2020/09/09 のログ
織機 雪兎 >  
「えっ」

それはつまりお持ち帰りと言うやつだろうか。
思わずさっきのテーブルを振り返る。
そこでは何人かのうさぎちゃんが割とぐでんぐでんにされていた。
ボーイさんがちらちら心配そうに見ている。

「――そ、っかぁ……」

俯く。
またやらかすところだった。
汚名返上のために自分から志願した潜入捜査だったけど、どうやら役には立たなさそうだ。
しょんぼり。

「フォァッ」

そしたらぎゅっと抱き寄せられた。
近い近い近い。
めっちゃいいこと言われてるけど全然頭に入ってこない。
思わず顔を逸らしたら、

「フェヒィォアッ」

反対側からかぎりんに抱き締められた。
なんだこれ。
なんだこれなんだこれ。
えっなに僕今日で死ぬの?????
顔を真っ赤にしてフリーズ。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「繰り返すけれど、偶然さ。私がしたことは、困ってこの子に助けを求め、そのついでに自分についてもらった。それだけさ。だから、神にでも感謝してくれればいい。私は、幸運に感謝するよ」

ぎゅう、と鳴きそうな表情でユキラビを抱きしめつつキリバニに言う。
もしこれが、わかってやっていれば格好も付いたのだが。
実際は、ちょっと嫌そうだな、くらいで誘って引っ張ってきただけだ。本質には届いていない。
それでもクリティカルに助けられたのは、本当に幸運だ。

「気を付けておくれよ、ユキラビちゃん。キミは愛らしく美しい子だ。だからこそ、下劣な気持ちで狙う輩もいるんだ。こういう店だと余計にね。今回は、たまたま私が何とか出来たけれど、それだって私が曲がる角一つ間違えていればと思うと恐ろしくてたまらない。お願いだ、自分を、大事に守ってほしい……」

失ったものは戻すのは難しいのだから、と、絞り出すように告げる。抱き締める腕に力を込めながら。
そして。

「――キリバニちゃん。向こうのテーブルの輩、突き殺したい気分なのだけど、どこまで許される」

マジの顔で、問いかけた。

園刃華霧 >  
「まあ…初心者で加減がわかってなかった風でもあるので…」

そんなだから折角の獲物を手放してしまったりする。
要するに、ヘタレだ。
それに下手に騒がれても困る

「お店としても騒ぎは困りますので…その分、お触りでもお酒でも
 楽しんでください。」

騒がれたせいで潜入が無意味になってしまったら、ゆっきーの努力も水の泡。
とりあえず、穏便に願いたい

織機 雪兎 >  
「ファイ」

へにゃへにゃの表情で返事。
美しいおねえさんとかわいい同僚に引っ付かれてもう色々といっぱいいっぱいである。
あ、流石に黒いスーツを着たお兄さんがテーブルに向かって行った。

「――あれ?」

彼ら黒服が胸に付けている銀色のバッジ。
どこかで見たことがある、確か――

「ねえ、か――ギリバニ、あの人たち、なんだっけ、何とかの両翼?だっけ」

店の裏に連れていかれているお兄さんたちと、それを引きずる黒服のガタイのいい人たち。
彼らを指差しながら、自分にくっついてる同僚に声をかけてみる。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「――キミがそういうなら、ここはキミ達を楽しむことで抑えることにしようか。ちょうど、彼らも連れていかれそうだしね」

連れていく黒服を見やりながら、意地悪い笑みを浮かべる。
要するに、ザマーミロ、である。

「にしても……口説いてるわけじゃあないけど、二人とも魅力的で困ってしまうね。うーん、この出会いにも感謝……」

そう言ってユキラビ、キリバニを抱き寄せて、太ももや腰を撫でる。
が、一方、セクシャルなポイントはギリギリ避けているのがうかがえるかもしれない。

園刃華霧 >  
「…」

笑顔は崩さずセクハラを受ける。
…結構マジで触ってくるな。
実はそのケがあったりするのか?と疑ってしまう

それはそれとそれとして

「うワ、ありゃ鋼の…
 ヤツらが出張ってあンなことしてるってコトは…店より客が問題なんカ…?」

ゆっきーの言葉に、うわーみたいな顔をして答える

織機 雪兎 >  
「アヒィ」

腰とか脚とか触られて変な声が出る。
身体がくねくね動く。
出してはいけない声が出る。

「――でも、ンヒッ、この店も、フェヒッ、あんまり放置も、フェア、できないよね――ヒャァ」

さわさわされてくねくねしながら変な声を上げつつ。
女の子が何人か攫われてこう、乱暴なことをされてるってことでの捜査だったけど、問題なのは彼女の言う通り客の方にあった。
とは言え店に問題がないわけではない。
だっておさわり禁止って言いつつ黙認してるし、なんなら推奨してるし。
ていうか僕十六歳なのに普通にアルコール出してきたし、相当ヤバイぞこの店。

「フヒィン」

変な声出して身体が跳ねる。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「うーん……店も店、客も客、という感じなのかな」

二人に触りつつそう呟く。
なんだったら自分も大概アレであるが、それはそれとしてこの二人が可愛いのが悪い。すりすり。

「鋼の……なんだい?申し訳ないが、私はこの街に明るくなくてね。教えてくれると嬉しいんだが」

二人の言葉を聞きつつ、首を傾げて問いかける。ついでにお触りは続ける。すりすり。気持ちいい。可愛い。最高。

園刃華霧 > 「…」

さっきから盛大に遠慮なく触ってくる女。
…コイツも検挙した方がいいのでは?
華霧は訝しんだ

「まあ、なぁ…」

どう考えてもも、店の存在が犯罪を呼んでいる
なんなら、あえて放置することで客を増やしている、までありうる。
上に報告して、まとめて吹き飛ばすでも、客を一々調べるでも好きにすればいい。

(これ以上ハ、アタシら出番じゃナさそーネ。報告しておしまい、でもいいかも?)

ポソっとゆっきーに耳打ち

「あ、すみません。お耳に入ってしまいましたか。
 いわゆる、自警団、みたいな方です。」

ジェルににこにこと返事をする

織機 雪兎 >  
「ンヒィ」

さっきから変な声を出し続けている。
そろそろボーイさんが睨んでくるぞ。
ゆっきーの方を。

「はひぃ、そだねぇ」

しかも耳元でかぎりんボイスが囁かれる。
あぁーだめですお客様だめですいけませんお客様あぁーお客様。
店員なんだよなぁ。

「自警団、ってより、ヤク……ゲフンゲフン」

あんまり言わない方が良いかもしれないと思ってごまかす。
誤魔化せてるかこれ?????

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「ああ、そういう。治安を守る、と言いつつ結構治安を悪くもしている自警団というやつだね」

二人の言葉に頷きを返す。
往々にして、そういう輩はいるものである。いないといないでややこしいのが厄介だ。
だが、そこは今、自分が絡むべき話というわけではない。

「しかし……あー、癒される……うん、二人とも可愛い。本当に可愛い。大丈夫かな?ライン越えてない?」

言いつつ、すりすりなでなでと堪能する。
本気で愛でモードだ。

園刃華霧 >  
「…ノーコメントで」

業界的に後ろ盾とか、そういうのが居るのはよくあること。
それに触れたってまあ、あんまりいいことはない。

「ユキラビがだいぶ、茹ってますが……」

暗に自分は平気だ、と言っているようにも聞こえる

「そういえば、お客様。この辺りは初めてですか?」

不慣れ、みたいなことを言っていた記憶がある。
下手すると界隈から知らないかもしれない。

(ゆっきー、眠いか?気をつケろよ?)

とりあえず、それだけはゆっきーにささやいた

織機 雪兎 >  
「ふぁはひ、んひぃ」

もう限界が近い。
顔が真っ赤で目がぐるぐるで顔が前後にぐらんぐらんしている。
もうだめじゃないかな。

「ら、らいじょうぶ……」

眠いわけではない。
眠いわけではないが、そろそろ意識飛びそう。
あーだめだめだめです。
もうだめです。

「ちょ、ま、ちょっとまって、一旦おちおちおちついて」

正直とんでもなく名残惜しいが、そろそろ離れてもらわないとこちらの理性がヤバい。
断腸の思いで「おさわりだめです」と言わんばかりにもぞもぞ動く。
動くと二人の柔らかいあの感触が腕に感じられてだめです。
あぁ~だめです。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「ほとんど経験はないのだよね。正直ほぼ初めてさ」

そう言いつつ、名残惜しそうにユキラビから離れる。
だってなんだかダメそうだし。最後に頭を一撫でだけする。
そして、平気そうなキリバニを見て。

「しかし、やっぱり随分そちらも慣れに差がある感じだね?」

園刃華霧 >  
「なるほど、そうですか。
 こういったところもありますので、気を付けた方がいいとは思いますよ」

親切なお客様だからこそ、今度はお客様が騙されるかのうせいだってあるわけで。
だから、そんなアドバイスをする。

「…ええ、まあ。私は少しお仕事歴が長いですから。
 ユキラビはまだ初心者に近いのでご勘弁を」

笑って答える。
まあ、実際、こんな仕事したことあるわけないだろうしなあ。

「あれ、私も?」

おや?と思って自分も離れる。

織機 雪兎 >  
「はぁ、ふ、ふう……」

二人が離れて殆ど机に突っ伏して荒い息を吐く。
一応仕事中なのだ、ここで壊れるわけにはいかない。

「いやだってキリラビかわいいんだもん……そんな耳元で囁かれたら僕、僕……」

死んじゃう。
まぁとりあえずこの店の捜査は殆ど終わった様なものだ。
けれどこのままバニー営業に戻ればまた似た様な事があっても困る。
さてどうしたものか。

「――あ、そうだ。ジェルさんこの後アフターとかだいじょうぶ?」

そう、アフターならば何の問題もなく彼女と店を抜け出せる。
彼女はこの辺に慣れていないとも言っていたし、案内もついでに出来るし。

「キリラビは? どうする?」

同僚の方に向いて。
たのむ~~~気付いてくれ~~~~~~。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「ああ、そうだね……気を付けるとしよう。食い物にはされたくないしね」

肩をすくめる。
実際、不慣れな人間なんて食い物にされる筆頭候補だ。
この助言は聞き入れるべきだ、と頷いてから。

「ん?ああ、構わないけれど……」

ユキラビと一緒にキリバニを見つめる。こっちは普通に様子をうかがっているだけだが。

園刃華霧 >  
「…」

あ、ゆっきーが訴えかけてきてる。
確かに、アフターなら合法的に外に逃げられる。
それはありかもしれない。

「そう、ですね。お客様さえよければ、ご一緒させてください」

にこやかにお返事。
これでいいかな?

織機 雪兎 >  
助かったァァァァァァァ!!!
これで無事この店から逃げられる。
小さくガッツポーズ。

「じゃあ決まり! いやぁー楽しみだなぁー!」

この店から逃げ出せるのが。
にっこにこでノンアルコールのチャイナ・ブルーをくぴりと飲む。
甘くておいしい。

そうしてしばらく三人で色々話して、ある程度したらアフターと称してやっぱり三人で店から逃げ出すだろう。
その時は流石にバニー姿ではないだろうけれど。
次の日には忘れずにやめますのメールを店に送って、風紀に提出する報告書をモリモリ書き上げて。

無駄に凝ったバニースーツと一日分のお給料が手元に残る。

園刃華霧 >  
「っし!決マったナ!
 じゃ、行こ行こ」

楽しく三人で遊びに行こう。
思わず演技も崩してしまう。

そんなわけで、遊び倒した後は…地獄の報告タイム。
ゆっきーと仲良く半分こして頑張る。

結局店は辞めたけれど、さて。
この残ったバニースーツ、どうしよう。
同居人に見つかると面倒くさそう…

ご案内:「歓楽街「うさちゃん喫茶 月の都」」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「歓楽街「うさちゃん喫茶 月の都」」から園刃華霧さんが去りました。
ご案内:「歓楽街「うさちゃん喫茶 月の都」」からジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエさんが去りました。