2022/11/05 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」に宇津木 紫音さんが現れました。
宇津木 紫音 > 宇津木紫音。
金、ギャンブル、セックス、薬。これでおおよそこの女の9割は説明ができる。
12割くらいかもしれない。


「おやすみなさいませ。」

ねっとりとした銀色の糸が女の口から離れると、目の前の用心棒風の男が、どさり、と崩れ落ちる。

「腕っぷしはともかく、キスは下手ですのね。」

見下ろす女。
何もかも欲しがる、薬をいくらでも体液から生成できるお嬢様。
有能な能力の持ち主を飼い……いや、同志としたい意志をもった女。

宇津木 紫音 > 「……ここの用心棒は強いと聞いておりましたが、そうでもないのですね。」

はあ、と残念そうに首を横に振る女。
評判を聞いてやってきたのだが、思ったより弱く、そして思ったよりムサかったので飼うのはやめた。
やっぱり飼うなら恰好いい、可愛い、そしてやらしい方がいい。
髭もじゃスキンヘッドはそれはそれで需要はあるだろうが、それなら雇えば済む話だ。

雇うとかそういう話ではない。
心底洗n……忠誠心を持ってもらい、跪いて欲しいのだ。
それが彼女の理想である。

宇津木 紫音 > 「どこかに美しくてカワイイそして強くてえっちな美女などいないものでしょうか。」

要求が高い。はあ、とため息をつきながら首を横に振る。
ちなみに、この用心棒の勤めていたバーには用は無い。

敵対組織のモチーフであるスカーフでも落としておこう。
治安が悪くなればなるほど、力を振るう人が増える。

力を振るう人が増えれば増えるほど、好みの人が見つかる可能性が増える。

彼女にとって混乱は出会いの場である。

ご案内:「落第街 路地裏」から宇津木 紫音さんが去りました。