2020/07/16 のログ
■エコー > 「キャラが名前や容姿を自由に決められて、ストーリーも然程なく、喋らないタイプのゲームはエモートなんかでコミュニケーションを取るよね。呼吸のためのほんのわずかな上体運動とかでリアリティを表現して、より没入の為の意識性の消極性を与えることで一体感と没入感を同時供給しつつ、プレイヤーを引き込ませる。呼吸だけとか最小限の動きをしているとキャラの動きに集中しやすくなって、よりのめり込むようになるのね。
逆に喋るキャラは立ちからして個性がないと埋没するの。この子パーソナルデータ持ってるのにつっまんないの~って言われたらクリエイターは泣くよ、マジで」
伊達メガネを取り再びパソコンの前に立つ。
「このエコーちゃん(仮)は、自意識があるなしどちらで受け取っても良いけど、キャラ性を重視するなら大袈裟でも、『そんな動き現実でもしないよ~』っていうものでも何かしらアクションを付けてあげる必要があります。
十秒間に一回伸びをしないと死ぬ病気(プログラム)に罹ってるとかでも良いの。何もしないで棒立ちよりはよっぽど!」
■エコー > 「そういうわけで、今回のテーマは『立ち』。みんなでこのエコーちゃんを自由に立たせてみてね。軽く手を振るだけとか二の足を踏みまくるでもアクションであり立ち姿。さっき言ったように上体を動かすだけでも、私の声のサンプリングがあれば吐息を混ぜるのも良いかも!」
ってそんな人いないか~~。とジョーク交じりに笑い立てた。
「好きなキャラのトレースでも良いし、自由なポージングをさせてみて。あとで提出して貰うからねー。あんまりお下品なものとかは作らないように!」
■エコー > 「ボーンを組める人は少し等身を小さくしたりして見ても良いし、追加して動きを増やしてみるのも良いかもね~。腕と肩、首もちゃーんと支えないとすごく不格好なエコーちゃんになるからねっ。
人体の自然な動きからなる立ちは足や手の末端に留まらず、首や腰なんかの中心、それに毛先の一本一本まで。色々な角度からキャラクターを見てみると、ここをこうしたほうが自然かも、って思えるものだよ。
真上から見ると髪の毛、顔のパーツのほんのわずかな揺らぎ、首、肩から手にかけての動きが重視されるね。
真横から見れば胸に腰、足なんかの人体の衷心より下の方のパーツが特に目に付くから、そっちを大仰に動かしてみるのも良いかも。
真下は作り込んでないからあえて口数は少なくするけど、強いて言えば胸の隆起やお腹が重視できるかもしれないよ!
みんなが頑張っている間に先生も自由にポージングさせて遊んじゃお~~」
■エコー > そうして適度に来た質問に答えつつ、微妙に脱線しながら答えていくエコー。
「ん~そろそろ時間かな! みんな配信はそろそろ終了するよ~授業はおーしまい!
みんな~今日は参加してくれてありがとう! また次の授業や配信でもよろしくね~」
キャラクターの基本動作の座学と実技を織り交ぜた合計120分弱の授業配信はつつがなく終了した。
後日、提出された『立ち』モーションのエコーは様々だったが、一部はしゃぎすぎてゴム人間みたいになってしまったものがいたのはご愛敬である。
ご案内:「配信チャンネル」からエコーさんが去りました。