2021/11/02 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「見つかんないなぁ………どこ行ったんだろ」
ある人物…というか、怪異を探して、数日が経った。
ああいう呪いとか神学とか。そういうのに詳しいと思ったのだが…肝心の相手が見つからない。
そういえば『厄災』の噂も聞かなくなったし。まさかどこかで野垂れ死んでたり…
■フィーナ > 「……見つからなかったらどうしよう」
現状、研究は頭打ちしている。あの左目をどうにかしなければ、薫は解放されることはない。そも、異能についても対策を考えないといけない。
現状、対症療法でなんとかしてはいるものの、何時でも使えるというものではない。
根本解決に至らなければ…黛薫は、ずっと苦しみ続ける。
■フィーナ > 「…そういえば、七色紅葉を見つけると願いが叶うとか…うーん」
いっそ非論理的な方法にシフトしていくべきだろうか。そうなるとやっぱりあいつの協力も必要なわけで………
でも会いたくないんだよなぁ………
■フィーナ > 「…あの呪いって、防ぐ方法、あるのかなぁ…」
フィーナは生まれて日が浅く、精神の成熟に至っていない。
理知的に見えるのはベースとなる人格があるからに過ぎず。
呪いを受ければ。
精神に影響を受ければ。
簡単に混乱してしまう。
「対策、考えないとなぁ」
ご案内:「落第街 路地裏」にエボルバーさんが現れました。
■エボルバー > 薄暗い路地の裏に、光はあまり届かない。
故に、様々な脅威が表沙汰にならずこの一帯に潜む。
脅威、そう脅威。だからこそこの場所には価値がある。
<力を、感じる。>
切れかかった電灯のわずかな光をも吸い込むような漆黒の影が蠢く。
路地裏に一人、思案を巡らせている少女にソレは近づいていた。
整備されずに風化したコンクリート壁が不気味な黒色に覆われてゆく。
<こんばんは、お嬢さん。>
ソレは、大きな音もたてずに少女の背後から声を掛ける。
その声は距離で減衰せずに、まるで耳の中で反響するようにくっきりと。
もし、少女が振り向いたならばそこに居るのは黒いスーツを身に纏った一人の男。
右腕そのものが異様な刃物のような形状になっていた。
虚ろな瞳が、少女を捉える。
■フィーナ > 「…うん?変な喋り方…………」
人を模して作った耳。それは耳として機能はするが…それ以外に、スライムとしての聴覚も、残っている。
その両方が、明確に、反響していた。
そして、右腕。虚ろな目。
たどり着いた答えは。
「………怪異が何の用?」
杖を構え、懐からスクロールを取り出す。すぐに一撃を与えられるよう、杖に魔力を込め始める。
■エボルバー > <君からは、魔術的な要素を感じる。>
ソレに相対した少女は、杖を出して魔力を増幅させる。
その姿は、正に超自然を操る魔術師。
彼女が操る力はソレにとって持ち得ないものであり
また学ぶべき対象でもある。
<僕は君を学んで、進化する。>
男は地面を足で蹴って飛び上がれば
躊躇なく魔力を溜める小さな少女へと
大きな刃物と化した右腕を振り下ろす。
但し、狙いは人間でいう所の致命傷になるような部位ではない。
・・・大怪我は免れないだろうが。
■フィーナ > 「…成程、ね」
練り上げた魔力を、杖の先端に集め、障壁と成す。
魔力を練り上げ、固めるだけという、ごく単純な魔術。
それを、横に薙いだ。
避弾経始を利用した防御術。横から薙げば刃は通らず…よしんば通ったとしてもその軌道は曲がる。
障壁を破るような怪力でもなければ。
■エボルバー > ソレが振り下ろした漆黒の刃は少女が展開した
防御壁に阻まれる。
まるで、徹甲弾が戦車の装甲に弾かれるように。
ソレが刃を振る力は、人間とはとても思えないパワーであり
正に魔術の壁を打ち破ろうと試みる。
しかしこの場合、刃の方の耐久力が追い付いていなかった。
<これでは、足りないのか。>
少女の魔術防御壁にぶつかったそれは
衝撃を加えたガラス細工のように甲高い音を立てて
先端が折れる様に砕け散る。
<なるほど、興味深い。これが魔術。>
折れた右腕のブレードを見下ろす。
間髪入れずに、男は凄まじい勢いで少女へと距離を詰める。
折れたブレードのレンジにまで接近できたならば
今度は水平方向に薙ぎ払うように切りつけようと。
相変わらず致命傷になるような深さで切ろうとはしていない。
ソレの攻撃に殺意は込められておらず、むしろ何かを試すようだった。
■フィーナ > 「…嫌いだな」
攻撃に、殺意がない。好奇心のように、魔術を見る目。
手の内を探られてるようで、気に食わない。
先程の障壁を、今度は『迎え撃つように』薙ぐ。
衝撃の瞬間に飛び、後方へ下がることで、勢いを緩和する。