2021/02/01 のログ
ご案内:「演習施設」にマディファ=オルナさんが現れました。
マディファ=オルナ > 演習施設に年端も行かぬ少女の姿。
だがこの島で、見た目が実態と合っていないことは侭あること。
この少女、マディファ=オルナもその一人だ。

「うーむ」

訓練用ダミーをなぎ倒したその場で、何やら考え込んでいる。

マディファ=オルナ > 端末を操作して、新たな訓練用ダミーを出現させる。
対象は人間5名。
短機関銃で武装させた、廃屋に立てこもるテロリスト想定。

「一試し、やってみるとするかのう」

そう言って、戦いの火蓋が切って落ちる。

マディファ=オルナ > そうして、数分後。

「通じるのは通じる……が、都合よく投光機のある場所で戦うわけにもいかんしのう。
 マグネシウムライトをいくつか持ち歩いて、設置して戦う……うーむ」

制圧タイムはなかなかの記録を叩き出したマディファ。
だがこれは、自分の異能を戦いに活用できないか探りながらやったもの。
本腰を入れればもう少し短縮はできるだろう……が、マディファはそんなことに興味はない。

「まぁ、今のは平均的な人の子を想定したもの。
 凛霞のような戦い慣れした強者に通じるかは未知数じゃろうな」

マディファ=オルナ > 「さて。
 一暴れするかの」

今度はだだっ広い平原。
50人ほどの兵士、そして戦車が3両。
マディファは大剣を召喚して相対する。

「では、気持ちよく散らさせてもらおうかのう!」

マディファ=オルナ > 一方的な蹂躙だった。
溜まった鬱憤を晴らすかのような、一方的な蹂躙。
ライフルの銃弾なんのその。
グレネードや手榴弾は投げ返し、砲弾は大剣で叩き落とす。
それはもはや少女の姿をした暴虐だった。

「はーっはっはっはー!!
 銃弾なぞ物の数ではないわ!!」

だが次の瞬間、ある兵士の持っている武器を見て顔色を変える。
撃たれたと同時に、体を逸らして銃弾よりも速度の低い射撃を避ける。
その武器は……テーザー銃である。
電撃を流す、相手の気絶を目的としたその武器は、機械竜であるマディファには覿面に効果的なのだ。

「油断大敵、じゃな!」

自分を戒めるように声を張り上げて手近な兵士をひっつかみ、テーザー銃の兵士にぶん投げる。
辛うじて避けたところに、大剣を叩き込んで倒す。
そうして、シミュレーションの兵士たちの挽回ターンは終わってしまったのだった。