2021/06/11 のログ
ご案内:「違反部活跡地」にマディファ=オルナさんが現れました。
■マディファ=オルナ > ここは、とある違反部活の拠点ビル。
だった。
今はまるで強烈な力が叩きつけられたかのように荒れ果て、静まり返っている。
「うーむ、また降り出してきおったの」
そのエントランスから、外を眺めてため息をつく幼女。
可愛らしい容姿が、酷く場違いだ……服を派手に濡らす返り血がなければ。
ご案内:「違反部活跡地」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「うわ、すごいなぁ…」
餌を求めて歩きまわっていたところ、強い魔力に惹かれて来た。
来たのは、良いんだけど。
「一体何が起こったのこれ」
そう言わさざるを得なかった。
■マディファ=オルナ > およそ一時間前まで、この拠点は違反部活の拠点として稼働していたことは間違いない。
そのおよそ一時間の間に、部員たちは物言わぬ肉塊と成り果てた。
それはまるで、強大な力で押しつぶされ圧し斬られる……まるで人の所業ではない有様。
「回収に来た風紀の車に乗せてもらおうかのう」
それをこの幼女がやった、などと。
何らかの情報をえていなければ、想像するのは難しいだろう。
「……む?」
その幼女、マディファ=オルナが何かに反応する。
■フィーナ > 「いや、ほんとなにこれ。見事なまでに力技で潰れてるし千切られてるし…怪異でもいたの?」
ちら、と幼女…らしきモノに問いかける。
巧妙ではあるが、何かしらの魔術で姿を偽っているのは、見抜いていた。その奥に、何があるかは知らないが。
■マディファ=オルナ > 「儂が潰した」
あっけらかんと、声をかけてきた少女に言い放つ。
彼女もまた、この場所には不釣り合いに見える。
(この娘、人ではないな……まあ、危害を加えてこぬのなら構わんじゃろう)
マディファの犬耳がぱたぱたと動く。
最近になってセンサーの稼働に応じて動いているような、と本人は思っている。
■フィーナ > 「ひぇー、おっかない。」
言葉では怯えているように見せて、声色は普通だし表情は笑ってる。挑発に見えるかもしれない。
「明らか人間じゃないじゃん…いや、異能という線もあるのか…?」
ちょっと考える。彼女の体積でこれだけの力を行使するのは不可能と考えていい。つまり異能であるか、そもそも彼女自体が大きいのか、どちらかだろう。
「ちなみに聞くけど、こいつらなにしたの?」
■マディファ=オルナ > 「かっかっか。
何、今お主に向ける理由はない」
からからと笑いつつ、怯えた声色だが大して怖がってないことを察する。
推測の声はあたっているが、それを答えてやる義理はない。
……そもそも、マディファの異能はしょぼいと言えばしょぼいが。
「んー……まあ、殴りかかってきたり銃を撃ってきたりしたの」
あえてピントをずらした回答を返す。
マディファがこの拠点を潰したのは、物資を溜め込んで高値で売りさばいていたから。
落第街の流通の浄化のためだ。
だから、被害状況をきちんと確認すれば……物資には流れ弾は当たったかもしれない。
だが、マディファの暴虐は及んでいないのが分かる。
■フィーナ > 「…………正当防衛にしてはやりすぎじゃないかなぁ」
一人二人を加減間違えて殺した、ならわかる。
明らかに死ぬことを厭わず攻撃した跡があり、絶対にそれだけが理由ではないのは明白だった。
「もしかして短気でいらっしゃる?」
すこし、後ずさりしながら。
■マディファ=オルナ > 「まあ正当防衛じゃないからのう。
仕事じゃから」
一応、降伏勧告はした。
したがまあ全員が健在な状況では当然効果はなく。
暴虐を目の当たりにして戦意が失せたと思ったものも、不意打ちしてきたので殺害した。
この違反部活の生存者は居ない……そもそも、書類上では最初から居ないが。
「そうではないと思うがの、割と自己評価は当てにならんこともあるしのう」
(ちょっとピントを外しすぎたようじゃな。
後退りするのは無理もないか)
■フィーナ > 「あぁ、仕事ねぇ………成程仕事かぁ」
下がったまま、杖を構える。
「仕事ならしょうがないよね」
術式を、組み上げていく。
「ここまで崩したんだもの」
自らの『障害』となり得るものに向けて。
「一人ぐらい、死人が増えても。」
■マディファ=オルナ > 「……そうかそうか。
ま、致し方なしじゃな」
目の前の少女が構えるのに応じて、こちらも大剣を召喚する。
マディファの見た目では振るえなさそうな大剣を、掴んで構える。
「一応言っておくぞ。
お主の目当てがこの中の死体や物資なら、別に持っていくのは止めん。
儂の仕事は制圧までじゃからな」
(しかしこの娘は何じゃろうな。
こうもまっとうな魔術師、には見えるが)
■フィーナ > 「いやね、貴方放置してると色々面倒そうだから。」
杖の宝珠の先に光が発せられる。『熱を伴った、真っ白な光』だ。
それを、幼女に向け、放つ。ゆっくりと。
それは、火よりも高熱な、『小さい太陽』のような熱源であった。
■マディファ=オルナ > 「ふむ、それは実に評価されたものじゃな」
手早く詠唱を行い、複数の氷柱を放たれた光に放つ。
放った氷柱群の後ろから、防御態勢のまま距離を詰める。
(最低でも一流の魔術師であることは間違いない。
五行のは幅じゃったが、これは明らかに質。
おそらくは、儂の魔術は妨げにしかならん)
■フィーナ > 「…へぇ、『早い』ね」
光の玉は、近づくだけで氷柱を溶かしていく。障害にすらならない。
しかして速度は遅い。避けるには十分な速さだが…どうにも『追尾』しているように見えるだろう。
術者は幼女を見据えたまま、動かない。
■マディファ=オルナ > 「妨げにもならなんだか」
(しかし魔術で畳み掛けて来ぬ……罠かのう?
まあだとしても踏まずに攻撃ができんのじゃからどうしようもない)
警戒しつつも、大剣の届く距離まで踏み込んで。
強烈な回転斬りを、少女と追いかけてくる光球をまとめて巻き込むように放つ。
加減なしの一撃は、半端な戦士ならば防げるものではない。
■フィーナ > 「…ふぅん?」
さて、その大剣の素材はなんだろうか?
もしも、それが唯の鉄や、それ以下の融点であるならば…火よりも高い熱に、文字通り『溶かされる』だろう。
もしかしたらぶち抜いてくる可能性も否定は出来ないので、自分は下がり、距離を取る。
■マディファ=オルナ > 少女にはバックステップで避けられたが、光球は切り裂いた。
だが、大剣もまた熱に耐えきれず、溶解して刀身が半分ほどに縮む。
(喰らっておったら儂の耐熱装甲とて無事では済まなんだな)
これでは使い物にならない、と言わんばかりにその大剣を少女に向けて投擲。
錐揉み回転しながら、強烈な勢いで迫るそれは明らかに高い破壊力が見て取れる。
それと同時に、新たな大剣を召喚する。
■フィーナ > 「うわやば」
といいつつ、杖に魔力を込める。
簡単な、魔力を凝固させるだけの、術式。
それを使い、自分と大剣の間に障壁を生じさせる。
単純、だからこそ手早く出来る防御術式。
その間にも、敵の戦術を見てドンドン距離を取っていく。
■マディファ=オルナ > 投擲した大剣は防御術式を破壊はしたもののそれていってしまったようだ。
それを確認しつつ新たな大剣を構えて、再度距離を詰める。
マディファの足では、追いつくのに時間がかかるだろうその距離。
「噴ッ!」
だがその距離を、ブースターを使って一気に詰める。
一瞬吹かしただけの噴炎が、もしかしたら少女からはマディファ越しに見えたかもしれない。
その勢いのまま、大剣を振り下ろす!