2020/08/26 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にアールズアーズアースさんが現れました。
アールズアーズアース >  
最近は以前のように、路地裏をうろついている。

いろいろと覚えたことも多いが、なにより、懸念事項が一段落したのが大きい。
しばらく、珍しく後ろ向きになっていたのだが、その関連がとりあえず終了したおかげだ。

となれば、ニンゲン観察をしない手はない。

……もっとも。
後ろ向きになっていたから観察していなかったかといわれるとそうでもないのだが……

ご案内:「落第街 路地裏」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 久しぶりの路地裏散策。
いろいろな意味で防御力の低い格好で危険な場所をうろつく悪癖。

「とても久しぶりにこっちに来た気がしますね」

そう独り言ちながら、路地裏をのんびり歩く。
すると、前方から身なりの良い少女が。

(こんなところで……私の、どうる、い……!?)

身体の中で何かが胎動した。
堪えきれず、その場に蹲る。

アールズアーズアース >  
「……?」

突然、目の前でうずくまる少女。
彼女に何が起きたのかは知らないが。

なにはともあれ、寄って声をかける。

「あの……大丈夫ですか?」

普通のスラムの住人であればこのようなことが起きてもスルーするのかもしれないが
幸か不幸か、アールは普通の住人ではなかった

雨見風菜 > 少女に声をかけられたところで、ようやく落ち着いてきた。

「すみません……急に、調子が悪くなって……」

演技ではない、本当に調子の悪い顔。
だが、その顔を声をかけた少女に向けた途端。

彼女を探していたような、そんな妙な感覚を覚えた。

アールズアーズアース >  
調子くらい、演技かどうかすぐに分かる。
もともと人間の観察の仕方が異常なのだ。

「……とりあえずどこかで休みますか?」

とは言っても、この辺には廃ビルみたいなものがほとんどだが。
店もないわけではないが、まあ休むならその手の店しかない。

魔力がないわけでもないが、特に魔術に詳しいわけでもない。
こちらは特になんも感じない。

雨見風菜 > 「すこし、道の端で座れば良くなるかとは思います。
 ご心配頂き、ありがとうございます」

そうして、道の端に寄って座り込む。
妙な感覚がする。
自分なら彼女の問題を解決できるという、何も知らないにもかかわらずそんな妙な自信が。

「……私は、雨見風菜と言います。
 お名前を、伺ってもよろしいですか?」

その妙な自信を恐れつつも。
彼女が抱える問題はたしかに気になった。

アールズアーズアース >  
「……アールでいいわ」

妙な態度。
それはわかる。

ただ、どう見ても演技でもない。

そう思えばとりあえずフルネームを教えるわけでもない
もっとも、正式には人間の発音で言うわけでもない名前なのだけれど。

それでも、何か得体のしれなさを感じた。

計算しているわけでも罠にかけるわけでもないのだろうが、こういう雰囲気はほぼ感じたことがない。

雨見風菜 > 「アールさん……ありがとうございます」

相手が警戒しているのは分かる。
自分だって自分の感覚に疑問を覚えているのだ。

「すみません、ご心配をおかけしてしまって」

少し気が楽になってきた。
さて、ここからどうするか、なのだが。
完全に警戒されていることは間違いない。
だが、妙な感覚……目の前の相手の抱える問題を、自分が解決できるという自信。
それを確かめたいという欲もある。

「……アールさんみたいな、身なりの良い人がなぜここに?」

ただの同類……火遊び目的なら、きっとこの感覚は勘違いなのだろうと思いながら、そう問う。

アールズアーズアース >  
「……観察、ですかね」

基本的には好きだから接していたいわけだが、やってることといえば観察だ。
別にそれ以上の目的があるわけでもない。

趣味の延長線上なだけで。
好きであれば。誰でも興味あるだけのことだ。

もっとも、普通はもう少し気軽に見るのだろうけれども、それくらいだ。

雨見風菜 > 「観察、ですか」

妙な自信が当たりそうな気がしてきた。
いや、単に人間観察しているだけではないのだろうか?
逸る心を抑えるために、『物体収納』しておいた麦茶のペットボトルを出してひと口。

「そうだ、アールさん。
 お礼と言ってはなんですが、お茶、如何ですか?」

そう言って、他人用に準備している麦茶の未開封ペットボトルを勧めてみる。

アールズアーズアース >  
「ええ、人を見るのが好きなので」

実際、そのためにこうして街まで出ているのだ。
笑顔で答える。

実際人間観察しているだけだし。

どこからともなく、するするとものを取り出すのは不思議かもしれない。
というかこれは見せていいものなのだろうか。

まあ、本人がどうとも思っていない以上、問題はないのだろうけれど。

飲み物を勧められれば、まあ。
受け取るのは問題ないが。

「そうですね……せっかくだから、いただきます」

ペットボトルを受け取って、口をつける。
なぜ持っているのかはわからないが、まあいいだろう。

雨見風菜 > 「なるほど、そういう趣味なのですね」

単なる趣味。
でも、最初に感じた妙な感覚は納得しない。

(一体何なんだろう、この感覚……もしもこの感覚が当たっていたとしても。
 それって単なる大きなお世話なのでは)

そうやって考えれば、妙な感覚も少し収まった気がする。

「ええ、どうぞ」

アールに渡した麦茶は、まるで先程まで冷蔵庫に入れていたかのようによく冷えている。
物を取り出すときに魔力の流れを見ていれば、魔力が手に集中しているのは見えただろう。

アールズアーズアース >  
実際問題、ニンゲン観察そのものは趣味の延長線上でしかない。
別に義務でもなければ責務でもない。

単に、そうしたいだけなので。

「ありがとうございます」

そう言って飲むが、冷たいのはまあ、そういう呪法か異能かなにかなのだろう。
特に何か訝しむでもなく、説明もしなさそうなので特に気にしないことにした。

……魔力については、あまり良くわからない。
正確にいえば、元のままであれば全くわからないわけでもないが、人間の状態としてそれを感じるのはむずかしいので。
それがわかるようであれば、あのとき、真っ二つになどなっていないのだ

雨見風菜 > 「でも、人間観察でしたらここよりも歓楽街のほうが活気があって人通りも多いのでは?」

風菜は、アールを今の時点で単なる少女だとしか見ていない。
魔紡ぎの針を手にして魔力の流れを見ていれば異常であることは理解したかも知れないが、それをする理由もない。
だからこそ、そういう提案をした。

なお、収納魔術については問われれば結構喋っていただろう。

アールズアーズアース >  
「うーん、そうしたいのもやまやまなんですが。
 ……事情があって、このあたりしかうろつけないんですよね」

苦笑しつつ。
まあこの格好でそういうのもどうなのかという部分もあるがそうなのだから仕方ない。

あまり遠くまでいってしまえば帰ってこられなくなる。

なお、実際、魔力の流れ的にはかなり異常なので、そういう面で言えばまだ擬態は甘い部分が大きい。
もっとも、この辺であればそういうものがいてもあまりおかしくはないので、そういった部分ではあまり困らないのだけども

雨見風菜 > 「そうなんですか……その、不躾な質問で申し訳ないのですが。
 アールさんみたいな方が、何故?」

彼女の格好は、落第街の住民のそれよりも遥かに奇麗だ。
身体も、傷や痣の一つも見当たらない。
落第街の外で生活しているのならばなおさら落第街には……普通なら、入るはずもない。

この時点でまだ風菜は、アールが人間の少女であると疑っていない。

アールズアーズアース >  
「まあ、その。
 学生でもなければ、身分証があるわけでもないですし。
 そうなると、移動もろくにできませんし、利用できるものも限られてますので。

 結局、あまり気にせず生活できるこの辺が色々と便利なんですよ。
 なにかされなければ、困るような場所でもないので」

別に、アールは強者というほどでもないが、弱者というわけでもない。
それほど積極的に戦いを挑むわけでもないが、人の脆いところで言えば、恐ろしいくらいに知っている。

基本的に回復力が高く、一撃貰う代わりに回復不能のダメージを与えるのは非常に上手いのだ。
そしてもし本性を見られようものなら……ほぼ許さない。

そういう意味では、厄介な存在でもあるしスラムで困ることは殆どない。

ゆえに、にこやかにそう言って微笑んだ。

雨見風菜 > 「……そうなんですか」

驚いていた。
こんな身奇麗なのに、身分証がないだなんて。
いや、それ以上に。
身分証がないのに、何故ここまで身奇麗にできるのか。
勘違いだと思って押しやった妙な感覚がまたぶり返す。

「アールズさんは……私に、なにか聞きたいこととかあります?」

人間ですか?と問いかけた。
愚問に思えて、話を変えた。
とはいえ、人間観察が趣味であるならば、こんな小娘に聞くことがあるのだろうかとも思いつつ。

アールズアーズアース >  
まあ裏を返せば、身の危険を全く感じていないとそう言い切ったも同然だ。
治安は気にしていないどころか、乱す側の存在なので。

服だって体の一部なので、汚れることなどない。

「聞きたいこと……うーん?
 そうですね、体調を崩された方に細かいことを聞くのはなんですし、特にこれと言ってないのですが。

 強いて言うなら先程のペットボトルとかですかね?」

内側に折りたたむだけなら自分もできるが、隠すのは無理だ。
熱中症ではないのかもしれないが、生理か何かかもしれない。
もっとも、そういう匂いはしないので、なにか別の事情があるのかもしれないが。

だが、そこを初対面で聞くほど不躾でもない。

雨見風菜 > 「体調については、もう大丈夫なんですが。
 急に調子が悪くなったのはちょっと私にもわからないんですよね。
 本当、何かがあったわけでもないんですけど……」

アールを見た以外は。
無論、彼女が自分の体調不良の原因とも思ってないし思えない。

「ペットボトルについては、私の魔術『物体収納』でしまっていたものを出したものですね。
 気温とかに左右されず冷たい飲み物が冷たいまま出せるので重宝しているんですよ」

にっこりと笑って自分用のペットボトルを出し入れするのを見せる。

アールズアーズアース >  
「魔術なんかは本当に便利なんですねえ。
 特に何が必要というわけでもないのですけど、補助的にはあるとありがたいものですし」

便利ではあるが頼りたいわけでもない。
というのが正直なところで。

人間を目指すのにどんな方法でも構わないのだが、その一方で、理由なくそうなるのもよろしくない。
たとえるなら、旨い料理を魔法で出すのもいいが、料理人も生産者も存在しなくなるのはまた話が別だからだ。

料理である以上、農家や料理人をなくすのは料理ではなく別のものだと考える。

何にしても体調が戻ったなら幸いだ。

「とりあえず、調子が戻られたようで、それだけでも良かったです」

雨見風菜 > 「ええ、便利に使ってます」

とはいえ、頼りきりだと使えなくなったらどうするかという所に考えは及んではいない。
そこをきちんと考えるアールとは対照的に楽観的な風菜であった。

「ええ、体の調子は戻りました」

未だ妙な感覚は拭いきれていない。

アールズアーズアース >  
まあ、何があるかと言えば。
アールは、とにかくスラムに馴染んでいるということだ。
ココにいること自体をおかしいとは思っていない。

現状、時間が伸びない限りはここから動けないし、それでいいと思っている。

歓楽街だと行き帰りを除けば1時間位しかない、つまり、安心して時間を使えるのはせいぜい30分。
それがスラムであれば、2時間はたっぷりと使える。
この差は大きい。

しかし妙だ。
熱中症でも生理でもないとすれば、アールの知識で考えるに、なにか別の病気かもしれない。

「……念のため、病院で見てもらったほうがいいかもしれません。
 専門でないので詳しくわからないんですが、熱中症でもないようですし……」

専門でない割に、異常なまでにわかりすぎるのだが。
毛細血管まで再現しようとするのはどう考えても異常者である。

雨見風菜 > 「かも知れません。
 ふふ、お詳しいんですね、アールさん」

とはいえ、熱中症の症状は自分も調べたことがある。
その上で自分の行動について理解の及ぶ範囲にはなかったと思っている。
無論、自己診断である以上見落としていたりはするだろう。
だからアールの見立てはありがたかった。

「もう今日は帰ることにします。
 ありがとうございました、アールさん」

そう言って、妙な感覚は消えないまま。
アールが単なる人間の少女だと思ったまま、風菜はその場を後にするのだった。

アールズアーズアース >  
「はい……まあ、人の様子を見るのが趣味みたいなものなので、そこそこですが」

実際、医学書のたぐいは一通り読んでいる。
正確にいえば、アール自身は良くわかっていないが、一通りどころか恐ろしいほどに読み込んでいる。
なにせ、人間の記述であればどれもこれも大事なのだ。
逃す理由はない。

それでわからないとなれば、詳しく調べないとわからないということでもある。
少なくとも、アールは人間構造の専門家ではあっても病気の専門家ではないのだから。

「そのほうがいいと思います。
 今日は無理なさらないほうが」

実際、魔術の流れでもしっかり読まない限り、違和感はない。
その程度にはよく出来ている。

姿が見えなくなるまで見送りつつ、自身もその場を去った

ご案内:「落第街 路地裏」からアールズアーズアースさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に焔誼迦具楽さんが現れました。
焔誼迦具楽 >  
 スラムから離れて、落第街を眺めて歩いていたら、こそこそしている連中を見つけた。
 取引の内容がどうもあの『新種の薬物』のようだから、気に入らなくて潰した。

『あ、が、や、やめ――』

「やめてって言われて、やめると思う?」

 すでに路地には四人の人間が倒れ伏している。
 その体は完全に冷たくなり、目を見開き息絶えていた。
 最後に残った男も、首を掴み、壁に押し付けて持ち上げられている。

「私ね、その薬、好きじゃないんだ。
 だから、コレを流通させようとするなら、潰すの。
 要するに見せしめかな」

焔誼迦具楽 >  
『ふざ、ふざけ――』

 口を開こうとするところを、さらに締め上げて黙らせる。
 昔はいくつも取引をつぶして歩いて、それなりに知られていたのだが。

「私を見てすぐに逃げればよかったのにね。
 『知っていれば』生き残れたかもしれないのに。
 まあ、四年も前じゃあ仕方ないか」

『なに、言っ――おま、まさか』

「それじゃ、いただきまーす」

『が、がが、あがが――!?』

 掴まれた男は、悶絶するようにうめき声をあげながら。
 全身を震わせて、口から泡を溢す。
 このままであれば、すぐに命が失われる事は傍目に見ても明らかだろう。
 

ご案内:「落第街 路地裏」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 先ほどの少女が何となく気になって
落第街の路地裏を探してみれば

先ほどの少女が、男を首をつかんで壁に押し付けているのを見る
見れば男が危ない状態になってるのを見て
慌てて、少女のもとに走り出しながら

「なにしてるんでござるか!!!」

そう少女に大声を飛ばす

焔誼迦具楽 >  
 路地裏に声が響く。
 見れば、先ほどの風紀の男の姿があった。

「あらら、追っかけてきたんだ」

 掴んでいた男を、追ってきた風紀に向けて放り投げる。
 それと同時に、自分は路地裏の奥へ大きく一歩二歩とステップして下がっていく。
 男の体温は、異常なほど低下していてすぐに処置しなければ命に係わる事がわかるだろう。

「おじさん、もしかしてストーカー?
 私そういうの、良くないと思うなー」

 と、距離を離しながら言う。

持流 童男 > 「お主、何だ?」

そう言って男の一人を処置しながら少女のほうを見る
警戒をする
そして

「お主の触れたこの男、異常なほど冷たい。まるで熱を奪われたように。・・・まさかお主、怪異か?そしてこの男たちは何をしていたか話を聞かなければいけない。一緒に来てもらえると助かる。」

しっかり少女を射貫くように見る
すこしだけ殺気を飛ばす。

焔誼迦具楽 >  
「さーて、なんでしょう?
 それ、私が一番知りたい事なんだけどなー」

 男を無視せず処置しようとするのを見て頷く。
 そうだ、風紀委員なのだから、そうしてもらわなくては困る。
 無視して追ってくるような人間が風紀委員だったら、がっかりするところだ。

「さてさて、なんでかしらね。
 私はただ、胡散臭い薬の取引を潰しただけなんだけどなー。
 こんなかわいい子を捕まえて、いきなり怪異呼ばわりは酷いんじゃない?」

 実際は確かに怪異だが、そこまであからさまな行動をした覚えはない。
 姿も変えていないし、見た目には異能者と見分けなんてつかないだろう。
 さらにもう一歩、男から距離を取っていつでも離れられるようにする。

 射貫くような視線も、殺気も、まるでどこ吹く風。
 涼しい顔で平然としている。

持流 童男 > 「胡散臭い薬の取引をつぶしてたのか。
そして怪異呼ばわりはすまなかった
お主が一番知りたいこと・・?」

疑問を浮かべながら
そういってから転がっている男たちを処置していきながら

「この男たちにも、話を聞かねばな。」

そう言ってから少女を見つつも、男たちに手錠をかけていく

焔誼迦具楽 >  
「あーごめんごめん、他の四人は殺しちゃった。
 まあ、その一人は生きてるから、話ならソレから聞いて」

 と、男たちを確保しようとしているところに言う。

「それじゃ、私はそろそろ行ってもいい?
 帰りがけに見かけて、ちょっとしたついでだっただけだから。
 そろそろ帰らないと仕事もあるんだよねー」

 そう見るからに帰りたそうに、あくびすらしている。

持流 童男 > 「なに・・・!?」
そう思い手錠をかけていく手を止める
そして、驚愕する 死んでいる

「・・わかった、早くいくでござる。」

そう少女に言った

そして拳が握っている。

焔誼迦具楽 >  
「ん、ありがと。
 それじゃー見回り頑張ってねー」

 そう言いながら、軽やかに路地の向こうへと消えていく。
 本当にあっさりと、帰ると言った通り去っていくのだった。

ご案内:「落第街 路地裏」から焔誼迦具楽さんが去りました。
持流 童男 > 男を連れて行くと同時に

胡散臭い薬を調べなければと資料を風紀委員に提出しようとした

ご案内:「落第街 路地裏」から持流 童男さんが去りました。