2020/07/31 のログ
持流 童男 > 「・・・っつぅ!!?」
腕を一本食われながらも
怖くなって、恐れるけども、すごく怖くなる。
気味が悪くなって、
恐れて逃げたくなる、だけど踏みとどまる
某は、自分を見ていた・・最低だ
「・・・あぁ・・!お主を見るでござる・・・す・・まなかった。正直、最・・初に見たときには。おどろ・・いた」

と本心を言いつつも

逃げない。

「た、しかにお主は、こわ・・・い、気味・・・が悪い・・!!だけど・・・!正直肉塊にのしかかれてすごく・・怖い。だけど、それ・・・でも、お主は、某の・・・『友達』だ・・・!」

しっかりとアールさんを見ながらもそう言い切った。

アールズアーズアース > 「悪阻い、よ」

遅い。遅すぎる。
いっそ、どうしようもなく逃げ回ってくれれば。
痛みに泣き叫んで暴れてくれればよかったのに。

なのに……言い訳だ。
こんなの………………ぜんぶ、自分に対する自分を騙したいだけの言い訳だ。

肉塊が、震える。

「なみだも な
      い泣 きか
    タ  も

 し 
   らな     い」

泣けばいいなんて簡単に言ってくれる。
泣くだけでどれほど、声を出すだけでどれほど■■してるかなんて全く知らないくせに。
なのに。

こんなこといわれたら。
どうすればいいのかわからない。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
   ああ ああ   あ   あ 
 ああああああああああああああ  ああ あああ ああああアあ   
                            あああああ

      ああ  あ あ
 あ

                      あ あ


           あ」

声のようで声にならない音を発する。
だって……この人、言い訳を信じて自分に対してウソを付くことを本当だと思ってる。

なんだ、なんだそれ。

わたしは、こんな姿まで晒して。

この人の都合のいい道具にさせられる。
そんなの、やだ。

やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやダやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ

「なラ……食
 べ
 テも、
 いい、よ
 ね?」

返答次第では、頭から。
そうでなくても足ぐらいは食わないと収まりがつかないかもしれない。

ご案内:「スラム」に妃淵さんが現れました。
妃淵 >  
スラムの暗がりから、まるで剣風の如く放たれる、一閃
黒い炎を纏ったそれは童男にのしかかる肉塊を打ち据え、引き剥がすに容易に足る威力を持っていた

漆黒の炎風が過ぎ去ると、小柄な少女がその場へと姿を現す

「──まーだこの辺りにいやがったのか、バケモノ」

紅い視線を睨みつけるように、慟哭を発していた、化物へと向ける

持流 童男 > 「っく・・・ありがとうフェイさん」

と言いつつ逃げよう

「・・・アール殿、すまない」

立ち去る間際に言いつつも

ご案内:「スラム」から持流 童男さんが去りました。
妃淵 >  
「……ん、アイツ…いつだかの風紀委員か」

こちらの名前を知っていた、ということは間違いなさそう
相変わらず、余計なお世話を此処らへんで焼いていたのだろう

…それで、化物に出くわしたか、と

アールズアーズアース > 不意打ちに吹き飛ばされる。

「あ゛あ゛あ゛あ゛
  ああ    あ
 あ゛ 

   あ 

 ああ
  あ
   あ ああ
 ああああああああああああああああああああああああ」

必死に。
声だけでも人間らしくしようと取り繕いながら物陰に隠れる。

こわい、こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい。
あいつに勝てない、勝てる気がしない。

なにより……ニンゲンとしてなにが欠けているのか、それがわからないとどうしようもない。
勝ち負け以前に、最初から勝つ資格がない。

「おしえ     て?

 なにがタ
    りない の?」

物陰から、隠れながら聞いた。

妃淵 >  
「──うるせ。知らねえよ。何が足りねえだのなんだの」

物陰に隠れたそれを追うことはしない
ただ溜息を付きながら、言葉を投げかける

「お前が化物だってことはわかる。
 どんなに取り繕ったって化物は人間になれねえよ。

 ──ちゃんとした人間だって。人間扱いされてねーのが大勢いんだから」

自嘲気味に笑う
この辺りに住む人間のほとんどは、そうだ

アールズアーズアース > 「……そう だね」

見ないようにしていた事実だ。
たしかにそう。

でも、ニンゲンにならなきゃいけない。
ならない道なんて、ない。

「でも、ニンゲンに……ニンゲンになりた いよ。
 やだよう、こ んなの……ニンゲンが好 き、すきな の、だいすき……。

 あなた だって すごくすてきでかがやいてる の」

彼女は眩しい。
羨ましい。欲しい。調べたい。
見てるだけでもいい。美しすぎて、おかしくなりそう。

妃淵 >  
「………」

やや、胸が曇る
コイツはきっと、カワイソウなヤツだ
絶対になりたい、そうならないといけないと思いつつ、なれないのは、苦しさしかないはずだ
そしてなれないと知りつつ、苦痛の中で喘ぐしかないのだから

「俺だって人間だと思われてねーよ。学生区の連中からはな。
 ──だから、俺からお前にしてやれることは何一つないぜ」

「だから俺に向かってくるなら殺す。
 醜いお前の中身をブチ撒けさせて殺す。
 …お前は怪物で、化物だからな」

アールズアーズアース > 嬉しさに、肉が震える。

「……やっぱり、すてきな ひと」

きっと優しさなのだ、これは。
ニンゲンならニンゲンのルールを守れと、暗にそう言っている。

こんな わたし をまっすぐ見てくれているのだ。

「……おねえさ ま と よんで も?」

不意に、言葉が出た。

妃淵 >  
「ダメに決まってんだろ」

怪物の、化物の思考回路は理解しかねる
今のやり取りからどうしてそんな会話になるのかまるでわからないし、理解しようと踏み込む気も少女にはなかった

「失せろ。また汚えザマを晒したいのか」

アールズアーズアース > 「……あなた は すてきな ひと
               だから」

彼女は近づけるなら近づきたい、そういうタイプだ。
称賛は惜しまない。

「すてき な ニンゲンは ほめない と いけない」

だから、勝ち負け以前に。
わたし は 彼女に勝つ資格がない。

きっと とても正直で優しいから。

妃淵 >  
「──ああ、もういい。やめやめ…何考えてんだ俺は…」

化物相手に、怪物相手に対話して、警鐘を慣らすなんて
慟哭をあげ、ニンゲンになりたいとその悲哀を口にしていた肉塊
気づけばその背に揺らめいていた陽炎のような黒いものは消え去って…

「もういいからどっかいけ、スキにしろ。
 ……ああ、でも。…ついてくンなよ」

最後に、物陰に隠れたそれへとそう声をかけ、踵を返す
何やってんだか、と小さく誰にともしれない悪態をつきながら、スラムの闇へと姿を消した

アールズアーズアース > 「……はい、おねえ さま」

名前がわからない以上、そう呼ぶしかない。
悪態をついていながらも結局、正直に振る舞うしか出来ない、彼女はそういう人だ。

そう認識した以上、言うことには従うべきだろう。
今日みたいなことも避けたほうがいいかもしれない

物陰から、肉の気配が消えた。
どこか闇に溶け込んだかなにかしたらしい。

そもそも、ニンゲンじゃないものの移動の仕方がニンゲンと同じものかどうかなどわからないのだけど。

ご案内:「スラム」から妃淵さんが去りました。
ご案内:「スラム」からアールズアーズアースさんが去りました。