2019/05/31 のログ
アリス >  
「ありがとう、アガサ」

思わず笑顔になってしまう。
彼女の言葉はとても素直で、何よりも信じられるものに感じる。
と、同時に。彼女に心の柔らかい部分を見せすぎている気がした。

万が一にも彼女に心を引っかかれたら死ぬ。
それくらいの勢いで。
嫌な想像をした身震いを隠すように、ジャージの襟を指先で正した。

鼻先を指先で押されると、その提案に一理あることを考える。
確かに、一人で延々と練習するよりも。
二人のほうが捗るかも知れない。

「ええ、わかったわ、アガサ。でも二人とも一休みが必要ね」
「少し休憩をしてから、二人の練習を始めましょう」

彼女の笑顔を見ろ。臆病になっているのは、お前だけだ、アリス・アンダーソン。
これだからぼっち暦が長い女は。お前に人生は重荷。

悪い事を考えた分、自分を詰ってから彼女の肩をぽんと叩き、退室を促そう。

アガサ > 「んっふふー、どう致しまして」

笑顔には笑顔を、けれども彼女が寒がるような仕草をするならそういった顔は消え、
鼻先に触れる手指がするりと額に移って熱を測りもしてみよう。たぶん、平熱?

「空調が効き過ぎてたかな……と、うん。そうだね、先ずは一休み一休み!
休憩コーナーにでもいって、自動販売機のハンバーガーでも食べようじゃないか!」

気のせいだったかな?と首を傾げるは少しだけ。
私はアリス君が提案を飲んでくれた事に少し大袈裟かもしれないけれど、諸手を上げて声を上げ
次には声に反応して部屋に来た係員さんに頭を下げる。騒音注意。

「なんでも此処の自販機は特定のスイッチを同時に押すと、隠れメニューの生クリーム餡子バーガーが出るってSNSで──」

それからは与太話に花を咲かせて、賑やか如く部屋を出て行くのだった。

ご案内:「訓練施設」からアリスさんが去りました。
ご案内:「訓練施設」からアガサさんが去りました。