2020/02/16 のログ
ご案内:「訓練施設」に金剛 経太郎さんが現れました。
金剛 経太郎 > 訓練施設の一室で、少年が大の字になって倒れている。
まさに今の今まで自身の異能の限界に挑み、そして限界を超えた負荷によってダウンしたのだった。

「はぁ、……はぁ……はぁー……」

荒くなった息を整え、少年──金剛 経太郎は目を閉じる。
脳が焼かれたかと錯覚するほどの頭痛と、大地が回り続けているかのような感覚に吐き気すら湧かず。
ただただ気だるさに手の指一本すら動かしたくない程だった。

金剛 経太郎 > 頭痛が次第に納まり、乗り物酔いに似た気持ち悪さが抜け始める。
しかし全身を襲う虚脱感はそのままで経太郎は寝転んだまま独り反省を始める。

(同時に複数のアバターを召喚する事は結局出来なかった……が、五体の同調はかなりの所まで行けたな……
 視覚と聴覚はほぼ同じと言っても良さそうだし、視覚はむしろ上向き補正されてる。
 ……やっぱり実地で動かしてみるのが効果あったのか、な?)

大きく息を吸って、肺一杯に空気を取り込む。
目の奥が少しだけチカチカと火花が散っているかのように瞬いたので目を開ける。
無機質な天井を眺め、経太郎は大きく息を吐いた。

金剛 経太郎 > 次第に体の倦怠感も抜け、経太郎はゆっくりと上体を起こした。
背中の方にずっしりとした怠さが残っていたが、いずれなくなるだろうことを祈りながら大きく伸びをする。

「んーっ……ふぅ。疲れたし……腹も減ってる。
 帰って飯にしよう。食堂で何か食ってくのも良いな。」

見るからに栄養が足りていない風貌から、食堂ではいつも量が気持ち多めにされる。
普段なら辟易するそれも、今の空腹具合なら歓迎できそうだ、と立ち上がりながら経太郎は思うのだった。

そして多少ふらつきながらも訓練施設を後にする。

ご案内:「訓練施設」から金剛 経太郎さんが去りました。