2020/08/22 のログ
ご案内:「落第街-施療院」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > やれやれ。

医療品だけは毎回鞄に詰めてやってくるシスター。
その理由は当然、盗難に遭うからである。

机から扉から壊された修道院を見て、ふぃー、っと溜息一つ。
ま、これくらいは織り込み済みです。

「……今日はテーブルを直すところから始めないとダメですねー。
 っていうか、食料盗まれてますかね、これ。」

渋い顔をしながら、壊れたテーブルを持ち上げて、修繕を始めるシスター風貌が一人。
修道服をしっかり身に纏いつつ、その下は鎖帷子。
安全対策はバッチリだ。 ……風紀でも何でもなく、個人での活動だけれども。

マルレーネ > ……ああ、こいつは。

「うー、ん。 食料も全部いかれてますね。」

渋い顔。 元々個人での活動だから、資金不足は顕著なわけで。
仕事増やすかなあ、なんて考えながら、後片付けを一人のんびり。

ご案内:「落第街-施療院」からマルレーネさんが去りました。
ご案内:「落第街の廃ビル」にアールズアーズアースさんが現れました。
ご案内:「落第街の廃ビル」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「・・・アール殿には正直にいうでござる」

と言って神妙な面持ちになってから
思いきり考えて。

「・・・某も、実際に・・女友達が初めてできるので、
どうすればいいか。まだ、手探りで某もわからないんだ・・
某も、アール殿の胸を張れる友達でいたいんでござるが
情けない話でござる。」

しょんぼりして言う。

アールズアーズアース > 「……」

彼に悪気がないのはわかる。
ただ、悪気がないからなお悪い、ということもある。
無意識にやるということは、制御も修正もできない。

ただ、その前に。
思い当たることは一つ、ある。

「……前に少し、色々とお話したときにも思ったのですが」

彼は人間の良い部分が良いと言った。
つまり。

「ニンゲンには、悪い部分や後ろ暗い部分……苦しんだり辛かったり情けなかったりえげつなかったり。
 そういうのが色々あると思うんですが。

 そういうのは、好きですか?」

ニンゲンが嫌いな可能性だ。

持流 童男 > 「ここで、おぬしに偽ったら某が某じゃなくなるでござるよな」

そう一息ついて
しっかりとアールさんを見てから

「嫌いでござる、だけど後ろ暗い部分も含めて人間でござる。
辛かったり情けなかったりえげつなかったり。卑しくても、悪い部分も全部あってこその人間でござる。」

しっかりとアールさんに

「だって、後ろぐらい部分も、綺麗な部分もあってこその人間でござるから。綺麗な部分しかない人間なんて恐ろしいだけでござる」

応えた

アールズアーズアース >  
ああ、やっぱり。

「童男さんって、基本的にだいたいは、ニンゲンが嫌いですよね。
 どうして好きなふりを?」

友人以前に、そもそも誰のこともニンゲンだと見ていない可能性まである、そう思った。
もちろん、私のこともそうだし、自分のこともだ。

持流 童男 > 「いや!そんなことは・・そん、なことは・・」

動揺して否定しようとするが
指摘されて思い当たる節がある

僕は、人を信頼・・信頼ってどうやるんだっけ
乾いた笑みを浮かべる。

「・・今は・・違う。違うんだ・・!こんな僕でも誰かを助けられるって・・!」

「ヒーローじゃないと・・・!!じゃないと!僕は・・!僕は・・!!またいじめられる・・!」

過去のいじめられた記憶がフラッシュバックする。
息を、なんとか、整える。

「はぁ・・はぁ・・取り乱した。ごめん・・ね。アールさん」
何とか耐える。じゃないと僕が僕じゃなくなる。

アールズアーズアース > そんな様子を見て、微笑む。

なんのことはない。
彼もまたニンゲンになりたがっていただけだ。
種族がニンゲンだから、それがわかりにくかっただけで。

「童男さんも、ニンゲンになりたいんですね。
 なら……私と同じじゃないですか」

不可解だった対応にこれでようやく納得がいった。
友達もなにも、単に他者をそもそも認識できなかっただけだから。

「それなら良いですよ、仲直り、しましょう?
 もしかしたら、仲直りじゃなく、やっとちゃんと友だちになっただけかもですけど」

持流 童男 > 「いいの・・かい・・?ありがと・・う」

息を吐く、そして息を整えて、
そしてすこしだけ素直に笑って

「こんな情けない僕でも、人間に慣れてない僕でも」

弱ってるように深呼吸してからフラッシュバックした記憶が、恐ろしかったのかこけそうになる


心を落ち着けようとする。弱さを見せないようにするが体が震える。フラッシュバックした記憶の影響だろう

アールズアーズアース >  
「だって、ニンゲンがわかっていないから、怖いから。
 自分はニンゲンじゃないと思ってるから、必要とされたいんでしょう?

 ニンゲンに憧れて、姿を見られたくない私と、何処がどう違うんです?」

良いのかと聞かれれば、笑顔で頷く。
自己中心的なのではなく、単に目に入っていないだけ。
自分を劣等種だと蔑んでいるから、他者に憧れているだけ。

私を見てくれていないのではなくて、単に自分自身に怯えてるだけだというのが分かれば、なんの問題もない。
それをわかった私が、彼を見ないわけにはいかない。

持流 童男 > 「・・・ありがとう。アール殿。
某、まだ人が・・わかってないんでござる。
ちょっと・・おいてきちまって・・いろいろと」

そう言って少し憔悴気味にいってから
そしてなんとか呼吸を整えてから

「・・これからもよろしくでござるよ。アール殿」

そう素直に笑っていった。

アールズアーズアース >  
「その、私もまだあまりわかっていないのですけども。
 たぶん、単にコミュニケーション不足です。

 だってほら、こうやって話してもらえるだけで舞い上がっちゃうでしょう?
 だから、相手してもらえなくなると、どうしていいかわからなくなるんですよ」

自嘲しながら。
自分だってそうなのだ。
たぶん彼もそうだろう。

「綺麗事言って取り繕おうとしたり。
 無理にわかってもらおうとしたり。
 突然、衝動的になったり。

 ただ、私のほうが童男さんよりニンゲン推しなので、詳しいだけです」

そして手を差し出す。

「こちらこそよろしくおねがいします!」

持流 童男 > 少しだけ素直に笑って
「・・・アール殿にはかなわないでござるな。」

すこしだけたははと頬を掻いてから
目の前の少女の異形に対して

「うぐ!?舞い上がるのは・・本当でござるな・・!」
図星を突かれてショックを受けてから

差し出された手をつかむ
すこしだけ頬を染める。童貞である!!

アールズアーズアース > 「……でも、友達って言いながら、私の方をこれっぽっち見てくれてなかったっていうのは。
 さすがにショックだったんですからね、本当に!」

両手で手を握りながら、少し膨れたような顔をして。

「あの時は本当に、消えない傷を残せば少しは見てくれるかなって思ってました……。
 だって、理解してくれるって言い切る人が、自分の殻に閉じこもってうだけとは思わないじゃないですか……」

少し目尻に涙を浮かべる。
持流ならわかるかもしれない。

……理解してくれそうな誰かに目の前で無視されるのは、つらいのだ。

持流 童男 > 「うん・・本当にごめん・・!君のことを見てなかった・・!」

そう言って思いきり謝罪する。
両手で手を握られながら

「理解するって言いきった人に目の前で、自分のことを見てくれなくて、無視されるのは・・・。
心がどんどん削られていって、すり減っていく感覚して辛いよね。
・・本当に、ごめんなさい。僕、最低なことしてた。
元の世界でやられたことあるのに君に・・やってた・・情けない」

高校の時の、自分を理解してくれるといった、騙した女子高生を思い出す。結果、罰ゲームだったというのを1か月後に知らされた。

あの時は、本当は‥つらかった。でも自分が悪いって思って自分の殻に閉じこもって傷つかないようにしていた

涙が、流れる。

アールズアーズアース >  
「童男さん……初めてあったとき。
 ニンゲンが好きって言いながら、悪いところは無かったようにしてて。
 でも【推し】ってそもそも、そういう部分を含める言葉じゃないですか。

 だからさっきの質問で、大体わかりました。
 なので……私もごめんなさい」

取り繕った言葉でも、必死だったはずなのだ。
私がこうして必死にニンゲンを取り繕っているように。

「つい、正解探ししちゃうんですよね……わかります。
 私も今こうやって……ニンゲンっぽい正解を必死に探している最中なので」

ただ、それでもすれ違っているときは、感情をぶつけ合ってまた孤独になる。
そういう存在だ。
嫌になるほど繰り返してきた。

持流 童男 > 「うん・・わかるよ、アール殿、正解を探しちゃって、
どうやったら相手を不機嫌にさせないかとか、
どれが正解だとか、失敗したときに
どうすればいいかわからなくなって。」

そう言う、すれ違う時は本当にすれ違う。

「アール殿を怒らせて、逃げて・・怖くなって・・!
アール殿を泣かせて・・!そのくせ、嫌われるのが怖いんでござるよ・・だけど」

自嘲気味に笑う、
だけどそのままにしてはいけないと思う。
繰り返してきたからこそ

「だか・・ら、これ・・から、アール殿とも、
一緒に探していこう・と思うんで
・・ござ・・るが、どうでござろう・・か、
某の場合は、取り戻していくが正しいので・・ござるが
人間らしいこと・・を。」
おずおずとアールさんに言った。