2020/06/27 のログ
ご案内:「訓練施設」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 「はー、いい湯だった。」
前期試験に向けての準備やら何やらで研究室に一泊した翌日。
シャワーでも浴びるか、と俺は此処訓練施設へとやって来ていた。
熱めのシャワーをたっぷり浴びて、ついでに自販機でスポーツドリンクまで買って、
今は今日の予定を考えてる段階。
「まあ、研究所戻って仕事か研究するんだけども。」
寝間着代わりのTシャツとハーフパンツでこんな所に居るのを生徒に見られたらなんて思われるか。
……などという事は一切考えない。だって別に何とも思わないもん。
ご案内:「訓練施設」にセレネさんが現れました。
■暁 名無 > ただ、同僚──他の教員に見つかったら小言くらいは言われるかもしれない。
ちゃんと帰って下さいとか、帰ってシャワー浴びて下さい、とか。
……良いじゃんあるんだから使ったってさー。
「細かい事気にしてたら先生なんかやってらんないよなー。」
スポドリを飲みつつ辺りを見回してみる。
午前とはいえ流石は休日、利用者の姿はほぼ無いに等しいな──
■セレネ > 「…ねむ。」
ぐーっと身体を伸ばしながら、歩く。起床して諸々を終えたのは良いのだけどやっぱり眠い。
普段はパッチリ開いている薄い色素の瞳も眠たげな感情を湛えており。
訓練所の文字が見えれば、頭でも働かせれば目が覚めるかと思い扉を開けて。
休日だからか人は少ない。
他の世界の魔術や、異能を見る機会は今回は残念ながらないようだ。
「…ぁれ、先生…?」
見知った色の髪を見つけ、其方にふらふらと歩み寄る。
まさかこんな所に居るなんて。
■暁 名無 > 「うん……?
おう、セレネか。どうしたんだ、こんなとこで。」
首から提げていたスポーツタオルで一度髪を拭き、そのまま頭のてっぺん近くで髪を結わう。
長いとこういう時に面倒だ。かと言って短くする気はさらさら無いんだけども。
「休日だってのにこんなとこまで来るなんてなー。
ちゃんと休めてるか?寮に居場所が無いとか言うなよー?」
友達作れよー、と笑いながら軽く手を振ってみる。
何だか少しばかりボーっとしてるような気がするが、大丈夫だろうか。
■セレネ > 「どうしたも、こうしたも。
先生こそ何してるんですか。」
いつもの髪形ではなく、ポニテのような髪型に覚醒し切らない思考ながらなかなか似合うじゃないかと思った。
「うるさいですねー。
ただの散歩です――って、わっ…!!」
あと数歩の所で足が縺れて前に転びかける。
相手がもし受け止めてくれたりしなければ、派手にすっ転ぶ形となるだろう。
■暁 名無 > 「何って……昨夜は研究室に泊まったからシャワー浴びてたとこだけど。」
そこで、と俺は訓練施設のシャワールームを指さす。
施設利用者じゃないと使えないとか言われてないから、きっと怒られる事も無い……と思う。
「制服着てただの散歩する奴が居るか──って」
急に足を縺れさせたセレネへと、反射的に抱き止めに動く。
手に持っていたスポドリは一度投げて、セレネを受け止めてから再キャッチ。
「大丈夫か?……まったく、どうした。何も無いぞ足元。」
からから笑いつつ、セレネの顔を覗きこんでみよう。
まさか熱でもあるんじゃなかろうな。
■セレネ > 「あぅっ…!」
地面へと叩きつけられるはずだった身体が相手により受け止められた。
それにより一気に覚醒する頭と状況判断。
「はぇ、あの、その…っ!
ご、ごめんなさい…有難う御座います…!」
至近距離の顔と目が合い、早速上がる熱。
シャワー後だからか良い香りがしたし、案外しっかりと筋肉がついている。
己はと言えば柔らかな緩衝材が相手へと伝わるかもしれず。
早く離れなければ、と慌てて身体を離そうか。
■暁 名無 > 「ははーん、さては寝惚けてたな?
つまんないことで怪我するなよ?まだ転入してきたばかりだってのにさ。」
我に返った様なセレネを見て少しだけホッとする。
どうやら風邪とかではなさそうだ。良かった良かった。
「ん、どういたしまして。
なーにキョドってんだ、変な奴め。」
支えるために胴に回した腕に柔らかな感触が。
ほほう、これは中々……と思う間もなく身を離すセレネ。
少しばかり残念に思ったが、まあ、いいか。
「それで?
わざわざ制服に着替えてまでこんなとこまで散歩に来た目的は?」
■セレネ > 「…ぁ、朝は苦手で…。
仮に怪我をしても私は自分で治療が出来ますから問題ないです。」
だから多少無茶をすることはあるが。そこまで口にはせず。
図星を言い当てられると言い難そうに。
……私だけ、意識してるって事か。
相手は然して気にも留めていない様子。
ほんの少しだけ、悲しさと悔しさが込み上げるも奥歯を噛み締めて思いを殺し。
深い溜息を吐いた。
乱れた制服を整えれば。
「…様々な魔術や異能を、この目で見たかっただけです。
まぁ、今日は人が少ないようなのでこのまま図書館にでも行こうかなって思ってましたけど。」
問われた言葉に、渋々答えた。
■暁 名無 > 「なるほど低血圧なんだな。
あー、そっか。女医さんだったんだもんな。」
自分の治癒もお手の物ってことか、と頷く。
まあ、だからと言って気軽に怪我をしていい理由にはならないだろう。
「……あれ、何か急に機嫌悪くなってねえ?」
え、何だろう。気に障るような事言っちゃったろうか。
セレネの態度の変化に首を傾げつつ、俺はスポドリを再び口へと運ぶ。
「ん。……ふぅん、なるほど。
まあ、そうだな。さすがに平日よりは人の入りも少ないけど……
お前さんはしないのか?何か運動とか、魔術や異能の訓練とか。」
そう言えば魔術、治癒以外に何が出来るんだろうか。
それに異能を持ってると言う話も聞いてなかったような……
■セレネ > 「そうです。なので、いつも朝起きるの辛いんですよ。
はい。ですので、貴方が怪我をしたり体調が悪ければ私に診せに来ても宜しいのですよ?
特別に診察料は少しまけてあげます。」
まぁそれでも。
己を受け止めてくれたのは有難かった。
「…誰かさんが全然、見てくれないからですかねー?」
鈍いだけなのか、そういう風に振舞っているだけなのか。
それとも…元より眼中にないのか。
「私は元の世界で十二分にやってますしやる必要性は今の所ほぼ無いと考えております。
それに無暗に周囲にひけらかすものでもありませんから。」
ちら、と相手から視線を外すと。
誰も居ない方へ視線を向け。
「何か私に聞きたい事でもありますか?」
もう一度相手へ視線を戻し、そう問いかけた。
何かそんな雰囲気がしたから。
■暁 名無 > 「なるほどな。俺も朝は弱いから気持ちは分かる。
ははは……まあ、その時はお願いしようかねえ。」
可愛い女医さんに診て貰うのも悪くない。
ケガとかはあまりしないが、暑さにやられることはままあるから、その時に思い出せたら行ってみよう。
「見て?……え、何の事だ?」
セレネが転びかけた時に足元の確認はしたし、怪我も特になさそうだったし……
それとも何か見落としがあっただろうか、と俺は首を傾げる。
「まあ、確かにな。魔術師同士の戦いは情報戦だって言うし……
けどまあ、適度に運動しとくのは大事だぞ、体にもいいんだろ?」
ダイエットにもなるし、と言おうとして別にセレネはその必要が無い事に気付き黙ってる事にした。
「ああ、丁度良いや……と思ったけど、無暗にひけらかす気も無いって聞いたばかりだしな……
他に使える魔術とか、異能の事とか聞いてみようかと思ったんだけど」
教えたくないなら、まあ、言わなくてもいいんだが……
■セレネ > 「え、そうなのです?意外ですね。
あと、禁煙も。煙草臭い人はモテませんよー?」
意外な共通点に驚きながら、再度の喫煙への注意。
「貴方、鈍いとか言われません?」
見当違いな答えにジト目を向ける。
仮にこれが演技なのだとしたら、相手は何かしらの賞を取れるレベルだろう。
「私は身体より頭を動かす方が得意ですので。
その通り。先に情報を制した方が、勝つ確率が高いです。
相手の魔法・魔術系統、属性や癖をいち早く察知してスキを突く。
地味ですがとても大事な事なのです。」
喫煙者が健康について言うのかと投げられた言葉を投げ返そう。
「…それを聞いて何の利があると言うのです。私が損しかしないではないですか。
聞きたいのなら相応の対価が必要ですよ?」
教えるのは構わないが、それならば此方にも益のある情報を告げなければならない。
それで”対等”だと言わんばかり。
■暁 名無 > 「まあ大体夜遅くまで起きてるからってのはデカいんだが。
フフフ、ところがこれがそうでもないんだなあ。」
煙草臭くなくてもモテるわけじゃないの意。
悲しくなるからそんな注釈はつけないけどな!
「え?……や、割と運動神経や反射神経とかは良い方だと思うが。」
さっきも咄嗟の事ながらしっかりとセレネの転倒を防げたし。
それにしてもなんだか凄い恨みったらしい目で見られてる気がする……何故だ……
「だよなあ。
その辺の感覚がちょっと鈍ってた気がする。
手札はなるべく隠しておきたいもんだよなあ……」
喫煙者だって別に不健康なわけじゃないんだが……
まあ、だからと言って健康的かと問われればそうでもないって答えるな、うん。
「そしてもちろんそうなるよなあ……
じゃあ、しょうがない。魔術も異能も取り敢えず聞いとかない事にする。
その代わりと言っちゃなんだが、こないだ一瞬喋ったのはロシアの方の言葉だったよな?」
あっちの出身なのか、と首を傾げる俺である
■セレネ > 「きちんと睡眠は摂らないといけませんよ。
…眠れないなら子守唄でもしに行きましょうか?
そうでもない…とは、どういう事です?」
一瞬、焦りの表情を見せた。
い、いや、別に相手がモテていようとそうでなかろうと己には関係ないではないか。
「そーですねー確かに肉体的には何ら問題はなさそうですねー。」
ザ・棒読み。
ほんのり気にしている己が何だか馬鹿らしく思えてくる。
いや、これはどうすれば”そう”見てくれるのか色々試すのも有りか…?
「忘れがちな事ですが、忘れてはならない事だと思います。
奥の手は隠してこそ発揮するのですし。」
だから己はなるべくなら、魔法や異能が使えると公言はしないつもりだ。
「聞きたいのであれば貴方も何かを差し出すべきですよ。
錬金術でいう等価交換です。
…ん?えぇ、よくあれだけで分かりましたね。
ご明察、私はロシア出身です。」
だから顔つきも其方の方だ。
■暁 名無 > 「はーい、仕事が落ち着いたらゆっくり眠れるはずだから……
お、良いねえ。そのまま添い寝もしてくれると言う事ないんだが。
……え?そうでもないとは、そうでもないぞって事だよ。」
なんでそこ食い付いた?と怪訝そうな顔になる俺である。
そういうことはそういうことだよ、言わせるなよ頼むから。
「お、おう。……何だ何だ、やけに突っかかる言い方だな。」
一体どうして機嫌を損ねてるのか分からない。
あれか、さっき転びかけた時に腕が胸に当たったから……?
「そうだよなあ。俺もそう思う。
けどまあ、一応学校としては生徒の能力は把握しとかないと、何かあった時に手が打てないんだわ。
ちゃんと申請しとくんだぞ?」
まあ虚偽申請でも良いんだけどさ。
「へいへい、だから聞かないって。
こっちから出せるものが無いからな。
……ああ、やっぱり。いや、ちょっと昔あっちの方も言った事があってな?
なるほど、言われてみれば顔立ちも肌の白さも納得だ。
なるほど、本来の意味での異邦人だな?」
海外の人間であれば異邦人、と呼んでいた筈だ。
その使われ方をせず、異世界からの訪問者をそう呼ぶようになってだいぶ久しいし。