2019/03/30 のログ
ご案内:「青垣山」に桜庭 美月さんが現れました。
桜庭 美月 > 「今日は早めにつけそうだな、っと。」

ポニーテールを揺らしながら、リュックを背負った女性が一人、山をよっこらよっこらと登る。
元々スポーツ万能で体力自慢。山の一つや二つわけない……ということにしておくが。
先日は温泉に向かうだけで道に迷って、すっかり夜分遅くになってしまった。

そしてよくよく家に戻ってから考えて、一つの結論にたどり着く。


……あれ、異能でなんとかできるんじゃねーか。


彼女の異能はいわゆる探索の魔眼。
目だけで相手を補足し、狙撃などにも活用できるその魔眼で、山の中の温度が高いところを見抜けばそれすなわち。


「………この島に適応してきたってこと、かなー、っと……!」

よっこいせ、と険しい道を上る。
ゴールだけがはっきり浮かび上がっているとはいえ、その道筋までは分からない。
割と獣道を踏破。

桜庭 美月 > 日が高いうちに温泉についてのんびりとして、日が暮れるころ、まだ暗くならないうちに帰ってくる。
完璧なプラン。

「あとはまあ、誰か先客がいなけりゃいいんだけど。
 先客っつっても、この温泉に来る先客なんて猿か猪かだとは思うけど、っと。」

ひょい、と段差を飛び越える。
最近ゆるやかな怠惰生活を送り過ぎたせいか、以前より太腿がキツい気がする。
ほぼほぼ、運動がてらではある。

そろそろ先生らしい仕事をしなければいけない時期だけれど、まあ、それは。
明日から本気出せばいいだろう。

がさりと茂みをかき分けて、まずは温泉を様子見。

桜庭 美月 > ………あれ。

「………これはミスったな。」

岩場からガスがぷしゅー、と出ているなぞの場所。
硫黄の匂いこそすれ、温泉という感じではない。

「……そうかー、温度が高いから温泉ってわけでもないかー。」

腕を組んで嘆息する女教師。 今日も帰宅までは長そうだ……。

ご案内:「青垣山」から桜庭 美月さんが去りました。