2020/08/24 のログ
池垣 あくる > 「ふふ……感謝いたします。その感謝は、この槍にて」

言いつつ、ジリジリと間合いを詰め……そして、間合いに、入る。

「それと、こちらからも一言」

言いながら。

「ちゃんと防御は、なさいませね?」

突く!
狙いは下腹部、そこ目掛け槍は進む。
が。
ギリギリのタイミングで、あくるが槍に捻りを加える。

――神槍『天耀』、そしてそれを操る霜月一天流。
その真骨頂は、豊富な技、特に穂先の多彩な変化にある。
下を向いていた鎌の部分が、捻りによって上を向く。
その瞬間、重心の移動が発生し……絶妙な力の加え方も相まって、『穂先が跳ね上がり、心臓を狙う軌道に変化する』。

霜月一天流基本技『陽炎』

持流 童男 > 刺されたら最後心臓に、一突きでござるか。

なかなかえぐいことをするでござるなこの子だけど

予測はできてた。


心臓を狙って、槍に捻りを加えた一撃を与えるなら
こちらもギリギリのタイミングで、体を反らして避ける。

そして・・拳を放つ。馬鹿げた膂力が少女さんの腹を狙う!

「・・いくでござるよ」

「知られざる英雄の一撃:10パーセント:スマッシュ!!」

池垣 あくる > 「あら……」

基本技と言えど、直前の急激な変化。
片鎌槍と言うのは、槍の中でもそこまでメジャーな方ではない。
故にその特性を知る者は少なく、初見では躱されづらい、と思っていたあくるであったが、当てが外れた。

「(思ったより、読まれているのですね)」

予測不能変幻自在が売りの流派としては思うところもあるが、そこは切り替える。
切り替えないと、死ぬ。

「くうっ!!」

近い間合いでの、馬鹿げた膂力による打撃。
これをもろに受ければ、一撃で沈んでしまうであろう強撃に対し、あくるは咄嗟に槍を戻す。
槍を腹部と拳の間に何とか挟み込むと同時……自分から後ろに大きく飛び退る。
これによりダメージを軽減、加えて間合いを取りながら、仕切り直す。

「なんとも強烈……当たれば即死、ですね?」

言いながら戦意は衰えない。槍を構え、またジリジリと間合いを詰める。

持流 童男 > 「当たれば即死っていうか、
まだ、これ以上あるでござるよ。
おぬしの槍術もなかなかすごいでござるな」

仕切りなおされて、すこしだけ苦笑してから、少女を観察する

観察しろ、相手の技を学べ。弱点をつけ。相手の動きを予測する

じりじりと間合いを詰める少女に対し、今まで13の戦いで学んできた槍に対しての弱点を解析しつつも、相手が何をしてくるかワクワクしている。

そして少女の間合いに堂々と入っていく。

「さ、少女殿。突いてくるでござる。」

腕に知られざる英雄の一撃:10パーセントを乗せる。
これで40%

池垣 あくる > 「あら、まだあるのですね……これは、末恐ろしい」

言いつつ笑みが深まる。
まだ上がある。それを倒せるか、自分の槍が。
それへの期待、不安、高揚がないまぜになった笑みを浮かべ。

「突いてこい、ですか……」

その言葉にさらに笑みを深めて。

「――お断りです」

ギリギリの間合いのところで、槍で突くのではなく『薙いだ』。
薙ぎは攻撃範囲の広い技。加え、片鎌槍の鎌の部分がその範囲をより広くし、防ぎづらくする。
そも、鎌槍の系列は攻撃のレパートリーが極めて多い。
十文字槍が『突けば槍、薙げば薙刀、引かば鎌』と謳われるのは、伊達ではないのだ。
狙うのは右腕。鎌の部分を突き出させ、単純な受けを許さないようにした強烈な薙ぎが襲う……!

持流 童男 > 「薙いでくるとは!!!」
嬉しそうに言いながら

うおお、わくわくするな!

まさか突いてくるではなく薙いでくるとは!!
そう思いつつも
片鎌槍の鎌の部分が!強烈な薙ぎが、迫る!

その直前に、知られざる英雄の一撃:20パーセントを乗せてる足で、穂先に蹴りを入れる。20パーセントは、地面に亀裂が入るくらいの膂力だ!
軌道を変えるのちに、わずかに、足が傷つくが!

近づいていき。拳を振り上げる

「少女殿。・・・防御してくれでござるよ」

池垣 あくる > 「(今の薙ぎに反応するなんて!)」

意表を突いたはずだ。現に、今の動きは後出しだった。
だが、その後出しでついてこられる。速度……というよりもパワー。
膂力が高すぎる、要するに基礎スペックの差が大きいのだ。
屈強な体を持っている当主ならば意に介さなかったのだろうか、と思いつつ、弾かれる瞬間、それに『乗る』。
地面に亀裂を入れるほどのパワー、それは槍を逸らすだけには、やはり過剰だ。
過剰だから、転用できる。

「ふっ!!」

一歩下がりながら、穂先に乗ったその威力を回す。
拳の間合いをわずかに狂わせながら……英雄の一撃のパワーをそのまま載せた穂先が、円を描いて英雄に襲い掛かる!

――霜月一天流、『輪転』

持流 童男 > 「某の力を‥利用したでござるか!」

まさかやられるとは、素晴らしい技量だ!と思いつつも
そういってから円を描いて
英雄の一撃のパワーをそのまま載せた穂先が
英雄に襲い掛かる

その速度と、力の恐ろしさは某が一番よくわかっている
そう思いながら、突いてくる少女さんの槍を、技を
間合いをわずかに狂わされたのを利用して、真正面から

拳で10パーセントの力で槍の勢いがなくなるように
”全力”で”空気”を殴った
その衝撃で、圧縮された10パーセントの空気の塊が少女を襲う!

「10パーセント:エアーロックスマッシュ!!」

池垣 あくる > 「なあっ!?」

ぱぁん、という空烈音と共に、衝撃が槍の勢いを減衰させる。
というより、あくるの体そのものが後ろに押し下げられる。

「く、空気を殴って衝撃波とは……驚きました……」

ふらふら、と、ダメージというよりは面食らったように後退する。
膂力がどうこうで済む話なのか……?と思って、速度で時間遡行を発生させるという当代の本家当主を思い出して考えるのをやめた。
越えてくる人は、越えてくる。彼もそのたぐいなのだろう、と認識を新たにし。

「――失礼」

符術を用いる。霜月家で多く用いられる『刃引き』の術式。
稽古の際に使うものであるが、これを使う理由は、今回は異なる。

「(……倣うと、しましょう)」

しばらく前、伊都波凛霞に圧倒された。
だが、それでも彼女は、あくるを殺さなかった。殺さない程度に、加減した。
なぜか、と悩んだ。侮辱は感じなかった。だが、必殺ではなく、生かされた。なぜか。
分からない。分からないが、彼女は、そうしたのだ。
ならば、倣ってみる。簡単に殺せるような相手なら、軽く薙いでしまいだと思ったが……強敵に相対してなお、見せるその余裕を、覗き込んでみたかった。
そして……そこまでするなら、手の内を晒す。

「参ります。御覚悟を」

構える。構えて、じわじわと、ジリジリと、間合いを詰める。

持流 童男 > 「ーーー雰囲気が変わったでござるな」

そう言ってからこちらも、構える。
直感が言っている、先ほどの様子で行くと死ぬぞと
おそらく、彼女は進化している。まだ成長の見込みがある
ならば、ただのドウオとして僕として、なんとかする

「---何を使ってくるかわからないでござるが、いい顔つきになったでござる」

そう敬意を払って、こちらも、右腕と両足に20パーセントずつ知られざる英雄の一撃を乗せる、これで60パーセント。少し痛むがまだまだ

そして、

「征くでござるよ、少女殿」

そういって真正面から間合いに突撃しに行った!!

池垣 あくる > 「真正面から、来ますか」

本来、この手の相手を捌くならば、それこそ変化に富んだ技の方がいい。
いなし、透かし、この膂力を空回りさせ続ければ、いずれ槍は届く。


――そんな常識を、脇に追いやる。


それは常人相手の常識だ。理外の相手に、普通をやって通じるわけがない。
故に、構えは変わらず。ただ、真正面に英雄を見据え……

「奥義にて、参ります」

真正面から、叩き潰しに行く。
紡がれる言葉と共に放たれるのは、単なる突き。
しかし、その突きは真実、槍に込められる威力全てを完全に徹したもの。

――槍というものは、しなるものが多い。しなるということは変化に富むが、その分純粋な威力は逃げる。
それを克服するための、霜月一天流の奥義が一つ。
完全に芯を通すことで、しなる特性はそのまま、抗力により槍の威力を高める要素となる。
一切の無駄なき、基礎にして最高、最強の突き。

霜月一天流、奥義。『天孫一烈』

持流 童男 > この一撃は、すごいな。
しかも奥義と聞こえた。

この子の本気かもしれない最強の突き

そんなことをされれば英雄としてドウオとしてこたえない、わけにはいかない。

「こちらも、全力でいくでござるよ。少女殿」

真正面から槍に対して、こちらも分散させた英雄の一撃を70パーセントとドウオとしての一撃を、
両足に30パーセントで踏ん張る。槍に、叩き込む。体が悲鳴を上げて、
わずかにやけどが出てきていて蒸気が上がっているが。まだ大丈夫

70パーセントは、通常であれば槍をに折れる出力だ。だが、少女の奥義の威力と英雄の一撃とドウオとしての一撃が、拮抗する!

「君の奥義に僕も100パーセントで応えるよ!!!」

相手が本気ならこちらも本気で答える。それが持流の流儀である

そして告げる。

持流 童男 > 「君も!!全力でかかってこい!!!」
池垣 あくる > 「……」

分かっているのか。
この先は死合の領域。真実、生死の間を超えた修羅の領域。
それでも、刃引きだけは外さない。これは意地だ。
あの高みを覗き見たいという、意地。
それでもその叫びに応えるため、その先を絞り出す。

「(縮地天女……!)」

一定の距離内の直線を高速移動する異能『縮地天女』。
移動するということは、そこにエネルギーが発生する。
それは、真正面に向けて発動。突きの威力に、異能の威力を乗せる。
刃引きこそしてあるが、この威力は、池垣あくるの出せる最大威力に間違いない。
全てを乗せた神技にて、英雄退治、仕る。成るか否か。

持流 童男 > 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そういってこちらも一転集中、こちらがいったん揺らぎだす。
押されだしている。しかしこちらにも意地がある

「知られざる英雄!!!!!!100パーセントぉ・・!!!フル・・!!!!」

体に激痛が走る、いつもの大やけどだ、だが、後で初球のヒールで治る!!今は!!!!!!!!!!!!
彼女に応えたい!!知られざる英雄の一撃には感情が乗る。今の感情は『かっこいいぜ、少女殿。君に応える・・!!!愛してるぜ!!!』といった感情があふれ出している。そして、
感情が乗るほど思いが乗るほど、威力はあがる

「スマッシュ!!!!!!!!!!!!」

瞬間、神技を、英雄の意地が、押しとおす。

持流 童男 > そしてそれは伝わる
池垣 あくる > 「(馬鹿な……神槍『天耀』が……!)」

あくるは、槍術に関しては熟達している。
そして、槍術には当然、槍の状態を鑑みることも含まれる。
そのあくるの勘がいっていた。

――神槍『天耀』は、このまま真正面から打ち合えば、砕けると。

神槍と言えど、実際のところは量産品。戻れば、霜月家お抱えの名工が拵えた『神槍』は手に入る。
しかし、あくるにその道はない。
当主からは技の伝授を止められ、抜け穴のような手段でもってこの学園に来たのだから。

「く、ううっ!」

槍を逸らす。威力を逃がしはすれど、完全に逃がすことはかなわず。
そのまま、あくるは吹き飛ばされる。

持流 童男 > 右腕を初球のヒールで治す。すさまじいやけどをしてるが、じわじわと新陳代謝が直していく
元々、初球のヒールを使って、回復力はすさまじいほうだと思うが
これは応急処置、しばらくは100パーセントは使わないほうがいいだろう

そう思ってから。吹き飛ばされたあくるさんの前に立つ。
そして

「・・・いい立ち合いでござった。おぬしはまだ、成長する。
君は、強い子だ。」
そうニッと笑う。

「だから、侮辱になるかもしれないけど、
某を逆に手籠めにできるくらいに強くなれ。この経験を生かして。次に備えるでござる。」

しっかりと少女の目を見てから

「ーー某の名前は、持流 童男。
ヒーローを休業して、今はただのドウオでござる」

そう自己紹介をする

池垣 あくる > 「ええ、屈辱です。ですが、それは貴方の責ではない」

飛ばされながら、言葉を紡ぐ。
弱者に言い訳は不要。
槍が届かぬのならば、それは使い手の未熟故に。

「いつか我が槍、徹しましょう。誰も彼も、私を生かす。それを後悔させて、見せましょう」

単なる技術ではない。約束された『英雄性』がそこにはある。
自分には、それはない。道を外れたのだから。
なら、その先に、槍の究極にそれを見出そう。だから、今は。

「負けました。いつかその首を穿つために、今は」

吹き飛ばされ、倒れ伏しながら、睨みつける。
その目に確かな、殺意を乗せて。

「霜月一天流の技、この程度ではないと、殺しておけばよかったと、死ぬまで後悔させるためにも……この屈辱、受け入れましょう」

そう言って、倒れ伏した。

持流 童男 > 「・・・とりあえず、この子を、
病院にでも連れていくでござるか
この子がここで何かされるのはたまったもんじゃないでござる」

そう言って少女さんを背中におんぶする。
病院って今空いてたっけと思いながら

「・・・誰にも見られないようにしないと後で絶対に報復されるでござるかなこれ」

そう言ってから、子守唄を少女に歌いながら、
痛む右手と義手で抱えつつも
病院に連れていく

「---君の思いは強い。まだまだ強くなるよ。
だから君が強くなるの楽しみにしてるよ」

そう後ろの少女に笑いかける。槍も回収していく。

池垣 あくる > 「……」

気を失いながら、想う。
如何に、自分が弱いか。『蹂躙される側』の雑魚であるか。
それを覆すための武であるのに、弱いがゆえに覆せずにいる。
いつか、いつか槍を届かせる。折れるがためにあるようなこの槍を、約束された勝者に突き立てるために。
そのための過程として、今は。

眠りつつも、野心は残る。消えはしない。
しかし今は、力なく連れていかれるであろう。
いつかは勝つ、その日のために。

ご案内:「スラム」から池垣 あくるさんが去りました。
ご案内:「スラム」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「スラム」に殺音さんが現れました。
殺音 > なんかよくわかんないけど、崩れたと思ったビルがまたニョキッとはえてるのをよく見る。
正直気持ち悪い。
誰がやってんのか知らんけど。
その手にはとある違反部活の部員から報酬と一緒にもらった
スラムにおける要注意者をリストアップした資料だ。

便利屋コロネちゃんは慎重派。
ゆえに、このような危険を事前にしるといった行為に余念がない。
廃ビルの屋上にぴょぴょぴょいっとたどり着けば
ぺたんと腰を下ろして資料に目を通し始める。

殺音 > リストの中身は基本的には風紀、公安といったものが並んでる。
スラムの驚異になるのは主だってそいつらだ。
スラム生まれスラム育ちの自分にとって見れば
迷惑極まりない存在なのだが、野生動物だって
生まれた直後に危機に襲われることなんてままある。
自分はそれと同じなんだろう。
ただ、ブザマに負けてなんかやらないが。

「どーらどらー…?」

まず最も注意すべき人物としてあげられているのが…
やはりというかなんというか…

『鉄火の支配者』神代理央。

以前よりは破壊活動の割合は減ったものの、今でも多くの住人の心に傷跡を残す厄ネタ。
異能はそのまま鉄火の支配者。なんかよくわからん兵士共を引き連れてぼんがぼんがやるらしい。
知らんけど。

殺音 > ぼんがぼんがやるだけ…と言うなら、自分ならいくらでも対処のしようはある。
だが、最近になって、こいつに関しては無視できない項目が増えた。

『異能殺し』…スラムの王とまで囁かれる男…虞淵。
その存在は殺音もしっている。
その男と戦って、敗北したものの生還を果たしたということ。
かのものと戦って敗北とは=死。もしくは陵辱の果の人格破綻がつねとされていた。
だが、この男は生還、それどころか虞淵に小さくないて傷を負わせたという。
何をどうやったかは謎ではあるが
そのような事実があるのであれば、決して侮れない。
相対した際は逃げたほうがいいだろう。

「…まー、あーしなら勝てるだろうけど…」

リスクは負わない。
それがここで生きる術だ。

殺音 > 次。
個人的にはこいつが一番やばい。
できれば遭遇したくない相手。

『黒い灰被り姫』伊都波 凛霞。

「だっせ」

正直、二つ名に関してはアレであるがここのところ特定の時間に現れては
違反部活を潰したり二級生徒や不法入島者をとりしまってるという。
最もやばいところは『なんだかよくわかんないけどやられてる』というところだ。
正直この女に関しては資料に実体がまったく記されていない。
現れたらなんかやられてる。
発見したときにはこいつに潰されたあとだった。
などと、雲を掴むような情報ばかり。
一時期はパトロールやらをしている姿を目撃されていたようだが
現在ではさらに精力的に動いてるらしく、危険視されている。

「伊達にでかいおっぱいしてるわけじゃないってことか…」

殺音 > 大きな脅威と言うと、今のところはこの二人…らしい。
残りはまぁ要注意くらいののりであるが…

水無月 沙羅。

こいつもいくつか違反部活をほぼ単独で壊滅させている。
異能は…超回復?再生能力?
まぁ、詳しくはわかってないがそんなとこらしい。
何でも銃で撃たれても倒れなかったとか。
それはいい。それはいいが、最もやばいのが、鉄火の支配者の女らしいという情報。
つまり、こいつをつつけば鉄火の支配者がでてくるし
鉄火の支配者を突けば芋づる式にこいつもでてくるということだ。
実に厄介。触らないほうがいい案件だろう。

殺音 > そのつぎは…

「……なぁにぃこれぇ…」

呼び名の欄がやたらと多い。
呼び方が安定していないというかなんというか。
ともあれ添付された写真ではアフロが目立つ。

山本 英治。

違反部活『ダーティ・イレブン』一斉検挙の際に全裸だったことから妙に印象に残った風紀の男。
しかし、血を一切流さずそこまで持っていった手腕は馬鹿にはできない。
チンピラの群れを軽くいなすほどの拳法家としても有名で、なんかプロレスにも出場してたらしい。
異能は単純な身体強化『オーバータイラント』
この男自身が拳法を駆使するために侮れない。
むしろ、単純な異能は応用しやすく強力。自分の異能もそうであるように。
虞淵を思えば、単純な力も十分に驚異だ。

殺音 > 次は…持流 童男

「ぶっ、美男美女って続いてたから破壊力たけー」

一言で言えばキモいブ男。
しかも資料では三十路。

しかしこいつも強化系異能で違反部活つぶしに貢献しているらしい。
正直身体能力が普通に高いやつは距離を見誤るので苦手だ。
しかもこいつはやたらと煩いらしい。
ガナリ声を他の風紀が聞きつけたら厄介だろう。
正義の味方やヒーローといったものにこだわりがあるようだ。
いい年して。

「ロリコンそうだし会いたくないなぁ…」

殺音 > 精力的にスラムで動いているのはこんなところか。
他の風紀の情報はやや薄い。
資料をクルッと丸めて手に持ったまま
ビルの屋上の縁へと歩を進める。

「まぁ、あとは寝床に帰ってからかな…」

一つ呟けば、少女はビルから飛び降りた。

ご案内:「スラム」から殺音さんが去りました。