2021/10/29 のログ
ご案内:「訓練施設」にマディファ=オルナさんが現れました。
■マディファ=オルナ > 「はあぁぁ……参ったのう……」
マディファが訓練施設で一人、肩を落としている。
「ここまで儂の装甲と絶縁体が噛み合わんとは思わなんだ」
忌々しげに、そう呟く。
■マディファ=オルナ > 彼女の装甲は硬く、物理攻撃……というか、実体攻撃がほとんど通用しない。
対戦車ロケット弾ですら少々焦げ跡がついてわずかに凹む程度だ。
魔術……非実体攻撃が彼女の姉妹機を攻略するのに必須だったほどに。
その中でも、とりわけ電撃に弱く、マディファ自身もそれを弱点としている。
以前にも、電撃の大魔術を放ったときにそのバックファイアを受け、
普段は機械部分のシステムで動かしている自身の体を魔力で動かす羽目に陥っている。
「絶縁装甲の追加は絶望的。
絶縁塗料を塗布したところで焼け石に水。
……この世界の代物でも駄目ならもう諦めるしかないようじゃな」
元の世界はこの世界よりも年月を経ている。
しかしながら現存する技術が一部拙く、絶縁技術もこの世界よりも原始的なゴム様の絶縁体頼りだ。
ちなみに、マディファの装甲自体も精製方法が遺失してしまっている。
幸い、自己生成機能は生きているため材料を確保すれば修繕はできるのだが。
■マディファ=オルナ > 無論、並の魔術師では電撃魔術を使ったところでマディファを討伐しきることは難しいだろう。
……彼女の世界の並の魔術師では。
「並でない魔術師が多いからのう。
五行のも相当じゃったが、麻薬のはそれ以上じゃった。
しかも本体を隠しての行使……戦えば分の悪い賭けじゃな」
しみじみと、今まで戦った上で逃した……見逃された二者を思い返す。
前者は彼の懐刀を受け止めたところに機械を阻害する煙幕を受けて動けなくなった。
それについても、マディファの身体が機械であるがゆえに対策の手立てが見つからない。
「彼の地では英雄と呼ばれたが、儘ならぬのう」
■マディファ=オルナ > 「後は電撃魔術を撃たせぬように立ち回るしかない、か。
……難易度高すぎじゃろう」
ふう、と一息。
「それに、電撃の異能がでてくればひとたまりもないのう。
なるべくなら敵対する相手としてでてきてほしくはないが……
まあ、当たったら仕方なかろう」
■マディファ=オルナ > 「さて、そろそろ帰るとするかの」
そう言い残し、マディファは訓練施設を後にするのだった。
ご案内:「訓練施設」からマディファ=オルナさんが去りました。