2021/08/02 のログ
レナード > 「……寝られそうなところは、流石に見当たらないか……」

流石にこの路地裏で安寧の場所を探るのは、無理がある。
安直だったな、と少年は自嘲した。

「………まったく、"鉄火の支配者"め……
 おめーが頑張りすぎるから、おめーが倒れたときのために
 大きな大きな後釜が必要になるんだし……」

風紀委員に在籍していたころの、書類上でしか知らない人物に対して愚痴を零す。
彼の苦難もわからなくもないが、そのせいで自分も苦労しているのだ、と。
少年は開けば愚痴が出てくる口をそこそこに閉じると、
一時の寝床を求めて、ひとまず人は来ないだろう、
青垣山の方へと向かっていったのだった…

ご案内:「落第街 路地裏」からレナードさんが去りました。