2021/10/31 のログ
■リスティ >
「よく出来てるでしょ」
相手がどう思っているかはつゆ知らず。
異世界の通貨ではなく、コレクション向けの純金のコインであるが、
それを調べる方法はおそらくない。この場においてはただの金の塊だ。
「ここがラクダイガイ?どう書くんだろ……?
歓楽街に渋谷……渋谷って事は日本なの?」
本当に何も知らない。
塀から飛び降りてふわりと着地し、歩いて近寄って行く。
もちろん危険だと感じて制止しても構わない。
■フィーナ > 「…ふむ」
本当に来たばかりの御上りさんな印象を受ける。それなら、と思い。
近づいてきた横を通り抜け、予定通りの情報屋へと向かう。
そして、先程のコインを対価として、この地に関する情報を購入する。
「はい、これ」
買った資料を、リスティに向け渡そうとするだろう。
■リスティ >
「む?」
スルーして向かっていくは、教えてもらった情報屋の方向。
そのまま待っていれば、資料を手渡される。
「……そんなに特殊な情報なの?まぁ、いいけど……」
純金貨を対価にしたとは思っていない。
とりあえず貰った資料の表面をさらっと見て。
「ふむ……じっくり読んだほうが良さそうだね。
ありがと。もう行って大丈夫だよ。邪魔したね」
なんだか偉そうである。
■フィーナ > 「…まぁ、特殊ではあるね」
その資料には、きちんとした情報が載っていた。
此処が実験都市であること。異能、魔術のこと。
地図に、注意すべき人物まで。
金貨1枚に対する対価としては、十分な情報量だろう。
そして、その中に。トップクラスの注意人物『厄災』に似た姿が、目の前にあるだろう。紋様は違えど、顔立ち、髪色等は似ている気がする。
すこし読み進めれば、別の要注意人物であることはわかるだろうが。
■リスティ >
「そうなんだ……」
話しかける相手としては申し分無かった。
これで迷わずに街の方まで行けるというものだ。
と、資料の中の気になる情報を見て、そちらの姿をちらりと見る。
指摘まではしないが……。
「ああ、そうだ。名前聞いても良い?
こんな場所だし名乗りたくないならそれでもいいよ。
ちなみに私はリスティ」
■フィーナ > 「ん?あぁ、そう言えば名乗ってなかったわね。
フィーナ。フィーナ・マギ・ルミナス。今はそう名乗ってるわ。
取り敢えず、その情報で過不足はないと思うけど。」
■リスティ >
「フィーナね。ありがとう、今日は助かったよ。
……帰りは大丈夫かな?」
こんな時間にこんな所に居るのだから、大丈夫だとは思うが、
こんな時間にこんな所に居るので、一応聞いておく。
■フィーナ > 「そちらこそ。何も知らない子なんて、格好のカモなんだから。」
指摘するように、言う。実際、落第街を根城にするフィーナより新入りのリスティの方が危険性は高いだろう。
個人の能力については、兎も角として。
■リスティ >
「それもそうだ」
さっと見た情報だけでも、ただの人間はあまり居ないだろうことは予想できる。
油断して掛かれば、危なかったかもしれない。
「まぁ、大丈夫だよ。私強いからね」
元いた塀にふわりと飛び乗って座る。
それから先は見送りの姿勢だ。
■フィーナ > 「なら安心」
ここは、力ないと言うだけで死に至る街だ。
力があると豪語するのなら、心配は無用だろう。
「それじゃあ、私は行くことにするわ。それじゃ、また」
背を向け、手をふるだろう。
■リスティ >
「うん、気をつけて」
赤く光る目はしばらく後ろ姿を見ていた。
ご案内:「落第街」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「落第街」からリスティさんが去りました。