2021/03/18 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
(……少し、調子が悪いかな)

"何時もの様に"違法部活に対する攻撃を行った帰り道。
異形を召喚し、敵の拠点に砲弾を叩き込み、業火と瓦礫の海へ沈める。
後始末を部下達に任せ、先に帰路へとついていたのだが。
思考は何処かぼんやりとしたまま。額に感じていた仄かな熱は
どうにも燃え盛る瓦礫の輻射熱では無さそう。

咥えた煙草から吐き出す紫煙が何時もより妙に喉に引っかかる。
大通りへ抜けようとする足取りも重い。
これはつまり――

「……風邪でも、引いたかな」

早く帰って休んだ方が良いだろう。
と、ふらつく足取りの儘僅かに熱の籠った溜息を吐き出して。
人気のない路地裏を、彷徨い歩く。

神代理央 >  
幸い、己の異能は体調に威力が左右されない。
別に怪我をすれば異形が弱くなる訳でもなければ
風邪を引いたから砲撃の精度が落ちる訳でもない。
極論、自分が生きてさえいれば万全の状態を発揮する能力なのだ。
だからこそ、フィジカル面に多少不安の残る己でも最前線に立てるのだが。

「……とはいえ、それ以外の面で支障が出ては、元も子もないか…」

体調管理には気を付けていたつもりだったのだが。
仕事の疲れが溜まったかな、なんて思いながら重い足を引き摺る様に
薄暗い路地裏を僅かによろめきながら歩みを進めていた。

ご案内:「落第街 路地裏」にマディファ=オルナさんが現れました。
マディファ=オルナ > 今日もまた一つ違反部活を潰したマディファ。
そのまま情報屋のところに向かうかどうかを考えながら歩いていた。
そんな中、ふと見やった路地裏。

「……理央殿?」

調子が悪そうに、よろよろとこちらに歩いてきている。
とりあえず近づいていって。

「理央殿、斯様な場で隙を見せるなど襲ってくれと言わんばかりじゃろうに。
 こういう時こそ誰ぞか呼べば良かろう」

神代理央 >  
声のする方向へぼんやりとした視線を向ける。
明確に弱っている、という程でも無いが、普段見せる様な尊大さは感じられない。
覇気が無い、というのが一番しっくりくるだろうか。

「……ああ、傭兵か。久しいな。報告書は読んでいる。
支払った報酬以上の活躍だ。満足しているよ」

疲労の色を隠す様に、普段通りの口調で言葉を紡ぐ。
しかし、彼女からの問い掛けに答えきれていないのは誤魔化しているというよりも
単に霧がかかった様な思考の中で、彼女の言葉を拾い切れていない、という様子。

「………報酬の振り込みは、滞りなく行っている筈だが、遅延などがあれば袈裟山へ連絡して欲しい。
事務方の仕事は奴に任せている。直ぐに振り込んでくれる筈だ」

咥えた煙草を咥え直そうとして、それは叶わず指先から滑り落ちる。
忌々し気にそれを見下ろし靴先で踏み潰せば、大きな溜息と共に壁に背中を預けながら彼女を見下ろしていた。

マディファ=オルナ > そんな彼の反応に、ため息一つ。

「随分と状況判断ができてないようじゃな。
 仕方あるまい」

そう言い捨てると、理央をひょいと俵担ぎ。
だが足先が地面に擦れるのを見て、ため息一つ。
足首から先の人化を限定的に解除し、機械の足を晒す。
理央の足先が地面から離れたのを確認して、歩き出す。

「こういう状況でなければ、嬉しい評価ではあったがの。
 報酬についてはきちんと振り込まれておるのを確認しておるし、不足もない」

そう言いながら、のっしのっしと大通りへ。