2020/08/19 のログ
ご案内:「研究施設群 祭祀局研究所」にサクヤさんが現れました。
サクヤ > 祭祀局に研究所があると言われると首を傾げる人々が多くない。
祭祀局はどちらかというと宗教色で染められた集団と思われているからで
所轄オカルト分野に当たるのに科学的アプローチが必要なのかと思われるからだろう。
しかし時は現代、今は”大変容”後の21世紀、あらゆるオカルト分野は真実になり
宗教文化の秘術・秘技、魔術にも通ずるそれが科学的アプローチで根拠を示されていけないわけはないのだ。

今日のサクヤは祭祀局研究所での健康診断と調整であった。
クローン体調整槽に各計器のコードとシールを貼り付けて全裸で浸かる。
技師と主治医たちが自分の体のメンテナンスを始める。
ここ数日、出会った、体験した出来事をデータとして吸い上げられる感覚。
これも貴重なデータになるらしい。
それにもしも”今の”サクヤが死んだり壊れたりした場合、バックアップの記憶になるのだ。

サクヤ > ――そうして、一通りの検査と調整が済めば、調整槽から上がり
いつもの巫女服ではなく、簡易のガウンを纏う。
濡れた体や髪を乾かし、検査結果を待つべく、研究所のロビーでソファに座りジュースを飲んでいたりする。

サクヤはこうした日々に疑いを持ったりはしない。
確かに不便ではあるが、祭祀局の、ひいては常世学園のシステムの一つとして
自分が役に立てるなにかであると、ぼんやりと信じているからだ。

サクヤ > 結果も特に問題なく、いつもの巫女服に着替えてまたお勤めに戻る。
ご案内:「研究施設群 祭祀局研究所」からサクヤさんが去りました。