2020/08/10 のログ
ご案内:「常世島サイバースペース:ロビー」にサクヤさんが現れました。
サクヤ > 今日の祭祀局からの仕事は電脳世界にて電子精霊の調子を整えるというものだった。
どうやら電子精霊の不具合で、チャットシステムに異常が生じているらしいので
それを正す仕事なのだが、本来ならばサイバーシステムに強い異能者などだけで十分なのだが、
電子精霊の対話を求めている素振りから祭祀局へ要請がきたのだった。

あまり電脳世界に馴染みのないサクヤはいつもどおり現実世界と同じアバターでログインする。
数名の専門SEたちと合流すると、さっそく電子精霊に交渉を始めた。

サクヤ > ピカピカきらきらと光る妖精のようなアバターを持つ電子精霊の訴える声は
サクヤにしか聞こえない。
どうやら彼らは、不正なアクセスをされそうな箇所を教えてくれているようだ。
それを専門スタッフに伝えると彼らとその箇所を調べて原因を特定、アクセス箇所に防御を施して仕事は一段落した。

そんなわけで、一仕事終えた後にすぐログアウトしても良かったのだが
せっかくなのでロビーで休ませてもらっている。
普段目にしないサイバーな世界に目を輝かせながら、隅のソファのようになっている場所で座っていると
派手なチャラチャラしたアバターを持つ数人に声をかけられた。

サクヤ > 『えーそのアバターかわいいね、巫女さん?すごい本物っぽいー』
『どこで買ったの?自作?』

「あ、えっとぉ……」

急に話しかけられてびっくりしてしまったので、なんと答えていいのかしどろもどろになる。

サクヤ > あわあわしているうちに、次の仕事の呼び出しが入ってしまった。

「ご、ごめんなさい……! 失礼します!」

ぺこりと話しかけてきた相手に謝ってから、ログアウトする。
もっと自分が上手に交流ができればよかったのだが……そう反省するも
神性と人間では扱いが違うのでなかなか難しい。
もっと勉強が必要だと、考えながら現実世界の仕事へ向かった。

ご案内:「常世島サイバースペース:ロビー」からサクヤさんが去りました。