2022/02/28 のログ
■史乃上空真咬八 > 「情けねェ、ところ……お見せしやして」
背中を叩く手の振動にすら体幹を持ってかれそうなほどふらつく。
ひととき失われた時間、その青年の物語、学生の謳歌を取り戻すために彼は右腕ばかりでなく、彼の生え揃えていた鋭い爪牙も、取り返す代償として支払った。
ある意味その醜態も、彼なりの平和が故なのだろうが。
「……うス」
遠くに見えた姿、掛けられる言葉に返る弱い返事。
「嗚呼、クソ……まだ履修してねェ科目が、終わったら、やるつもりで……あと、三十頁の……」
ぶつりぶつりと零す素の声、眠気が箍を外し、彼の眠気の原因をあれよあれよと吐露させる。
寝不足待った無しだ、眠らせる手立てがいる。
■伊都波 凛霞 >
「ちゃんと寝ないと頭にも入らないよー。
追い込みが必要なら私も付き合うから、ほら、新人さんにだらしないとこ見せない」
そう言いつつ、その背中にそっと手を添えて歩くように促す
合流した二人の新米風紀委員に情けないところを見せないようにね、なんて言いつつ帰路につく
ようやく顔を出してくれた明るい太陽に照らされて、少しは彼の眠気も覚めてくれますように、なんて
そう思いながら
ご案内:「落第街大通り」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」から史乃上空真咬八さんが去りました。