2020/09/15 のログ
燈上 蛍 >  
「……、……。
 ええ、その蛍と同じです。

 それにしても、貴方の信念は…僕よりよっぽどまともですね。」


 『いるんですかね、哀しむヒトなんて。』


そう言いかけて口を噤んだ。
自分は誰にとっても特別では無いと考えている。
本の山に埋もれるように、手に取られることを恐れているとも言える。

中身を開示した結果、
レオという青年の『悲しい思い出』を呼び起こしてしまった事もある。
この頭に冠した彼岸花の花言葉そのままに。


何が青年をこんな風にしてしまったのか。
今はまだ、その頁は開かれない。

僅かに頭が揺れる。
黒髪に混ざる青い髪が、この暗い場所の僅かな光に反射した。

相手の言いたいことはなんとはなし分かる。
本にそういうことは良く書いてあることだし、そういうことを語る物語も嫌いじゃない。
けれど青年は、徹底的にそこから自分を除外していた。

それでも。

「……手伝うとは?」


本は手に取られる。


  

クロロ >  
「信念ッつーのは、テメェと他人を比べるようなモンでもねーだろ?
 それこそ、『オレ様はオレ様』で『お前はお前』だ」

人それぞれだ。だからこそ、それを尊重し合い生きていき
時にはぶつかり合い、対立する。
人間が生きるというのは、そう言うものだ。
クロロはそのぶつかり合いを畏れない。
それを良しとし、人の生きざまを"一部"を除き尊重する。
だからこそ、目の前の蛍<ページ>に手を掛けた。

「そンなモンこれからだろ。何もなきゃ、それでいいし
 なンかありゃァぶちのめせばいいだろ?ホラ、行こうぜ」

警邏にしては随分と荒くれの思考だ。
元よりそう言う表裏の無い人間だという事をありありと示している。
ついてくるからどうかは知らない、笑みを浮かべたまま踵を返せば
こいよ、と軽く手を振って、裏路地をズケズケと歩いて行った。

燈上 蛍 >  
「…、…そういうモノですかね……。」

個の尊重。
それを聞けば、僅かに炎が瞬いた。

けれど同時に、世の中はそんな個々よりも、
付随したタグで仕分けされて、
比べられてしまうことの方が多いのでは無いかと思ってしまう。

個人だけを見るだなんていうのは、美談のように思えてしまう。
魔術師だというのに、そんなことを堂々と言うクロロが不思議でならない。

不思議だからこそ、彼の"本"をこうして手に取っている。


「…風紀委員と仲良く歩いて、後で何かあっても知りませんよ…。」

──だから、彼を僅かばかりに"心配"してしまった。


二つの炎が落第街を照らし出す。
裏路地に響く靴音は二人分。


警邏の報告書には『現地での協力者有り』と書かれていることだろう。

それが今後『物語』にどのような影響を及ぼすかは、まだ誰も知らない。

ご案内:「落第街 路地裏」からクロロさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」から燈上 蛍さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に刀々斬 鈴音さんが現れました。
刀々斬 鈴音 > 刀々斬鈴音は違反部活を潰そうと思って行動しているわけではない。
命が失われることもなければ、場所がなくなることもない、資金だって…まあ、あまり持って行かない。
ただ、斬っておくだけ。

鈴音が使う妖刀血腐レで斬られた傷は普通の刀で斬られた傷より塞がりやすく後遺症も残りにくい。
動けないほど斬られても精々、一週間もすれば全員が元と同じように働くことが出来るだろう。

だが、実際の傷よりも与えられた物的な損害よりも名前に付く傷の方が大きい。

刀々斬鈴音は強くない。
それに勝てない組織などこの落第街ではどのみち長くは持たないだろうと他の組織から見切られてしまう……
そうなると結局、組織は回らず……

……斬った相手を生かしている分、刀々斬鈴音は余計な恨みを買いやすい。

「鈴音一人にそんなにいっぱい集めて皆、鈴音のファンなの?…ここ狭くない?」

狭い路地裏にはチンピラのような風体の男たちがぞろぞろと列をなしている。
4人がギリギリ横に並べるこの路地裏で相手の男は40名ほど……。

通り抜けるのは難しいだろう。

刀々斬 鈴音 > 「せめて、もうちょっと広い場所で少なめの人数で会いに来た方がいいよ。
 幾ら皆が鈴音の事大好きでもこんなにいっぺんに来られたら鈴音困っちゃうなあ。」

ちょっと笑ってしまいそうなくらいにミチミチに詰まった同じ格好同じ背丈のチンピラたち。
この地形では人数の有利とか殆ど生かせないだろうがそれでも数は数。あまりに厄介。

『お前のせいでウチは壊滅したんだ!
 お前を捕まえて精々楽しんでその後は他にもお前に斬られたって連中にでも貸して稼いでやrギャー!!!』

「ご、ゴメンあんまりに酷い事言うから鈴音びっくりしちゃって……駄目だよそういう事言ったら!」

伸びた刀の血の刃が先頭の男の鼻先にザクリと刺さる。

『くそう!!絶対ゆr…』

男の呂律は回らなくなる。
刀に含まれた血の毒は人の身体を麻痺させる。

だが、一人を痺れさせたところで前にも後ろにもミチミチに詰まった男たち。
殺していいなら手っ取り早いが刀々斬鈴音は殺さない。

これだけの人数を一人で相手にするにはあまりに大変で……。

刀々斬 鈴音 > 前も後ろも人に囲まれて右も左も壁に囲まれているなら逃げる方向は……
とりあえず上!!
こういう時はとりあえず上!!

左右の壁を蹴って上に逃げようとしたところで……

『鈴音!斬れ!』

飛んできていたのは網。
上に逃げようとする特性を読まれた上で捕獲を目的とした網。

「あー……これ鈴音超ピンチ?」

いつも襲ってくる考えなしの報復とは違う。
準備して、対策して人数をそろえた上での計画的な報復行為。

飛んできた2つ目の網を斬り払いながら着地する。
逃げる手段を考えて…通れる道を考えて…答えは見つからない。

刀々斬 鈴音 > ……とりあえず片方を減らしてそして何とか。

先ほど斬って痺れた相手は味方に動かされて後方へ…チームワークもばっちり。

「通してよ!」

身体を軽く斬りつけて、傷がつきさえすれば!
相手は痺れて鈴音の優位に!!

「硬っ!!服の中に何着てるの!ズルだよ!!」

強さの割に名前の売れてる刀々斬鈴音。
その対策は容易に行われてしまう……。

次はこちらと言わんばかりに男の腕がその細身の体を殴りつける。

ご案内:「落第街 路地裏」に持流 童男さんが現れました。
刀々斬 鈴音 > 痛くない、痛くはない。
物理的な痛みを鈴音の身体は受けにくい。

痛くはないが良くはない、相手はどうやらかなり力が強い。

「何でこんな事するの?鈴音が何をしたっていうの!」

分かり切った事を聞く答えず男は再び拳を振り上げる。

その刀を見れば分かるだろう。
今まで何人の人を斬ってきたのか?
何人の血を啜ってきたのか?

持流 童男 > 路地裏を警邏中に、
狭い路地裏に40人の男たちを見かけて
何があったのかを見る。

風紀委員として。何もなければいいが。

そして次の瞬間見知った顔の声と、その後に殴打音。

鈴音殿の声。だけどもう。英雄は・・・

違うでござろう。関係ねぇでござろう。
目の前に困ってる人がいたら助ける。

それを聞いてしまえば。
体の中から溢れる勇気が
それを悟ってしまえば。
もう体が勝手に動いてた。

怖い。人を殴るのが。怖い人を傷つけるのが。
だけど。
知り合いが、友達が、襲われてるのだ。

「助けねぇわけにはいかねぇだろうが!!!!!!」

そう言ってから男たちに殴りかかる。
助太刀する。

刀々斬 鈴音 > 『風紀委員…!』

その腕章を見れば男たちは少しざわつくだろう。
だが、彼らがやっているのは正当な報復。

『まて、風紀委員!相手はあの刀々斬鈴音だ。
 この落第街の路地裏で数十~数百の相手を斬りつけてきた人斬りだ!
 この島の生徒ですらない不法入島者の狂人だ!!

 そんな奴、助ける価値があるのか!風紀委員の仕事じゃないだろう!』

彼らは皆、一人残らず刀々斬鈴音の被害者で斬られて、遊ばれて、いたぶられて、あるものは金まで奪われて……。
それでも集まった弱者の集団だ。

「鈴音はそんな…いやだよ!見捨てないでよ!!助けてよ!!」

縋るようにその風紀委員の姿を見て助けを求める。
その姿に普段の強い様子はない。

持流 童男 > 「それがどうした!!!!!!!!!!」
「お主らはそういうことをして、手痛いことになったのだろう!!!!!お主らの言い分もあるだろうだけど」

そう一言いう。

持流 童男 > 「おう!!!!!助けるでござる!!!!」

鈴音殿に そう  大声で言った

持流 童男 > 「例え風紀の仕事でなくても某は助けるでござる。友達を、知り合いを!!!!!」
そう言ってから、男たちに殴りかかる。
いいながらも相手をするが実際この人数はきつい

「鈴音殿も!!そこにいるのではなく!!立ってくれ!。」
「この数は某一人ではきつい。」

そう鈴音殿に言う。汗を垂らしている。
一人ではきつい。だが・・・

刀々斬 鈴音 > 『クソッ!!』

呆れたような、失望したような男たちの視線が持流へと向かう。
刀々斬鈴音は確実に悪だ。弱いものを虐げる邪悪だ。
この風紀委員はそれを分かっていない。

『……この風紀委員から先にやっちまうぞ!』

……集団の中から誰かの声が上がる。
誰の声かは分からないが集団のは導かれるように持流へと向かう!

「言われなくても!」

取り出したのはガラス玉、それを持流と対峙する集団の後ろに投げれば……
炸裂、衝撃、倒れこむ男達。

その隙に間を縫って、剥き出しになってる部分を斬りながら持流の近くへと!

持流 童男 > 「へっ・・やっぱり強いじゃないでござるか」

そう少しだけ汗を垂らしながらも鈴音さんに笑う。
近くに寄ってきた。彼女に。

弱いものを虐げるのは確かに邪悪なのだろう。だけど
彼女は彼女だ。だからこそ。彼は
気弱な彼は。動いた。

「鈴音殿、戦えるでござる?。」

そう背中を託す。
そして、異能を、守るために使う。
四肢が光る。温かい光の様に。
そしてファイトポーズをとる。

刀々斬 鈴音 > 「鈴音は強いし戦えるよ!!」

そういって刀を再び構えて相手に向ける。
刀から漂うのは血の匂い、妖刀血腐レその刃の匂い。

『ふざけんなよ!何でお前らが良い奴見たいな感じ出してんだよ!
 奪われたのは俺たちなのにただやり返そうとしただk……。』

伸びた血の刃が男の鼻先を斬る。

「ごめんね!何言ってるのかよくわかんない!」

会話の途中で相手を斬って、痺れて相手は動けなくなる。

持流 童男 > その答えににっと笑いながらも応じる。

そして拳を構えて男たちを殴る。
異能で強化された拳だ。加減はするが昏倒はするだろう。

「お主ら確かに、奪われた者たちなんだろう!
だがしかし、
女性一人にたくさんの人で襲い掛かるのが気にくわない!!」

それになにより。

「某は、某を信じてくれた者たちの為に戦うっ!!!!!!」

そう言いながらも、鈴音さんの隙を狙ってくる男たちを
拳で叩くだろう。そして死なないように動けなくする。

刀々斬 鈴音 > 斬れば、痺れる鈴音の刀。
異能を用いた持流の拳。

人数の差はあっという間に埋まっていき。
残った相手はあと一人。

『ふざけんなよ!!お前ら理不尽だろうがこんなの!!』

弱者は強者に敵わない。
集団であっても強い異能者が複数いればそんな有利は一瞬でなくなる。

「そうだよね…理不尽だよね。鈴音があなた達より強いせいでゴメンね?」

笑顔での最後の一刺し。
……血を吸い上げて痺れる毒を流し込む。

「助かったよ!ありがとうね!!」

ニコニコと笑いながら自分を助けてくれた相手にお礼を告げる。
刀は未だに相手に突き刺さったままで。

持流 童男 > 「・・・・」
すっと鈴音さんにしっかりと向きなおる。
そして、

「あのな鈴音殿、彼らはお主に奪われたものでござる。」

「某が、たまたま、ここを通りがかったのが某だからよかったものの。
人数差はお主だけでは補いきれない。身をもって実感したでござろう。」

そういってから鈴音さんにしっかりとした目を向けて
注意をする。

「・・・だが、お主、あの人数でよく頑張ったでござるな。
だけど、その刀は抜くでござる。
でないとお主と戦わないといけないでござるから。それは嫌でござるから。」

しっかりと言いながらも。
哀しい顔をして、鈴音さんに言う。

刀々斬 鈴音 > 「全員鈴音に負けてる相手だから本気出したら鈴音が勝ってたよ!」

そんな風に言う。
実際のところはどうなのか分からないが…。

「分かった…抜くね。
 鈴音も戦いとか嫌いだからね……。」

抜いた瞬間にジュルリと血を啜る音が聞こえる。
……そして、別の相手に刀を突き刺す。

「一人の人から血吸いすぎちゃったら良くないもんね!!」

持流 童男 > 「そうでござるな。だけどお主も、感じてただろう恐怖を。」

しっかりと言いながらも鈴音さんにしっかりと言う。
助けてという声には答えずに入れらない。
先ほど言ってたのを言う。

「そういう意味ではないでござるけどね!?」
そういいながらも刀を刺すのを止めようとする

刀々斬 鈴音 > 「別に?怖くなかったけど?」

そんな風に言う。
実際に先ほどまでの負けるかもという不安も恐怖も鈴音の中には既にない。
人を斬るのに向いたメンタル。

「えー…!じゃあどういう意味なの?」

制止に来た持流をするりと躱してまた別の相手に刀を突き刺す。
持流に殴られて昏倒していた相手だ……小さなうめき声をあげる。

持流 童男 > 「ぬ!?そうだったでござるか!?」

いつもの調子に戻った鈴音さんを見つつも
少しだけほっとする。

だけど、あのまま何かあれば。
あのまま、もしもそういうことをされると思うと。怖かった
だけど彼女が助けてと言ってたのだだから動いた。
このまま風紀に何か言われて辞めてといわれても、悔いはない
自分は、自分の中の正しいことに従ったそれだけだ。

「だから、お主のその行動!!!その行動をやめるでござる!!
お主まじで加減分からないんでござるから!なおさら!」

そして小さなうめき声をあげる男に対して庇おうと
刀を突き刺すのを止めようとする。

「・・でもまぁ、お主がそういうことされなくて良かったでござる。」
少しだけぼそりと、ほっとしてぼかして言う。

刀々斬 鈴音 > 「鈴音ほど加減できる子他にいないよ?
 人も殺したことないしー…えい!」

持流が男をかばうならそのまま持流を突き刺そうとするだろう。
助けてもらったが気にしないし容赦はない。

「そういう事?そういう事ってなに?鈴音なにされそうだったの?」

ボソリと呟いた内容について追及していく。

持流 童男 > 「ぬぐぅ!?」
そう言いながらも突き刺される
だが大丈夫なかなかに慣れている。むしろご褒美だ。

そして顔が火照る。照れる刺されながらも

「いやだからおめぇ!あれでござるぅよ・・・」

そう刺されながらも指をつんつんする。

「・・こういかがわしいこと・・・こう、エッチなことでござる!!」

そう照れながらも言った。

刀々斬 鈴音 > じゅるじゅるりと音を立てながら血を吸っていく。
大丈夫、加減は出来てる!!

「エッチなこと?」

ピンと来ていない。
鈴音の性知識は比較的乏しい。

「負けたらエッチなことされてたのか服とか脱がされちゃってたのかな?」

刀をぐりぐりと深く突き刺す。
少しずつ痺れる毒が回り始めているかもしれない…。

持流 童男 > 「うむそうでござるないててて」

そう言いながらもまだ大丈夫まだ動ける。

「だから、まぁお主が無事でよかったでござる。
だってお主は、まぁ個人的な『友達』でござるから」

そう、さされながらも深く突き刺されているご褒美です。

「お主がそういうことされるのは嫌でござるから。」

かっかっかと笑いながらも刺されている。

刀々斬 鈴音 > 「鈴音とあなたは友達なの?」

首をかしげるいつの間に友達になってたのだろう?
でも、友達と言うからには友達なのだろう…。

「嫌なの?じゃあ、しっかり刺しとかないとね!!」

刀を持流から抜くと勝手にエッチなことをしようとしていた倒れた人に刀を刺す。
完全に名誉棄損……。

負けて倒れた末にエッチなことしようとした扱いにされて刀で血を吸われる。

あまりに不憫な人々だった。

持流 童男 > 「待て待て待て、鈴音殿。
それ以上やるとお主を捕まえねばならぬから」

そう言いながらも鈴音さんを止めようとする。

「あと、エッチなことを勝手にしようとしたと、
某が言ってるだけかもしれぬかもしれぬでござるから。
めちゃくちゃまともなことしようとしてたかもしれぬでござるから」

言いながらも、一応撤回はしておく。
そして鈴音さんを見つつも、いつもの調子だなと思いつつも
止めようとする。

刀々斬 鈴音 > 「捕まえるの?じゃあやめとくね!!」

止められればそういってザシュと再び持流を突き刺す今度は右手だ!
そっちからも血を吸っていく。

「えー……じゃあエッチなのはモっちんって事?」

間違いなくまともな事はしようとしてないとは思うが……。
だがエッチ云々は持流の妄想にすぎない…。

持流 童男 > 「ぐわーー!!お主右手に!右手にお主!」

そう二つの傷口は空いてある!
毒も二倍だ!!回るぞ!!痺れてきた!!
だがご褒美だ!

「いや、それは・・・そうでござるな。
実際、鈴音殿、お主魅力的だからそういう
エッチなことされると思ってたでござる。」

じわじわ痺れていく・・!!

「あの鈴音殿そろそろ止めていただけると嬉しいのでござるが。
じわじわ痺れてきたのでござるが」

そう鈴音さんに言う。ろれつが回らなくなりかけている。

刀々斬 鈴音 > 「鈴音が可愛いからって事?
 もう!やっぱりモッちんのエッチ!!」

そんな事をいいながらザクザク突き刺す。
上に下にもザックザク。

「分かった!!」

そういってまた別の人を刺しに行く。
無限ループだコレ!!!

持流 童男 > 「ぬおおお!?わかった!わかったでござるから!!」

そう言いながらも痺れる。血も流れる
ぬおおおおと言いながらも受けつつ別の人を刺している鈴音さんに笑いかけて痺れながらも

「帰ろう。鈴音殿」

そう鈴音さんに笑いかけて手を差し出す。

「お主の家まで護衛するでござるよ。ここは風紀委員の人たちに任せるでござる。まぁ、どこが家かわからぬでござるがな。」

・・・どやされそうではあるが。

刀々斬 鈴音 > 「えー…鈴音ちゃんと皆の血を貰ってから帰る……もったいないし。」

もったいない。
これだけの人数の血を吸える機会はそう多くない。

襲い掛かってきた相手の血を吸うのは正当防衛だからセーフだ。

「護衛もいらないよ。鈴音は強いからどっちかって言ったらこの人たち守ってあげたほうがいいんじゃない?」

倒れてた相手達、総勢40名。
せめて一人くらい起きるまでついていた方がいいだろう。
ここは落第街なのだから。

持流 童男 > 「うむ!?そうでござるな。だけども!・・あぁもう!
抜きすぎるなでござるよ!」

そう言いながらもとりあえず一人起きるまでついておく
痺れた体を動かしながらも、一人が起き上がるまで待つ。

どれだけ非難されようとも。非難されそうだ、だけど
受けよう。その責任もすべて。

そう言いながらもこちらは一人が起きるのを待つだろう。
ここは治安が悪いし、何より、彼らが死んでは寝ざめが悪い。
と思いつつも辺りを警戒する。

刀々斬 鈴音 > 「ありがとう!もっちんは良い人だね!鈴音良い人は好きだよ!!」

なんだかんだで許してくれた。
優しい、いや、甘いまである。

「……こんなくらいかな?」

全員からだいたい献血くらい死なない程度の血を吸えば……。
笑顔でお人よしな風紀委員に手を振ってその場を後にするだろう。

……40人。

それだけの口に戸を立てるなんて当然無理な事で。
刀々斬鈴音が人を斬るのに協力した風紀委員の男がいる。

そんな噂は流れ始める、風紀委員としてあり得ない人斬りの協力者の噂。

ご案内:「落第街 路地裏」から刀々斬 鈴音さんが去りました。
持流 童男 > そして救急車と、献血車が来た。40名の男たちを介抱しながらも。

そして風紀委員に事情聴取されつつも、そっと空に目を向ける。

ーーー某は某の道を征くでござる。戻りたいなんて後悔なんてしないでござるから。

そして報告書を提出した。間違ってはいないのだ。だから提出する。そして間違ったことをしては筋が通らない。

ご案内:「落第街 路地裏」から持流 童男さんが去りました。