2020/11/18 のログ
ご案内:「訓練施設」に刀々斬 鈴音さんが現れました。
刀々斬 鈴音 > 訓練施設に並ぶ漆黒の装甲にガスマスクの集団。
そんな中に混じって携帯端末を触っている一人の少女。

自らの主人である少女への連絡。

自分が風紀委員に捕まった事、風紀として働く事で解放されること、特務広報部の寮に住み始める事。
そんな事は既に伝えており今は……

「また、近いうちに帰るねっ……と。」

そんな内容のメッセージを送っていた。

『鈴音……そんなに何人も主人を持ってどうするつもりだ?』

刀から無機質な声が聞こえる。

「えー?フレイヤ様のペットであるのと部長に忠誠を誓ってるのはどっちも大丈夫じゃない?
 多分、許してくれるよ。」

そんな気楽に話しながらガスマスクの集団の動きを眺める。

刀々斬 鈴音 > ガスマスクの集団、特務広報部の同僚たち。
この訓練施設に来てはいるもののお世辞にも練習に熱が入っているとは言えない。

……それぞれの士気が低い。
表で生きる為に必要だから、落第街でも生きる場所がなくなったから、鉄火の支配者への恐怖から、弱者をいたぶれるから。

「……碌な理由で入ってる人いないよね。」

携帯端末を置いて真ん中に歩いて……。

「誰か鈴音と模擬戦闘しようよ!もう皆もよくわかんない訓練飽きたでしょ?」

そんな風に呼びかける。
……反応は良くない、元違反部活生の中には刀々斬鈴音を知ってるものは少なくない。
知らない者達も手を止めて面倒くさそうに眺めるだけ……。

「……10、9、8……。」

そして始まる謎のカウントダウン。

刀々斬 鈴音 > 「7…6…5…。」

刀々斬鈴音を知ってるものは距離を取る。
斬る、容赦なく斬る。

「4、3、2、1!0!」

刀を上段に構えてみせるがそれでも相手は構えない。
いや、反応できてない。

「はー……皆やる気ないね。鈴音つまんない。」

結局刀は振るわずに鞘にしまわれる……。

ご案内:「訓練施設」にユラさんが現れました。
ユラ > ひょこっと訓練場を覗き込み、表情を固める少年が居る。

「……タイミング間違えた……」

たまには体を動かそうと、事前に知っていたこの施設を訪ねた。
が、明らかにタイミングが悪かった。
人、多い。

(……帰ろうかな……)

だいぶ状況も悪そうだし……みたいな感じで見渡している。
でもほっといたら自分だけで体動かせるかな、とかちょっと往生際が悪いことも考えている。

刀々斬 鈴音 > 圧倒的にやる気が足りない。

「そんなんじゃ部長に怒られちゃうよ!」

ガスマスク越しに溢れてくるお前に言われる筋合いはないという感情。
……だが鈴音には届かない!

「もー!!……あっ!」

不満をあらわに刀をブンブンしていれば……
ひょっこり覗き込んできた男子?女子?の姿を視界に捉えた。

「もしかして君ここ使いたい人だったりする?」

入口の方に近づきながら話しかける。

ユラ > 「えっ、あっ。うん、まあ」

見つかった……という顔。
本人はこっそり動くのがへたくそであることを自覚していない。

「端っこらへんでいいから使わせてもらえれば……
いやでも、結構人数居るし……邪魔しちゃ悪いかな」

遠慮しているように見せて、ここに関わると面倒そうな気がしている。
その結構な人数が微妙な顔をしているのも一因。

あと本人が人付き合い苦手すぎた。

刀々斬 鈴音 > 「大丈夫だよ!鈴音以外の皆やる気ないし!
 隅っこと言わずに遠慮なく使ってね!!」

言われなくては風紀委員の一団とは思えないだろうガラの悪さ。
実際、少し前まで違反部活に所属していた者達ではあるがもともとやる気がないのだ…。

特に問題なく使用させてくれるだろう。

「じゃあ遠慮なくどうぞ!!」

そう言いながらスペースを半分ほど空けて……。
鈴音はこの男子生徒がどんな事をするのか興味深げに眺めはじめる。
特にやる事のないガスマスクの集団も同じように男子生徒に視線を寄せる。

視線が集まる!!

ユラ > 「ええ……おお……」

断りづらい流れ。
場所まで空けてもらっては、正直その厚意を無下にするわけにもいかない。

「じゃあ……失礼して……
別に大したことはしないけど……」

ものすごい居心地悪そうな様子で、その空いたスペースに足を進め、一応持ってきた荷物を離れたところに置く。
ひとまず逆立ちをすることにした。片手だけ、五本の指先だけで。

(……あれ、意外とイケる)

しばらく体力維持の特訓しかしていなかったものの、悪くない状況らしい。
表情の硬さが消えた。

刀々斬 鈴音 > 観客のガスマスク達から感嘆の声が上がる。
なかなかの曲芸!!

「……鈴音にもそれくらいできるし!!」

それに何故か対抗意識を燃やした鈴音が男子生徒に近づいて……

同じように片手での逆立ちを決める!
手にした妖刀の力で身体能力が向上している鈴音にとっては造作もない!!

しかも!地面についている指は4本!
1本少ない!

……そして逆立ちすれば制服である鈴音のスカートはめくれるがその中にはスパッツを履いているので何も問題は無い!!