2020/07/07 のログ
■紅月 純 > 「ほーん……こっちに来てからゲームはしてねぇなぁ。
どんなやつだ?協力はともかく対戦とかクソ苦手なんだが
あ、さっきの魔法使ってとっとと帰れば飯行けるな」
といった、しょーもない会話をしながら学園街に帰ろうと。
この世界での楽しみがまた一つ増えた。
ご案内:「転移荒野」から紅月 純さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「開拓村」にテさんが現れました。
■テ > 「ᛒᚢᛑᚮᚢᛋᛦᚢ…あー、ぶどう酒、はないかな」
「あ、お金……そっか、そうだね。持ち合わせないから……」
15cm程度の大きさの妖精が酒場で買い物をする。
しかし、お金は持っていない。稼ぐ手段をまだ見つけていないからだ。
こつこつためていたお金も、世界を渡ってしまえば使い物にならない。
換金するつもりもなかった。いつか戻ったときに、使いたいから。
"ᛁᚿᚡᛂᚿᛐᚮᚱᛦ"
妖精は魔術を唱える。なにか宝石のようなものを取り出した。
「これでどうかな。宝石としても価値があるし、魔術の触媒にも使える」
「……だめ?そこをなんとか……」
■テ > 数日前に風紀に保護された妖精が何故こんなところにいるのか。
異邦人として登録を済ませた妖精は、各地を回ってみた。
当然といえば当然なのだが、この世界に元から居た住人に最適化された街。
適応しようとしてみたものの、体が小さいというハンデは乗り越える事ができなかった。
……適応しているのも居るのかも知れないが、少なくとも、自分には無理だった。
元いた世界でも、大多数はヒト(ホモサピエンスを指す)に近い体躯を持つ存在ばっかりであったが、
妖精への信仰があったので、蔑ろにはされていなかった。
少なくとも、この世界に妖精信仰は根付いていない。
小型の異邦人への配慮こそされては居るものの、圧倒的少数派である故に、
出来る対策にも限界がある。だから文句を言うことは断念した。
そんなわけで、案内もほどほどに済ませてもらい、
自然が残る未開拓地区へ逃げてきたのだった。
■テ > 「ここに仕事は?」
「……弱そうなやつにやる仕事は無い?」
はーっ、とため息、やれやれと肩をすくめる。
次だ。事を荒立てるようなことは望まない。
面倒は避けたいし、すでにこの島の法が適用される存在。
「ちょっと。ここは買取とかしてる?」
「してない、そっか。また機会があれば来る」
次だ。
「やあやあ、キミ──」
「ああ、妖精が見えないタイプのヒトか。しょうがないな」
次。
■テ > 「困ったな」
勇者一行の一員として活動していた頃は、彼についていって、
剣を奮っていればお金にも宿にも食事にも困らなかったというのに。
まぁ宿は別に困っていない。寝床はすでに見繕ってある。
ただの樹上であるが、魔術を駆使して環境は整えた。
「あー、うん、あんまり使いたくないけど、……仕方ないか」
また何かを唱えて、非常食である木の実を取り出して一口だけ齧った。
■テ > 「ᛆᛆᚼ, ᛁ'ᛘ ᛐᛁᚱᛂᛑ.」
どうしようもない。
この荒野の連中にも馴染めないのであれば、また別の区画で探してみよう。
異邦人街ならまた話も変わってくるかも知れないし。
「ᛚᛂᛐ'ᛋ ᚵᛂᛐ ᛐᚮ ᛒᛂᛑ.」
腕で回して踊るような動作をすると、この場から姿を消した。
ご案内:「開拓村」からテさんが去りました。