2021/01/28 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
灯りの少ない落第街の裏の裏。
人気の少ない路地裏で、ぼんやりと紫煙を吐き出す少年の姿があった。
傍に控えるのは、両腕を巨大な大楯へと変化させた二足の異形。
足元に倒れ伏すのは、ナニかで押し潰された様な…良く分からない肉塊。
「……少し情報収集に来ればこれだ。人気者は辛いな、と嘆くべきなのか。在庫過剰な恨みつらみを嘆くべきなのか」
小さな溜息と共に、甘ったるい紫煙をぷかぷか。
「……いや、両方かな」
分ってはいる事なのだが。
小さく肩を竦めながら、今宵で三度目の襲撃に疲れた様に再びの溜息。
ご案内:「落第街 路地裏」にユラさんが現れました。
■ユラ > 煙の香りにつられてやってきた少年がいる。
物陰からちらっと顔を出して。
(……なんか見たことあるな……)
理央の姿を見て、そりゃ風紀委員だからこんなとこにも来るか、と一人納得している。
あたりに散らかる何者かの死体が、激戦(?)を思わせる。
(来るのが遅かったか……)
彼の戦い方が見れなかったのが残念、というため息。
隠れるのが恐ろしくヘタクソなのも相まって、向こうに聞こえたかもしれない。
■神代理央 >
物音に気付いたのは、異形の方が早かった。
がちゃり、と金属が触れ合う重低音を響かせながら、大地を踏み締めて闖入者の方向へ構える異形。
辛うじて人型ではあるが、その体躯は2mを超え、両腕はそれぞれ巨大な大楯へと変化し、金属でありながら有機的な筋肉を思わせる健脚。そして何より、昆虫の様に周囲を睥睨する複眼が、ユラの姿を捉えるのだろうか。
「……死にたくなければ、大人しく出て来ると良い。…まあ、隠れるつもりがある訳では無い様だが」
溜息すら聞こえる様な隠れ方では、此方も最初から隠れるつもりがなかったのかと勘違い。
ゆっくりと紫煙を吐き出しながら、物音のした方に声をかけるのだろうか。
■ユラ > 「えっ、バレるの早いんじゃない?」
あっさり声を上げた。
バレてるなら隠れても仕方ない、ぽてぽてと前に出た。
近くにいる異形の存在には気付いているのかいないのか、無防備にもほどがある……様に見えるかも。
「通りがかったらタバコのにおいがして、来てみたら理央で……
でも理央の喧嘩見れなかったの、残念だな」
しゅたたっと素早く近付いていく。
なかなかの速度で、仮に後ろから攻撃が来てても回避出来るだろう。たぶん。
■神代理央 >
此方の方も、現れた少年が見知った顔であれば拍子抜けした様に瞳を瞬かせる事になる。
驚いた、というよりも呆れを含ませた色合いが強いだろうか。
「早いと思うのなら、もう少しうまく隠れたらどうだ。
それに、喧嘩ではない。襲い掛かってきたゴロツキを処理しただけであって、公務の様なものだ。
私は喧嘩は嫌いだからな」
思いのほか素早く此方に駆け寄ってくる少年を眺めながら、小さく肩を竦める。
主の思念を受け、大楯の異形は既に警戒態勢を解いているのだろう。
■ユラ > 「えっ……いや、割としっかり隠れたつもりだったけど……
待てよ、前もなんかすごい勢いで見つかったけど……もしかしてオレ、隠れるの下手?」
自覚が無かった様子で、驚きの表情を浮かべた。
隠密の才能は無いようである。
「あ、そっか。じゃあその『処理』の様子が見たかった。
タイミングがちょっと遅かったなー」
言葉を変えておいた。
転がる肉の塊……多分潰されたやつだな、とか思いながら見つめる。