2021/02/06 のログ
F.U.R.Y >  
「気には留めといてやるよ」

手をひらひらとし、再び寝転がる。
この女にはまだまだ”借り”がある。
それが無くなるまでは、その言葉を無碍にする気はない。

「おゥ。
 オレの知り合いにも落第街に好き好んでやってきてくる変な野郎がいやがる。
 屋根が足りなきゃソイツにも声かけてやるよ」

もっとも、ソイツの連絡先など知りもしないが。
手先はまぁ……器用そうな奴だった。
こういう事にも首を突っ込むような、変なオヒトヨシなツラもしていた。

「オレは寝らァ。
 その辺は任せていいっつゥなら任せるぜ」

行ってもビビられるだけだ。
ビビる癖して頼ろうとする姿を見れば、イラついてうっかりもあるかもしれねェし。
行かねェ方がいいだろ。

そう考えてから、ふと、思い出したかのように「ァー…」と口から漏らし。

「何かありゃ、声かけな。
 前にも言ったがテメェなら、多少は手ェ貸してやる」

そう言うと、そのまま野ざらしの瓦礫の上で瞼を閉じ、そのまますぐに寝息が聞こえてくるだろう…

ソレイユ >  
「おやおや。
 割と無防備に寝ているように見えるが……ま、どうせ悪意には反応するんだろうな」

ふと、其処で気づいたような顔になる


「いや……意外と一発喰らってから起き出すとかもありそうだな……
 まあ、いいか」


やれやれ、と肩をすくめ


「さて、おやすみ。良い夢を。
 ……見れるかはわからないけど」

そう言って、その場をあとにする

ご案内:「スラム」からソレイユさんが去りました。
F.U.R.Y > 「……聞こえてんぞ」

去っていく彼女に聞こえてるかは、分からないが。

それでも寝る姿を見せるのは、多少なり相手の事を信頼してるから故……かもしれない。


それから数日。
一人の男の縄張りに、少しずつ、人が増えてゆく事となる……

ご案内:「スラム」からF.U.R.Yさんが去りました。