2021/12/06 のログ
■赤城ヒカリ > 目の前の男を間近に見てもごく普通の高校生、としか感想が出てこない。
性格も性質も色々反対にみえるが…なんとなく、気にかけるようになってる。
「気にするな!細かい事は気にするな!」
コホン、エッフ、とまたわざとらしく咳払いをして威張るようにベンチにふんぞり返っている。
中々に生意気な態度。
ふんぞり返ったり、対抗心を燃やしたりとまだまだクソガキ感が否めないが年相応に威厳というか凄みには欠ける。
「霧島!まあ学年なんて飾りだ!」
1年である自分に言い聞かせるように。
あくまで対等に接しようとする少年。
「ヒーローはカッコいいモノで強いモノだ!…あとは悪い奴は絶対許さない、拳でボコボコに叩きのめす。
俺はたまに落第街とかでヒーロー活動してるんだ。なんかの縁であったらよろしくな!」
正義の概念がまだ確立していない年ごろなのか。悪い奴を見つけてボコボコにするとしか考えていないようだ。
それを信じて疑わないのか真っすぐで暴走しかねない言葉の勢いだ。
■霧島 孝介 > 少年が自分に興味を持っているのは何となくわかる。
恐らく、口や態度では色々言っているが、異能が気になっているのだろうか。
「は、はぁ、わかりました」
わざとらしく咳払い、からの偉そうなベンチ踏ん反り返り。
生意気な態度を咎めたり、叱ったりすることはせずに丁寧な言葉遣いで応対する。
しかし、(同人誌でこういうショタ見たことあるな…)と結構失礼な評価を脳内で下して。
「え、もしかして後輩、ですか?」
いやまぁ、こちらも数年年取ってるだけで威張ることはしないけども
それを後輩の方が言うなんて初めてですよ。二つの意味でビックリして。
「カッコよくて強い、悪を許さないのがヒーロー……ですか。
落第街で!?そ、それは大丈夫なんですか!?
…ま、まぁ、あまりないと思いますけど、落第街で困ってたら助けてくださいね…?」
強くてかっこいい、悪をボコボコにする。なんとも…浅い。
そんな事を思うものの、初対面の男に言われても、少年の心には響かないし、反感を買うだろう。
ここはツッコミを入れずに…と思っていたが、少年が思ったよりもアクティブでつい大声が出てしまう。
しかし、まぁ、チラッと戦闘を見たが少年の自衛力なら大丈夫なのだろう。と納得して
■赤城ヒカリ > 「(変身後でもああいう能力追加されねえかなぁ)」
と少なからず思っている。
とは言え拳や剣で戦うという自分の拘りのスタイルは確率している訳でありあくまで対処できない相手がいたら使いたい程度にしか考えていない。
「敬語はいらない。…あ、こ、後輩でもないぞ。うん、同じ学年だ。」
正義とは別に舐められるのは嫌いなのだろう。
咄嗟に嘘をつくも冷や汗がダラダラで目も泳いでいる。
「ああ、風紀委員とかいうドクゼン的でオウボウな奴も気にいらねえしな。単独で行動している。
お前も…霧島も何かトラブったら助けてやるぜ!」
ぐ、とサムズアップしながら自分勝手な理論をかざす。
風紀委員に対して気にいらないのか好き勝手言っているが自分の事を棚上げにしている。
「おっと、もうこんな時間だ。俺、ちょっと用事あるんで行くわ。
またどこかであったらよろしくな!霧島!」
立ち上がって一瞬で出口に走り去ってしまう。
完全に去る前に一度相手の方に振り向いて小さい身体を精いっぱい使いながら手を振って別れの挨拶をするのだった。
ご案内:「演習施設」から赤城ヒカリさんが去りました。
■霧島 孝介 > 少年の思考は何となーく読める。
創造系の異能。汎用性は高いし、憧れるのも無理はない。
だが、男からしたら、常に何を作り出すか、その作り出すものの詳細まで考えなければならない。
使い勝手の悪い異能という評価を下している。
「あ、うん、わかった」
やっぱり後輩なんだな…とジト目で少年を見る。
冷や汗と目の泳ぎに、嘘が下手だななんて思いながら頭を抱える
「…確かに、落第街での戦争以降、俺も風紀委員のやり方は信用してないな
全員が全員、独善的で横暴ではないと思うけど…あ、あぁ、頼むよヒーロー」
サムズアップする少年に腕を組んで同意する。
自分も、少年と同じように風紀委員…特に、特務広報部などについて、そのやり方を疑問視していた。
風紀委員の知り合いがいる関係上、複雑な気分ではあるが…
と、助けてやるという言葉には困ったように汗をかきながら、ヒーローと彼が喜びそうな言葉を投げかけて。
「お、おう。じゃあな、気を付けて帰れよ!」
あっという間に出口へと走り去り、手を振る少年に
クスっと笑顔になりながら、こちらも手を目いっぱい振って、別れを告げる。
こういう所は子供なんだな、と笑顔になりつつ、少年が見えなくなれば、「さてと」と言いながら演習施設の端末に向き直る。
まだまだ修行が必要だ。それを再開しようと、端末に指を掛けた―――
ご案内:「演習施設」から霧島 孝介さんが去りました。