2020/07/02 のログ
ご案内:「スラム」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「今日も今日とて、ゴミ拾いでござるー」
と言いつつ、ゴミを拾ってカゴの中に入れている。
みればスラムの一角がすっごいもうメッチャクチャぴっかぴかになっってる。
なにこれ、清掃デモしたってくらい一角がピッカピカになってる。
■持流 童男 > 「うお!?なんだこりゃすっげぇ滑るっていうかすっげぇきれいになってる」
通りすがりの柄の悪い男にいい笑顔で、
「風紀委員でござるからな。これくらい当然でござるよ。あと某の趣味!!」
と言った瞬間、風紀委員がなんでこんなところにゴミ拾いにきてんだ・・?と怪訝な顔で見られる。
■持流 童男 > 「おうおうあんちゃん、金もって・・・・」と区切ったところで
「某に、金があると思うなでござるな・・!先程全てすられたでござる・・!」
「兄ちゃん、飴玉いるか?」ガラの悪い男も流石に同情したのだろう
飴玉を差し出してきた。もちろん受け取って食べる。
「兄ちゃん、風紀委員なんだろ?なんでこんなことしてるんだよ、どうせ、また、汚れるぜこれ」
と呆れたように言われるが。
「何もしなければもっと汚れてたでござろう?それならば、行動することに意味があるのでござるよ」
と言いつつ、ゴミを拾ってかごに入れている。
■持流 童男 > 「明日汚れるならそれ以上にきれいにするでござるよ。あとこれ某の日課でござるし、昨日もあの一角をキレイにしたんでござるよ」
かごを持ってゴミを拾いながら、指した方角を柄の悪い男が見ると、
「めっちゃきれいになってる。なんで俺気づかなかったんだこれ」
指した方角が明らかにピッカピカになってる。
■持流 童男 > 「ほら、そういう気付きが大事なんでござるよ」
「ピカピカになるとすっきりするでござろう。」
「まぁ、ちょっとゴミが散らかってるでござるが」
と言いつつゴミを拾ってかごに入れながら
「だから、やる意味がないなんて無いのでござるよ。あとそろそろきっちり働かないと某がやばい」
ガラの悪い男が「何がやばいんだ?」と聞くと
「エロゲの発売が!!明日なんでござるよ。だからここいらのゴミ一掃して、リサイクルショップに売らなくては!ではしからば!」
すごい勢いでゴミを拾いながらかごに入れていくオタク!!!!
ガラの悪い男は・・なんだったんだ。風紀の風紀どうなってんだ・?と言いつつその場から去っていった
ご案内:「スラム」にアルン=マコークさんが現れました。
■アルン=マコーク > その場から去っていく柄の悪い男と竹箒とちりとりを担いだ少年がすれ違う。
……まさか掃除が流行りでもしてんのか?
堂々と道の真ん中を往く紅いマントの少年を横目で見送りながら、男はしきりに首を傾げていた。
スラムにはおよそ相応しくない、小綺麗な格好。
成長期の途中にある若く、未だ成熟しきっていない、若者の――言ってしまえば、強そうには見えない身体。
周囲の探るような視線を気にしていないように、ちりとりと竹箒とを置いて、背伸びをする。
「さて。今日からまた心機一転、掃除を……おや」
そして、既に眩いばかりに輝く一角を見て、目を瞠る。
「街が……浄化されている……これは一体」
■持流 童男 > 「うおお!!某の風紀委員力をなめるなでござるぅ!」
気持ち的に燃えながら、ゴミをかごに入れていくオタクのような大男が
いる
「むむ?おおそちらの御仁も、ゴミ拾いでござるか?拙者は風紀委員の持流 童男!。よろしく頼むでござるよ。」
にカットそちらを見ながらゴミを拾いかごにいれていく
■アルン=マコーク > ござる? なめるな?
舐め回して来るような誰かと戦っているのだろうか――
そんなことを考えながら、少年は笑顔を浮かべ、大男に向けて頭を深く下げた。
「ああ、どうも。あなたが掃除していたんですね」
箒を片手に、深々とお辞儀をする格好。
そして、次の瞬間。
大地を蹴り、大男の懐へと詰め寄っている。
二歩の距離。咄嗟に気付くなら、対処の可能な間合い。
顔に向けて、右手が伸びる――
■アルン=マコーク > 「やめろ……『こいつ』に向けて名前を言うな!」
■持流 童男 > 「うむ、そうでござるよおおおおおおおおおお」
イナバウアーの形で、顔に伸びる、右手を避ける。
「なんでござるか!?拙者、掃除してただけなのでござるが!?」
言いつつ、大きく間合いを取りながらゴミを拾う
■アルン=マコーク > 避けられたことで、バランスを崩し、少年はその場に転び、べしゃりと倒れ伏した。
よく見れば、先程まで金髪だった少年の髪色が、ごく普通の日本人のような、黒髪へと変わっている。
「間に合った、か……間一髪……」
即座に跳ね起き、大男を睨む目もまた、紅から黒へと変わっている。
「……頼む、聞いてくれ。お願いだから俺の話を聞いてくれ!」
まだゴミを拾い続けている大男への苛立ちを隠さない口調で。
「い、今からもう少しすると、『こいつ』はあんたに自己紹介するかもしれないが……『絶対に』、『フルネームをこいつに教えないでくれ』」
その声色は、懇願、というべきだろうか、どこか危機感の迫ったものだった。
「頼む。お願いだ。お願いだから……『フルネームをこいつに伝えないでくれ』。これ以上、犠牲を増やしたくないんだ!」
■持流 童男 > 「なにが・・・「こいつ」?」と言いつつ。
危機感の迫ったことを聞いて、
「・・・心得た。でござる」
真剣な顔をしながら。
「約束するでござる。「そやつ」に絶対に「フルネームは伝えないでござる」
と拳をぐっと握りながら箒を離して。
「男と男の約束でござる」
■持流 童男 > 「・・お主を助けることは、可能でござるか?」真剣な顔になりながら
■アルン=マコーク > 「『こいつ』……あーーー、だから……これ! 『こいつ』!」
よほど焦っているのか、自分を指差しながら何度も同じことを繰り返している。
男と男の約束、と言った言葉も、混乱した少年に果たして届いているのかどうか。
「そうそれ! 俺を助けたいなら、『この世界を救いたいなら』……絶対に名前を言うな!!!!!」
少年は大男の上げた問いかけに飛びついた。
それから、びくりと小さく身を震わせると、少年の視線がブレた。
焦点を失ったような虚ろな目で、黒髪の少年は、大男に再度、請い願う。
「あッ……もう、かよッ……クソ、マジで、絶対、絶対言うな!!『根』を……張ら」
そして、一瞬、少年の身体が眩い閃光に包まれたかと思うと、
「ああ、どうも。あなたが掃除していたんですね」
金髪の少年が、笑顔で大男に向き合っていた。
■持流 童男 > 真剣な顔になりつつ、こちらも笑顔で絶対に名前を言わずに
「そうでござるよ」
と箒を持ちながら。
■アルン=マコーク > 「そうでしたか……いや、見事なものです。こうまで綺麗に行き届いた掃除ができるとは……己の未熟さを思い知らされました」
ぴかぴかに掃除された一角を見て、感嘆の混じった目の色で、唸るように言葉を漏らす金髪の少年。
その顔つきだけは、先程必死に何かを訴えていた黒髪の少年と、同じものだったが。
口調も、雰囲気も、身に纏う気配も、何もかもが違う。
通りを見ていた視線を大男に戻して、少年が笑顔で話しかけてくる。
「ああ、すいません。僕も掃除をしているもので、技術に惚れ入ってしまっていました。僕はアルン=マコーク。光の勇者です」
そして、少年――アルンは、恥ずかしげもなく『光の勇者』などと口にした。
■持流 童男 > (自分のことを光っていうやつほどやべーやつはいねーでござるよなぁ。それに男と男の約束があるでござる。)
内心警戒しながら、それにここもまで空気が違うってことは、
「そうでござるかぁ。・・・イケメン滅ぶべし!!!!名前なんか教えねーでござるぅ!!お主が女体化したら教えるかも知れねーでござるよー!!!」
それにたいして すっごい僻んだ言い方でその自己紹介を一蹴した。
男と男の約束だが、私念も混じっている。
■アルン=マコーク > 「そ、そうですか」
イケメン?
聞き慣れない言葉と、唐突な罵声に困惑したように、眉根を寄せ、視線を彷徨わせる。
女体化というのは……なんだろうか。
何を言われているのかはわからないが、その言葉に含まれる拒絶のニュアンスだけは、伝わった。
「僕は……未だ名前を知らせていただくに足らぬ実力だ、と。仰るとおりかもしれません。僕には……ここまでの輝きを産むことはできなかった」
残念そうに、ちらっと綺麗になった一角を見て、それから大男にまっすぐ向き直る。
迷いのない視線。一直線に射抜くような目で、大男を見つめる。
「しかしいずれ……僕も腕を磨き、あなたと同じ高みに並んでみせます」
顔立ちは凡庸だが、その表情は鋭い。
「街路掃除の高みにね……」
そして、その発言は微妙に抜けていた。
■持流 童男 > 「はぁああああん?某の掃除の高みに登ってこれると思ってるでござるかぁあああん?!?」
勢いで活きながらも
「登ってくるでいいでござる・・・この街路掃除の高みに・・!!」
目線をすっごいさまよわせながらも、にっと、不敵に笑いながらも
「それじゃゴミ拾いするでござるか!!勝負するでござるよ~~~」
ゴミを拾い始める。
■アルン=マコーク > 「なるほど……実戦形式」
金髪の少年が大男の言葉に深く頷くと、その背に輝く光の翼が生えた。
本当の意味で後光が差している。
そのまま、翼を一打ち、宙に舞い上がった。
「胸をお借りします。共に掃除を……始めましょう!」
そして、そのまま地面を竹箒で掃きまくる!
足という障害物のない今、アルンの掃き掃除を阻むものは真の意味で何一つない。
空中掃き掃除という多大なるアドバンテージを武器に、アルンは掃除の頂に挑む――!
■持流 童男 > 「うおおお!やるじゃないかでござる」
「だがまだまだでござるな!!」
といいつつ、こちらも持前のフィジカルと箒を持ちつつ、残像が出るんじゃないかっていうくらいに箒で街路掃除をしつつ、ゴミをかごに入れていく!!
「これができるでござるかな!イケメンの君!!」
■アルン=マコーク > 「何がですか?」
目の前にいたはずのアルンが、大男の耳元で尋ねる。
アルンは既に、残像マシマシで飛び回っていた――――!
飛び回る勢いで発生する風圧さえ、砂埃を集めるための箒として利用している。
風に愛されているかのように巧みに飛び回り、普段の何倍ものスピードで掃除が進んでいく。
「……しかし、見事なものだ。まるで僕の打つ手全てを事前に察知しているように……僕の掃除できない範囲のゴミがあなたによって既に拾われている……」
流石、などとつぶやいているが、それが真実かどうかは定かではないし、さしたる問題でもない。
掃除に取り憑かれた二人には、街路しか見えていないのだから…………
■持流 童男 > 「なん・・だと・・・?」
「いいでござるぞ、イケメンの挑戦者!!!某も燃えてきたー!」
と言いつつ、スピードに追いつくようにしてるが追いつけない!
「風を操ってるんでござるか、くうう!ハイスペックリア充め!」
と僻みながらも、
「へへ!こういうのも経験でござるよ!!」
ニット笑いながら、街路を本気で掃除しまくる!
■アルン=マコーク > そして……
気がつけば、通り一つが清掃しつくされていた。
先程までのうらぶれた街の空気も、どこか澄んだもののように感じられる。
かもしれない。
感慨深げに通りを眺めると、アルンは大男を振り返った。
「お見事でした。あなたの技……間近で見ることができてよかった」
汗一つなく、爽やかな笑顔でそう言うと、アルンは大男に向けて頭を深く下げた。
「ありがとうございます。そろそろ僕は帰らなくては」
■持流 童男 > 「うむ!、イケメンの君の掃除の技も凄まじかったでござるよ!」
通り一つが清掃されつくされたのを見て、スッキリ!という顔をして。
「それではさらばでござるよ!イケメンの君!!襲われないように注意して帰るでござるよー!。某はまだ、一回帰ってからパトロールがあるので!」
と言いつつ、スラムを抜けようとする。
■アルン=マコーク > 「ええ。またどこかで」
そう言って、竹箒とちりとりを手に、学生寮の方角へと去っていく。
「人を襲う『悪』がいたら、僕の方で滅ぼしておきますよ。では」
などと何やら物騒なことを言いながら、金髪の少年は振り返ることなく歩みを進めた。
■アルン=マコーク > 平和そのもののやり取り。
無邪気に掃除する二人。
何も。何一つ、問題になるようなことはなかった。
もしこの金髪の少年に、大男が名前を教えていたなら、どんな不都合があったのだろうか?
■持流 童男 > 「本気で、身震いしたでござる。「今まで」勇者を見てきたでござるが、あのレベルの化け物は見たことがないでござるな」
スラムからさりつつ独り言を言いながら
「光は影があるから優しいのでござる。光そのものなんて狂気以外の何物でもないでござるよ」
と言いつつ、名前を言わなかったことに安堵しながら。
もし、もし名前を言っていたら、と思うと背筋が寒くなった。何が起こるか、わからないが、絶対に言ってはいけない。あの少年の「男と男の約束」を違えないために「勇者」には喋らないよう自分の名前を言わないようにしようと固く誓った
■持流 童男 > 「・・・録音器を買って、「音」を買っておくでござるかなぁ」
と言いつつスラムを後にした。
ご案内:「スラム」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「スラム」からアルン=マコークさんが去りました。