2020/07/28 のログ
ご案内:「地区ごとの駅」にジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエさんが現れました。
ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「んん~~~っ……」

電車を降り、大きく伸びをする。
ぐりんぐりんと肩を回して、ふぁさ、と髪をかき上げる。

「あ~~、疲れた。いやでも凄いな、電車、だっけ。馬車とは違うわ~」

大きな胸を揺らしつつ、その場で軽くストレッチをする。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > コキコキ、と肩を鳴らし、ふうっと一息。
ともすれば殺風景な駅のホームを物珍しそうにキョロキョロしたのち、一つ頷いて持っていた旅行鞄をガサゴソと漁る。

「えーっと、あったあった。ふーむ」

取り出したのは地図。
紙の地図をガサガサと広げ、そして、周囲の地形を見渡す。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「…………」

キョロキョロ。

「…………」

じー。

「…………」

キョロキョロ。

「…………」

じー。

周囲を見渡すのと、地図を凝視するのを繰り返す。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「…………」

しばしその動作を繰り返してから、首を傾げる。
そして、地図をくるくると回したりして、いろんな角度から見て。
その場でくるくると回りつつ周囲を見渡す。

「…………ぁー」

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「いや困ったな、初めての土地ってのはこんなに厄介か」

ぽりぽりと頭を掻く。
要するに……どっちへ行けばいいのかまるでわからないのである。

「こればかりは仕方ない。けど、今日中には寮に入りたい……どうしたもんかな」

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「私の錬成術はこういう状況には役に立たないしな……」

はぁ、と溜息。
元々方向感覚がいいわけではないのだが、それにしても見知らぬ土地に一人と言うのはこうも迷うものかと、最初からの躓きにいささかの不安を覚える。

「前途多難、と……目的のためとはいえ、少し早まったかな」

ともあれ、駅のホームに立ち往生していても仕方がない。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「さて……」

とりあえず、切符を通して駅を出る。
駅の外に出て、周囲を見渡し、そしてまた溜息。

「やっぱり交易拠点……みたいなものなだけはあるかあ。あっちこっちに道広がってる」

一本道ならとりあえずそっちに行けたのだが、これではそうもいかない。
うっかりすれば、変なところに出てしまいかねない。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「……まあ、いいか!」

んんーーー、っとまたしても伸びをして、適当に歩き始める。
なんならどこかで出会った人に道を聞けばいいだけだ。

「さて、頑張るか!いざとなったら、シスカに貰った薬でも売れば金に困りはしないだろう!」

『黄金』の位階を持つ友人からもらった最高級の薬ではあるが、背に腹は代えられないのだ。うん。いざとなったら金になってもらおう。

ジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエ > 「まずはー……うん、なんとなく街並みが整ってそうなこっちにするか。きっと誰かいるだろう、うん」

そう言って、テクテクと歩いていく。

――目的地にたどり着けたかは、本人と神のみぞ知る。きっと。

ご案内:「地区ごとの駅」からジェルヴェーズ・ジスレーヌ・アルヴィエさんが去りました。