2020/06/13 のログ
■戸田 燐 >
「紅月 純ね……よろしく、紅月」
ボロボロのセーラー服には血が付着していた。
替えはあと一着しかないのに。ゴブリンなんて大嫌い。
「異能の使いすぎで疲れて、ゴブリンの親玉に飛礫を食らって怪我して、釣りの帰りでスタミナがないの」
丁寧に説明するとリュックを背負いなおして。
「帰ろう……私たちの街へ…」
ちなみに釣果はクーラーボックスもろとも分厚い氷の底にありました。
私の平穏と静寂はどこに行った!!
■紅月 純 >
色々大変そうな彼女を見て、どの世界にも大変な奴はいるか。と独り言ちる。
(これ、元の世界に帰るとか言ってられないわ)
治安は悪いし、ゴブリンいるし。
喧嘩沙汰はよくあったが、「ああいうこと」は久々だった。
面倒なのは勘弁願いたい。
知り合いができたし、よしとしよう。
「帰るか」
白銀の世界を背に、街へと歩くのだった。
……。
(あいつ、ボロボロだったよな……。肩を貸すぐらいしてもよかっただろうか)
過ぎたことに悩み始めた。
ご案内:「転移荒野」から戸田 燐さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から紅月 純さんが去りました。