2021/12/30 のログ
暁 名無 > さてそろそろ一回りして髪も乾いて来たし、
ロッカー室に向かって着替えて帰るか準備室にでも戻って所用を片付けようか、といったところ。
最後に通りかかった部屋の真ん中で、寝そべっている生徒を見つける。
……いやまあ、年末だしのんびり過ごしても良いんじゃないか、とは思ったけども。

「こら、こんなとこで寝るなら家に帰ってにしなさい。」

部屋の入り口から中へ向かって声を掛ける。
風邪ひいたら折角の冬休みがパーになるでしょ、と。

幣美奈穂 >  
すやすや~、と気持ちよさそうににゃんこさんと並んで寝てしまっているのですが。
こらっ、というお声。

「きゃぁっ!?
 ね、ねてませんの。
 修練してましたの・・!」

びっくりして起き上がろうとしましてじたばた。
やっと上半身起こしたら、きょろきょろっとしましてから、
先生の方を見まして、修練だと言い張る巫女姿な美奈穂です。

その横で、にゃんこさん、動じずお腹を出してすやすや~、としています。

暁 名無 > 「まあ色んな修練があるけどな?
 猫と一緒に転がってる修練なんて、傍目に見て分かるもんでも無いし。
 他人が見たら普通に寝てるだけだと思うくらいは、分かっとこうな?」

本人がそう言ってるのだから修練、なのだろう。そこは疑うわけじゃ無いが。
それでも傍目に見てどう見えるか、というのを少しは意識して貰う方が良いと思い注意する。

「それと、アレルギー持ちの生徒も居るかもだから、あんまりこういう屋内に動物は連れ込まない様に。」

一応生物に関わる教員として、そこも注意しておく。
外の、演習場とかならそこまで心配は要らないだろうけど、ここは屋内なので。

幣美奈穂 >  
居住まいを正しまして、畳の上に正座です。
横にいるにゃんこさんを見まして、ちょっとお腹をゆすりましたが。
動じず、まだ寝るにゃんこさん。

「ふふふっ・・秘密な方法ですの。
 言ってもいいのかしら?
 本当は秘密ですのよ?」

先生を見上げながら、ちょっと自慢気。
なにせ、お友達にクリスマス前に教えて貰いました方法です。
口元を揃えた指先の両手でちょっと隠しながら、声をちょっと潜めるのです。

「動物さんの、動きを真似をするというのですの。
 そうしたら、動物さんみたいにしゅぱぱって動けるようになるそうですわ?」

とはいうものの、動物さんをあまり連れ込んではいけないと言われまして、
ちょっと眉がへにょりとなるのです。

「はぁいです・・ほら、起きてくださいませ」

横のにゃんこさんのお腹を掌でゆさり。
その手を、じゃまにゃとばかりににゃんこさんの前足で追い払われるのです。

暁 名無 > 「別に知りたいわけじゃ……」

秘密なら別に黙ってて貰って構わないのだけど……
まあ話したくて仕方が無かったんだろう、なら遮るのも悪い気がする。
それよりも注意した内容がちゃんと届いてない事の方がショックではある。
……まあ、それは諦めるとして。

「動物の動きを?
 ああ、象形拳みたいなものか。」

形態模写ってやつだな、と納得はする。
とはいえ実際の動物を見て真似たところで、
動物の身体能力がそのまま真似出来るという事は無いだろうけども。

「起こさなくても良いからそのまま抱えて連れ出せば良いんじゃないか。
 どのみち寝てる猫の真似をしても素早く動けるようにはならないと思うぞ。」

生徒と猫のやり取りを見ながら、のんびりとスポドリを飲みつつ。

幣美奈穂 >  
澄んだお目めきらきらさせて、お話したそうに見上げていた美奈穂なのです。
あともうちょっとで勝てるはずですから、覚えたらパワーアップできると思うのですけれど。

「――!?
 先生も秘法、ご存じでしたのっ!?」

がーんとなるのです。雰囲気でも、表情でも。
もしかして、もう習い覚え・・いえ、達人なのかもしれません。
達人になれば、お友達みたいに動物さんのお耳やお手てになるかもなのです。

起こそうとして手を払われたの、ショックな美奈穂です。
それでもめげずお腹をゆすると、また払われます。

「抱えて・・えっ、そうなのですの?
 え?、え?、じゃあ丸まってるのを真似とか・・?」

膝の向きを変えまして、持ち上げようと手を伸ばし抱き上げようとしますと。
その手を後ろ足で蹴られます。
あうっ!
ですが、寝ているのを真似してもダメとは知らなかったので、
先生の方に顔を向けまして、お目めパチクリ。
そして小首を傾げさせるのです。

暁 名無 > 「まあ知らないわけでは無いというか……
 言うほど特殊なものでも無いと思うぞ。」

ついでに本物の動物を見本に立てて修練するものでもない。
というのは流石に黙っておく。生徒の自主性を重んじたい。
ちなみに俺は知ってるだけで、習得しようとは思わなかった。

「動きを真似するのにほとんど動いてない状態を真似してどーするんだって話だよ。
 まあそれ以外にも何かとツッコミどころはあるけど……とりあえず此処でやる必要はないよな、それだと。」

骨格とか筋肉の付き方とか、人と他の生き物とでは差異が多過ぎる。
だから動きを見様見真似で合わせても、どうしても無理が生じるのだが。
まあその辺は自分で気付いて貰う方が良いだろう。

幣美奈穂 >  
がーんです。
他にも知っている方が沢山!
修練を頑張って、しゅたしゅたっと動いてみせて皆様を驚かせようと思ったのですが。
はっ!?
皆様が素早いのは、既に習得してるからかも!

「そうだったのですの・・。
 わたくし、知らなかったですわ・・」

うつむいてしまうへにょりな美奈穂です。
毎日、修練していたのに出遅れていたようです。

「・・まずはにゃんこさんと同じ気持ちになってとか・・。
 えと、じゃあ、動きのある感じなのを真似すればいいのですかしら?」

抱き上げようとする手を追い払うにゃんこさん。
畳、気に入ったようです。
その手の動きをじっと見る美奈穂です。

「・・こういう感じ?かしら?」

押し払う前足の動き。
右手を猫の手にすれば、その手首で引っ掛けるようにする動きを真似しながら。
先生に尋ねるのです。
招き猫な感じな動きの美奈穂なのです。

暁 名無 > 何やらショックを受けてるようだけど、とりあえずそっとしておく。
多分また見当違いな事を考えているのだろうし、声を掛けたところで曲解されるのが関の山だろう。
いちいち訂正するのも骨だし、相手も気分が良いものでも無いだろうし。

「そもそも人の話を鵜呑みにするだけじゃなく、自分でもちゃんと調べてみるってことはしような。
 万一自分に合わない修練だったとして、体壊す事だってあるんだから。」

とりあえずそこだけは釘を刺しておこう。
無理な修練や鍛錬は成長の妨げになる事もある。
言ったところで理解しないだろうけど、一応。

「だからまず実践の前に調べなさいって。
 俺は武術の先生じゃ無いし、聞かれたところで合ってるとも違うとも言えないからな?」

思わず溜息が出る。そもそも根本を理解出来てない様だ。
まあ、それならむしろ無理なことをすることもないだろうし、口を出すだけ野暮かもしれない。
要らん御節介だったかもな、と反省しつつ俺は口を噤んだ。

幣美奈穂 >  
「――!
 そうですわ、調べたらよかったのですのね・・。
 図書館に、指南書とかありますかしら・・」

まっすぐな目、ちょっと尊敬した感じな視線で見上げ、
素直にこくりこくりと頷くのです。
御本を読むのは好きな方、テレビとか全然みませんし、携帯も持っていませんし。

「大丈夫です!
 風邪とか全然ひきませんし・・!」

ほっそりした腕を上げて元気アピールをしまして、
にこにこ笑顔に戻る美奈穂なのです。

「はい・・もうちょっと調べてから、修練してみますの・・。
 コーチも教えてくださいませ・・あう・・」

難しいですわね、とつぶやきながら。
にゃんこさんをまずはお膝に乗せようと手を伸ばしては前足で払われ、
持ち上げようとしては手を後ろ足で押し蹴られる美奈穂です。
ひっかく感じでないので痛くはないのですけど。

暁 名無 > 「指南書があるかは怪しいところだけども。
 まあ武術を紹介してる本はあるだろうから、そこに載ってると思うぞ?
 どうしても指南書が良いっていうなら、古書店街に行ってみる方が良いと思うが。」

実際に確認したわけじゃ無いが、図書館に指南書があるかは大分怪しいところだと思う。
それならまだ古書店街の方が可能性はあるだろう。確証はないけれども。
そこは実際に行って自分で確かめてもらいたい。これもまた勉強だろう。

「風邪とかじゃなくてな……まあいいや。
 無理はしないようにな。」

やっぱり理解しなかった。知ってた。
小さく肩を竦めてから、俺は時間を確認する。
そろそろ良い時間だ、着替えに行くかな。

「ここは学校なんだから、調べるための環境は揃ってる筈だしな。
 それじゃあ俺はそろそろ戻るから。
 ちゃんとその猫は外に連れ出すんだぞ?」

あと掃除もしておくように、と告げて俺は部屋を後にする。
何だか運動した後よりも疲れた気がする。
確か準備室にシュトーレン残ってるはずだから、食べに行くかなあ……。

ご案内:「訓練施設」から暁 名無さんが去りました。
幣美奈穂 >  
きちんと聞いて、素直に頷くのです。
古書店街の方がよさそうなのです。
帰省しますので、冬休みが終わってから行ってみましょうと思います。

「古書店街・・お料理の本を買う時しか行ったことなかったです・・」

ぐっと、小さなお手てを無名前で握る美奈穂です。
頑張って探してみようと思うのです。

「――?
 はいっ!、やってみますわっ」

元気なお声でご返事です。
頑張れば出来ると思っているのです。
去っていくご様子に、頭を下げてお送りいたします。

「ほら、起きてくださいませ・・」

やだにゃ、と畳を楽しむにゃんこさんとの攻防。
その後もしばらく続きます。
最終的には、おやつの煮干し2尾で交渉。
食べてから、ごきげんにふらりとお散歩するにゃんこさんも見送りましてから、
美奈穂も周囲を整えて、帰ります。
冬休み、お家に帰る準備をしませんと!

ご案内:「訓練施設」から幣美奈穂さんが去りました。