2020/07/17 のログ
ご案内:「転移荒野」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 未開拓地域の荒れ地、転移荒野。

様々な力が作用して生み出される門は、発生の予兆も色々で。
新しく発生しようとしているものは、周囲の魔力を、何か別のものに変換しながら渦巻いている。
それはやがて赤黒い円盤を作り。

紅月 純 > 「バッッッッカじゃねぇぇのぉ痛ァァアアア!!!!」

赤黒い門は、変な叫び声をあげる男をペッ、と吐き出し、すぐさま霧散した。
あたかも人為的に作られ、証拠を隠滅するように。

「おぉ……もう……」

その場に残っているのは、赤黒い剣を手に持つ、手甲をつけた強面のみ。
腰を打って、仰向けで呻いている。

紅月 純 > 「はぁ……」

抵抗をやめて、大の字で寝転がる。
目を動かして周囲を確認すれば、ここは転移荒野だとわかる。

「戻ってきたなぁ……土産引っ提げて。
あー、まじ馬鹿じゃねぇの……」

無事帰れてよかった、と思うものの、直前にあった出来事が忘れられなくて放心状態であった。

紅月 純 > 「あー……俺のアイデンティティが……勇者ってなんだ……」

自分専用の力だと思ってたら努力と知恵で身に着けた奴がいたと知り、固有じゃなかったんだ……という驚きと、俺のいる意味が……という疑問。

はー、先輩って理不尽。
あんなんに追いつけるのかよ。

特に危険も迫っていないので、夏らしい青空を眺めてボーっとすることに。
通り過ぎたことでどうにもならない悩みなので、しばらく昼寝して、忘れようと。

紅月 純 > 「……あっ、こっちじゃどれくらい時間経ってるんだ!?」

がばっと起き上がり、一つの問題に気づいて立ち上がる。
門の中に入って戻ってきたら、時間軸がずれているかもしれないということ。
こちらの世界のものは全部拠点に置いてあるので、大慌てで飛び出した。

作り起きのカレーが腐ってたらやばい。

「折角手に入れたあれそれが無駄になってたまるかぁあ!!
『ADD-FORCE-Z』『ADD-FORCE-Y』!!」

歓楽街へ向けて、文字通り吹っ飛んでいく。

ご案内:「転移荒野」から紅月 純さんが去りました。