2021/11/04 のログ
■角鹿建悟 > そもそも、自衛程度はこなせるが戦闘能力が高い訳でもない。
自身の持つ能力や扱う魔術からしてほぼ完全にサポート系だ。
(…まぁ、俺の戦場は戦いではないしな。)
そこに直すべき物、直さなくてはならない物があるならばそこが自分の主戦場なのだ。
再び往来に紛れて歩き出しつつ、周囲の何気ない会話を聞くが矢張り”ざわつき”を感じる。
全く最新の情報に疎い自分でも感じ取れるくらいだから、相当のものだろう。
「…少なくとも、これから何かデカい事が起きそうではある、か。」
その時、自分はどうするのか――決まっている。壊れた物を直すのだ。
人は治せないなら、物を直して…間接的にでも誰かを救えればそれで良し。
独りで出来る事などたかが知れているが、それでもやらないという選択肢は無い。
(…結局、人から諭されても根本は変わって無いんだな俺は)
ふ、と溜息が漏れる。疲れているのかどうにも思考が沈みがちだ。
■角鹿建悟 > そもそも、息抜きの仕方が未だにわからないのが問題なのだが。
以前みたいにがむしゃらに、ではないが結局、負担そのものは軽くなっても無くなる事は無い。
ともあれ、ただの生活委員会の端くれに出来る事なんて限られている。
出来ることをやるだけだ。そのまま、雑踏の中にゆっくりとその姿は消えていく。
ご案内:「落第街大通り」から角鹿建悟さんが去りました。
ご案内:「落第街 ポイントA-17」に雪景勇成さんが現れました。
■雪景勇成 > 遠くから作戦開始の合図と共に、派手な轟音がこちらにも僅かに届く。
始まったか、と煙草を蒸かしながらゆっくりと隊員達を見渡して。
「んじゃ、各々持ち場で作戦開始っつー事で。二人一組厳守。
やばくなったら即撤退して立て直し。あと、俺に関しちゃ最悪は見殺しでいいぞ。」
と、簡潔でやる気の無い”部隊長”の号令に隊員達が散っていく。遠く、砲火が響き渡る方角を一瞥して。
「あー…こちら雪景。作戦ポイントA-17に到着。これより作戦を開始する。以上。」
無線機で連絡を入れれば、気だるそうな態度と足取りのままゆっくりと一歩を踏み出す。
細長い布包みは背中に背負いつつ、右手から忽然と10メートル以上はあるであろう、歪な巨剣を取り出し。
「まぁ、ボス程派手にゃなんねーが――っと。」
気の抜けた声と共にその巨剣を一閃――目の前の建物ごと斬滅していく。
追加で、今度は虚空から無数の巨大な槍、斧、剣――どれも巨大なそれを”射出”。
―-轟音と共に、纏めて破壊し、薙ぎ倒し、粉砕していく。愉悦も昂揚も何も無い。
ただ、淡々と作戦通りの破壊、破壊、破壊――広域破壊出来るのは鉄火の支配者だけではないのだ。
■雪景勇成 > 奴さんもどうやら待ち構えていたようだが――関係ない。建物ごと纏めてぶった切って粉砕すれば事足りる。
時々、無線から流れる報告を聞きながらも無表情に機械的にただ、壊して潰して砕く。
「――…ボスはまた随分とノってんな…。」
時々、あちらの状況が無線越しに伝わってくるが、こちらは煙草を蒸かしながら淡々と目標を潰すだけだ。
後悔?哀れみ?そんなものはない。言うならば仕事であり、ただ作戦行動を忠実にやっているだけ。
時々、難を逃れた奴が攻撃を仕掛けてくるが、目前に展開した歪な武装を重ねて楯として防ぎ。
「――あー…何だ、俺の事はノーマークだったってオチはねぇよな?」
この程度の抵抗がどうした?楯が瞬時に爆ぜる様に散開し、武装の爆撃が周囲を敵諸共粉微塵にしていく。
一応、巻き込まない為に他の連中は少し離れた場所に展開させているので、あっちに被害は無いだろう。
――まぁ、”流れ弾”が来たらその時はスマンとしか言いようがないが。
ご案内:「落第街 ポイントA-17」に雪景勇成さんが現れました。
■雪景勇成 > まぁ、連中も頭が回る――このポイントも捨石か罠の可能性も十分にあるが。
とはいえ、作戦行動は変わらない。――一先ず、このポイントを制圧すれば自身の役割は一つ果たせる。
「―――で、まぁそう来るわな…。」
取り囲まれている――距離はそこそこ。遠距離から一斉攻撃で仕留めるつもりか。
先ほど展開した、武装の重ね合わせによる楯は今度は展開せず、周囲を冷めた目で一瞥してから。
「――面倒だから、さっさと来いよ。」
ゆっくりと両手を広げてやる気の無い声色で。聞こえているか否か―ーまぁ、聞こえていなくてもジェスチャーで挑発と分かるだろう。
放たれるのは弾丸、魔術、異能による攻撃もあり――ロケットランチャー等も持ち出していたようだ。
その場から微動だにせず、防御も回避行動も取らずに佇んでいたが――
■雪景勇成 > 「―――纏めて死ね。」
■雪景勇成 > ポッカリと。男の周囲の空間が裂けて――諸々の波状攻撃がそこに吸い込まれる。
代わりに――先程よりも巨大で歪な――造形美を最初から無視したような異形の武装が顕現し。
――間髪入れずに全方位に同時射出――射線からいち早く退避した連中も居たようだが…だから?
建物ごと纏めて潰すだけだ。一際派手にあちこちから轟音が響き渡り、派手に粉塵が立ち上るのを淡々と眺めて。
「…このペースだと思ったより早く終わるかね…あー、ボスの所か別のポイントの援護も行くべきか?こりゃ。」
無線から流れてくるリアルタイムの状況を聞きながら、ふと眉を潜める――『厄災』が出た?ボスの所に?
「……さて、どうしたもんかね…。」
呟きながら、追加で第二陣の異形の武装群を射出――波状攻撃には波状攻撃でお返しだ。分かり易いだろう。
■雪景勇成 > 「――まぁ、必要ねぇか。」
むしろ下手な援護は邪魔になりかねない。他の同僚が援護に向かう可能性もある。
と、なれば――…
「あー…こっちはもうちょいで手が空くから、至急援護が必要なとこは俺の所に通達よろしく。
取り敢えず、やばそうな場所には駆けつけるが多少やばいくらいなら自分達で現場判断な。」
と、淡々とやる気の無い声色のまま仲間達に告げて一息。
気が付けば煙草は口元から無くなっており、仕方なく2本目を取り出して口に咥える。
「―――……。」
淡々と、機械的に、ただ駒の如く。仕事中はあれこれと考えに煩われる事も無い。
この街に思う所があるか否かと聞かれれば、さて――俺はどっちだろうか?
――ここからはこのポイント一帯の完全制圧に切り替える。
オーダーは見敵必殺。実にシンプルで面倒臭がりにとっては楽でいい。