2020/07/08 のログ
泉 瑠衣 > 「ッ……確か、スライムは中核があったんだけっけか…て事は、アレを狙えば回生出来そうだ…な…!!」

無理矢理は魔力を吸収させても現状を回復出来なかったが、コアを見ればある程度はダメージを与えつつ怯ませる事で逃げ出せると考え。ただ今は動きに制限があるため、向こうから近付いて間合いに入らせようと試み。

スライム > 核を持つスライムが近づいてくる。『杖』を携えながら。
間合いに入る間にも、術式は構築され、身を分かちながら泉に取り付き、抑えにかかる。

間合いに入る前に動きが取れなくなるかもしれない。

泉 瑠衣 > 「ぬ…ぐぅ…、これは厄介…だな…」

未完成な為効果が薄そうだが、それでもダメージを与えられれば…と思い。魔方陣を円錐状に空間に発生させ、中心に太めの魔力塊の杭を作る。そして…

魔方陣を稼働させ、射線上のスライムのコアに向かって杭を投射する。

スライム > ぐぱり、と。不定形のゲルを、まるで、杭を包み込むかのように。

止められる。そして、『溶かされる』。

杭の魔力が、スライムに吸収されていく。

そして。術式が発動される。先と同じ、『スライムの粘液を硬化』させる。

みるみるうちに、泉に取り付いたスライムが固まっていく。

泉 瑠衣 > 「う…ッ、文字通り…打つ手無し…かよ…!!」

身体を固められながら、放った杭が溶かされていくのを見つつも諦めまいと、まだ身体を無理矢理動かそうとしており。

スライム > 硬化したスライムはミシ、ミシ、と音を立てるだけだ。
そうする間にも、コアを持つスライムは近づき…

(ツカマエタ)
触れた瞬間、わざと片言で、思念を伝える。

泉 瑠衣 > 「捕まえたのは分かった…んで、お前の目的は何だ?私は不味いから、喰うのはオススメせんぞ…」

じぃ…と止まったままコアの方を睨みながら問い掛け。

スライム > (オマエ、魔力、タメテル。魔力、エサ。タメル、カワッテル。シリタイ)
このまま襲って絞ってもいいが、それだけだともったいない。この手法が分かれば、一時の補給で長く活動することができる。

泉 瑠衣 > 「…へぇ、食べ物の魔力を欲しがるんじゃなくて溜める方法を知りたい、と…。残念だが、私の方法は他人じゃ出来ないよ…性質上、真似ても出来るかが怪しいな。それでも知りたいなら、私の無事を確保してからだな?」

教えられるが、まずは自分の安全を確保される事を条件
として突き付け。

スライム > (オシエル、サキ。カイホウ、アト。)
主導権はこちらにある、と言わんばかりに。もし無理なら無理で、組織片を採取、培養して再現すればいいだけだ。

(ドウスル。クワレルカ、オシエルカ。)

泉 瑠衣 > 「なるほど、ねぇ……ふむ、単純な話だ。溜められる魔力に限界があるのなら、魔力そのものを圧縮してしまえば良いだけ。その繰り返しだ…後は自分の血に混ぜるだけだ。さて、教えたから解放しろよ?」

自分の存在に溜められる魔力の上限を増やしたうえで、魔力の圧縮も行えば膨大な量を溜められる…確かに真似出来そうだが、問題は圧縮方法。魔力炉で濃度を上げていくのだが、器が弱いとすぐに抜けてしまう。そこで純血種の自分の血に溶け込ませる事によって封入している…。

スライム > (…ナルホド)
スライムが、近づいてくる。ちくり、と。スライムが触れた部分に針で穴を開けるように、傷つけられる。僅かな血が、スライムに取り込まれる。
(…ナルホド、ナルホド)
そのまま、離れていく。角を曲がり、見えなくなる。

すると、体に纏わりついているスライムに異変が訪れる。
ブルリと震え、硬化が解除される。

それだけではなかった。

急激に縮み始めた。

縮んで、縮んで…宝石ほどの大きさになる。
まるで、本物の宝石のように。濃縮された、魔力を含有した、鉱石に。

そうして、泉は解放された。

泉 瑠衣 > 「…まあ、血を吸っても同じ事は出来るんだけどな…私の場合。」

大事なもう一つの要素、吸血鬼が持つ能力をあえて言わずに相手が拘束を解けば、血が出てた所を撫でた後に背伸びしては大通りに向かって走り始め。

フィーナ > 「…嘘つき。」
それを。ある建物の上から眺めていた。

ご案内:「落第街 路地裏」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から泉 瑠衣さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > 「なるほど………、なるほど。」

ようやく頭の整理が出来てきた。荒い吐息をなんとか落ち着かせるように吸って、吐いて。吸って、吐いて。
路地裏で膝を折って……お尻をつかないようにしながら身をひそめる。

「騙されたんですね、うん。」

なんか身体の節々が痛い。棒でガンガン殴るんですもん。やんなっちゃう。
後ろ手に縛られた手首も、なかなか拘束が固い。
ふん、っと力を込めてもちぎれない。

うーん、さてどうしますか、と何処となく長閑に悩むシスター。

後ろ手に縛られたままぺったんとお尻ついて座ったら、立ち上がれない系シスターでもある。

マルレーネ > 修道院にやってきた老人から、スズランのピアスを落としてしまったから探すことを手伝ってほしい、と言われたのが発端。

そしてどうやらその"スズランのピアス"は、なんらかの薬物の名前だったのでしょう。
素直に住民に声をかけて尋ねれば、凄い目で見られて。

案内されたところで棒でごつーん。
調査に来たとでも思ったのかもしれません。 いやまあ、立場が反対だったら私でもそう思いますし。


ようやく時系列通りに思い出せて、記憶が混濁していたのは回復する。
幸い、足は縛られていなかったからこっそり逃げ出すことはできたけれども。

「いやー………経験って大事ですね。」

こういう経験は3度目である。あ、2度は元いた世界ですけどね。
あんまり心が波打っていないのを感じる。

人は騙すものだ。だが、騙される側であれ。
この教え、守ろうとすると割とハードなんですけど。

クレームを時々入れたくなるけど、受付先はこちらの世界にはない。

マルレーネ > というわけで落第街の裏路地。
こっそりしゃがむ修道服。明らかに不審者。

「このままこう、自然に歩いてする―っと抜けて戻れませんかね……」

一瞬考えて首を横に振る。却下だ。
この格好、どうやら割と目立つらしい。残念。

「誰か通りすがりの人に助けを……」

もう一瞬考えて首を横に振る。却下だ。
この街どころか、この島、この世界にとっても完全余所者である。
余所者がどういう扱いを受けるのかは、骨身に染みている。

「全力全開で引きちぎって……」

拘束をパワーで引きちぎる。力こそパワー。
魔法の力も加えて全力を出せばいけるかもしれない。
いけるけど、魔力も使い果たすし腕が反動で動かなくなりそうだ。
出来れば避けたい選択肢。

ご案内:「落第街 路地裏」に金剛 経太郎さんが現れました。
金剛 経太郎 > がしゃん、がしゃん、と金属の軋む音と共に大きな足音がシスターの居る路地裏につながる大通りを歩いてくるのが聞こえるだろうか。
通りを覗けば大きな黒い甲冑の騎士が人目も憚らず歩いているのが見えるだろう。

がしゃん、がしゃん、と図体に見合った巨大な剣を一振り携えて歩く様は落第街にあっても異様らしく、
住人達はなるだけ関わり合いにならない様距離を取っているのも覗えることだろう。

マルレーネ > 「お、っと……」

物陰に隠れながら、気配を殺す。
彼女のいた世界では、そういった甲冑の兵士はよく見ていた。
だからこそ、音だけでおおよその大きさは判断できて、覗かずに身を小さくする。

こっちの世界でも追手はあんな格好で走るものなんですね、なんて与太を考えながら、当然警戒をして息を殺し。

とはいえ、こちらに歩いてくる場合を考えれば、膝を曲げたまま足を緊張させる。

幸い、走ることはできるのだから、いざとなったら全力で逃げるしかあるまい。
ボーラでも持っていれば大ピンチであるが、この世界ではまだ見たことが無い。

金剛 経太郎 > がしゃん、がしゃん、と一定の歩幅を機械的に維持しつつ通りを歩く。
そしてシスターの居る路地裏にちらりと視線を向けたかと思えば何事も無かったかのように立ち去って行く。
がしゃん、がしゃん、足音が少しだけ遠ざかったところで、

「……ととと、やっぱりある程度の距離を保たないと制御が怪しくなるな……。」

小さな人影が路地裏に駆け込んできた。
大きめのパーカーを着て、フードをすっぽりと被っているがどう見ても子供である。
いや、小人の成人ならあるいは、といったくらいの身長である。

「……ええと、この距離なら大丈夫か。」

人影は路地裏の先客には気付かず、いましがた去って行ったばかりの黒騎士の様子を気にしている様で、
息を潜めて物陰から通りの様子を窺っている。

マルレーネ > ………足音が小さい。
子供か、それに準ずる大きさ。

変わらず、視線すら向けないまま。
プロの戦士、プロの暗殺者、それなりに見たことも話したこともあったが。
奴らは視線だけで空気を感じ取る。

だからこそ、甲冑相手にも顔をのぞかせて視線を向けるような甘いことはしない。


何らかの目的で追いかけているのなら、正直勘弁してほしい。
同じ路地裏にいると、一緒に見つかってしまう可能性もあるわけで。

子供を見つけたからと言ってすぐにどうこうすることはなくても、追いかけている女、まあすなわち私のことですが。…を見つけたなら、そりゃ追いかけるでしょう。


子供の足音が遠ざかれば、一気に逆方向に足を向けるつもりで………まだ、ぐ、っと膝を折り曲げたまま動かずに。

金剛 経太郎 > 黒騎士の動向を見守っていた少年が、ふと路地裏に振り返る。
これまで同じ様に黒騎士の後を追い、そして路地や物陰に逃げ込んで来たのだが、この路地は他に無い妙な緊張感を覚える。
例えるなら、逃走モンスターが姿を隠してやり過ごそうとしているような。
はたまた誰かが狙っているかのような。

「え、っと……い、居るのは分かってるんだぞっ!」

念の為、ブラフも兼ねて辺りに声を掛けてみる。
これで何も居なければそれまでだし、居たら居たで──

マルレーネ > 分かっている、か。
うーん、ツイてないですね、これ。

ぱ、っと立ち上がれば、修道服姿が全力で背中を向けて走り始める。よ、っとゴミを跳んで避けて、しゃがんで。
本当の追手をタックルで突き飛ばしての、全力ダッシュ。

声をかけることもせずに一目散に逃げ出すのは、本気で生きようとしているから。

金剛 経太郎 > (ほ、本当に誰か居たァー!!)

物陰から飛び出し、全力で走り去る修道服の背を半ば呆然と見送る。
誰か居るだろうことは想定していても、それがまさかシスターだなんてどうして想像出来よう。

「えっ、あっ………、……えーと。」

追うべきか、と思った頃には既にその背は遠く。
呆然と立ち竦んだままの少年が一人、取り残されて。

ご案内:「落第街 路地裏」からマルレーネさんが去りました。
金剛 経太郎 > 居たぞー、逃がすなー!とシスターが去り際にタックルをかまして行った男たちが口々に叫んでいる。
去りゆく後ろ姿は確か後ろ手に縛られていたように思う。
これらの事から推察するに、

(追手か何かと勘違いされた……?)

ぽーん、と少年──経太郎の中でパズルが嵌る。
とすればする事は一つ。

「なんか納得いかないから一暴れしてこう!」

通り過ぎて行った黒騎士を呼び戻し、シスターを追おうとしている男たち相手に大立ち回りを演じたのだった。

ご案内:「落第街 路地裏」から金剛 経太郎さんが去りました。