2023/06/25 のログ
■寝刀シロ > ──その名の通り歓楽街である。常世学園の夜の街。
「いや学園島なのに夜の街とは一体」
『学園』に紐づく人間とは何かと自身の常識に問う。
まずもって勉学に勤しむ学徒たる生徒、彼ら彼女らに教鞭を振るう教師
この二種存在である。してこの島に正式かつ多数派の存在は
生徒と教師であり、その顔ぶれも認識違いでなければ生徒のほとんど未成年(ガキ)。大人たる教師もまあ聖職者と看做される風潮もあるわけで
(その街に眠らない夜の街、生徒はディスコで教師とパーリナイ。
…いやいやいやないないナイ)
己が常識的にして品行方正、清廉潔白であるとは微塵も思わないし
言われれば鼻で笑う自信がある、だとしてこの街は違和感である
というか駄目だろうと鼻で笑うようなレベルな自分の倫理観が口煩くなった
学生なんて青い存在共がめくるめく華やかな世界を歩くなど
例えばそこなバニーな美少女、あちらを見れば色気を振りまく美男子など
早い歳からこんな過激な場所に近いって、流石に思春期に劇毒だろ此れは
教育委員会とかそういうのどうなっているんだ此処
胸内でマシンガンの様にツッコミを飛ばし続けている女が私
どうも私は寝刀シロ。
(ん、あそこにいるのは見間違いでなければ
あれは大学部2年■■クラスのH担当教諭…待て
仮にも教師がおいおいおいバニーの群れに、えぇ)
いや教師とて人間には違いないし、可愛い子兎につられる気持ちは
わからないでもないがそれはそれとしてちょっと聖職者?
なるほど。これが常世学園か。末法だ
ついでにさらに奥地の奥地へ足を延ばせば世紀末なスラムと落第街が待っている
なんだこの島
■寝刀シロ > 己が歓楽街に来た理由とはスラムと落第街への安全な侵入ルート
其れらの為の下見と探索、歓楽街がどういうものかの
探索というか観光のようなものも兼ねている、今の不祥事…に
なるか知りtかうもないが目撃したせいで偏頭痛が再発した
帰還欲が強くなってきた。耐えろ自分と言い聞かせて客引きの声で煩い雑踏を歩く
これがハイスクールが如くかといつものミーム汚染済み脳が囁く
シャラップ。
「この道は、無し。 こっちの道は雰囲気がピンク過ぎますね、バツ」
メモ帳に貼り付けた周辺地図の写しにピッと
歓楽街とスラムと落第街の境目の進入路と見繕った箇所を確認しては赤点を付けていく
見た目と空気と感覚で通行した場合の危険度を予測
ここを通行するのだけは無いと言う判断を下した証付けだ
全ての道にこの判断に為った場合は、簡易的に書き添えた補足を見て
一番マシな道を選ぶ。
最も。入ってしまえばどこも危険な事には変わりなかろうが
こちら側からでも向こう、スラムと落第街の異様さを
流れてくる風を肌で感じるのだから
■寝刀シロ > ビザ≪身分偽装≫の更新/発行をしてくれる窓口は向こう側。
いずれ、どのみち対処せねばならない課題ならば
出来る限り安全にクリアする方法を今のうちに模索するだけである
そう。決して此処の浮世な雰囲気、妖しい感じにドギマギして落ち着かない感じの
あそこに見えるモブ男子高生のようにウロウロきょろきょろ右往左往しているわけではない。断じて、別に。
『ちょっとそこのキミー』
だからおい、如何にもな雰囲気な感じのチャラ男グループのうち金髪頭のお前
声をかけてくるな、遊び相手を探してるわけでもないし
道に迷っているわけでもないというか迷うことなどありえない
てかどういう集まりだこの3人と怪訝な視線を一瞬だけ向けて確認。
正式な生徒だとして大学部3年4年ぐらいか
応えるのも面倒くさいので、無視アンド無視一択。素通りする
これで舌打ち一つしてチッつまんねーのって帰ってくれるはず…
オイコラァ!展開など漫画だ漫画。現実に在り得る筈がない
■寝刀シロ > 『まあちょっと、そんなに急ぐなって』
嘘だろおい。此処はコミックの世界だったか
それも薄い奴とか成人誌向けの、なんて日だ全く。
「…急いでいるので」
それだけ言って再度大回りして通り過ぎようとした、が
失敗。今度こそ前方を阻むそいつを直視するしかなかった
メンタルの影響か右目左目関係なく、表情が見えない。
嗚呼、ヒロインから見た竿役の顔とはこんな感じなのかもしれない
そのヒロインとの違いを表現するなら今私がコイツらに抱いている感情とは
恐怖と侮蔑に非ず只々めんどくせぇの一言に過ぎる点か
訂正。胸ガン見に気付いて生理的に無理って感情が今生まれた
『姉ちゃんキミ、さっきからウロウロしてるしさあ
暇でしょ?』
『ちょっと俺らと遊ぼうぜー?』
『もしかして落第街に用事ある?
だったら一人じゃ危険だしさー。道案内とか』
「あの。風紀委員呼びますよ」
言いつつ声を挙げたところで、此処は巡回が少ない道
出動は期待していない。何故そんな道を選んで歩いていたかと問えば
私自身、後ろ暗い目的を持ってるから目を付けられると都合悪い
当たり前だ、なにせ目的は偽装更新。指導執行は避けられなかろう
■寝刀シロ > 『 ~~~ 』『────?』『────。────!』
最早ナンパグループの言っている事を
頭が聞き入れる事を拒んだらしい、テンプレの様な
それで口説いてるつもりなのかと疑問を呈さざるを得ない
台詞を吐いている。何言っているんだか聞こえないレベルに
耳がオートで拒絶しているが。聞くに堪えないノイズなど
理解したくもないので耳鼻科には行くことは無い。
(……右に視線を向ければ落第街までそう遠くない道。
導き出される答え=もしかして:こいつら常習犯)
成人誌とウスイ=ホン向けの住人であることが確定した
頭痛がひどくなってきた畜生。おい嘘だろ承り太郎
狙うならもっといい女が其処らへん歩けば居るだろと嘆く
いや、自業自得かと続いて自嘲と共に理解する
歓楽街に入ってだいぶ前から目を付けられてたんだろう
落第街の方に入るか入らないかの境目をウロついている女など
傍目から見て。そういう輩からしたら恰好の獲物に違いない
私ならそう判断する、やらかしたなー此れ。
『────!』『~~~?』
何言ってるんだかナンパ男どもの存在を拒んだ頭ではもう聞き取れないが
ついに今にも手を掴んで強引に向こうの方へ
引きずり込もうとする雰囲気に変わったのだけは感じとった
「…繰り返しますけど、急いでいるので。
遊びたいなら他当たってください。それ、じゃ!」
腕を掴もうと伸びて来た手を叩いてパァンと快音鳴らして弾き(パリィ)
地を蹴って走り出した、一目散、逃げの一手以外に取れる選択肢は無い
絡んで来るなバァーカと心中で罵倒しながら
ダッシュで雑踏へ向けて歓楽街を逃げ掛ける
チャラ男共も追いかけてくるが、振り切れるだろう間違って落第街とか路地裏に逃げ込まければ。
後でナンパされたエリアの事を今のグループの目撃談を添えて風紀委員にチクっておく、同時にその一帯は進入路として候補から外すことにもなる
やれやれと溜め息を吐くのだった。
ご案内:「歓楽街 」に花ヶ江 紗枝さんが現れました。
■花ヶ江 紗枝 >
「この辺りも相変わらずねぇ……」
日は長くなったとはいえすっかり日は沈む時間。
良い子は眠り月明かりもない夜に静かに所に向かう時間……と言えば聞こえはいいけれど
実際の所はこれこの通り。時代遅れのネオン電飾の合間に電子公告が躍り
違法ゾーンに半分以上足を突っ込んだ誘い文句と値段交渉が飛び交うこの場所は
誰が呼んだか常世の不死城。
”よく眠る”自分が”眠らない町”にいるというのも随分皮肉が効いているが
「本当、治安が良い地域ですこと」
なにせトラブルの大半は物欲と性欲に支配される。
一身上の都合で事実上風紀を引退していて腕章もあえて外しているが
書面ではいまだ所属している事になっている。
というより学生としての身分と共にそれが付与されたままというのが正しい。
ならまぁ起きているときだけでも少し後輩の仕事を減らそうかと思えば
まぁ、ここに来るのが一番妥当なわけで。
「あっちとはまた違った意味で巣窟よね、ここ」
呆れたように呟きながら訪問者の間を縫い
大人同士の諍いや、熱くなりつつもこの場に慣れた雰囲気の者達は目にも留めず
時折アウターの下の刀をちらりと見せて声をかけてきそうな男を威圧しつつ
物見遊山で紛れ込んだ未成年がいないかしらねと歩を進める。
「……うーん。はい、ちょっと止まってね」
そんな警邏の時間の末辿り着いた先で
駆けてきた女生徒を抱きとめるように制止しながら追いかけてくる足音に首を傾げて。
■寝刀シロ > 予想外の魔の手から逃げるべく歓楽街を走り抜けている。目指すべきは人気の明るい所。
歓楽街入り口に到達、付近巡回と思しき風紀委員の存在も確認。
振り返ればそこには既にナンパ…訂正レイパーグループ(暫定)の陰無し
その後風紀委員に──────これが理想的な絵図。
(問題は土地勘も出来てないのに走りながら
その答えにたどり着けなんて。無理難題にも程がある!)
仮にも『学園』島だよな此処。
何度目かわからないことを心の中で呟いた
きっと此れからも繰り返し言う。学生=ガキの図式が出来上がっている私は
異世界に踏み込んだかの在り様に偏頭痛の症状を深くする
実際、ここは異世界に相違なく。自分が知る現代世界的な常識で測ると
頭がバグを起こす、嫌という程理解した。走りながら。
それで才筆家になれるわけでも下見が進むわけでもないが。
一瞬振り返って追跡者を確認、しつこいまだ追ってくるというか
思ったより距離も離せていない。下品な思惑が透けて見えて
心の中で中指を立てた、F■■■!(暴言検閲)
逃げ切れるのは難しく追いつかれるならいっそと
其れをただの『数字』として処理することを切り替えようとしたその時
全く心当たりもない面識のない『彼女』と文字通り接触した。
「そこ、退いてくださ……」
退いてもらわねばぶつかる勢いだったのを見事に
ハグっとキャッチ。要するに抱き留められる形で止められた。
当然追いついてくるナンパから昇格暫定レイパーグループ共。
どういうん状況なんだろうか此れ──帯刀している女の動きを伺う
いやなんで帯刀しているのかと、ああもういいや動き待ち
■花ヶ江 紗枝 >
「うーん……ここはべたな所だけれど……
”ごめんなさい、待たせてしまったかしら”」
焦って逃げてくる姿とそれを追いかける男数人の姿というのは流石に看過できない。
逃げ切るにせよ、追いつくにせよ少々事件の香りが強すぎるので。
とはいえ基本的に大事にしたいわけではない。
この島は良くも悪くも様々な事情を持っている子が多いし少なくともこの子は”あまり見た事が無い。”
「デートにちょうどいいシチュエーションとは少し言えないわね。
もう少しゆっくりとした雰囲気がある場所が個人的には好みなのだけれど。
それはともかく……」
冗談交じりにそっと抑えつつ、のんびり状況再確認。
逃げる必要があったわけなので、何らかの事情はあるのだろう。まぁ幾つか理由は考えられる。
あらこの子良い匂いがするわねとどこか上の空で考えつつある程度抱き寄せしっかりロック。
何がとは言わないがぎゅっと形を変える双方の生地の動きに
追いかけてきた男達の一人がすげ……と呟くのを聞き流しながら双方を制止。
「これはどういう状況なのか聞いてもいいかしら。
できれば”お話”で終わらせてほしいから名刺とか腕章とか出させないでくれると嬉しいのだけれど」
暗に風紀ですよと匂わせつつ男達へと視線を向ける。
何か掏り取られて追いかけていたなんていう場合も考えられるので。
■寝刀シロ > 損害確認。衝突によるダメージはお互いの反発性柔軟装甲(暗喩)と
抱き留めた側の技量のお陰かほぼ零に等しいと言えた
「……すみません。あの」(柔、落ち着。 じゃない)
人嫌いながら私は安心感の様なものを感じている辺り
圧倒的包容力をもった抱擁は好きなままだったようだ。
そこ、ヘキとか言うな。一応まだ人型でそういう欲まで殺した覚えはない
『ちょっとお姉さん?その子ボクらの友達なんすよ』
『そーそ、鬼ゴッコしてたみたいなー?』
『先約は俺らなんでー。すみませんけど譲ってもらえませんかね
な?』
「知りません。今日が初対面です。いきなり声をかけられて
避けようとしたらしつこく追いかけてきました」
即座に真逆の事を言って否定した。私に友達なんて存在しない
彼奴らなど面接に来させる以前に御祈りメールにて落第だ。
よくもまあ漫画の様に口からデマカセをお手本の如くだしよる。
レイパー男三連星共。はははふざけろ一昨日来やがれくださいませ
この…直結野郎。……と弾みで罵倒しなかっただけ褒めてほしい主に私を今抱き寄せ
しっかりガードしてくれてる彼女辺りに、というより彼女も彼女で
まるで漫画の世界から出て来たようなまさに絵に書いたお人好しムーブで
介入してくれているわけだが。いったいどういう思惑で
其処まで思考したところでそれとなく。彼女のハッタリが出る
それをかみ砕くに恐らくその身分は風紀委員
嗚呼。チャラ男共の顔色が面白いように悪くなった。
さっきまでの威勢はどうしたホラ
『~~~!?』『!? っ!』『~~~~~!!』
慌てふためいた様子とテンプレの様なセリフを残し
男共はついに退散していった。
(やれやれ。凌げたか。 いや)
「……ありがとうございます。あの、私は大丈夫なのでそろそろ」
続いて私も退散しないとちょっと、不味いかなと。
何せ身分が。偽装だし
■花ヶ江 紗枝 >
へらへらとした表情にこれは被害にあったという雰囲気ではないわねと
そうっと向きを変えて抱きしめたまま間に体を挟みつつ事情聴取。
知り合いと主張する彼らへ被せ気味で投げつけられる否定に
大体の事情が呑み込めてきた。
その理解に伴い形だけでも柔らかさを載せていた視線の温度がどんどん下がっていく。
「え、嘘。
もしかしてナンパ失敗で追いかけて来たってことかしら。
きょうびそんな子いるのね……」
まさかの一番下らない理由だった。
しかもそれを露骨に隠さない辺りこれはわりと面倒なタイプ。
嗚呼、頭痛がしてきた。モテない自覚をちゃんと正しくしてほしい。
この手の相手は被害者が出てくるか現行犯でしか対応しづらい。
「全く……声かけは数でしょう。
駄目そうだったらさっさと次に行く。これ鉄則。
いちいち追いかけるんじゃありません。
(今回は見逃してあげるけれど
今後は指導しますのでその旨しっかりと覚えておいてくださいね)
……おっと」
思わず若干心の声が先に出たけれどまぁ大丈夫でしょう。
これ以上ごねるようなら本当に腕章を出すわよと呆れつつ
顔色を変えて去っていく彼らを見送る。
全く
「百年早いのよ。もう少しましになってから街頭に立ってほしいものだわ。
……ごめんなさいね。怪我はないかしら。
どこか痛めたりぶつけたり……あとは落とし物とかはしていないかしら。」
しっかり彼らの姿が見えなくなるまでぎゅっと保護していた相手を
少々名残惜し気にゆっくりと離すと視線の高さを合わせながら確認する。
なりふり構わず逃げていると怪我をしていたり落とし物をしていたりは日常茶飯事なので……。
「いきなりとめて吃驚したわよね」
ひとまずは運が悪い遭遇者を改めて観察しつつ申し訳なさそうな声色を滲ませて。
■寝刀シロ > (この女史、とても口が強い)
抱いた感想は果たして、先ずは此れである。
歓楽街の……恐らく深部北方面にて。
私をしっかりホールドしている彼女から出る口撃。否、砲撃だ。
もっとこう手心を一つまみ………も要らぬだろうあの様な奴等
いいぞもっと言ってやれ私は赦す。心の中でそう囃し立てた
……が。 依然、問題そのものは新たに発生したという形で解消されていない
抱擁を解かれつつ新たな難題に頭痛を悪化させた
なにしろこの辺りをうろついていた理由が理由
自分自身の身分、立場。 “偽装”と云う明らかな罪
彼女からすれば己もまた取り締まりの対象に相違ない訳で
冷や汗を心の中で掻いた。どうやって切り抜けるか、と
我ながら足りぬと自虐している頭をフル回転させて流れを慎重に見定める
「いえ、お陰様で。あのまま追いつかれていたかと思うと
ぞっとします。……貴方に会えてよかったです。」
先ずは礼。 良かったのは本音だ
…主に私が彼奴等を“数字として処理する”をやらずに済む意味合いで
そういう意味合いで言えば彼らにも運があったな。皮肉にも ケッ
■花ヶ江 紗枝 >
「そう、良かったわ。
この辺りは何かと物騒だから。
平和ボケしたナンパ男もいつまでたっても減らないし」
思わず嘆息してしまう。
自分もそうだが、この辺りを夜一人で歩くというのは
ある程度実力を持っている可能性がある。
追いかけたつもりが数秒後には狩られているなんて言うのもよくある話。
その”処理”だって仕事と言えば仕事なのだから
彼等には仕事を増やすなと心の底から言いたい。
「一応帰り道には気を付けてね。
根に持って待ち伏せとかそう言う話も無い訳ではないし
道を変えることをお勧めしたいけれど……。
この辺りに明るくなければ付き添いましょうか?」
時々やたら執念深い子達が居るのも確かなので一応気を付けて欲しい。
……まぁこの島に来て気が大きくなったうちの一人だろうけれど。
今は出来ればさっさと忘れてしまいたいところ。
そう、そんな有象無象よりはこちらの方が重要で……
「そう言えば一応……学生証とか確認したほうが良いかしら。
今回の件や今後彼らに会ったとき面倒でしょう?
……無理にとは言わないけれど」
そっと付け加えながらゆったりとした笑みを浮かべる。
■寝刀シロ > 「そうですね。今更ながら迂闊でした。
少し近道に通り抜けるぐらいなら大丈夫と
思っていたので。」
女史の視線から、値踏み/見定めるような意思を感じる
腕章はしていないしラフな服装をしているから単なるハッタリ……
その線も今や消えた。 覆面か、或いは事情があるのかと私は結論付ける。
あと平和ボケというにはサツバツとしたウワサも耳にするのだけれどこの島
落第島だのを始めにして、なんだこの島。
根に持ってアンブッシュ、会敵するとしたら次は。対集団と仮定して心の中で備える
「何も其処までして戴かなくても。
…いえ、ではお言葉に甘えて
お願いします」
一刻も早く彼女から離れたいのが本音だがあまり強硬に断ると
恐らく怪しまれると思い敢えて、ご厚意に甘える方向にする。
学生証を求める言に対しても。
「……あれ。 …ごめんなさい。
今日は、部屋に忘れて来ちゃったみたいで。
手元に無いです。」
ごそごそと実際にスカートのポケットを漁る、サイフを見るなどの仕草
見せて持っていないと説得力を増した上で誤魔化す
実際はしれっとインベントリ(異能)に隠してある、察知はされまい。
笑顔は強者の印。胸の内でナンパ男共よりも厄介な存在に出会ったと
その笑みを見てひっそりと、失礼にも思ってしまったが。どうか赦してほしい
私は他人嫌いであるが故。
ご案内:「歓楽街 」から寝刀シロさんが去りました。
ご案内:「歓楽街 」に寝刀シロさんが現れました。
■花ヶ江 紗枝 >
「なら丁度良いわ。
安全に部屋まで送り届けるついでに確認出来そうね。
よかったわ。もっていないとかではなくって。」
両掌を口元あたりで合わせながらにっこりと。
基本こういったことは確認しておいて困る事ではないという認識。
持っていなかったりする場合もある程度反応で推測出来るというのもあるけれど……
「やっぱりこんな島でこんな場所だから持っていない子も意外と多いのよね。
そういった子の保護も仕事のうちだから……気に障ったらごめんなさい。
すまじきものは宮仕えよね。本当に」
まぁ私今日は殆どオフなのだけれどと付け足しつつ彼女らに思いを馳せる。
一応生活委員や他の風紀委員にもこの辺りをメインに扱っている子がいる。
最近長く眠っていたのでまた彼女らともお茶でも飲みに行きたいところ。
とはいえ今は目の前のこの子が優先。
「という事は、今後もこの辺りにくることになるのね。
ならついでにいくつか美味しいお店でもシェアしておこうかしら。
それとも今度、別でそういう機会でも設けましょうか?
個人的な間柄……で」
どうする?と首を傾げつつその目は笑っていた。
■寝刀シロ > 「はい」
(な~に一つ丁度が良くありませんよ!ミセス!
想定以上に厄介が厄介してますよこの人!)
送り届けるって歓楽街の入り口までの話ではなかったのか
まさか疑われていると?表情には出してないし
所作、仕草にも疑念を抱かせる点は凡そ無かった筈だ、少なくとも、私の認識では。
見せないという逃げ道が、塞がれた以上。偽造技術に期待するしか道は無い
口先三寸で切り抜ける?残念だがNOだ。なにせ私はいわゆるド陰キャかつ
コミュ障、ついでに文才もない。不可能はものは不可能
「こんな島だなんてそんな。みんなとても逞しいと思います。
同じ学生なのに、貴方も。とてもしっかりされているんですね」
本当に、厄介なことにしっかり為されている女史だ。
私以外の出会うべき者に出会えばさぞやよい関係を築いただろうに。
嗚呼、女史よ。だからその今後ともよろしくと言うような流れに持っていくな
求めていない人間にとってはひたすらに、其れは毒でしかなく引火の元でしかなく
あるいは時限爆弾にしかなり得ない兎にも角にもただただ面倒なだけなんだ
勘弁してくれと心の中だけでルーと書き留める。いえるワケ、無かろうよ。
堂々と口に紡げれば寝刀シロは陰キャなど好き好んでやっていない。ので
「空いてたら。ぜひ、お願いします。美味しい物には目が無くて
食べ歩きが趣味なんです。この辺りに来たのも美味しいケバブ屋が
あるってガイドで乗っていて。 ……名前、未だでしたね。
私は寝刀シロと申します 」
観念しなくなく平和な拒絶ルートを拒絶してでも関係続行ルートにカーソル合わせるしかないのであった。
偽装が見破られればその目がレッドカードの如く赤く染まることは
容易に想像できて。全ての終わりが訪れるのだが、ハハッ
どうにか騙してくれ実績ある≪窓口≫経由の偽装学生証。
■花ヶ江 紗枝 >
「あら、素敵な名前ね。
私は花ヶ江 紗枝。
一応風紀の関係者で色々発行されていない子の一時受け入れなんかもしてるの」
軽く自己紹介を返しつつ懐から名刺を取り出して。
そこに今使っている端末の番号をさらさらと書くと差し出しつつにこりと微笑む。
「もし食べ歩きなんかに興味があったらかけても大丈夫。本当に案内するから。
ふふ、大半は冗談だからそんなに緊張しないで頂戴。
何にせよ痛くない腹を探られるのは癪でしょうからそんな真似はしないわ。」
ついつい揶揄いすぎちゃったわねと口元を抑えながらころころと。
これが常世渋谷やニルヤカナヤならともかく歓楽街、しかも夜で
”お堅い風紀委員が近くにいて態度が変わらない学生なんて基本いない。”
「深くは追及するつもりはないわ。私だってわきまえているつもり。
強いて言うなら……本当に困ったら声をかけてねって事かしら。」
必要以上の介入もまたするべきではない。
多分この子にはこの子の事情があるのだろうから
■寝刀シロ > 「花ヶ江さんこそ。素敵な響きですよ。」
これは本当。
「そう、なんですね……ご立派です。歳も変わらないくらいなのに
でも大丈夫ですよ。部屋にたまたま忘れてしまっただけですから私」
前者も本音。後者は嘘。 顔にも声にも出していない。はずだ。
彼女がエスパーだった場合はもう投了するしかなかろう。
連絡先を書かれた名刺を受け取ってしまいつつ(拒否したい)
「あはは、機会がありましたらお誘いしますね」
平気な顔で嘘、誘うわけ、なかろ。陰キャが。
「…緊張しているように見えますか?すみません
少し、まだ怖かったみたいで。」
ある意味怖がっているので嘘にはなるまい、本当だけど嘘というようなアレソレだ
「……ありがとうございます。今日初対面なのに
こうして助けて貰っちゃって、親切にしてもらっちゃって。」
良い女性(ヒト)なんだろう、彼女は。詳しい事情、為人など
その心など読める筈もないから本当はどうかも知らないけれど
少なくとも自分と彼女が知り合う、その事象そのものが勿体無い程に
「機が見えたと思いましたら
花ヶ江さんからも。気軽に声をかけてください
……あなたみたいに。“助け”にはちょっと、なれないと思いますけれど」
だからまあ。 “本性”が見切られない内は、丁寧に。
しっかりと対外的に良い外面を。 気持ちのいい猫を被っておこう。
其れが最早どうにもならない拗れをした後の私が出来る最大限の“誠意”であるが故に。
そう言ってなにも無ければ。おそらくこのまま歓楽街の外まで彼女に誘導されながら出ていくことだろう。
嗚呼いや。最 悪。家まで本気で私を送ってくれてゲームオーバーと相成るか
ハハッ。笑いごとではあるまいよ。
■花ヶ江 紗枝 >
「ふふ、ありがと。
そうね、気が向いたら是非。
楽しみにしているわね。」
まぁ多分そんな事はないだろうけれど。
言葉の節々から漂う拒絶には気が付かないふりをする。
「親切だなんてそんな事ないわ。
私は義務を果たしただけだし、
……余計なお世話かもしれないものね。」
もし何故そう思うのかと聞かれたなら
乙女の勘と笑って言うかもしれないけれど
実際の所を言うと落ち着きすぎているというのが大きい。
もっと取り乱すべきところは取り乱すべきだし、嫌がる所は嫌がるべきだ。
装った感情の裏にどこまでも冷静さが透けて見えるが、一貫はしていない。
……つまり何かを隠したいという意図があるということ。
根柢の部分で人間不信という同族の匂いがするとでもいうべきか。
こういう見回りをしていると困った事によく有る反応の一つ。
「まぁお節介ついでに少しだけ我慢して頂戴。
本当に危ないかもしれないから、念の為、ね。」
そんな言葉をサラッと言いながら、連れ立って歩きだす。
その道中で近くのお気に入りの店なんかの情報を共有し、
安全な地域に辿り着いたなら小さく手を振って見送るだろう。
「それじゃあまたね。シロちゃん」
そんな簡単な言葉をその背中に投げかけて。
この邂逅が不必要ならそれでいい。
「治安維持部隊なんて、不必要な位が丁度良いのだから」
■寝刀シロ > 「 はい、花ヶ江さん。またいつか。」
──出会ったのが私じゃ、無ければね。
ハハ。なんて無様な考え。今更だろうに。
背に投げてもらった声に反応した
擦れ切った奥底の心の中から響いた声
自分を嗤う声は、確かに本当の音
自分の表情筋が困ったような笑いに歪んだ気がした
それは既に背を向け、暫し歩いた後のことだから
彼女に見られる心配などする必要はもう無かった。
ご案内:「歓楽街 」から寝刀シロさんが去りました。
ご案内:「歓楽街 」から花ヶ江 紗枝さんが去りました。