2020/09/05 のログ
ご案内:「転移荒野」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 受け止めなければいけないのはわかっている
けど、今は腕章がない。だから、泣ける。
自分を責められる。
彼らを助ける方法はなかったのか
もっとできることはなかったのか。
彼らに対して、何かしてやれることがなかったのか
なんで先に見つけられなかった。
お前は何も守れない。何も助けられない
なんでここに来た、なんでこの世界に来た
お前は疫病神だ。何もできない。
様々な自分を責める言葉が駆け抜ける。
「ううううううううおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
涙があふれる。心が壊れそうになる。
■持流 童男 > 荒野に慟哭が響く。ここには誰も来ないだろう
心を、涙を流すのは大事だと、そのあとに泣いてもいいと
強くなると。凛霞殿にも教えられた、だけど。
某は、友達も、彼の大事な人さえも先に見つけられなかった
「某は、何のために、何のために、風紀委員に入ったんでござるか・・・・」
立たなければいけない。だけど立たなきゃいけない。
だって、そうじゃないと、凛霞殿や、レイチェル殿に嫌われる。
なんでここで女性の名前しか出ないんでござるか。気持ち悪い。
弱さはごまかさなければいけない。
だから今はここで、誰にも見せないように、誤魔化す。
■持流 童男 > ヒーローでなくてもいい。真乃殿にもロベリア殿に気づかされたけど
信頼もしてるし、その言葉でヒーローではなくただのドウオとして何とかしようとした。
風紀委員として、できることをしようとして、守ろうとした。
だけど何も守れてない。言い訳に過ぎないのはわかってる。
だけど、それでも、それでも、何かできなかったのかというのを考えてしまう。
涙をぬぐう。大丈夫だ。まだ大丈夫。
今度、友人に出会ったら、真乃殿や、オダ殿や、アール殿にあったら・・相談しようでござろう
いや・・だめだ、葛木殿はその大切な友人にさえも、もう何も話せない・・・!!
腰にベルトが装着される。悪意が、自分を苛める悪意が、ベルトを進化させてしまった。
■持流 童男 > 腰のあたりに
ベルトが出現するそのベルトの中のダイスが回る。
そして、サイコロが止まったとともに。
despairーextinctionーVoidーloss (絶望 喪失 処刑 虚無)
despairーextinctionーVoidーloss (絶望 喪失 処刑 虚無)
<憤怒><憎悪><虚無><失望><愛憎><恐怖>
<色欲><強欲><嫉妬><怠惰><強欲><暴食>
<怨嗟><戦争><連鎖><災厄><天罰><塔壊>
<悲嘆><寂滅><破壊><崩壊><崩落><偽愛>
<虚飾>
<怨恨>
<虚栄> <失望>
despairーextinctionーVoidーloss(絶望 喪失 処刑 虚無)
despairーextinctionーVoidーloss(絶望 喪失 処刑 虚無)
ゼロ ゼロ
ゼロ
ゼロ ゼロ
滅、滅、滅、おどろおどろしい音声とともに濁り切った闇が
カラスの形をした何かが。ドウオを包んでいく。そして泥がはじけ飛ぶと
ーーー<滅亡>ーーーー
オール・ゼロ・ヒーロー
A monster hero of brute damage that devours despair(絶望を食らう怪物/ヒーロー)
Question: What do you look like?(質問だ何に見える?)
覆い隠す仮面の片の部位が壊れており覆い隠す仮面の片側から赤黒い角が生えて、
赤い目、黒と赤いライン、肩の白の装甲が腕と足にアーマーが突いている。
「・・・・・・・僕は、なんだ?」
そして赤くどす黒いオーラが、両肩から噴出される。
<絶望>と<憤怒>と<悲嘆>と<失望>と<虚無>を、
何とか押しとどめる。そしてなんとか変身を解除する。
彼らを、彼らに言われたことを裏切ってはいけない。
だから、頼る。資格がないだろうけど、
だけど弱音を・・・なんとか、受け止めてもらおう
ご案内:「転移荒野」にリタ・ラルケさんが現れました。
■リタ・ラルケ >
「……今のは?」
自分が転移荒野に流れ着いたのは、まあいつもの放浪癖である。
特に何か目的があるわけでもない。ただ気の向くままに従っていったら、ここに来ていただけ。
だというのに。
「……"闇"が、強くなった?」
ただならぬ気配を感じて、そちらに向かってみると。
何やら一人の男が、それこそ嫌な雰囲気を醸し出しながらそこにいた。
……万が一、こちらに牙をむくようなことがあれば、戦う必要があるかもしれない。
そう思い、自分は近くの岩場で様子を見ていた。
■持流 童男 > 「はぁ・・・はぁ・・・」
心の中の闇を何とか、抑える。悪意が進化して、一歩間違えたら
悪意に飲まれかけた。体に付着した泥をぬぐっていく
泣いてる暇などないんだ。頼らなければ。
禍々しいベルトは悪意を持って進化してしまっている。そして腹部に溶けていった。
そして岩場で様子を見ている。少女を見てから。
「・・・すまない見苦しいものを見せてしまったでござった」
そう言ってから少女に謝罪する。
■リタ・ラルケ >
「……ううん。こっちが勝手に来たみたいなもんだし。気にしなくていーよ」
ここに自分が来たのも、嫌な予感がしたのも、そして男の人がいたのも。
すべては偶然だ。偶然で謝られても、ちょっと困ってしまう。
とは、いえ。
見てしまったからには、そのままというのもなんだかもやもやする。
本来世話を焼くのは自分には向いてないんだけど――訊かずにはいられなかった。
「それより、大丈夫? なんていうか、その。うまく表現できないけど、ただごとじゃないみたいな雰囲気だったけど」
■持流 童男 > 「・・・大丈夫でござる。」
そう心配させないように、大丈夫だという。笑うことはしない。
ヒーローの仮面を何とか脱ごうと思ってるのだ。ここで笑顔を取り繕うのは違うと思った
初対面の相手に世話を焼かれて心配をされるとは、情けない大人でござるな
そう悲しく思いながらも、
「悪意に飲まれかけただけでござるよ。お主は、心配しなくていいでござる。・・・ありがとうな、心配してくれて。」
そう少女に、苦々しい表情になりながらも少女にしっかりと言う。
「某は、こうして、何事もなく無事立ってるでござるから」
■リタ・ラルケ >
「……」
何事もなく、無事、ねえ。
大丈夫、だなんて言いながら、ひどい表情じゃないか。自分はあまり人の心に機敏ではないとは思っていたけど――そんな自分でもわかるくらいに、ひどい顔をしている。
大丈夫だっていうなら、笑ってよ。
「……もう。見てらんないな」
最近、なんか出張ることが多いねえ、"わたし"。
頼むよ。幸い、ここは自然が多いから、すぐにでも纏繞できるし。
呟く。
「……集中」
■リタ・ラルケ >
――髪が。瞳が。緑に染まっていく。花の香りが、微かに香り始める。
「……あの。もしよければ」
――"自分"の意識が薄れていって、代わりに"わたし"に意識が移る。
「……つらいことが、あるんだったら。わたしに話してみてくれませんか……?」
そう、"わたし"は彼に問いかけた。
■持流 童男 > いい花の香りが、してくる、緑に染まった少女を見つつも
「・・・辛いことなんてないでござる。」
そうひどく辛い顔をする。
初対面の少女に対して、この話題は重いし、
おそらく、一人語りになってしまう
「だって、ここでお主に、初対面のお主に、甘えてしまえば、、
某はただの気持ち悪いやつになってしまうでござる。
だから、一人で・・背負っていくでござる。」
そうひどく辛い笑顔をしながらも、大丈夫だと付け足す。
■リタ・ラルケ >
「……だめ、です」
それに返すのは、否定の言葉。
「一人で背負う必要なんて、絶対にないんです。初対面だなんて、関係ないです。一人で抱え込んじゃって、それで潰れちゃったらだめなんですっ……」
泣きそうになりながら、言葉を紡ぐ。
責任感の強い人なんだろう。強くあろうとしているのだろう。だからこそ、自分の中にある問題をすべて抱え込んで、蓋をして、それでよしとして、今にも壊れそうな心に見て見ぬふりをしているのだろう。
空気を溜め込み続ける風船が、いつかは割れるのと同じように。
ここでこの人をこのままにしてしまえば、いつか絶対に壊れてしまう。
「だから……お話、聞かせてください。気持ち悪くなんてありません」
自分には、どんな事情があるかは知らないけど。
「だって、ここまで頑張ってきたあなたを、どうして気持ち悪いなんていえるんですか」
■持流 童男 > 「・・・・分かったでござる。少しだけ、二つだけ頼るでござる」
そう表面上の顔を保つ、この子は優しい子なんだろう。
がんばってきたといわれて、うるっと来た。
ならば少しだけ、少しだけ頼ろう
そしてドウオは女性の涙に弱い。
「・・・一つ目は、某な、一人の友達を、こっちが一方的に思ってるかもしれない友達を
自分のせいで失ちまったかもしれないでござるよ
この転移荒野の門の向こうに、行っちまって・・・行っちまってるかわからないでござるが。
だけど、何かできることがなかったか、何かしてやれることがなかったか
って思っちまって。結果論でござるが」
拳を握りしめる。
「二つ目は、誰かの大事な友人を助けようとして、自分自身で、なんとかしようとして
もちろん誰かを、頼ったでござるが。守ることができなかった。」
結局は何も守ることができなかった。彼は友達とも、もうしゃべることができない
「何もしてやることができなかった・・!何も守ることができなかった・・!!!」
「何のために、何のために、某は・・・」
拳から血が滲み始める、震える。
だけど
「だけど立たないといけないでござる。だって、じゃないと示しがつかないでござる」
濁った瞳で少女にそう言った
■リタ・ラルケ >
「……なるほど……そう、ですか……」
彼の口ぶりからは、後悔が見て取れた。何もできなかったのだという、無力感からくる後悔が。
でも。こうして話してくれたからには。
「初めに、謝ります。ごめんなさい。わたしには、あなたの事情を全部わかってあげられません。わたしは、その姿を見ていませんから」
正直に言う。本当は、すべてをわかってあげたい。でも、それは不可能だ。
歯がゆい思いをするけど――そうしてあげるしかない。わたしは完全な部外者なのだから。
だから。部外者の言葉で、彼に考えさせてあげないといけない。
「……まず、あなたのお友達のこと。門の向こうに、行ったかもしれない、んですよね」
――当たり前だが。彼とは初対面だ。ましてや、彼のお友達のことなんて、想像するしかない。
「……何かしてあげられることがなかったか。……そう思って、後悔しちゃうのかな。でも、そう思えるのは、あなたがその人のことを大切に思っていたからです。その思いは、きっとその人にも伝わってたと思います」
だって、嫌いならば。無関心ならば。こうして身が切れるほどの後悔を感じることもないのだから。
これほどまでに大切に思ってくれる人のことを、きっとその人だって悪く思ってはいまい。
「……それから、誰かの友人を助けようとしたこと。でも、守れなかったこと」
このことも、彼にとっては相当な重荷になっていることだろう。それこそ、血を流してしまうほどに。
「……誰かを守ろうとすることは、すごいことです。それも、命がけで誰かをだなんて。わたしには、とっても真似できません」
臆病なわたしには、きっと。話を聞くだけで、震えてしまうのだから。
「その人は、守れなかったとしても。その思いはきっと、いつか誰かを守ってくれます」
終わってしまったことだ。今さら過去を変えることはできない。守れなくてもしかたない、なんて言うつもりもない。
「何も守ることができないなんて、思わないで。……だって、あなたはこんなにも、人を守ることに真摯じゃないですか」
■持流 童男 > ここまで真摯に向き合ってくれる子もいるのだ
そして守ることに真摯だといわれて、すこしだけ目が潤む
見せないように励ましてくれる子に対して、かっこ悪いところを見せないようにする。
だけど声が震える
「あぁ・・大事な友人だったでござる。大事な・・・友だったでござる」
思わず声が震える。
唾をのむ、声が乾く。
「某にも、何かをいつか守れるのでござるかな・・・だけど・・だけど立ってそれでも、足掻いてみるでござる。それでも守れるものがあると。
誰かに頼りながら、頼られながらなんとかしてみるでござる。」
涙を必死にこらえる。初対面の子に対して
我慢の表情をしつつも、少しだけ笑って、少女に対して、
「・・・ありがとうな。・・・聞いてくれて。
ただ聞いてくれたでござるし、某の名前も、言っておこうでござろうかな」
そう自己紹介をする
「某は持流童男、今はただのドウオでござる」
■リタ・ラルケ >
「……きっと……いいえ、ぜったい。あなたが守ってくれる人は――あなたに救われる人はいます。あなたが守りたいと思う限り」
守りたいと思えるなら。守るための力を、欲するのなら。
その思いは必ず、実を結ぶと信じて。
「どうか、過去にとらわれすぎないで」
今を生きる人、なのだから。
散っていった人たちも、そう願っていると信じて。
「……はい。あなたはひとりじゃありません。誰かに頼って、誰かに頼られて。人っていうのは、そういうものですから」
彼の泣きそうな顔は、見えないふりをした。
「……堂男さん、ですね。わたしは、リタ・ラルケ。名乗るのが遅くなって、すみません……」
そう言って、微笑む。
■持流 童男 > 「リタ殿でござるな。いい名前で、綺麗な名前でござるな。」
そう笑ってから、リタさんにしっかりと綺麗な名前だという
「過去にとらわれるな、かでござるか。」
感慨深そうに言いつつも、まだ、まだ守れる、まだ折れていない。
ヒーローではない某でも何かを守れるそれを、何とかするまで
折れるわけにはいかない。
「リタ殿、ありがとう」
そう今度は、リタ殿に、笑いかけた。今度は仮面ではない純粋な笑顔で。
涙を呑んで、笑った
■リタ・ラルケ >
「……ふふ。ようやく笑ってくれました」
苦しそうな顔を。つらそうな顔をしていたから。今でも、少しでも笑えたのなら。
これほどうれしいこともない。
「……あ、そうだ。最後に一つ……。わたしには、こんなことしかできませんけど……」
目を閉じて、そのまま両手に魔力を込める。
両手の間にどこからともなく、ベルガモットの花が咲いて。
まもなく散って、風に乗って辺りに舞う。辺りには甘く爽やかな香りが広がり始めた。
「ベルガモットの花は、落ち着いてリフレッシュできる香り、ですから。……せめてあなたが、元気になれるように、贈ります。ちょっとだけ、ですけど……」
■持流 童男 > 「いや・・・充分でござる」
そう笑ってから、リタ殿の風に乗ってきた香りを匂う
甘くてさわやかだ、うれしい気持ちがこみ上げる
これからも傷ついて道に迷って、つらいこともあるだろうだけど
守るべきものや、守るもの、守りたいと思う限り、求められる限り立つことを前に進むのをやめない。
「・・・お主の気持ちすごくつたわってきたでござるから」
初対面であるが、彼女がすさまじく優しい人なのは変わりない
また、助けられたな
「貰ってばっかりでござるな。某は」
そうぼそりと口にして、
「リタ殿、そろそろ某は、ここから去ろうと思うのでござるが、一緒にどうでござるか?」
そうにっと笑っていった。
■リタ・ラルケ >
「……そうですね。たくさんお話しして、もういい時間ですか」
それじゃあ――、
「……纏繞、解除です」
――そろそろ"自分"に、意識を戻そう。
■リタ・ラルケ > 「――お腹すいた」
意識が戻っての第一声は、それだった。精霊纏繞は、お腹が空くんだ。
一応片手で髪を触って見てみると、真っ白に戻っていた。うん、ちゃんと戻ってる。
「そうだねー……私もお腹空いたし。できれば早めに戻ってご飯が食べたいや」
隣で笑う男の人を見て、
「ん、良さそうだね。それじゃさっさと帰ろー」
もう、自分が世話を焼くこともないな、と。いつものマイペースに戻りつつ、そう思った。
■持流 童男 > 「くっくっく、キャラ違うじゃないでござるかリタ殿」
そう少しだけ笑ってから、
「そうでござるな、某も腹減ったでござるよ。
ごはん一緒にどうでござる?奢るでござるよ?
カフェテラス橘のハンバーガーなんかどうでござるか?結構おいしいでござるよ?」
そう少しだけ冗談めかして笑いながらもリタ殿に言った。
ちょっとだけ友人っぽくも
■リタ・ラルケ >
「キャラ違うって言われてもなー……私の異能、性格変わっちゃうんだよ。言ってなかったけど」
少しだけ拗ねたように。もちろん、本当に拗ねてはいない。すぐに機嫌を戻す。
「え、ご飯奢ってくれるの? やった。わたし結構食べるほうだけど、いい?」
そう、彼に言う。
少しだけ縮まったような距離を感じて。
■持流 童男 > 「いいでござるよ。もちろん!!あ、ただちょっと手心を・・」
そう冗談めかして、笑いながらも、しっかりと了承する
リタ殿とちょっと距離が縮まったのを感じた何となくそんな気がする。
「この時期だと、ギガントハンバーガーが結構食えるでござるから。お勧めでござるよ。」
そう友人の様にいってしっかりとした前に進む足取りで、カフェテラスに向かおうとするだろう。
■リタ・ラルケ >
「さすがに常識はわきまえるよ。ギガントハンバーガー? 面白そう。楽しみだな」
いやまさか、たまたま来た荒野でこんな出会いがあるなんて。
偶然が生んだ出会いに、感謝しようじゃないか。
そう、心に思って。
笑いながら前を行く友人の背を、決して大きくはない歩幅で追いかけた。
ご案内:「転移荒野」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」からリタ・ラルケさんが去りました。