ほらほら、そんだけ冗談言えるならそろそろ立てるかい?」

あ、あはは、あっはっは、と、少しばかりぎこちなく笑顔を見せて、ほらほら、と肩を叩いて立ち上がらせようとする。
頬も耳も赤くなってきてしまった。あれ、私も酔っちゃったかな、なんて頭を少し横に振って。

ツェツィーリア >   
「無理はダメって判ってはいるんだけれど
 これが困ったことに美味しいんだよ……
 一口だけって思ってもいつも何故かそれ以上飲んでるんだよね。
 全くもって不可解だ……」

引き寄せた体温を感じつつ少し唇を尖らせる。
甘い香りが鼻をくすぐる。これはシャンプーの香りだろうか。
僅かに感じさせる女の子らしさと健全過ぎる反応。
ああ、凄く好みのタイプだ。
たとえそれが誤魔化しでも、はたまた本当に無垢でも、
捕らえている以上は……

「冗談……?ああ、言っただろ
 許されるなら私は本気になるよ?
 何なら今直ぐにでも。
 君がちゃぁんと理解するまで何度だって言い続けてあげる」

逃がさないとばかりに抱きしめる腕にやんわりと力を込める。
とろんとした瞳は酒以外の別の感情にも酔ったような色を浮かべている。

「嗚呼、一緒に飲むのも良いね。
 ゆっくり部屋で飲んで、それからお互い気持ちヨくなって。
 ほら……私の心音が聞こえるだろう?こんなにドキドキしてる。
 ふふ、焦らされるのも私は嫌いじゃないよ。
 それとも……もっと淑女として振舞う方が好みかな?
 安心して?一緒にいる間は私にとってはお姫様だよ」

完全に獲物を捕らえた蛇さながらに
耳を擽る様に熱っぽい息を吐き、囁きながら抱きしめて。
かなり酔っている事と割と好みのあいてということでかなり箍が外れていた。

桜庭 美月 > 「いやまあわかるけど。」

アルコールでもギャンブルでも、ちょっとだけって最初はみんな言う。
いろいろ思い出す手合いが多いのか、うーんと目を細めて何かを察したような雰囲気。
この人は困ったタイプだ、そういうのわかっちゃう。

「いや待って待て待って。
 まだ酔ってるよねお姉さん、絶対それ酔ったままだよね。」

しなだれかかるように抱き寄せられて、ぎゅっと力を籠められ。
豊かな胸を相手に押し付けるようにしてしまいながら、おっとこれまずいんじゃない、なんて思いかけたところで相手の目を見て理解をする。

あ、この人本気だ、そういうのもわかっちゃう。

すー、はー、と深呼吸をして、それこそそちら以上に早く鳴る心臓を落ち着ける。
落ち着けー、落ち着けー、仕事仕事。
そう今は仕事。
自分にもう一度暗示をかけるように言い聞かせて、自力で心音を収める。
耳元から流れ込んでくる言葉に、頬がまた赤くなりかけるも、ふーっと息を吐いて堪えて。

「………とりあえず、その濡れた格好のままじゃあ、風邪も引くしよろしかないんじゃない。
 近くまで送っていくから、今日はあったかくして休んだらどう?」

穏やかに相手を刺激しないように言葉を選びながら、ね? と首を傾けて、子供に言い聞かせるように微笑みかける。
一晩経てば落ち着いているんじゃないか、という楽観的予測。

ツェツィーリア > 「だろう?わかってくれて嬉しいよ」

たじろぐような気配と共に腕の中から逃げようとする気配を感じる。
深呼吸とともに吐き出される言葉はまるで誤魔化すかのようで
寂しい事を言うなと少し悲しげな表情を浮かべる。

だからそれに誤魔化されないよう
そして速くなった鼓動の音を伝播させようと腕に強く力を込める。
確かに酔っている自覚はあるし、このままだと服が凍り付いても可笑しくはない。
けれど、それの何が問題なのだろう?凍るなら勝手に凍ればいい。

「大丈夫、こうしていればこんなにも暖かいんだもの。
 君が温めてくれれば風邪なんてひかないとおもう。
 こうして君を想うだけで今私は暖かい気持ちなんだ。
 それにね……?」

囁きながら首元に掛けた手をゆっくりと背筋に沿って滑らせる。
半分以上自分がヤバイ人なのは自覚しているが
それが許されるだけの容姿と体型をしている自負もある。
一見儚げな容姿に眼前の彼女ほどではないが豊かな体形。
黙っていれば雪の妖精と謳われるのは伊達ではない。
それにそれだけの賭けに出るのがこの娘にはあると思えてしまう。
何故って?好みのタイプだから。

「これで眠ってしまっては君の記憶に残らないじゃないか。
 私はただの酔っぱらいで、それで御仕舞。
 それじゃ、あまりにも寂しすぎる」

少し寂し気な口調でつぶやくと暫く黙り込む。
そして肩を抱くようにして身を離すと瞳をじっと見つめて微笑んで再度口を開いた。

「私、は今、本気だよ?ミツキ」

緩やかに、そしてそれ故に聞き違える事も無いように、
はっきりと口にして穏やかな笑みを浮かべた。

桜庭 美月 > 「ちょっとちょっと、そりゃ今はあったかいかもしんないけども。
 流石に私がちょっと寒……んひゃっ!」

薄着になったことをちょっと後悔するくらいにくすぐったい刺激を背筋に感じて、やっぱり声が出てしまう。
やっばいなー、やばいなー、と、冷や汗が流れ落ちる。
殴り合いやら荒事やら揉め事なら得意なのだが、こういう状況は頭の中がぐるぐると星とひよこが徒競走。

「う………。
 分かった、わかりました。酔っ払いの言葉と思って流そうとしたことは謝るから。
 じゃあ、………約束、もう一度一緒に飲むことにしようか。それでどう?
 お姉さんの名前も、ちゃんと聞いておくからさ。」

ふー、っと吐息をついて腹をくくれば、今度はごまかす空気は無くなって、ちゃんと答えてあげることにする。
その上でわしわしと頭を撫でてあげながら、もう片方の手で小指を出して。

「でも、目のつけどころはいいかなーって言っておこうかな。
 ……そこまで褒められると、ちょっと恥ずかしいけど。」

耳まで真っ赤にしたまま、あっはっは、とからりと笑う。
なんだかんだで、怒った素振りは見せていない。
抱き寄せられたまま、振りほどくこともしない。

ツェツィーリア >   
「酔っている事は確かだけれど、お酒の勢いを借りないと
 言葉に出来ない事もあるんだよ。そういう乙女心もわかってくれると嬉しいな」

抱きしめた感触と、手触りを楽しむ様に手を躍らせ、
甲高い声にくすくすと笑みを零しながら
耳元に口を寄せ耳たぶを食む。
ちょっとした意趣返しと拗ねている事を知らせるために。

「そうやって流すなんてひどいと思わないかい?私を弄ぶなんて。
 ……私がこういう事に慣れてると思ってる?
 いつもしてるから本気じゃないなんて思ってるのかな。
 否定はしないけれど……私だって今、こんなにも動揺しているんだよ?」

はっきり言って羞恥が無いと言えば嘘になる。
何せこちとらブラもつけてないわけだから!
布地二枚をはさんで素肌というのは流石に少し恥ずかしい。
同じくらいときめきもするけれど。

「……そうか、ん。わかった」

とは言え流石にそろそろ潮時だろう。
この感触を手放すのは非常に惜しいが時に引くのも大事なことだ。
ああでもこの感触を手放すのはやっぱりとても惜しい。
それに……酷く体が重い。
頭を撫でる感触に絡めた腕をそのままゆっくりと体重を預け


「ありがとう、嬉しいよミツキ。
 私か……私はライカ(Лайка)。
 有名な犬と同じ名前だ。
 ふふ……楽しみにしているからね?」

ちらりと差し出された腕を肩越しに眺める。
そしてまるで恋人が手をつなぐときのように
しっとりとした動きで小指を絡め
とろんとした表情で微笑んだ。
同時に気が抜けたからか酷く強い睡魔がやってきて……

「目は……良いと良く……いわれ……」

そのまま意識がゆっくりと沈んでいき
肩に顎を乗せたまま、すうと寝息を立て始める。

桜庭 美月 > 「いやまー、………乙女心にゃあんまり縁が無いっていうか……。
 んひゃ、んっ……!」

いやー女子力の欠片もないんだけどなー、なんて頬をぽりぽりとしていたら、耳たぶをふに、っと甘く噛まれて悲鳴を上げる。
そして、そんな悲鳴をあげてしまったことにくっ、と顔を赤くしながら唇をかんで。

「そこまで酔っぱらって道に行き倒れてなきゃーちゃんと聞くけどね!?
 ったく、困ったお姉さんだこと。
 そりゃまあわからなくもないけど…
 ………いつもしてることを否定もしないんだねぇ!」

あーもう、困ったお人である。
抱き着かれながらずっしりと体を預けられ、それを受け止めながら言葉に詰まる。

「はいはい、ライカさんね。
 飲むはいいけど、すぐにぶっ倒れても知らないからね………って。
 いやちょっと、私家どこかわかんないんだけど!?」

しっかりと指まで絡めてぎゅうっと握られながら、その体重をがっちり受け止めつつ思わず声が出る。
畜生、交番がありゃそこに寝かすんだけど。

「………おーい、ライカさーん。
 ……参ったなあ、こりゃ。」

溜息を一つ、二つ。
こんなカッコの人を運ぶのを、誰かを呼びつけて手伝ってもらうわけにもいかない。
……よい、せっと、分かりやすいお姫様抱っこをしてあげることにして、しっかりと膝裏に腕を入れて抱えることにする。
…………狸寝入りじゃないよね、なんて、しばらくじーっと見つめて、はー、っと溜息。

「………私の家、汚いからやなんだよなー………」

沈鬱、痛恨の表情。

ツェツィーリア >   
「ふふ……」

微睡みながら微笑む。
実際口説き魔ではあるので別に嘘は言わない。
本気にならずに口説くことがないとは言えないし、
女好きであることも確かなのだから。

「……」

実は駆け引きの狸寝入り‥‥…なんてこともなく
抱き上げられるままぐっすりと眠りこんでいる。
普段から眠りはかなり急傾斜で深いタイプ。
お酒にかなり弱い事もあいまって
今までお持ち帰りされていないのが不思議なくらい。
そうならないように普段は言動に気を配っている。
そういう所は同性ならではの気の抜けよう。
最もこの気性に荒さを相手にそんな気を興そうものなら
普通の男相手ならただでは済まさないが。

「ん……」

先程の言動が嘘のように安らかな表情を浮かべて寝入る様は
そこだけ見れば偽装身分に相応しい世間知らずのお嬢様といったところだが
実際には酔っぱらった挙句口説き上げて眠っているのだから
交番どころか再び道端にリリースされても文句は言えない。

ご案内:「歓楽街」からツェツィーリアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から桜庭 美月さんが去りました。