2020/06/25 のログ
エインヘリヤル > 「……そうね?」

閃光を放つも……テーブルをひっくり返すことも許されないだろうか。
どうやったのか、といえば。

ただ単に、いつの間にか、上げかけたテーブルを何事もなかったように押さえられ。
同時に、壬の足を踏んで。
走り出す機会を失わせた、それだけ。

突然の閃光に店はパニックになり、騒ぎになるもエインヘリヤルはそれを完全にスルー。

「ええ……和やかに話しましょうか?」

怒ってすらいなかった。
怒られる資格すら与えなかった。

神鳴 壬 > 持ち上げたはずのテーブルが岩のように重い、走り出そうとした足を踏み付けられその一歩を踏み出す事すら許されない。
完全に出鼻から挫かれ、圧倒的な差を見せつけられて泣きそうになる。

「……、俺から、アンタに聞きたいことなんてねえよ…。それともなんか用があるのか、?」

さすがに泣くのは我慢した。
辺りが騒がしいがそれを気にしている余裕すらこちらはなく、観念してイスに腰掛け直す。
居心地悪さしかない、こちらに一切感情を向けることのない読めない相手に心が折られ降伏している。

何があっても自分の命が優先だからこそ、此処は大人しく言うことを聞いていようと完全に萎縮してしまっているのが見え見えで、ハリボテの強がりだけで口を紡いで。

エインヘリヤル > 「そうね……用は、なくもなかったけど」

冷たささえ与えてくれない目。
すべてが勝手にエインヘリヤルの思惑で進行し、エインヘリヤルの思惑で完結している。

明るく爽やかで凛としていて聡明なその声は。
神鳴 壬に話しているのに、誰にも向けてもいなかった。

「たった今なくなったわね」

別に脅したわけでもない。
挑発したわけでもなければ、圧を与えたわけでもない。

ただ、足元をすこし削っただけ。
そして、彼は自分で転んだだけだ。

それより、自分のことしか考えていなかったのが許しがたい。

まあ、理屈はわかる。
場を乱し、その隙にあわよくば、という魂胆。
その判断自体は構わない。目的になりふり構わないその態度も悪くない。

ただ、それをする場でもなければ、それが必要な場でもなかっただけ。

テーブルに、優雅に指を組み。
壬のことを見てもいない、壬の姿を反射しているだけの瞳で続ける。

「納得させるような謝罪ができれば、せめて……」

責任を取らせる。
己の行動を見直すことは大事だから。
極めて凶悪な、この世のものとは思えないようなひどい罰を与えた。

「泣くことを許してあげるわ」

神鳴 壬 > こちらを見ていないのがわかる。
モノとすら扱っておらず、こちらを見下すことすらしていない完全にただ自分が勝手に踊って勝手に追い詰められているだけである。

それがわからない壬でもない。
だが、何をしても許される気がしない。

強がっていたハリボテも直ぐにでも瓦解しそうになっている。
強がった所で意味もないのがわかっている、ただの一般人である彼が出来る事はなにもない。

どうにか逃げられないかと考えはするも、先程の一瞬でわからされてしまった彼が取れる行動は、相手が示した通りの事しか出来ない。

「…、なさぃ…。」

テーブルに頭を付け消え入りそうな声でか細く出た言葉は、音にもならない声でしかなかった。

エインヘリヤル > 「ふぅん」

この場は、すでに対等ではない。
故に、エインヘリヤルはただの審査員であり、審査委員長でもある。

だからきっと、コンテスト参加者にさせられた側の壬にとっては、その一挙手一投足が絶望的な権限を持つ。

「もしかして、それが、この場のみんなに迷惑をかけて。
 しかも……私からも許してもらえると思う謝罪なんだ?」

別に、自分で本当にそう思うならそれで許すわよ。
そう言っている。

自分がそれで自分に許されるなら。
自分が自分に嘘をついていないと感じてるなら。
自分が正解探しで置きに行っていると思わないなら。

地獄は、壬の良心に設置された。

神鳴 壬 > テーブルに頭を下げたとして声も出ない、何を言っているのかもわからない言葉などで済むはずもない。

いつの間にか辺りの視線もこちらに集中していた。
本来なら辺りが騒がしい間に逃げる算段でいたがこうも時間が経てば誰が起こしてしまったのかなど明白である。
ジッとこちらを射抜く視線が多数ある。
興味と喧騒で集まってきた他の一般人すらもこちらに注目しているのがわかる。

そんな衆人環視の中でしなければ泣くことすら許されないと、告げられた言葉に逃げ道を探そうとしてしまう。

しかしそんなものはどこにもなく。
唇を噛み締める。
どうやっても逃げられないと観念し、テーブルから立ち上がる。

今度は、エインヘリアル本人だけでなく、店に向け、こちらを見つめる客に向け、衆人環視にも向けて頭を下げる。

それだけで持っている携帯でこちらを写しているのがわかる。
それでも逃げることの出来ないただの一般人である神鳴壬は、

「この度…、皆さんに、異能を使って迷惑を掛けてしまい、すい、ま、せ…。ッすいませんでした!!」

声を裏返らせ、慣れない大声を出し、深く頭を下げて謝罪する。
途中で情けなくなり、涙が溢れそうになるも必死に堪えて無様に謝るしかなった。

エインヘリヤル > 「それだけ?
 まさか……自分が誠意を尽くせばそれで終わりだなんて思ってたりしないわよね?」

ちゃんと謝った。
おそらくは、周囲は一応ちゃんとした謝罪だと、そう思ったろう。

ただ、まるでマフィアの幹部じみた少女は、容赦しなかった。

決まっている。
これだけ衆人環視の中、一人を悪者にするのなら。
最終的に責任を取るのは彼ではなく、私の役目だもの。

故に、社会的制裁が済んだと思われたそこに。
……言わなくて良い、もうひと押しを加える。

「社会はね、一度壊したら元通りに戻らないの。
 代わりに、せめてなにか与えたり、形に変換しないといけないの。

 ほら、みんなのパンケーキがぐちゃぐちゃになってしまったわ。
 店だってさっきから開店休業状態。
 ただ謝って済む問題じゃないのはわかるわね?

 泣く前になにができる?」

たしかにもっともだが、助かりかけた彼にやりすぎを加える。
これでいい。

神鳴 壬 > さすがに、見ている何人かはやり過ぎだと思った。
だがそれが当然だという人間もいる。

頭を下げ、嗚咽混じりに謝罪した先でさらに追い打ちを掛けてくる相手に、自身の情けなさを痛感すると共にふと、ナニか火のような熱いものが胸のうちに巣食うのを感じる。
だごそれも一瞬の事で、一度声を上げて謝ったおかげか少し頭が冷えた気がした。

涙も不思議と収まる。
それがなんでそういうことになっているのか、自身でもわかっていないが顔を上げると彼女の顔を見る。

「…、わかった、…。弁償、する、ここの人たちが飲み食いした分も出すし、店長にも弁償させてもらう、…。」

涙で滲んだ顔はやはり無様で歳相応の青年に足を踏み入れたばかりの一般人にはやり過ぎだという声もある。
それでも、店の方まで行き、今起きた事を再度謝り、本当にここにいる客と今受けた損害を弁償すると話をし始めて。

エインヘリヤル > 「了解しました。この宣言にて彼の謝罪と覚悟を受け入れましょう」

そして、仕上げ。

気持ちよくさせなどしない。
覚悟などさせない。

「なんだかんだ言っても一学生のしでかしたことですから。

 この件は特殊異能調査機構が責任を持ちます。
 何かありましたら風紀か公安までご一報ください。

 弁済についてはこちらで責任を持ちますので、彼には学外活動での奉仕という形で対応してもらいます。
 皆様、これでよろしいでしょうか?」

有無を言わせない。
あくまでも正しさで殺す。

学生には謝罪とその覚悟を責任として問い、最終的な部分は組織で引き受ける。
彼は保護される存在だと叩き込む。
独り立ちする資格などないことを改めて自覚させる。

それに、どういうイメージの組織かを宣伝するにはいい機会でしょう。

良くわからない組織ながら、規律と責任を果たさせる組織として。

エインヘリヤルの外見と衣装はとても良く機能するだろう。

神鳴 壬 > 「なんっ、……。」

店長に、良いと言われつつも話をしようとしていた矢先に告げられたのは、責任すらも取らせてもらえない救われなさである。

手を止め、相手に振り返る。
拳を握り締め、やりきれないナニかがこみ上げてくるがそれをしたところでどうしようもないのがわかりきっている。

つまりは、この場で相手に従うしか道が残っていないということだ。
納得出来ないこともあるだろうがソレを呑むしか無く。

ただ無力を思い知る事になる。
これによって、壬は特殊異能調査機構に預かりになるしか道がなくなった。
何処とも知れない虚無のような感情を覚えてふらつく足で立ちながら相手を見つめる。

言葉はもう何も出すことが出来なかった。

エインヘリヤル > 彼が複雑な思いで立ち尽くす中。
そのまま速やかに公的な手続きを踏んで現場を処理し、店に身分証を見せ、手形を切る。

この場にいる人間に関しては、現場コードを作成し、望むものはリスト化。
慰謝料として金一封を一律配布するものとする。

簡潔かつ、わかりやすく、多くの人間が納得する……せざるを得ない対応である以上、今の神鳴 壬には、誰もなんの意見も許してはくれない。
当事者なのに、もう存在すら見てもらえない。

あとに残るのは惨めさと、他人からの「ああ、あの」という見覚えらしきものだけ。

「ああ、そういえば」

じっとこちらを微妙な面持ちで見つめ、彼が立っていることに気付いたエインヘリヤルは思い出したようにつぶやいた。

「もう……泣いてもいいわよ?」

神鳴 壬 > 彼女の手際は完璧と言ってもいいだろう。
身分も、ここを納めるだけの資材も、行動力も全て兼ね備えている相手からこちらが出来ることなどなにもない。

ただ呆然と、している少しの間に済ませてしまう手際の良さを何処か自分でない所から見ている感覚を覚える。

すべてが終わり、ようやくと思い出したようにこちらを微妙な面持ちで見つめる相手から告げられた言葉を聞いて。

「俺はお前のことが大嫌いだよ。」

呆然としていた感情に初めて宿る火が灯る。
本当なら御礼やナニかを言わなきゃ行けないはずなのだが、衝動的に出てしまった言葉はそんなものではなかった。

エインヘリヤル > 「そうね、だからそうなったって覚えておくと良いんじゃないかしら……ところで」

嫌いだと、ハッキリ言われたところで、まるで世間話の第三者のことのように流される。
実際、嫌いという感情の発展形でこうなっている、それはその通りで。
正しすぎて納得できない、泥のようにまとわりつく仄暗い感情になるかもしれない。

だから。
……忘れていた、のだ。

「じゃあ、住所と、学生証をお願い出来るるかしら?」

至極当然に、明るく事務的に話される、その内容に。

神鳴 壬 > 歯牙などにも掛けない様子にこれ以上言ってもどうしようもないのがわかる。
相手にすらされていない相手に何を言っても無駄なのがわかるとこちらも、彼女に対しては無駄にこれ以上のナニかを想う事もめんどくさくなった。

「学生証はこれだよ、住所は…、… 。」

事務的に話される内容に大人しく学生証を渡す。
住所を告げようとしたところで、不意に隠れ家にいるメイドのことを思い出すが、他に住所もない以上隠し立ても出来ず、したところで時間の問題だろう。

彼女がどうなるか、わからないがそれは拒否できない事で言うしかなく。

「…、住所は、落第街、ー番地のーーだ。」

諦めて、住所も告げた。

エインヘリヤル > 「そう、ご協力感謝するわ。
 では、現時点をもって、神鳴 壬の身柄を、特殊異能調査機構が責任持って預かります」

見るからにどんどん目が曇っていくのがわかる。
住所、というところで一旦動揺した色を見せたが、まあ住処になにかあるのかもしれない。
彼も逃げようとしたあたり、秘密のひとつやふたつあるだろう。

「本日は、まあいろいろ思うところもあるでしょうから、このまま帰宅してください。
 明朝9時にそちらに伺いますので」

別に、何処に逃げようと何を処分しようとかまわない。
ご自由に。

一方的に告げると、事後処理に入る。
気力を失ったような壬がこちらを見ているのに気づけば、笑顔で爽やかに言った。

「あ、帰って良いですよ?」

神鳴 壬 > 自分でも意外と自分の心配よりも家にいる物の心配をしていることに内心動揺していたが、相手にとってはそれも些事なようだ。

「あぁ、わかったよ。」

ただ、粛々と告げられる執行猶予のようなものに吐く息すらなく。
黙々と聞いており、笑顔で帰ってもいいと言われると、ただ頷き一言だけ言葉を返すと、足取り重くその場を後にして。

ご案内:「落第街大通り」から神鳴 壬さんが去りました。
エインヘリヤル > 彼が去ったのを見て、きりはに一報を入れる。

「神鳴 壬を監視対象に指定。住所はこちら。あとはよろしく」

なにかやらかすなら、それも利用させてもらおう。
彼女にとって、彼の一挙一動も事後処理の一環に過ぎなかった。

ご案内:「落第街大通り」からエインヘリヤルさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にロベリアさんが現れました。
屋台の店主 > 「くっ、食い逃げだぁー!」

白昼の落第街に悲痛な叫びが木霊する。
慌てた様子で飛び出した店主の視線の先には、自身の屋台で売られている串焼きを咥えて走り去る少女の姿。

ロベリア > 「ふぁーっはっはっふぁ……喋れぬっ!」

高笑いの途中で、口に咥えていた串焼きを離して手に持つ。
屋台で客引き用に立ててあった内の一本をかっぱらってきたものだ。

「ワレの手に渡った以上、この串焼きもワレのもの!
 カネなど払ってやるものかー!」

目を引く鮮やかな赤髪を風に靡かせ、悪魔の羽と尻尾を揺らしながら、
騒ぎに足を止めた人々の間を縫うように駆け抜けていく。
小柄なだけあって、なかなかのすばしっこさである。

ロベリア > 追ってくる気配はない。屋台を空けるわけにもいかないのだろう。
この落第街に正義感から食い逃げ犯を捕まえようとする者などいるはずもなく、
堂々としていれば巡回中の風紀委員もやり過ごせるものだ。

「くふふっ、一日一悪は順調だな。
 この調子なら わが野望が成就する日も遠くはあるまい……串焼きんまっ」

成果物を頬張りながら満足げに歩く少女の名はロベリア。
いつか偉大な悪になるべく、こつこつ悪事を重ねる悪魔である。

ロベリア > 「こことスラムの街はワレが支配したも同然。次はどんな悪を成したものか……」

全くそんなことはないのだが、本人は自信たっぷりにそう思っている。
考え事をしながら歩いていると───

「ふぎゃっ!?」

前から歩いてきた相手に思いっきりぶつかってしまった!

チンピラ(モブ) > 「おうおうおう、どこに目ぇ付けて歩いてんだ嬢ちゃんよォ~~~」

しかも運の悪いことに、ぶつかった相手は大柄な男だった。
いかにもモブ然とした剃り込みとサングラスのチンピラスタイル。
ズボンには串焼きのタレがべったり付着している。

「おニューのズボンが汚れちまったじゃあねぇかッ!
 どう落とし前付けてくれんだ、あぁん!?」

虫の居所が悪かったのか、青筋を立てながらサングラス越しに睨み付けてくる。
相手が小さな子供でも容赦なしだ!

ロベリア > 体格差が倍近くある男に睨まれ、並の子供なら泣き出すところ。
しかし、ロベリアは逆に男を睨み返した。

「それはワレのセリフだ、ばかものっ!
 キサマのせいで……ワレの串焼きが台無しではないかぁ!」

ぶつかった拍子に串焼きは無残にも地面に落ちていた。
睨まれたことよりも、串焼きが駄目になってしまったことに涙目になっている。
そもそも、その串焼きは盗品なのだが……

ご案内:「落第街大通り」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「涙の音、が聞こえたでござる」
と一昔前のオタクのようなマントを羽織った男が

チンピラとロベリアさんの間に割って入る。

「何があったのでござるか?」
と両者に対して聞いた。

チンピラ(モブ) > 逆ギレにも等しい彼女の反応にチンピラは当然キレる。
地に落ちた串焼きを蹴り飛ばし、生意気な子供に掴み掛ろうとするが───

「このガキッ……な、なんだテメェ!?」

そこに割り込んできたマント姿の男に驚いて動きを止める。

ロベリア > 「誰だキサマは!」

対するロベリアの方も突然の闖入者に同様の反応だ。

持流 童男 > 「某は、ただのオタクでござる。」

と落ち着き払った声で、言いつつ。

「子供に掴みかかろうとするとは、大人がすることでござるか。」

と、ロベリアさんに、危害が加わらないように

そこはかとなく守ろうとするように前に出る。

チンピラ(モブ) > 「オタクだぁ~~~?」

グラサンの下で怪訝そうな顔をする。
しかし、見下したようなその態度を改めることはない。

「うるせェ! そのガキが俺様のズボンにシミを付けやがったんだ!
 ほら見ろ……ここ! ベタベタになってるだろーが!」

片脚を上げ、タレの付着した部分を指差して見せつけてくる。
そこから漂ってくるのは、落第街で屋台を構える串焼き屋の自家製タレの香ばしい薫り。
先ほどチンピラが蹴飛ばしたものだ。

ロベリア > 「おいキサマ! 前に立つな、見えないだろうが!」

こっちはこっちで不服そうにぴょんぴょん跳ねている。
背中の羽根は飾りなのだろうか。

「そいつにワレの串焼きを台無しにされたのだ!
 今からそいつをボコボコにしてやるところだったのだぁーっ!」

持流 童男 > 「子供のやったことでござらんか、だがしかし、それでも腹の虫がおさまらないのであれば、拙者が弁償するでござるよ。それでも納得行かないのであれば、拙者がお相手いたすでござる」

と神妙にいいつつ、

「大丈夫でござるよ。どのような存在であれ、子供が暴力を振るうことはないでござるよ。」

とロベリアさんには背中越しに語りかける

ロベリア > 「うぬぬ……どいつもこいつも、ワレを子供扱いするなぁ!」

ぴょん! と勢いよく跳躍し、童男の大きな背中に飛び付いた。
体重は軽く、当たるものも少ないお子様体型である。
そのまま背中をよじ登り、肩越しに顔を出してチンピラを睨む。

「ワレは魔界より来たりし(未来の)大悪魔、ロベリア様だぞっ!」

耳元でキンキンした声を上げながら、ドヤ顔で名乗りを上げた。

持流 童男 > 「おお!?」と耳元でキンキンした声におどろきつつ、その名乗りに ノリノリで名乗りを上げた

「そして某は、ただの英雄オタク!。持流 童男でござる!推しの幸せを守るヒーローをやってるものでござる!」

とチンピラ見ながら、ドヤッとしてみながら。

チンピラ(モブ) >
チンピラ(モブ) > 「黙って聞いてりゃボコボコにするだのヒーローだの……」

Wドヤ顔を向けられ、チンピラの顔に浮かぶ青筋の数が大変なことになってきた。

「こっちはイラついてんだよッ! ヒーローごっこなら家でやれやぁ!」

そのまま怒り任せに童男とその背に乗るロベリアへと殴りかかる!

ロベリア > 「ワレを(未来の)大悪魔と知ってなお向かってくるか!
 いいだろう、相手になってや……」

応戦しようとして、大変なことに気付いた。
───降りられない……!

持流 童男 > 「それはダメでござる。」

と体を動かして、ロベリアさんを守ろうと、ロベリアさんに当たらないように自分だけに当たるようにチンピラの拳を 受けます。ロベリアさんが落ちないように足で踏ん張りながら。

「大人が子供を守るのは当然の事ゆえ!一歩も・・!引かんでござる!!!」

ロベリア > 「のわぁあああ揺れる、揺れるっ!」

あなたが体をひねる度に落ちそうになるのを必死でしがみついて耐える。
踏ん張りが効いているのもあって、易々と落ちる心配はなさそうだ。

そうしている間にもチンピラは殴る蹴るの暴行を繰り返すだろう。
ひたすらに己が身で受け続けるあなたにロベリアは困惑を隠せない。

「キサマ、勇み出てきたわりに防戦一方ではないか! 反撃しないのかっ!?」

持流 童男 > 「某の戦い方は、相手が疲れ果てるまで耐え抜くでござるよ。力だけでは、解決しないこともあるのでござる。それに、某のことは心配無用でござるよ」

と寂しげな笑みを浮かべて。

「某の異能の「知られざる英雄」は推しを必ず守りとおし、推しの記憶から消える能力でござるから。だから心配ないでござる!お主は必ず守るゆえ。」

と活を入れ直したように足に踏ん張りを入れつつ、腕をクロスさせてガードに徹する。

持流 童男 > 傷だらけになりつつ、歯を食いしばりなら、にっかと笑いながら

「大丈夫でござるよ」と

チンピラ(モブ) > 「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇッ!」

ビシッ、バシッと肉を叩く音が繰り返し響く。
道行く人々も何事かと足を止めるが、遠巻きに眺めているだけで手を出そうとはしない。
そうして何度打ち付けても童男は倒れず、背中の少女を守り続けるのだろう。

「はぁ、はぁっ……なんだコイツ、なんで倒れねぇ……!?」

チンピラの方にも疲労の色が見え始めてきた。
もう少し耐えれば諦めてくれそうだが───

持流 童男 > 「守りたいものを背負っているからでござる・・!!!男は、守りたいものがあると強くなるのでござる!!!だから!そんな怒りだけの力押しの攻撃は効かぬでござるよ!!!!」

と英雄のような喝をいれる。しかし、内面にはダメージがあったようでふらついて倒れそうになる



「まだでござる!!!」

と足を思いっきり、踏ん張る。

ロベリア > 「───ふざけるなっ!」

その時、再び耳元で叫びが上がった。今度は怒りに震える声だ。

「力だけでは解決しないだと? 必ず守るだと?
 冗談じゃない! ワレを誰だと思っているのだ!」

ふらついた拍子に背中をさらによじ登り、両脚であなたの首を挟んで肩車のような体勢になる。
両手はあなたの頭を掴み、安定したところでチンピラを強く見据えた。

「ワレは悪魔、孤高の大悪魔だ! 魔界では己の力こそ全て!
 ニンゲンの助けなど……借りてたまるかっ!」

ロベリアの瞳が輝くと同時、魔力が迸り闇色のエネルギーを形成する。
それを次の打撃に移ろうとしていたチンピラに向けて放った!

チンピラ(モブ) > 「うぎゃあ!」

不意打ち気味に魔力を浴びたチンピラは数mほど後方に吹き飛ばされた。
見た目ほど殺傷力があるわけではないようだが、蓄積した疲労のせいでその場に尻餅をつく。

持流 童男 > 「むぅ!?」
と肩車の体制になった状態で尻もちをつく。。

「・・・かっこいいでござるな。ロベリア殿。自分で解決するとは。」

とバランスを崩したのか尻もちを着く。先程の打撃もあり、少し疲労しているようだ。

持流 童男 > 「これでは、「知られざる英雄」が発動できないでござる」

と少しだけ嬉しそうに

チンピラ(モブ) > 「くそっ……こんなヤツら相手にしてられるか!」

チンピラは にげだした! ▼

持流 童男 > 「逃げたでござるか。悪いことをしたでござるな」

とチンピラに対して申し訳無さそうにしながら

「ロベリア殿、大丈夫でござったか?」

と心配そうに

ロベリア > 「にょわぁっ!?」

あなたが尻餅をつけば、その衝撃は肩の上のロベリアにも伝わる。
しばらく頭がぐわんぐわんしていたが、ふるふると首を振って我に返った。

「ふんっ……この程度の事も解決できないようでどうする。
 あんなヤツ、ワレ一人で十分だったのだ!」

まだ少し不機嫌そうにしつつ、低くなった肩から跳び降りる。
そして仁王立ちの姿勢であなたを見下ろし……身長的に同じくらいの高さか。

「キサマの方がぼろぼろではないか。そのうえ記憶から消えるだと?
 英雄だか何だか知らないが、この世に悪名を轟かせないでどうするのだっ」

礼を言わないどころか能力にまでケチを付けだす始末。
悪魔とはそういうものなのかもしれない。

持流 童男 > 軽く困った笑みを浮かべ

「某は、推しの幸せを見れれば、それでいいのでござるよ。たとえ語り継が得れなくとも、誰かが幸せになれればいいでござるし、それに、誰かの力になるのに理由なんか必要ないのでござる」

とニカッと笑いながら言った後に

「お主の夢、必ずお主が叶えるでござる。夢に向かい、飛ぶでござるよ」

と傷ついた顔で柔和な笑みをうかべつつ

ロベリア > 「変なヤツだな……それとも、ニンゲンはみんなこうなのか?」

理解できない、といった風に眉根を寄せる。

「キサマに言われるまでもないっ。悪行を重ね、必ずや魔界を統べる王になってみせる!
 (未来の)大悪魔を助けてしまったこと、後悔するがいい!
 それまで、せいぜい幸せを噛み締めておくことだ……はーっはっはっは!」

高笑いをしながら歩き去っていく。
あなたの行為は図らずも彼女の記憶に残ってしまうことだろう。
もっとも、記憶に留めておくかどうかは分からないが。

持流 童男 > 「貴殿は貴殿の道を行くが良いでござるよ」

と柔和な氷女をしつついててと言いながら、簡単な応急手当をしつつ

「さてパトロールを続けるでござるか」
とパトロールを続けるように去っていった

ご案内:「落第街大通り」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」にアーヴァリティさんが現れました。
神代理央 > 風紀委員の中でも、落第街に対してこと過激かつ不穏な発言と行動を繰り返す二年生。己の委員会での評価とは概ねそんなものだろうか。
己の事を恐怖の象徴と嗤った新米委員もいたが、過分な評価だろうと肩を竦めるばかり。
必要なのは実績であり成果。特別攻撃課等、所謂箔のつく部課に所属していない己は、黙々と任務をこなすより他にない。

という訳で巡回に訪れた落第街。しかし、此の場所に己を派遣するかどうかで若干揉めたらしい。結果として、こうして巡回の徒となる事は出来たのだが。

「……人の事を何だと思っているんだ、全く」

小さな溜息を吐き出しながら、鋼鉄の異形を引き連れて落第街を闊歩する。己を避ける人並みから向けられる視線は、敵意と嫌悪のものばかり。

アーヴァリティ > 「あれ?神代君?」

今日は朝から買い出しに行くために平和的に外出していたのだけども...
賽子を振って新しい体験をしたり、久々に姿を晒してしまったり、その反動で疲れたり...
そんなことがあったけど、パフェを食べて、飲み物を飲んだりして疲れをどうにかして1日買い出しに費やしたんだけど...
疲れた。とっても疲れた。
この前倒れたときほどじゃないけど、あの賽子の反動は中々に強くて...
さて、そんなヘトヘトな状態で帰路について。

角を曲がれば知った背中が見えたため、特に何も考えず、気の抜けた調子でそう声を掛けた。

神代理央 > 投げかけられた言葉。
振り返れば、見知った――と言う程でも無いが――少女の姿。

「……そうやって気軽に声を掛けられる程、貴様と交友を深めた覚えは無いが」

小さな溜息と共に、立ち止まって彼女へと振り返る。
かつて殺し合ったり、何故かスイーツを共に食べたりした怪異。
その姿を視認すると、剣呑な表情と視線で一言。
とはいえ、警戒はしているが敵意は見せていない。彼女が、何時もと様子が違う事に。言うなれば、覇気がない様な姿に見えたからだろうか。

アーヴァリティ > 「いいじゃん、少しぐらい。
一回戦りあったんだからさー」

ああやっぱりそうだ。神代君だ。
神代君ではない可能性もあったけど、それを考えるのも億劫だったし。
まあ合っててよかった。

「初めて会ったときに飴くれない?あの甘さなら満足できる気がするからぁ」

なんて、よろめいている訳ではないが、どこか覚束ない歩調で神代の方へと足を進める。
声にもいつもの揶揄うような様子も見受けられず、やる気がない。

神代理央 > 「突然襲い掛かってきた相手と親睦を深める程、善人では無いのでな。というより、貴様が馴れ馴れし過ぎるのだ、馬鹿者が」

フン、と高慢な鼻息と共に切り捨てる様な一言。
しかしその表情は、次いで投げかけられた彼女の言葉に怪訝そうなものへと変化するのだろう。

「……何というか、何時もより随分と覇気が無いな。何時もそれくらい大人しくしてくれれば、私も楽できるのだが」

と言いながらも、ポケットに手を入れて取り出したのは鈍い金色の包み紙。

「残念ながら、前の菓子は生産中止だ。今はこれしかないが、くれてやる」

その包み紙をぽい、と放り投げる。彼女が受け取って包み紙を開けば、それは何の変哲もないチョコレート。甘ったるい匂いが彼女の鼻孔を擽るだろうか。
因みに、そのチョコレートは『甘さ10倍!カロリー20倍!働く貴方へ糖分だけのチョコレート!』の売り文句で販売された菓子。来週生産中止になる予定。

アーヴァリティ > 「うーん...ちょっと変な賽子振ったらさー
呪いの賽子だったみたいで変に疲れてさー...」

この怪異は異形の賽子なんて品の存在に今日初めて気づいた。
つまり、この賽子の効果や価値、そして風紀が警戒している品の一つであることも知らない訳で。
そして、ここまで疲れている理由は呪いに逆らったことと、呪いによって適した姿へと変えられた後にその姿を無理に変えたからであり、別に呪いの効果ではない。

まあそんなことは知らない訳で...大変な目にあった、とばかりに語るだろう。

「お、ありがとう...
相変わらず変な名前してるし、甘ったるい匂いがするなあ」

簡単に感謝を述べれば、チョコレートを受け取り、その中身を取り出しながらその小包への率直な感想を延べ、中身にも同じく感想を述べるが...相変わらずだなあ、と呆れたような表情を神代に向けて。

神代理央 > 「…呪いの賽子?風紀委員会でも調査しているが、それに実際に触れたのか。此方では、違反部活の拠点に転がっている賽子、程度の認識でしかなかったが」

先日の会議で話題になったばかりの謎の賽子。それを使用したと告げる彼女に、少し興味を抱いたかの様な視線を向けるだろう。
とはいえ、大変な目にあったと告げる彼女には
「日頃の行いの所為だろう」
と冷ややかな視線。

「…文句があるのなら食べずとも良いんだがな。大体。覇気の無い貴様を此の場で捕えても良い所を、こうして甘味を恵んでやっただけでも感謝して欲しいところだがね」

僅かに眉を上げ、呆れた様な表情の彼女を軽く睨む。
とはいえ、前回の戦闘で彼女の実力は理解し、把握している。応援の風紀委員も期待できない現状では、精々嫌味を言うくらいで戦闘行動を取ろうというつもりは無い様子。

アーヴァリティ > 「え?そうなの?
やっぱり変なアイテムだったの?
使わなきゃよかったかなあ」

そんな風紀の調査しているアイテムだなんて知らなかった。
そんな調査対象になるようなアイテムなら気安く使わなければよかった、と後悔する一方、まあそんなアイテムならあの力も妥当だな、なんて思ったが心の中に秘めておこうか。
神代君らしくない気持ちのこもった視線に珍しいなあ、と普段より弱々しい視線を合わせて。

「うん、美味しく食べるよ。ありがと
...捕縛しないでくれてるのはありがたいなあ」

冗談ではない。今の状態の自分だったら捕縛も容易といえば容易だろうに見逃してくれているのは普通にありがたい訳で。
感謝の言葉を告げればそのチョコを口の中に投げ込むだろう。

「あまあ…」

チョコレートごときに大袈裟だなあ、なんて普段の僕なら思うだろうけど、疲れているときにこれは美味しい。美味しすぎる。
幸せに浸って

神代理央 > 「別に貴様が使おうと使うまいと勝手だが、未使用品が残っているのなら興味はあったな。此方も噂程度の情報しか集まっていない。より多くの情報を求めているのは事実故な」

実際、風紀委員会には賽子についての情報が不足している。
現物をそのまま持ち帰る事が出来れば、とも思うのだが集まるのは大抵使用された後の唯の賽子と化した物ばかり。
まあ、無い物ねだりは仕方ないかと己を納得させつつ、彼女の弱弱しい視線には興味の尽きぬ視線の儘。

「…貴様にそうやって素直でいられると不気味だな。今の貴様なら、異形一体で制圧出来てしまいそうな気さえするよ」

チョコを口に投げ込む彼女を眺めながら、僅かに揶揄う様な色の交じった言葉を投げかける。
実際、彼女が何処迄弱っているか、という情報も確信も己は持っていない。それ故に、見逃しているのではなく単純に警戒しているだけ。本当に、彼女が己に対抗出来ない程弱っているのだと気付けば、果たして。

「そうだろう?最近はやたらと糖分をカットする甘味が多いが、このチョコレートは糖分とはこうあるべき、という性質をしっかりと表現している。
これくらいの甘さの菓子が、もっと増えてくれれば良いのだが」

熱弁。怪異相手に熱弁。しかし、そのチョコレートは来週生産中止である。

アーヴァリティ > 「僕がその情報を話すかどうかは別だけどね
それに、そんな大したこと知ってる訳じゃないしね」

風紀で調査してるからって情報を話すのは別で。ついでに言えば僕だってこれを使いこなせるようになりたいから情報が欲しい。
何ならこの賽子に耐久値もあるかもしれないし、一つだけじゃなくて複数欲しい。
風紀が調査している、つまり集めているかもしれないなら、集めてもいいかもしれない。...明日から。
神代君の視線に応えることはできないかな、なんて思いつつ。

「そんなことはないかな。魔力だけはあるからテレポートして逃げちゃうよ」

実際それで逃走可能である。まあ、魔術の行使もだるいからやめて欲しいけど。テレポートって結構術式とかややこしいんだよ。
出来ればこのまま穏便に終わって欲しいかな。声をかけたのは失敗だったかなあ...でも

「普段の僕なら違うって思うところだけど。
今日の僕なら大賛成かなー...あー美味しい」

こうやって甘いものにありつけたし、よかったと言えばよかった。
表情を綻ばせ、幸せそうな表情を浮かべて。
神代の言葉はあまり聴いていないが、「こうあるべき」「もっと増えればいい」の部分はちゃんと聞いているため、その部分に共感を示して。

そう言えば、あのお菓子。最後にあげようかな、なんて思いつつ...

神代理央 > 「出来ればご協力頂きたい所ではあったが、まあ期待していた訳でも無い。治安維持にご協力願える様な相手なら、とうに頼んでいる処だしな」

小さく肩を竦め、緩く首を振る。
実際、彼女から情報を得られると期待していた訳では無い。僅かでも情報が得られただけ御の字なのだろう。
ともあれ、賽子の情報に向けられていた視線は、緩やかにその色を変えて淡泊なモノへ。

「…戦うとは言わぬのだな。本当に、相当弱っているのか。珍しい事もあるものだ」

最初の一手が逃げ、とは彼女らしからぬ事だと、思わず含み笑いを零してしまう。
だからといって、異形を召喚したり実力行使に出る事は無い。無論、捕縛出来れば善いと思っていない訳でも無いが、その目が薄い以上無駄な行動は。無益な選択肢は己の中には無い。

「……そうして、甘味に舌鼓を打って年相応の少女の様に振る舞う事も出来るのだな。これからも甘味に浸り、無益な戦闘を控えてくれるのなら、実に有難い事なのだが」

そんな表情も出来たのか、と不思議そうに。意外そうな視線を向けた後、僅かな溜息と共に彼女へと告げる。
これで彼女が大人しくなるとは露程も思ってはいないが――まあ、些細な恨み言の様なものだろうか。数日間右腕を使用不能にされた事への。

アーヴァリティ > 「別に君たちが別に戦える場所とかくれるんだったら、治安維持でも協力するよー
あ、自由行動もさせてくれるって言うのも追加で」

僕は強者と戦えて、自由行動さえできれば満足だし。
その環境を整えてくれるならいくらでも喜んで協力しよう。

さて、目を合わせるために首を上げている気力すら薄い今、彼の視線の変化に気づくこともないだろう。

「こんな疲れてるのに戦いたくないよー
それにせっかく神代君と戦うんだったらもっと万全の状態で戦いたいし
...ところであれから新しい魔術とか覚えたりしたー?」

こんな状態で戦っても満足に戦えないし、それで負けて捕まっても嫌だし。
それに、前の戦いからまだそこまで経っていない気がする。
新しい何かがないのに戦ってもつまらない、なんて思いつつ何か新しい何かを得たか興味深げに尋ねるであろう。

「そんな僕が普通じゃないみたいに...心外だなあ。
それに、戦いなしだなんて僕が耐えられる訳ないね。
悪いけど君たちの希望には添えないかなあ」

自分で言うのも何だけど、僕は好きなものには喜ぶし、嫌なものには嫌って思うし、やりたいことにはやりたいって思う普通の...人間らしいと言えば人間らしい存在だと思う。
まあ、でもやっぱり戦いってやめられないよねって言うのが最初にくるけど。
心外だなーと不満げな視線を神代に向けて。

神代理央 > 「……ほう?それは何というか…意外だな。であれば、緩やかな同盟関係……いや、束の間の休戦程度は可能という事かね?」

彼女の求める"強者"と戦う舞台を用意すれば、彼女は協力すると言う。
であれば、風紀委員に属さなくとも、緩やかな協力関係を構築する事は可能なのだろうか。最悪、風紀委員が襲われなければそれで良いのだが。

「私は元々戦闘を好む類の人間では無い。貴様が戦わぬというのなら、無益な戦闘は行わぬさ。
……努力はしているが、残念ながら貴様の期待に応える事は出来んな。早々新たな力を得る等、思いあがっている訳でも無いが」

正確には、無い訳では無い。というより、単に前回の彼女との戦闘で使用していない魔術があるだけなのだが。母親の家系が研究を重ね、己の中で開花した収奪と施しの魔術が。
故に、新たな魔術は覚えていないと告げる。それは偽りでは無いし、其処に己の努力不足を感じている事もまた事実。
真実を隠し、偽りは話さない。尋ねる彼女に返すのは、そんな言葉。

「普通では無いだろう。そもそも、普通の生物が其処まで戦いを求めるものか。その強大な力を、他者を傷付ける為だけに振るうものか。その姿も、どうせ偽り。どこぞの死体から写し取ったものなのだろう?怪異だと、化け物だと、自覚はあるのだろう?なあ、アーバリティ」

不満げな視線と共に唇を尖らせる彼女に、愉快そうな声色と共に告げる。彼女は普通では無いと。自分達人間とは違うのだと。
そんな挑発めいた揶揄いの言葉を紡ぎながら、コツリ、と革靴を響かせて彼女に近付く。
無軽快なその歩みは、化け物だと彼女に言っておきながら、まるで顔馴染みの友人に近付く様な気楽ささえあるだろうか。

アーヴァリティ > 「うーん...まあそうだけど。君たちって結構強いの多いから君たちと戦いたいんだよねー...ほら、同盟組んじゃったら戦ってくれなくならない?」

風紀以外にも強者はいるだろうけど。安直に強者との戦いを求めるのであればやっぱり風紀が一番だと僕はおもう。
となると、変に同盟だの休戦だのしてしまうとその機会がグッと減りそうだ。
休戦しても、たまに戦ってくれるならいいけど...

「あんだけ砲弾ブッパしてよく言うよ。僕の魔力全部正面から削っておいて信憑性のない...
まあ、そんなもんだよね。今度会うときまでには...そうだなあ、なんか面白い戦い方とか見つけてきてよ」

なんて、宿題を出す教師のような、どちらかと言えば自習を勧める教師だろうか。
そう言った調子で課題を提示してみる。
前と同じだったらそんなに面白くなさそうだし...

変に語られてない部分まで推察はせず、聞いたままの言葉に応えるだろう。

「そうだよ。僕は人間じゃなくて怪異だからね...
まあ...そうだなあ...確かにそう言われれば普通じゃないかもなあ...
でも戦うのって楽しくない?相手を傷つけるのが楽しい訳じゃないけど、ほら
相手を理解してさーそれに対策を練って攻略するのって。
逆に攻略されていくのを食い止めるのって楽しくないかな?」

そんな気はしてるけど。
僕は存在自体怪異だし、ここまで人を殺して姿を真似しても、何も思っていないし。
そう言われれば普通の要素なんてないと言っても間違いない...どころか適切だろう。

...にしてもなんかこっちよってきてる。怖いなあ。変な顔してるし。