2021/01/19 のログ
ご案内:「転移荒野」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > 伝説数体と一緒に動く盗賊団(勘違いによる推測)を率いる少女とはいったい何者。
転移荒野を中心に蠢く闇の結社の一員かすべからず生け捕りにして問い詰めねばならない。
手段も選ばずに命も惜しまずに攻撃あるのみで前進あるのみか迷う。

「実弾に切り替えるかですね…ゴム弾は残り数発、魔法実弾になりますがそれまでにどうにか!」

話し合いは決裂。粗削りだが急速に練った魔力を元に攻撃開始すべく
『幽世跳躍』を使いながら銃口からゴム弾が少女がいるだろう付近目掛けて放たれる―!

ご案内:「転移荒野」に冬城 レイさんが現れました。
冬城 レイ > 「わ!本当に撃ってきた…!」

自身の居る場所、テーブルのほぼ隣に着弾したゴム弾は、地面と勢い良く擦れ、ゴム特有の弾けた音が超至近で耳に響く。
威嚇で済ませているのは分かるが、引き金を引かれた以上、こちらもタダでは返されないと確信へ。

「くうぅーっ……。このっ…!」

テーブルの隅で険しい表情を見せながら生成するのは、手におさまる程の水晶。
これを複数持てば、相手の大まかな位置を推測し、テーブルを盾に膝を付いた状態から、下投げで放り投げる。
精々、10mと転がれば良い方だが、真価はこの後、着弾時に吹き出すように、複数の水晶から冷気が放出。
マイナスに達する程まで周囲の気温が急激に下がると共に、相手の視界を遮る様に深い霧を生み出した。特製の煙幕である。

能守重高 > 「早く降参してくれ!」

切羽詰まって来ていた。テーブルそのものを削り取ったり吹き飛ばしたりする威力はないので
地面を抉る感じにゴム特有の弾けた音が木霊する。焦り始めるのは簡単な理由だった。
魔力枯渇の危機と魔法実弾はお金がかかるから撃てば撃つほど金欠になり果てるという危機感が発生。

「なんだ!見えなくなったぞ!」

魔法実弾切替発生。炎熱系の属性を宿した銃弾を数発分装填。
装填しいざ構え放つ寸前に 何かがころころっと複数が転がる。
もぅっと冷気によるホワイトアウトが発生、地吹雪にも似て
風さえ吹けば煙幕はおろか冬将軍まっしぐらの荒い息模様。

「見えん…困ったっ…ぐあ」

妙な悲鳴をあげた後足音をわざと上げながら煙幕の外へと逃れようと動く少女。
それが新たな罠なのか単に敵わないとみて撤退し始めたのか悟らせないように
登場した時より足音を立てて動き始めた。

冬城 レイ > 息を殺して聞き耳を立てると、更に遠方から微かに地を蹴る音が聞こえる。しかし、非常に遠い上に安易に顔を出すわけにはいかないので、正確な距離が把握出来ない。
この音すら、神経を尖らせているあまりに、気のせいとすら錯覚してしまいそうだが、銃弾の位置からすれば、信用に足る内容であろう。そこで…。

「そいっ!」

テーブルから顔を出したと思えば、同時に3、4m程の巨大な氷柱が聳え立ち、それが傾いたかと思えば、先端は相手の方角を指していた。
これを両手で軽々と持ち上げており、ゆらゆらと上下運動をした後に、弧を描いて勢い良く投擲した。
直撃の見込みは殆ど無いが、移動を強制させて相手の位置を炙り出す目的。そして、着弾時には水晶と同じく冷気を放出する事で、周辺の草木も忽ち霜を作って凍りだす。
この極寒状態を生み出して、相手の心身を僅かにでも鈍らせようとしている。

能守重高 > ジグザグ方向に動き始めた少女。慌てぶりを右往左往模様に
読ませようとする演技力凡そ成績表があるのならば
下から数えて1とか2とかのレベルのありていに言えばひどい大根役者。

足音はある距離を境にぷつんと途切ってみた。
地面もうっすら雪化粧となり、足跡はとある付近でぷっつりとなくなっている。
此処の付近でよいかと氷柱が聳え立った付近に赤い赤いペンキのような色合いのマフラーを
ひたっと張り付かせ一緒に凍らせた。移動が強制されているのであれば
逆手にとって逃げる序に地面に転がした弾も凍りだして固定してくれた。

彼女からの何発かの投擲の頃合いを読んで 徐に 「ぎゃあ!」と悲鳴をあげて数滴血のような飛沫も忘れない。

ただそれは本当に血かどうか。何もかも凍ている環境下では分かりにくい。

少女の足音もしなくなり色々と身にまとっていたマフラーやらも転々と凍ってきている状態下。

さて肝心の少女はどこに?という具合へ。

冬城 レイ > さて、先程の生成した氷柱から投擲で、確実に相手に自身の位置を伝える事になっただろう。
相手と距離を詰めるように前進しつつ、相手の出方を伺うつもりだったが、まさかの悲鳴が聞こえた。…もしや当たった?

別の物影に隠れつつ、着弾位置に目を凝らせば、血痕を装った塗料にマフラーが…。

「えっ、…これ、別の意味でマズいことしちゃった…?え……?」

見事、相手の工作に引っ掛かったみたいだ。
着弾位置との距離から、その血痕が偽装された物だと気付いていない。と言うより、相手がそこまで仕込んでいるという発想がなかった為、口を押さえて目を瞑ろうと細めながら、酷く動揺している。

能守重高 > 本物の血は用意していなかったがギリギリで避けた時に切ったかもしれない切り傷はあったし、
塗料はともかくマフラーは貼りついてしまったのでそれは本物の事故だった。
なので徐々に事故現場と化すように悲鳴と目に見えて見える惨事を工作として誘き寄せホイホイとして偽装。

偽装するなら堂々とやる 仕込みは念入りに!が功を表した模様。

酷く動揺しているのが見える見える冷える寒い凍りそう。
程良い距離に全身ぼろぼろの氷塗れに切り傷の多い少女が俯せに?
ぶっ倒れている以外は、氷柱が聳え立つ雪化粧。

傍から見て戦闘不能を装っているように見えない倒れっぷり!

冬城 レイ > さて、相手の偽装に嵌ってきた。
一先ず深呼吸をひとつ。心を一旦落ち着かせたと思ったら、物影から例のイエティを一体召喚。
数分の間、彼を泳がせると共に、更に氷柱の方向へと接近。
しかし、警戒心が強いのか、最悪の事態だった場合直視出来ないのか、再び別の場所に身を潜めている。

「見つけた?見つけた…??」

俯せの彼女の離れた距離からイエティが合図を掛ける。それに合わせて恐る恐るその場まで行けば、その惨劇を目の当たりにして、言葉を詰まらせる。
………が。

「違う、これ、血の匂いじゃない」

遂に姿を現して、相手と目が合う程の距離まで接近、あわわと焦りを見せた表情だったが、一つの異変に気付いたらしい。
負傷した人間から発する生々しい鉄の臭いがしない。なんだか、違う、鼻の曲がるような臭い。
罪悪感から焦燥へ。

「………これ、嵌められた?」

能守重高 > 釣り野伏ホイホイならぬ誘い受けホイホイ発動。
本当に嵌めるなら本物の血と鉄臭い何かを大量に必要とするが、
そこまで時間がなかったのとで間に合わせの偽装工作をして誘ってみた。
誘えた距離にもよるがこれだけ距離感が狂う氷柱と煙幕の濃さと凍った環境下、
使える水分の多さに感謝申し奉る。ほぼ至近距離だと見破屋れても仕方のない事であるが、
此れだけ近ければ有効射程距離やダメージ威力は関係ない!

「つーか ま え た 。覚 悟 し ろ~」

がしっと彼女の足首を汚れた手が掴んだかもしれないし掴まえ損ねたかもしれない!
同時に地面が赤く光り一気に熱を帯びた小規模爆発、分かり易く言えば数発分の爆竹レベルの音と煙の脅かし具合!

迷惑なやり返しとばかりに最後の足掻きを。

冬城 レイ > 「あっ……、あーーーー……」

気付いた瞬間にがしりと脚を掴まれてしまったが、相手はこの機を待っていたのだ。当然こうなる。
背筋から冷や汗が出た様な感覚。ゆっくりと相手の掴んだ手に目を移し、観念した様に声を漏らす。
ゆっくりと刻まれた言葉に威圧感を覚えた気がした。

「あっ、あっ!熱ッ!痛っ!!すいません、ごめんなさい!こうなるとは思ってなかったんです!」

仄かな赤い光…が複数、自身の足下で炸裂した。
脚を弾く様な地味な痛みと熱に、慌てふためきながら懺悔を繰り返した所で、掴まれた方の脚を軸に転倒。周囲で爆竹の様なものが更に絶え間なく炸裂。
そして、主人の身に余り危機感が感じられていなかったのか、僕であるイエティは、攻撃圏外からじっと様子を伺っているだけである。

能守重高 > 「呪ってやるぅ~」

呪えません。足を掴んでそこから爆竹を発動するレベルしかなかったです。
彼女を存分に冷や汗滲み出る雰囲気を醸し出しながら 最後の足掻きとばかりにやり遂げた。悔いはないです。

「痛くはない筈ですけど?光と煙は仕込みましたけどそれだけですのに?…えーと盗賊団ではないのです??」

転倒して尻もちをついたかもしれない彼女ににじり寄りしがみつ…
炸裂し終わった爆竹の残骸が転がる氷柱の光景。

暫くお待ちくださいのテロップでも流れ様な後に その場で座ったまま勘違いの元を正すべく詰問を始めたい。

イエティというらしい伝説が見下ろす中妙な光景がそこに。

冬城 レイ > 「ひぇ…幽霊。あ、死んでなかった」

転倒して尚、這う様に逃げ纏おうとするが、そう言えば血痕は明らかな偽物、演技だった。
思わず、全ての状況を忘れて素になっており。

「え、え…?え……。あの、私はただ、宝探しのアルバイトで、依頼した人に代わって良い物を探してただけで…」

相手の言葉に一旦落ち着きながら、自身の太腿を摩りながら、外傷を調べる。確かに、傷は、なかった……。
相手の問いに素直に答える。転移荒野に出現する異世界の品々。これを回収した後に、めぼしい品を買い取って頂く内容。
特に規定はないので、ただ自身のセンスに身を任せ、只管漁っていただけである。

能守重高 > 「何度か死にそうになりました」

落ち着いた頃を見計らってぽつりと零す。血痕とはっきりとわかるものは偽装と演技の賜物、
首とかにある打ち身と切り傷と打撲痕は本物。あと裂傷も然り。

「宝探しのアルバイト、異世界のジャンク拾い?お小遣い程度にしか稼げないのでは?
 あー、なるほど、なるほど成程。あれが何なのかは置いといて一人は危ない!」

あれ、とはイエティ。少女が一人転移荒野の中心近くで回収にこんな時間に来るんじゃあありません!と
軽くしかりつけるような注意を始めた。体を大切にするんです!とかも付け加えて。

冬城 レイ > 「だ、だって撃つから!こっちは死人出ているんだから!」

全て演技だと勘繰っていた身、しっかり傷害を与えていたので、魂が抜けそうになった。が、こちらは一体が実際撃たれているため、遠回しに正当防衛を主張。
ただし、その言い分は通らないだろうから、正座を作って、申し訳程度に誠意をアピール。尚、数日すれば、その死人も勝手に復活するらしい。

「そこは腕の見せ所で、競争率もそれなりって聞いたから。
一人じゃないもん。私には仲間がいるから」

仰る通りだが、この世界では宝と呼んでも遜色ない品々が眠っているのも、また事実であるらしい。まあ、実際には見ていないのだが、というより、宝だと気付いていない…のかもしれない。
自分なりに安全面も考慮していると言い訳した後に、あれ、であるイエティは仲間だと、目を移す。
イエティは、現在上の空で何も考えていない。完全に他人事ムードだ。

能守重高 > 「死人。あれ…あれを人と数えちゃうんですかぁ、そうですかあ。
 撃たれても仕方のない事ではないですかあ?」

あれとはイエティさん。気配は人じゃなくて人外の方では?召喚獣のカテゴリーにはめても大丈夫そう。
召喚獣ではと思ったのは使うジャンルは違うけど召喚術の使い手としては気配が似ていると判断がそのう。
撃ったのは謝るが、疑われてもおかしくない状態でお互いに疑念が晴れないうちにやってしまってこの結果では。

「夜より明け方とか早朝の方がもっと見つけやすいのでは。
 競争率より命を大事に!仲間といってもあれを数に入れて?
 とにかくですね、此処は危険なので今日の所は安全なところまで連れて行きますよ!
 風紀委員な私に見つかった所で観念してください。あ、私は能守重高というしがない風紀委員です。」

今日の所は大人しく一緒に帰るんですよ、宝探しはあきらめてください、な小言を言い始めた。
安全面は大丈夫と言っている彼女とイエティさんは分からない顔色。信用ならん。

冬城 レイ > 「はい、我が子の様に可愛がっているもので…どうも。……ん」

疑われても気にしない。ここは人情に訴えかけてみようと、やや感情を込めて理屈をこねるが、話を遮る様にイエティが服を引っ張って呼び掛ける。
相手には理解出来ないだろうが、彼女は彼等と対話が無くても意思疎通が出来る。
この友情の答えは、用がないなら元に戻せとの抗議。真顔で彼を魔法陣の中へと帰してやった。

「ぐっ、私のアルバイトが…こんな所でッ……!」

彼女からすれば、特に怪異にも遭遇していないのに、予想外の介入で打ち切る流れになってしまった。
対面した偽装工作の一件で分かったが、身に付けている腕章は、紛れもない風紀委員の証明。対峙して軽傷とはいえ、傷を負わせた以上はもう逆らえない。
高く売れずとも、取り敢えず何か持ち出せば一定の給料は確約されていたのに、態々出向いたのにと、口を尖らせて不貞腐れた表情を見せた。

能守重高 > 「その気持ちは分からなくもないのですが、一応私も鷹として召喚獣持ってますし。…帰りましたね」

疑ってしまいます。イエティさんが彼女の服を引っ張りそして帰っていった様子を眺めてました。
意思疎通の回路がない以上彼女の召喚術支配下のイエティさんとは会話が成り立たない。
共有されているのならいざ知らず個々ごとに繋がりならばないのなら分からない。

「おつかれさまでした おくやみもうしあげます」

怪異ではなく遭遇したのは風紀委員一匹という結果。
本来の風紀委員は赤い目立つ服装に腕章というのが正式な風紀委員の筈。
今ここにいるのは腕章だけという私服に腕章て。お互いに傷なりがあってなので傷についての注意はない。
ぺこりと頭を下げて お悔やみを申し上げます、と告げ、ごそごそと一つ取り出したのは謎の物体。

「これでひとつ、アルバイト代の代わりとしてください。では帰りますよ?」

色々な歯車がくっついた懐中時計のような謎の物体を彼女に差し出しつつ帰りますよ、と立ち上がって
転がして放置していた銃も拾って―それは召喚陣の中へ。他愛のない会話をしながら 安全な場所まで―帰宅していったとか?

ご案内:「転移荒野」から能守重高さんが去りました。
冬城 レイ > 「はい」

自身の召喚獣、別称僕の薄情っぷりに、靄と負の感情が込み上げ、溢れ出した結果が虚無。
悟りすら超えた様な真顔、シンプルな返事である。

「ん、何これ? いや、これを受け取っても、なぁ……」

彼女なりの気遣いなのだろうか、繊細…というか複雑な内部構造をした懐中時計。
遠慮はしたものの、成り行きで受け取ってしまった上に、一目見て状態は中々に良く、お洒落なものだ。
…だがしかし、これを渡して価値が付いても付かなくても、問われたら上手く説明が出来ない上に、彼女の好意を無碍にしている気がしてならない。

帰り道は、彼女と何気ない会話をして、帰宅までは同行するが、その後依頼主に辞退の申請をしたのだった。
そして、受け取った懐中時計は、後日に部屋のインテリアとして飾られたのであった。

ご案内:「転移荒野」から冬城 レイさんが去りました。