2023/09/02 のログ
ご案内:「スラム」に宇佐美 溥儀さんが現れました。
■宇佐美 溥儀 > 、、、、、此処、スラムの何処かで、、、、、
「はァッ、、はァッ、、クッ、、、、」
撃たれたと思われる右下ら辺の腹部を抱えて出来る限り早く走っている人の影が映る
頭の中(なんなんだあいつらは、、、、俺が何か悪い事でもしたって言うのか!?、、
憲兵団(風紀員)の奴らめ、、、、問答無用で発砲して来やがって、、、
大体何なんだ、あんな奴がいるなんて聞いていないぞ、、、)
■宇佐美 溥儀 > 幾ら待っても止まらない出血を抑えようと背負ってあったリュックから包帯を取り出し、慌てた手付きで服を捲り、包帯を巻く
「クソォ、、、、次会ったら容赦なんてしねぇからなぁ、、、許すもん、、は゛う゛ぅ゛ッ」
傷口に針を通して傷を塞ごうと針を刺すが痛みでとてもでは無いができたもんじゃ無い
このまま異能で回復するのを待つしか無いか、、
しかしあの憲兵団はなぜ襲って来たんだ?
ズキズキと痛む頭を抱えて興奮が冷め切ったその脳内で考える
しかしすぐに答えは出た、
「、、、、、、やはりあの組織を潰したのが裏目に出たのか、、」
死亡者も多かった筈、それは幾ら治安が悪い場所であっても反応はする筈だ、
証拠隠滅は完璧にした筈だが、、、やはり此処は不思議な所だ
時期に命を狙われるであろう、、しかしこの様子ではまだ少ししか発見されて居ない筈であろう
だからと言って過激に行動するのは控えなくては行けない、、、、
■宇佐美 溥儀 > 、、、、、、、、チッ
心の中で大きく舌打ちをする
どうしたものか、此処に来てまだ間も無いのに政府を敵に回してしまった、、、
やはり裏で生きていくしか無いのか、、、
再生し切っていない腹部を抱えながら宇佐美は悔しさの余りに耐えきれず右腕で地面を叩く
そんな事をやっても何ら意味はない事を悟りながら、
惨めだ、、、、、しかし憲兵団に立場が追われている今不用意に行動はできない、
裏の社会ではこんな奴を受け入れてくれる所はある筈、、、
宇佐美の経験がそう語る、戦場でヤクザ崩れの奴を数人か見て来たからだ、
少しは希望が見えて来た、しかし今はこの状況をどうにかしなければ行けない
破滅の足音が刻一刻と近づいている、、、宇佐美には今の状況がそんな様に感じられた
■宇佐美 溥儀 > こんな時は別の事を考えよう、、
これが戦争の真っ只中、特に激戦区なら考え難い事だが今は休戦中なのだ、
上手く憲兵団の奴らを撒いたのだ、そうと決まれば別の事を考えよう
そうは言っても考え事と言うのはそう簡単に見つからないもので有る
特に宇佐美の場合は戦場で人生の半分を暮らしているから悲惨な思い出などしかないので有る
そんな彼に戦争以外で別の事を考えろなどはもってのほかであったが、彼は安全で有るだけで充分であった
そういえば最近響子とか言う日本人が俺の軍刀に対して危険だと警告された、そういえばこの軍刀はあまり使っていないが砲弾を受けて刃こぼれすらしていないし切れ味が相当良い、、、
信じたくは無いが本当に、、、、、、、、、、、、いやいや、、無い無い、、
宇佐美は戦争の事について考えるのをやめた
■宇佐美 溥儀 > まだ完璧とは言えないものの、ある程度まで回復した腹部に包帯を巻いて立ち上がる
「、、、、、、試し斬りしてみるか」
宇佐美はやはり気になったのである、この軍刀の威力がどれ程のものなのかと、
そこら辺に捨ててあった戦車の装甲と見られるプレートを立てて、
蜻蛉の構えを取り、1歩、2歩、3歩と下がり、4歩、、、と来たところで走り出す
「キェェェェェェェェェェェェェェェッッッッ!!!!」
渾身の走りと共に猿叫を腹の底から捻り出す
プレートが刀身の射程圏内に入ると渾身の力を込めて叩っ斬る、、、、
、、、、、、恐る恐る目を開けてみると、、
「、、、、、、ウワァ、、、スンゲェ、、」
目の前には真っ二つに裂かれた戦車の装甲の一部があった
初めて宇佐美が此処に来て気づいたことである、なぜ気付かなかったのか本人でも分かって居ない、しかしこの戦友から受け継いだ軍刀は恐るべきものである事が宇佐美の中で証明された、
刀身を改めて見てみると、そこから放たれる光は「これに斬られてはいけない」、と威嚇する様な印象を抱かせる
恐ろしや、、、こんな物を俺は扱っていたとは、、、あの女が言っていることも分かった気がする、これは確実と言って良いほど、いや、絶対に呪われている、、、それ以外は宇佐美に考えられなかった、そしてそれも事実である事には変わり無かった
■宇佐美 溥儀 > しかし軍刀がどれ程強くてもやはり銃には勝てないので有る、銃は剣よりも強し、、、やはり三八は必要なのだ、、、軍刀を綺麗に鞘に納めて腹部の傷口に取り出した三八式歩兵銃の銃底を当ててみる、痛みは無い、どうやら治った様だ
「此処の憲兵団は侮れない、、、呉々も敵対する事は控えねば、、、」
あの風紀員たちと友好関係を築くのはもう遅い事を悟りつつも、出来るだけ戦闘となる事を避けたい自分もいたが、この正体が露わになったこの軍刀でもっと人を斬りたい衝動に駆られた自分がいるのも事実である、
しかし今は自重しなければいけない、、、無念のまま死んで行った戦友達にも格好悪いところは見せられない、、、、しかし今はその時では無いのだ、、、、、
「はぁ、、、、いつになったら私は死に場所が決まるのやら、、」
声にすらならないため息と共に愚痴を吐く、、、私は本当に死に場所を求めているのだろうか、、、その答えというのはまだ先にあるのは宇佐美にでも分かる事であった、
しかし今は憲兵団に見つからない事を最優先に考えなくてはいけない、
その刹那、、、宇佐美に電流走る、、、やはりこんな時にもベトコンのトラップは役に立つ、地面に基地を作れば良いじゃ無いか、、何て基礎的な事を私は忘れていたのであろうか!
そうと決まれば早速ツテがある空挺兵のアメ公に相談しなくては!
■宇佐美 溥儀 > 宇佐美は立ち上がり、自分の拠点となる場所を探しに此処を去るのであった、、、、、
ご案内:「スラム」から宇佐美 溥儀さんが去りました。