2020/10/26 のログ
マルレーネ >  
「……あー、そうですねぇ。
 まあ、機会があればお願いするかもしれません。
 私、結構毎日好き勝手やって生きてる気もするんですけどね。」

てへ、と舌を出して笑う。
好き勝手な格好をした女は、明るくころころと笑って。

「あーまあ、そこは私も心配はしてるんですけど。
 ………ま、お仕事がもらえるだけいいかなーって。」

「……? あはは、私はばっちり成人済みですし。
 なんならもうちょっと前から飲んでますからね。

 いいんですよー、お姉さんにこう、ばっちり悩み事を相談したりとか。」

えへん。 変わらぬまま自分の胸を叩くスーツの女。
 

照月奏詩 > 「ま、楽しくやれてるならそれが1番だな。とりあえず頼れる所があったら連絡してくれや」

 と軽くヒラヒラと手をふるった。
 だがその後の発言を聞けばジトッとした目が強くなる。

「確かに仕事貰えるのは大事ではあるが……って成人? マジで? みえねぇ」

 お姉さんぶってしまう所が猶更そう見えてしまう。マジかぁと結構しっかり驚いたような顔をしてから時計を見て。

「っと、悪い随分話しちまったな。俺はそろそろ行くわ。夜飯くらい買ってかないとだし。あんたも帰る時は気をつけろよ。物騒な事も多い場所だからよ」

 とそういうとこちらも歩いていく。
 町から出る事には狼の耳も外していた事だろう。

マルレーネ >  
「ふふ、了解しました。」

「いや成人ですってば! ……ま、まあ、若く見える、ということにしておきましょう、か。
 ええ、こほん。」

咳払いも加えて、不満げになりそうな唇をなんとか元に戻し。

「……あ、はぁい。
 またよろしければハロウィンのうちに、奏詩さんもほかのお店とか通りとかにも顔を出してみてくださいね!」

歩いていくその後ろ姿に手を振りながら。
いやあ……この格好だと、本当のシスターだと思われていたのかしらん、なんて遠い目にもなったりして。

 

ご案内:「歓楽街」から照月奏詩さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からマルレーネさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 「わおーん、トリックオアトリートですよー」

歓楽街。
めいめいに仮装した人間や、特に仮装する必要のない人外や怪異が楽しくはしゃいでいる。
女性から試供品を受け取った雨見風菜もその一人だ。
今日の彼女はケルベロスコーデ。
……とは言え実際にケルベロスっぽいのは首から上、犬のぬいぐるみが2つ付いたマフラーだけ。
胸から下は、季節相応のレディースファッションだ。

「いやー、なんだか仮装してるだけで楽しいですねー」

女子生徒 > 「お、風菜じゃん、トリックオアトリート。
 なにそれ、ぬいぐるみをマフラーで巻いてケルベロス?
 かっわいいケルベロスじゃん」

風菜に声をかけたのは、彼女の友人。
軽いフェイスペイントに真っ白なローブで幽霊の仮装のようだ。

「ほい」

小袋に入ったクッキーが渡される。

雨見風菜 > 「あら、──ちゃん。
 トリックオアトリートですよー」

友人の声に応えて。
相変わらずお互い発音は普通に行われているし認識できるが、具体的にどんな名前なのかがはっきりしない。

「はい、私からはポップコーンです」

クッキーを受け取り、こちらはポップコーン。
ポップダディの限定商品、パンプキンケーキ味を小さい袋に入れたものを渡す。

女子生徒 > 「さーんきゅ。
 なんか見たこと無いポップコーンじゃん、パンプキン系?」

貰ったポップコーンを楽しそうに見つめながら。
そうしていると、携帯の呼び出し音。

「はいはーい……え、そうだっけ?
 ごめんごめん、今から戻るわ。
 ってことで風菜、また明日ね」

おそらく通話相手と何かの約束をしていたのだろう。
携帯端末を仕舞った彼女は、そう言って足早に立ち去っていってしまった。

雨見風菜 > 「ええ、ポップダディーの期間限定品。
 パンプキンケーキ味です、美味しいですよ」

もちろんしっかり味見済みだ。
美味しくないものを他人に渡す気はない。

「あら、残念ですね。
 ええ、また明日」

去っていく友人を、笑顔で見送っていく。

雨見風菜 > そうして、風菜は歓楽街を歩き出す。

「トリックオアトリートですよーわおーん」

時たま目につく試供品を配る仮装した人々に、そう声をかけては貰っていく。
歓楽街は、いつも以上に賑やかになっている。

雨見風菜 > もちろん、試供品を配る人が寄ってくることも有る。
そんなときでも慌てず騒がず。

「わおわおん、トリックオアトリートですよー」

可愛いと褒められ、試供品を貰う。
ついでに横を通り過ぎようとしていたおばちゃんからも、なるほど可愛いわねと飴玉を貰う。

ご案内:「歓楽街」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「ヴォァァア……」

ゾンビコス、血まみれで歩いているチンピラ顔が一人。
幽鬼の如くフラフラ歩きながら街を堪能している。

不良に「その特殊メイクを本物にしてやる」と絡まれたら「そもそもお前らの返り血だよ馬鹿」と殴り返し、
「マネーオアトリート」とお店の試供品を渡してくる店員には「理不尽が過ぎるわ」と5円チョコを渡す。

「一週間前ずっとこれって、皆テンションもつのかねぇ……」

雨見風菜 > また別の人からにこやかに試供品を貰って振り向けば。
前方から見覚えのあるゾンビ……いやチンピラ顔。

「わおわおーん、トリックオアトリートですよ純さん」

驚かれ避けられるのと好意的に眺められるのと、周囲の反応は多分半々。
そして風菜は後者となった。
まあ、ケルベロスのコスプレしておいてゾンビに怯むのもコス負けだが。

紅月 純 > 「ア゛ァ……あ、よう」

相手が友好的ならそれに応えて接するのが流儀。
売り物配っている人にもたまに逃げられるので知り合いと駄弁るのは心の救いにもなる。

「どこもお祭り騒ぎで賑やかだな。おかげでアホも増える増える」

彼女は楽しんでるみたいだし、こちらのゾンビはぶっちゃけコスプレではないことは心にしまっておくことにした。

雨見風菜 > 「ハロウィンですからね。
 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損、です」

そう笑顔で返す風菜。
しかしながら、よくよく彼を見てみると……なんだか疲れているように見える。
それも、楽しさで疲れたのではないような感じがする。
そういえば、アホが増えるとも言っていたっけ。

「純さん、何かありました?」

紅月 純 > 「いつも通りって言えばいつも通りなんだが、家の近くで騒ぐ馬鹿の退治をしてた。
まぁ、(物理的に)落ち着いてもらったし気分転換に歩いてただけよ」

ちなみにお馬鹿の規模は平時の比じゃない。お祭りテンションって怖い。

「そんなわけで一応平穏だ。あ、そういやトリックオアトリートって言ってたなし菓子いるか?」

こういう知り合いのために5円チョコはそれなりに買っていたのでポケットの中を探す。

雨見風菜 > 「あらまあ。
 大変ですねえ……」

多分物理な気がする。
まあそこら辺は彼も言わないしこちらも言わない。
ハロウィンに浮かれて迷惑行為が増えるのはよくある話ではあるが、被害を被る側にしてみれば溜まったものじゃないし。

「ええ、こちらもお菓子を準備してますので交換しましょう。
 ハッピーハロウィン、であってほしいものです」

『物体収納』していたポップコーンを出して、純に渡す。

紅月 純 > 「おう、そうだな。んじゃぁ交か」

向こうが用意したのはポップコーン。
対するこちらは5円チョコ。
……ポケットから全部取り出す。残り3つしかねぇ。

「……」

釣り合わなくね?
とりあえず、全部差し出すことにした。

雨見風菜 > 言葉が途中で途切れ、気まずそうな顔をしているのも流石に気付く。

「まあこういうのは気持ちですよ気持ち」

釣り合ってないのを気にしているような気がするので、気にしないでほしい意味合いで言う。
それはそれとして出されたチョコは全部貰う。
遠慮するのは逆に失礼だろうし。

紅月 純 > 「……おう。そのうち何か持ってくわ」

ポップコーンを受け取り、ポケットにはギリギリ入らないので鞄にしまう。
こうやって受け取ったからにはなにか手作りで返したくなる。

「あ、言い忘れていたがそれ似合ってるぞ」

マフラーを指さす。
鳴き真似してるので犬なのはわかるが、他の部分は普通だから何のコスプレなのかわからんけど。

雨見風菜 > 「お気になさらず、とは思いますが。
 気が済まないようですしお待ちしてますね」

なお、こちらのポップコーンは手作りではない。
ポップダディーで買ったものを小分けにしただけのもの。
後々恐縮することになりそうだ。

「うふふ、ありがとうございます」

この世界の幻想知識がある相手ばかりではない以上、何のコスかわからないと思われるのは仕方がない。
まあそもそも、口に出されてない以上純がなんのコスかわかっていないのは風菜は知らないのだが。