2019/02/26 のログ
ご案内:「常世大ホール」にジャムさんが現れました。
ジャム > 放課後の大ホール。特に催しもなく、今日は暖かい春日。ドームの屋根は収納され、ふりそそぐ日差しの中を異邦人や人間たちが思い思いに過ごしている。
昼寝、読書、おいかけっこに演劇の練習。

「よ、っ……とっ……!
やったー!3Pはいった!」

ホールの片隅に設置されているバスケゴールの前では小さな人影がボールを放った。それはくるんとリングを一回転してから落ち、見事ゴールが決まる。

落ちたボールを手元でドリブル、スカート揺らしながら。
ひとり楽しげに新しく覚えたこの世界のスポーツ……バスケを楽しんでいる。
といってもロクにルールも知らない。3Pと言いながら明らかにそんなに距離のあるシュートでもなかった。適当なものである。

ご案内:「常世大ホール」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > 「ふっふっふっふっふっふ」

(そんな昼下がり。
爽やかな球遊びに励む少女の耳に、不敵な笑い声?の様な物が聞こえてきて。
2メートル程離れた辺りにやってくるのは、その距離と同じ位に長身な人物。
妙にゆっくりとした動きで両腕を何か拳法のようなそうでないような動きをすれば、片腕を突き出し片腕をひっこめたポーズを取る)

「さぁ、来るがよい!」

(挑戦者現る。
なお、ばすけっと、のルールはタマを上の枠に入れればいい位しかわかっていない模様)

ジャム > 「ギル!出たなー常世学園の平和を乱す邪悪なサタンめ!」

(ドリブルに飽き、頭のてっぺん、ケモミミとケモミミの間にバスケボールをのっけて遊んでいると聞き覚えのある声。
振り返ると既知の魔王お兄さん(勝手な認識)がなんだか強そうなポーズをとっている。ぱあっと表情綻ばせたら、びしりと指を突き出して。安っぽい勇者的な台詞吐き散らし)

「受けて立つー!僕と勝負だ!
それじゃーそっち先行!」

(啖呵切ると、ぽいっとボールを彼へと投げ。
自分はゴール前にて両腕組み、不敵に笑う。
ドリブルで自分を突破してみせろー、みたいに)

ギルゲイオス > 「はっはっはっは、勇者ジャムよ! このたびは、ばすけっと、を我が配下のスポーツにする事にしたのである。
貴様が敗れた時、それはばすけっと暗黒時代の訪れと心得よ。
そして知っておるかな? ばすけとは、身長の高い方が、強い!」

(ホールに響き渡る、高笑い。口元には大きくと笑みを描き、白い歯を見せ。
背後には黒いオーラ(無害)を揺らめかせながら、早速相手に合わせたかの様なセリフを口走る。
実際に、身長の差は歴然。もっとも、ルールや技術を知らないせいで、生かされるかは怪しいのだが)

「良いだろう。我に攻めを譲った事、後悔するのである!」

(飛んできたボールをご丁寧に両腕で受け止めれば、しげしげと様子を確認した後。
タマを地面に向かって投げようと、投げ、投……タイミングをつかみきれず、ふしぎなうごき、をする事三度。
やっと放り出せば、それらしきドリブルの動きになったようで)

「さぁ、征くぞっ!」

(口調だけは威勢がいい。
だーーん、だーーん、だーーん、と地面から手までの距離が大きな素人ドリブル。一応前進で来ているのは身体能力のお陰なのだろうか。
動き自体もそこまで早くはないが、そのまま傍らを通り抜けようとする進路に見える)

ジャム > 「なんだってっ……!そんな事はさせないぞ!
ばすけっとはこの世の希望!混沌とした世界に生きる人々の生きる糧!
この勇者ジャムが魔王ギルの企みを打ち砕ーく!
――うぐぅううっ……!ギル、ずるいよー!僕の背高くないのに……今からギルの身長半分わけてよーー!」

(劣勢勇者がそれでも自分と仲間を鼓舞するように、少し怯みながらも黒いオーラ背負った彼をにらみつける。いつもながらノリの良いお兄さん魔王にご機嫌そにケモミミ揺らしつつ、台詞の後半は素になった。197cmの長身にとってバスケゴールの高さが何の障害になるだろうか!)

「来いっ、魔王……!
秘剣ジャムブレードの餌食にしてくれよう!」

(なんか適当な勇者の武器を妄想しつつ、明らかに慣れていないドリブルにくすくす肩震わせて)

「今ここにっ!最終奥義ジャミングスラム!」

(やっぱり適当な必殺技名口にしながら、いきなりの最終奥義。ボールではなく彼の長駆にぎゅうと抱きつき。進行を阻もうとする。半獣人の中ではラグビーあたりとルールが混ざっている模様)

ギルゲイオス > 「その生きる糧、我が全て食らい尽くしてやろうと言っておるのだ!
やれるモノなら、やってみるがよいッ!
……ふっふっふ、身長は生まれながらの差があるのでな、分け様がないのである。ジャムなら成長でまだ伸びるのではないかな。もっとも、小さいのも可愛らしくて良いとは思うのであるが」

(もしマントをつけた状態だったら、バッサバッサと風に揺れていたかもしれない。例えそれが無風の室内でも。
ゴールポストが約3メートルの高さ。真下に立っても頭から1メートル程度しかなく、腕を伸ばそうものならすぐに届く位置。
長い手足も、攻めや守りに有利だろう……ルールや技術を知っていれば。
威勢のいい応酬をしていたが、もっともな抗議には肩を上下に揺らして笑みを覗かせていた)

「秘剣ジャムブレードッ!我が四天王を屠りし剣ッ!この魔王、油断はせぬ!」

(四天王って誰さ。
ドリブルでまっすぐ進み、まっすぐ……もしかして、曲がれないのでは?
見事に隙だらけな素人だが、一歩一歩が大きい分、二人の距離はすぐに縮まる)

「早くも最終奥義とは勝負を焦ったよう――なにぃ!? 小柄を生かして我の懐に入り込み、動きを阻害するだとー!
ぬぉぉ、動きにく……あっ」

(このまま一気に通り抜け、と思った直後。進行ががくんと止まり、驚愕を口にする。
何やら思いっきり抱き着かれて、物凄く動きにくい。あれ、これルール的に大丈夫だったけ?まぁいいやの精神。
振りほどこうと身を捻ってはみるものの、片手はボールにつきっきりで。気が付いた頃には、さようならーと明後日の方向にボールは旅だってしまっていた)

ジャム > 「あははー、可愛らしいなんて言ってくれるの嬉しいけど、勇者ジャムは切実に身長がほしいよ!
魔王ギル!まったく何食べたらそんなにおっきくなれるのさー」

(黒いオーラの中で確かになびくマントは見えていた。気がする。自分から見れば魔王城の尖塔みたいな彼の手足を恨めしそうに見上げて。せめてもの対抗意識で、長い黒尻尾をめいっぱい伸ばして頭上へ。
そうすることでようやく体長が160cmになった)

「ぐわっはははは!臣下を4人とも死の谷に送った我が聖剣の切れ味、しかと味わえー!
魔王ギルのその懐、勇者ジャムが討ち取ったりー!ぎゅーーーーーー!
……あはっ!ボールとんでったー!」

(楽しくてどっちが悪役なのかわからなくなってきた。黒い下卑た笑みを浮かべて架空の両手剣構えて突進すれば、腰に手を巻きつけて。どうやら相撲ともルールがまざっている模様。
うまい具合にボールが彼の手から離れて、なんとなくスポーツしてる気分になる)

「僕の背には魔物に怯え、日々泥水をすすって生きる人々の未来がかかっている!
負けるわけにはいかないのだー!メテオシュート!」

(再び勇者になりきって、ぴゅーっと獣人らしい素早い短距離走を披露し。ボールを手にすると、割と遠く離れたとこからゴールポストへのシュートを放つ!その射線上には魔王が居て、ボールの勢いを止めるのも、あるいはボールを奪う事も叶うといった弾道だ)

ギルゲイオス > 「長身な女性も、すらっとしていて素晴らしいのであるな。
うーむ、我が元いた世界の食べ物?と言っても皆高い訳ではないしな。我の四倍五倍程高いヤツもおったが」

(それは、恐らく巨人族とかそいういう分類ではないだろうか。
相手が精いっぱい身長を伸ばそうとすれば、こっちは両腕を頭上に掲げ。圧倒的優位を見せつける。
動物同士の威嚇に見えなくもない)

「奴らの死は、無駄にはせぬ。今こそ仇を取り、勝利をわが手に!
ぬぅぉおお!離すがよい!まさかこのような手を使うとは、最終奥義侮りがたしぃ…て球飛んで行ったのであーる」

(くっ、と。手元から離れたボールを見送りながら、悔しそうな表情が浮かび。
抱き着かれている間ぬぉんぬぉんしていたのだが、離れて駆け抜けてゆく頃には一息ついて構えをとりなおす)

「我も、魔族魔物の為に負ける訳にはゆかぬのだ! というかすばしっこいのである!おぉう、もう追いついた」

(小柄な事を苦にもせず、むしろその体躯のお陰なのだろうか。気が付いた頃にはボールへとたどり着いている。流石の身体能力、といった所だろうか。
相手が構える間に、此方は両足を肩幅に広げ、迎撃の姿勢をとり)

「無駄無駄ァ!!
魔王シールド――ぶべらっ!」

(射線を遮るように身を乗り出せば、やはりその長身が発揮されるように悠々とボールに追いついて。顔面にHIT
情けない悲鳴を漏らしつつも、ややのけ反った体勢から両手でがっしり球を確保する)

「顔面セーフである、そして、ゴールはすぐ近く!」

(顔に若干痕が残っているが、気にしない。何やら別の球技と混ざっているが。そしてズビシとゴールを指さした後、そこから守備に間に合うかな?と不敵な笑みを浮かべた)

ジャム > (やったぜ!魔王をぬぉんぬぉんさせてやったぜ!とよくわからない優越感に浸りつつ巨体にしがみ付く異邦人。デニムの腰の後ろに必死に手を伸ばそうとしているあたり、相撲のまわしを取ろうとしている動きを再現している事に注目して頂きたい、とか適当な事しつつも足には自信がある。鷹が得物を狙って急降下するよな勢いで相手の手から離れたボールに追いついて。振り向きざまに身体をひねる。
そこには魔王城の胸壁のように大きな彼の姿があって)

「なんて大きな壁なんだっ……!でも僕は負けないっ……!
玉座ごと、魔王を打ち砕くッ……!
――っあはははっ!シールドブレイク!」

(口上続けつつ、迎撃に広がった長身を強引に貫かんとするメテオがお顔にそのまま当たれば
からからと声上げて笑って。のけぞる様になぜか大喜び)

「多分それサッカー!?……あっぁっ……、待ってっ!魔王ギルっ!
ギルさまっ!ほんの少しだけお慈悲をー!情けをーっっ……!
――はふんっ!?」

(自分はいろんなルール混ざってるのに人のルールにはつっこむっていう異邦人。
よくよく状況確認すれば明らかな劣勢。慌てて弱った顔になれば魔王に慈悲を乞う小物勇者と化して。
急いで駈けていったために足をもつれさせ。情けない声上げて派手にこけたら魔王の足元のあたりまでズザーっと滑ってく上半身。そんな大きな隙を晒し)

ギルゲイオス > (この身長差と体格差で腰回りにぐいぐいこられると、酷い絵面になっている予感がある。通報とかされぬだろうか。
すもう、というモノはよく分かっていないため、何やら格闘じみた動きだな、という感覚が過ったりしてはいたのだが。
アクロバティックな追尾から、流れるようなシュート。賞賛の拍手でも送りたいところだが、今は勝負の真っ最中である)

「ぐぅ……まさか、シールド貫通能力を有しているとは。
だがこの程度で、魔王はめげない!あきらめない!くじけない!」

(バスケットボール特有の、なんだか粒粒した痕がとラインの痕が顔にはっきりと残ってしまっている。
当たりどころが少し悪かったのか、若干と涙目になってしまっているが。立ち直るのも、それなりに素早かった)

「ばれー、ではなかったか? ふふん、慈悲であるか?この魔王、勝負事に慈悲は挟まぬ!
さぁ世界よ、闇に包まれるがいい!!」

(身を沈みこませ、視線はゴールへと。
うっかり転げて滑り込み、無様を晒した勇者へと、無慈悲な宣告)

「括目せよ!これが超必殺! 魔王シュートである!!」

(全身のバネを使って跳躍。伸びやかに空へと飛びあがれば、ゴールは既に視線の高さ。
頭上に掲げたボールを、そのまま輪っかの中へと叩き込んでやろうとする。
つまり、ただのダンクシュートである)

ジャム > 「ぷっ……、くくっ……!
ギル……!きれいなお顔にボールのラインがついちゃってるよっ……!」

(魔王の意気込みとせっかく整った顔つきに付着した痕のギャップが激しい。
思わず笑ってしまいながら、その数瞬後には自分のほうが失態を晒すことになるのだ)

「くぅぅ、魔王ギルめ……!人だった頃のやさしい心を、お前は忘れてしまったのか……!
待て……っ!待ってくれっ……!あ、ぁああっ……!
その超必殺技は……っ……!体力ゲージ減ってからテンションゲージマックスの時だけできる必殺技はっ……!
このままでは……、この世界から……っ、一切の望みが消えてしまう……!」

(勝手に魔王ギルは元々人間だった設定とか妄想で付け加えつつ、砂まみれの顔で地面を這い、伸ばした腕をぶるぶるさせて恐れおののく。立ち上がろうとしても間に合わず、長身にかかわらず俊敏な動きを見せる魔王。ダンクはそのままリングを潜って)

「ギル!ナイスシュート……!
あはー、魔王には叶わなかったよ―。
でもー、んーっ!バスケって楽しいー!」

(地面に伏せたままで、ぱちぱちぱちぱち!見事なダンクを決めた彼を拍手で称える。
勝負あったと見れば、スカートについた砂を手で払いながら立ち上がり。ぐー!と両腕伸ばして笑いかける)

ギルゲイオス > 「やかましゃぁ!勝てばよかろうなのだ、である!!」

(やっぱり少し気にしているようだ。ややムキになって吠えるものの、本来の目的を忘れてはいけない。
勝利はもう、目前なのである)

「人であった頃の心など、とうの昔に捨て去ったわ!滅びを受け入れよ!
魔王パゥワーがぎゅんぎゅん唸る!勇者を倒せと轟き叫ぶ!!」

(元々生まれからして魔族なのだが、ノリと勢いの前に本来というモノはかくも儚く砕け散るのだ。
長身を生かした跳躍は3メートルの高さをモノともせずに。リングの中へとボールを叩きつければ、重い音が響き、ゴール全体が揺れる。
地面に叩きつけられたボールは、一度大きく跳ねた後、転がり。
対照的にスッとブレのない姿勢で着地すると、両手を高く掲げたポーズ。採点待ちの様に見えなくもない。
既に球技とは別のナニカが混ざりはじめている)

「ふふん、勇者も中々の腕であったが、この魔王が一枚上手であったようだな。
ふぅ……体も動かして、良い感じに疲れたのである」

(此方からも両腕をぐーっと伸ばせば、拳を相手の手に軽くとごっつんこ。
大きくと息を吐き出せば、肩の荷を降ろすように、力を抜いた)