2019/03/13 のログ
ご案内:「路地裏」にジャムさんが現れました。
ジャム > ”健全な学生は近づくべきではない”
という場所があるらしいという情報を、春休み中の学生街で聞いた。

近づくべきではない。それはつまり、この獣耳に尻尾のついた異邦人にとっては。

「やー。……やっぱり何があるか確かめないと!
どんな危ないことが待ってるか確かめないと!」

格好の遊び場のように聞こえたのだった。
春めいた私服を身に着けて、落第街の端から暗部の路地裏を突き進む足音は軽かった。

「おぉ……。すごい、ここが不健全エリア……。
まったくお料理しない人のキッチンまわりぐらい汚れてる……。
それに、あの人達……何をひそひそ話しながらお金渡してるんだろ……!」

建物に圧迫されて細い小路はどこからかすえた匂いがして。その住民たちは眼光鋭い。そんな中を尻尾揺らしてうきうきと、いくつもの十字路を過ぎていき。

ご案内:「路地裏」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > 「さてと、用事も済んだので早めにおさらばするのである……」

(乾燥した葉っぱ、の様な物が入った小さいビニール袋を内ポケットへ大切に仕舞い込めば、小さくつぶやく魔王様。
低魔圧対策ように使う、例の草である。
何時も通りに薄暗く、汚れた裏路地。死角も多ければ、何処に何が潜んでいるか分かったモノではない。
出口に向かって歩き始めようとした、その時だった。
曲がり角の影から誰かが通り過ぎ、更に奥へと進んでいく姿が見えた)

「えぇ……?」

(服装やら体躯やら、色々な意味で不釣り合いだったというか。そもそも、見覚えがあった気がするというか。
僅かに考えた後、流石に放置は出来ないと判断したのか、姿が進んでいった方向へと歩みはじめ)

「そこから先は進まぬ方が良いぞ。誘拐されて酷い目にあうかも知れぬし、ヤバイ薬を焚いている場合もあるのでな」

(小さく、やや離れた後方から声を掛ける。
無防備な少女が能天気に散歩するには、如何にもと危険すぎるだろう。気が付いたら檻の中、なんて可能性もあり得る。
或いは、怪しい店の客引きや、悪意ある誰かによって……警戒の足りない誰かを酔わせ弱らせる為に、薬の煙が混ざる事もある。
なんにせよ、と。少女に注意を促しておこう)

ジャム > (なにやらあやしげな外見である乾燥した葉っぱを懐へしまい込む魔王様がかけた声とその足音に気づいて、ふっと立ち止まる。獣耳がひくひくと周囲の音を嗅ぎ取るように動いて、すぐに振り向く)

「あ、魔王様!こんにちは!
……って、えー?そんなに危ない場所だったの?ここ……」

(この前一緒にバスケ(仮)も楽しんだ仲の彼。にこーっと片手とワンピースの後ろにつけてもらった孔から通した黒尻尾をふりふりしての笑顔も、きょとんと睫毛を弾ませる仕草に変わっていく。魔王である彼が警告するのなら、ここは相当に――)

「じゃあもっと奥に進まなきゃ!
危なくって楽しそう……!
魔王様も一緒に行こ?」

(――相当に、楽しい場所。彼の意図した注意とは真逆の反応をして獣耳をぴこぴこ揺り動かす有様であった。
ててっ、と相手へと近づくとくるくるくると彼の回りを回って)

ギルゲイオス > 「その様子だと、迷い込んだ訳ではなさそうであるな。しかし、また、随分と可愛らしい恰好で……少なくとも、遊びに来るような場所ではないのであるよ」

(必死に逃げ道を探している、という雰囲気ではない。むしろ、今からピクニックにでも行きますよって感じだ。
ここがもっと明るい場所であれば、なるほどよく似合っていただろう。
半分褒めて、半分呆れたような口調と共に、額辺りを掌でおさえた)

「そうそう、早く帰――なんでそうなのであるかなー?
……まぁよい、その様子だと満足しない限りまた来るであろうし。我が一緒についていた方がいっそ安全か。
ほれ、離れぬようにな」

(脅しておいたので、帰るって言い出す……と思っていたらこの有様。怖いもの知らずである。
さらに眉間へと皺が寄ってしまったが、ため息を一つ。
言い終えれば、繋ぐようにと片手をちょいと相手に向かって差し出した。
本当に危険になったら、無理やり引っ張って逃げてもいいだろう)

ジャム > 「ふふ、可愛らしいなんてありがと!
この前買ったんだー。この格好で魔王様を誘惑するよー!」

半分の分だけ褒められて嬉しそうに獣耳揺らしながら。
呆れた分に対しては悪戯っぽくお尻を揺らし。ワンピの裾を片手で摘んで笑みかける。

「えへー!今日の勇者ジャムは探索者である!
落第街の端にある魔物の巣窟にあるという宝箱を探しに!
ゆくぞ魔王!今日は一時休戦だー!
っていう感じで、よろしくねギル!」

ため息もまるで聞こえない勢いではしゃぐと、差し出された両手をしっかと握り。魔王と手つなぎする勇者という謎の状況醸し出しながら。元気よく前後に手を揺らして突き進む。

「そういえばー、僕はこのとおりお散歩だけど……ギルはどうしてここに?やっぱり人さらい?」

路地裏、魔王らしい所業、を足して導き出された予想を口にして首傾げ

ギルゲイオス > 「マトモな場所であれば、誘惑されて頭撫でてたかも知れぬなー。
まったく、無事に出たら護衛の報酬として撫でまわしてくれようか……」

(可愛らしい誘惑ダンスを、僅かに双眸細めて見やる。相変わらず額を手の平でおさえたままではあるが。
後で、髪の毛ぼさぼさになるまで撫でまくってやろうか……)

「余り好戦的な事はせぬようにな!? 最初から襲ってくる心算の輩は別として、大多数は刺激しなければ敵意は向けてこぬ。
という訳で魔王からの作戦提案である、いのちをだいじに。
宝を見つけて無事に帰ってくるまでが冒険である」

(両の手使って繋いできたのを、こちらからも握り返す保護者魔王様。
畏れを知らぬ勇者は、大手を振ってずんずんと歩き始めたようで。こちらも歩調をあわせついてゆく)

「このとおり散歩……もう今更であるか……」

(さーてどうしたモノか。一応、念のため。表では禁止されてるハーブなので、素直に言うのもやめておくべきか)

「ま、そんな所であるな。今日はハズレだと思っておったが、最後の最後で良い感じに獲物を見つけたのである」

(ふっふっふっふっふ、と如何にもとわざとらしく笑い声をあげながら。
今晩の生贄はお前だ!とでも言わんばかりに視線を送った)

ジャム > 「そっかそか。魔王様だし護衛料発生するもんね。
しゃららーん!勇者ジャムからギルへクエスト発生!
依頼内容は勇者ジャムの護衛。報酬はナデナデ一年分!
……みたいな!
っていうことでー、無事に戻れたらなでなでしてもいいよ。
むしろギルに撫でられるのは逆にご褒美だけどさ!」

(誘惑ダンスの次はこの頃覚えたスマホのMMORPGみたいに。サイドクエスト発生しました的なシチュでひとり盛り上がるのだった)

「はーい了解です大尉殿!オペレーション、いのちをだいじに!さーいえっさー!」

(きゅっきゅっ。彼とのお散歩嬉しそうに柔く握った手に力こめつつ、片手離して頭につけてびしっと敬礼した。春休みになってそういうドラマを見ているらしい。異文化吸収速度の早い異邦人であった)

「うんー、今日もいいお天気だもんね。ぽかぽかしてて、
思わず薄暗い裏手通りをポケットに手をつっこんで歩きたくなっちゃうような。
――なっ!獲物……?……まっ、まさか、……魔王め!僕をワナにはめたな!?捕まえた僕をどうする気だ、魔王ギル……!」

(彼の内心伺うことも懐のハーブを探る事もなく。
適当な事言いつつも、送られた視線にびくりと獣耳震わせて戦慄する。大袈裟に捕まった感出しつつも楽しそうに彼の台詞を待ち)

ギルゲイオス > 「我の護衛料金は高いのであるよ、魔王であるからな。ちょっとやそっとの報酬では釣り合わぬのである。
ふむ……悪くない報酬であるな。しかし少し足りぬ。膝に乗っけるのを追加報酬にしてくれたら、考えよう」

(ふんす、と威張るように胸を張る。依頼を請け負う魔王というのも、なんのこっちゃだが。
敢えて真剣に悩むような表情で片眉を上げてから、人差し指を挙げると増額を依頼する。交渉は冒険者の基本である)

「大尉、あー、階級の事であるな。
我々はこれより、裏路地最深部を通り抜け、表通りへ帰還する。総員、油断せず生きて戻れ!」

(何の作品かは分からなかったらしいが、状況はなんとなく把握した魔王様。
適当に合わせて、命令する上官っぽい雰囲気をつくってみる」

「いやまて、その理論はおかしいのである。せめて公園とかにしてほしいのである。
左様、迂闊なり。勇者であれば最上の生贄となることであろう。
ふふ、まずは風呂に入れる。汚れた生贄は劣るのでな。
そして飯を食わせる。痩せた生贄など使いどころがない。
更にベッドで寝かせる。疲れた生贄は良い悲鳴を上げぬのでな。
朝食を食わせた後、外へ放り出して絶望の声を奏でさせるのである」

(背後に漂い始める、暗黒のオーラ(無害)
邪悪な念を込めて低い声で語りかけるが――ただのお泊りだこれ)

ジャム > 「ッッ……!仕方がない……、魔王様が依頼を受けてくれなければ我々は生活が成り立たず……。
膝にのっけてのナデナデで……手を打とう……。
――ふふー!魔王様のお膝!お膝ー!楽しみになってきたぞ!」

(ぐっ、と気圧されて歯噛みし。妙に重苦しい雰囲気になって首を振った。「冒険者に報酬の値上げを要求され、苦渋の決断を下す寒村の村長」という細かすぎて伝わらない小芝居交えながら頷いて。すぐに演技は素に戻って。お膝なでなでに声音が弾み)

「さーいえっさー!大皇国ノワールギルゲイオスに栄光あれ!」

(困難な進軍劇、みたいなシーンにもノリノリで対応できる懐の広い魔王様にすっかり嬉しくなった帝国軍二等兵ジャムは再度、びしっと背を伸ばし。架空の国まで作り上げちゃう)

「ひ、ひどいっ……!
そんな……えっちな薄い本みたいなことされたらっ、僕……!
シャンプーの良い匂いさせながらお腹いっぱいご飯食べて幸せ気分ですやすや眠って、次の日ご機嫌になってバイバイまたねーって手を振っちゃう……!
くぅぅっ、卑劣な魔王め……!
でも魔王様のお城にお泊りで遊びには行きたい……!」

(ものすごいデタラメな事言って。魔王に手篭めにされる蹂躙された村の生娘みたいな表情まで作って怯えて。暗黒オーラ(無害)から放たれる圧倒的な力の差に拳を震わせ。最後は本音がぽろっと出た)

ギルゲイオス > 「そうであろう?背に腹は代えられぬ、というモノである。別に、もっと他の親切が助けてくれるまで、指を咥えて待っていてもいいのであるよ。
ならば交渉成立である。お互い、良い取引が出来たのである。
……アレ、我への報酬じゃなかったけそれ」

(「村長の足元見て報酬の上乗せをふっかけつつ、別に自分はこんな依頼受けなくてもいいんですよー、な雰囲気で脅かす若干悪い冒険者」風小芝居。
相手が素に返れば、此方も戻って首をかしげた)

「大皇国の命運は諸君の働きにかかっているのであーる。故に、軽率なマネは控え、集中して任務を遂行するのである」

(真似してぴしり、片手で敬礼のような仕草を返す。治めていたのは王国、だけど)

「そうである。我にとらわれたモノは、それはもうエロエロな目にあってしまうのである。
そして全身を弄ばれ捨てられたにも関わらず、あの日が忘れられず次は自分からやってくるのである。
くっくっく、恨むのであれば軽率な自分を恨むのである。
……今住んでるのはふっつーの部屋であるがな。と言うか、何故エッチな本など知っておるのだ。年頃、という事にしておくか」

(ウ=ス異本、的な謎シュチュエーションを作り出す。いや、普通のお泊りの後に、また遊びに来るってだけの話をなんだかややこしく言ってるだけだが。
なお、現在住んでるのは極々一般的な一人暮らし用である。魔王様はエッチな本をベッドの下に隠す派。其れが礼儀だって誰か言ってた)

ジャム > 「っぷ、……っあはははっ!
ギルってすごいや!僕がどんなアドリブふっかけても全方面完全対応!
魔王様は役者だなあ。俳優になるといいよー!」

(悪徳冒険者に、皇国軍将校。隙のない演技力にとうとう根負けしたように両手を上げて笑いはじめ。
片手にぎにぎして戯れつつそんな事を言って)

「僕も……魔王に心奪われてしまうのか……!
身体中をいじられ、一夜をベッドで過ごしてしまえば……、もう、離れられないのか……。いや、そんなはずはない……!食後にりんごたっぷりなタルトタタンが振る舞われない限りはな……!
――えー?僕も薄い本持ってるよ。友達に貸してもらったー。男の子どうしがちゅーしてるやつ」

(陵辱されて逃げ出しながらも再び陵辱を求めてしまう。
その理由は食後の甘いおやつにあると勝手に見立てて、遠回しにお泊りしに行くときに準備しててほしいおやつを強請ったりした。――再び素に戻ると自分のベッドの下にある漫画のこと持ち出して)

「ところでー、ギルギル。
あのお店って何のお店だろ?
乾燥した葉っぱを売ってるみたいだけど……」

(ふと見えてきた小さな店に興味を引かれたらしく指先を向けて振り返る。そこは表では禁止されているハーブ、例えば彼が今懐に持ってるようなハーブが売られている店)

ギルゲイオス > 「魔王様の演技力は世界一ぃぃい、であるな。
公園の子供たちと、魔王と勇者ごっこしてたせいかもしれぬ」

(そんな謎の遊び。いや、ある意味現在進行形でやっている事か。
にぎにぎと繋ぐ手をぴしーっと振り上げてから、ちらりと周囲をみた。特に、危険は無さそうか)

「くっ、まさか我の責めを耐えるというのか。流石勇者である。
では、バニラアイスを隣にたっぷりと添えたタルトタタンに体の芯から蕩け、堕ちてしまうのが良いのである。
……まさかの衆道!? チューまでなら、ギリギリセーフ……いや、アウトであるな」

(喰らえ!甘さとカロリー! 幸福感でビクンビクンするがよい!
遊びにきたら用意されてるかもね。流石に作るのは難しそうなので、どこぞで買ってきたものだろうが。
そして、早すぎたんだ腐ってやがる。今日一番の神妙顔で判定していたが、やっぱり駄目じゃねという結論に至ったらしい)

「…………あー」

(贔屓にしている店、とは別物の様だが。店構えやら何やらから、大体の予想はつく)

「一部の来訪者にとっては、生活上で便利なモノだったりもするのだが。
基本的には表では売れない、危ない薬草なんかを売っている店であるな。一番多いのは麻薬……つまるところ、気持ちよくなるお薬であるな。
どういうモノがあって、何の影響があるか分からぬからな。迂闊に近寄らぬほうがいいぞ
ジャムなら、マタタビでも使えば良いのではないかな」

(繋いだ手をクイクイと数度軽く引っ張る。
自分の様に、表で手に入らないけど、生活上あると便利。という比較的に言えばマトモな理由で来るモノもいるだろうが。
大よそ、ああいう店で売られている葉っぱの使い道は精神や肉体にヨロシクない影響を及ぼす。
しかも、この島だ。何処の世界からきたモノで、どの種族にやたらと効果が出るとか、分かったものではない。
とかなんとか言ってる間に、全身フードで覆った店主らしき存在が、手招きしてるし。
鼻を鳴らすと、微かに甘ったるい、薬っぽい、そんな匂いがする。
なお、マタタビについては単に外見からの想像だ)

ジャム > 「へぇーさすが魔王様!
異世界の子供たちから征服しちゃうなんて!
――っぐ、あっ……!バニラアイスまで添えられている……だ、と……!
遊びに行くのが楽しみになっちゃうよ!もう囚われちゃっていいぐらい!あははっ!」

(口にすると問題発言にしかならないような事を言って。食後の風景に思わずごくりと喉すら鳴らしてしまう始末。アウト判定がでてしまってかっくりと首を下げて残念がる芝居)

「わああ……!気持ちよくなるお薬!
してみたい!気持ちよくなってお空飛んでみたい……!
……けど……。ぅ……。その様子だとほんとに触れちゃだめなやつなんだね。やめとくよ。いのちだいじにー!
――僕は猫じゃないよー!マタタビ吸うと酔っ払っちゃうけどさ!」

(相手の説明にきらーん、と獣耳輝かせて興味顔で乗り出すけれど。
くいくいと手を引っ張る相手の顔つきはそれなりに真剣そに見えた。悪ふざけせずに、いのちだいじに、を実行する。鼻先かすめる甘い香りには名残惜しそうに小鼻をひくつかせて。
――自分は猫じゃない、と否定するのに、マタタビには酔ってしまうという矛盾生み出す半獣人)

「あれ、……いつの間に路地の出口まで来たんだろ。
ちょうどいいや。ギルとのお散歩も楽しかったし、そろそろ任務終了かな。
――ね!ギル。さっきの報酬払っちゃいたいな。このままちょっと公園まで一緒に寄り道、しよ……?」

(手を引かれるようにして店を過ぎれば前のほうに路地の終端が見えてきて。
このまま魔王へ報酬を支払うかと誘うお散歩。
今度は明るい日差しの下での散歩。――相手の返事がどうあれ、まずは路地裏を明るい光を背負って外へと、2人して顔を出せば眩しさに目を細めることと――)