2020/08/29 のログ
ご案内:「列車内」にサクヤさんが現れました。
サクヤ > 学園中心部から離れた路面電車、常世島内をぐるぐる回る交通網。
サクヤは運転免許を持っていないので基本移動は公共交通機関である。
今日も仕事のために乗っていたのだが、乗り込んだのは目的地に行くためではない。
この路面電車自体が怪異の影響を受けている可能性があることが鉄道委員会から相談されていたからだ。

曰く、『夕方の4時44分ごろ、列車倉庫に入る車両が何故かルートを外れて
島ハズレの列車墓場に行き着いてしまう』という噂がそこかしこでたっているのだ。
夏につきものの怪談かと思ったが、霊障ならば祭祀局の出番である。
原因を突き止め、怪異の仕業や霊障ならば交渉して、それでも迷惑をかけるようなら
これを調伏すべしとのことである。

今の時刻は4時40分ごろ、あと4分で問題の時間である。

サクヤ > 端末のデジタル時計が4時44分を示す。

列車の進路は予定通り列車倉庫に向かうアナウンスが入る。
ほっと安堵のため息を吐いたが、今日は現象が出ないだけかも知れない。
また日を改めて、列車に乗るべきだろう。

最終駅で降りて、サクヤはまた学生街に溶け込んでいく――。

ご案内:「列車内」からサクヤさんが去りました。