2021/02/03 のログ
神代理央 >  
「…その名前が、補導歴などに引っかかっていない事を願うよ。
まあ、傭兵として雇うとならばある程度は融通がきくから、些事であれば構わぬがね。
では、改めて宜しくなオルナ。学年に拘らず、私の事は好きに呼ぶと良い」

その為の特務広報部、と言っても過言ではない。
元より、脛に傷のある者の集まり。出向組や直接己が勧誘した者は兎も角、殆どが元違反部活生という有様。
であれば、外部協力者として少女を雇う予算くらいは、どうとでもなるというもの。
軽く少女の頭を撫でた後、微笑む少女に穏やかな視線を向けて。

「支払った金の分だけ、私や私の部下の危険が遠ざかるのであれば金は惜しくは無いさ。…とはいえ、契約はきちんと書面に起こす必要があるだろう。此処じゃ場所も悪い。学生街に良い店を知っているから、其処で茶でも飲みながら詳細を詰めようか。
甘味は好きかな。ラ・ソレイユという店なんだが……」

――少女の正体は知らぬ儘、ちゃっかり自分の趣味を優先させる店の名を告げながら。
再び歩きだせば、少女と共に落第街を後にするのだろう。
後に残された落第街の住民達は、今宵の安眠を確保できた事に安堵の溜息を吐き出したのだとか。

マディファ=オルナ > 「補導されたことはないのう。
 まあ、こんなところに来るものではないと注意されたぐらいかの。
 では、よろしく頼むぞ、理央殿」

そういった類の依頼は可能な限り避け、そして可能な限り風紀に出くわさないよう進めてきた。
これからは風紀との契約があると堂々と蹴れる。
撫でられるまま撫でさせて。

「うむ、多少の危険は儂に回せば良い。
 契約書は必要じゃな、もちろん動画として残してもおるから、必要ならばデータを渡そう。
 茶と甘味か、人の子の娯楽はよいもの……ソレイユ?
 聞き覚えがある、話題の店であるとな」

特に必要のないものながら、舌鼓を打つ人間たちの笑顔は良いものだと認識している。
そういえば自分の正体を明かしていなかったなと気付くのは、席についてからの話。
そして、どういう形で話がまとまったかについても、また別の話になるだろう。

ご案内:「落第街大通り」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」からマディファ=オルナさんが去りました。